7年ぶりに出現した小田代湖で星景・朝景撮影

2018/10/07 - 2018/10/07

　台風24号の大雨で、奥日光戦場ヶ原の隣にある小さな湿原、小田代ケ原に雨水が溜まり、小田代湖が出現！　7年ぶりのことで、地元新聞やＴＶの情報番組でも紹介されていた。8月はじめから、ぐずついた天気が続いていたが、ようやく夜間が快晴で月が出ていないという星撮り屋の望む条件がそろったので、夜中の11時に自宅を出発して、期待に胸を膨らませて奥日光に車を走らせたのであった。

エリア 日光(栃木)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車

いきなり、星空の写真からだが・・・
　秋の3連休の中日なので、早朝からいろは坂など奥日光は渋滞が予想された。星空撮影とともに渋滞を避けるためにも、真夜中に出かけたのである。
赤沼駐車場は深夜にも関わらず、半分近く車で埋まっていた。

　熊除けの鈴を鳴らしながら、真っ暗なハイキング道を小田代ケ原に向かう。45分ほどで到着。さっそく星空撮影開始。

小田代ガ原 自然・景勝地

男体山には笠雲がかかっているが、上空は快晴。すでに冬の星座の主役オリオン座やおおいぬ座のシリウスが輝いている。

オリオン座ベテルギウス、おおいぬ座シリウス、こいぬ座プロキオンが正三角形を作っている。冬の大三角と呼ばれている星の配置である。シリウスに向かって遊歩道がのびているのだが、真っ暗なのでうっすらとしか写っていない。

薄明が始まるまで1時間ほどのインターバル撮影で、北東の夜空にレンズを向けて星の軌跡を一枚。

その中の一枚。北斗七星が昇ってきた。

　やがてブルーアワーの時間帯となった。男体山上空には新月直前の三日月が輝いている。小田代湖もはっきり写るようになってきた。

まもなく日の出。男体山上空の低い雲にはまだ日が射していないが、高層の雲は朝焼けが始まった。

男体山上空の雲も焼けてきた。

徐々に赤みが強くなってきた。

すでに赤沼駐車場発小田代ケ原行の低公害バスの始発便が到着し、遊歩道は朝の小田代湖撮影に訪れたカメラマンで超満員となった。

画面中央には、小田代ケ原の象徴、しらかばの「貴婦人」。小田代湖は朝焼けの雲を映して朱にそまっている。

やがて男体山の右側から陽の光が差し込んできた。

草紅葉はすでにピークを過ぎたようだ。

とはいえ、まだ鮮やかな紅の名残りは残っている。貴婦人の背後のカラマツは10日ほど経てば黄金色に染まるはずだ。

　朝霧が出ることを期待していたのだが、この日は季節外れの異常に高温になってしまい、霧は出なかった。例年だと、今頃の奥日光は氷点下になるほど冷え込むのだが、この日は１３℃もあった。寒い思いはしないで済んだが、風景写真的には物足りない朝だった。

手前の白樺の間から貴婦人を狙って。

遊歩道周りの白樺林

風があるので、小田代湖の湖面が水鏡にならず、貴婦人の水面への映り込みも今一つ。

まもなく、小田代ケ原にも陽光が差し込んでくる。

東側のカラマツ林から日が当たり始める。

太郎山の山腹にも日が当たり始めた。

この辺りのカラマツは少し色づき始めている。

貴婦人の左側のカラマツはまだ青々としている。

小田代湖に映り込む北側の紅葉

刻々と変わる光に応じて何回も貴婦人にレンズを向ける。

ピークを過ぎた草紅葉と、これから黄葉を迎えるカラマツ林

草紅葉をアップで。

　最後にもう一枚、貴婦人の姿をカメラに納めてから、この日の次の目的地、日光白根山に向かう。

続く。

この旅行記へのコメント （2）

• クッシーさん 2018/10/12 00:51:52

  最優秀賞おめでとうございます！

  玄白さま、こんばんは。
  
  この度は旅行記フォトコンテストの最優秀賞
  受賞おめでとうございます。
  
  あの華厳の滝とイワツバメの写真は旅行記を拝見した時から
  どうしたらこんな美しい瞬間をカメラに収められるのだろう！
  と思っていたので、最優秀賞作品の発表を見て
  私まで嬉しくなってしまいました（＾＾）
  
  講評のコメントも納得です。
  やっぱりプロは一目でわかるんですね。
  
  今回の小田代湖もTVで見て、夫と
  きっと玄白さんは撮影に行かれているよね
  なんて言っていたのですが、美しい写真を見せていただき
  ありがとうございます。
  
  これからも素晴らしい旅行記、楽しみにしています！
  
  クッシー

  玄白さん からの返信 2018/10/12 07:59:16

  Re: 最優秀賞おめでとうございます！

  クッシーさん、おはようございます。
  コンテスト入賞のお祝いメッセージありがとうございました。まさか最優秀賞をいただけるとは、思いもよらず、ビックリでした。なにやら、今年の運を使い果たしてしまったような気がしています。(笑)
  これからも時々、玄白旅行記に訪問していただけると、とても励みになります。よろしくお願いします。