初夏の日光路（２）　虹の中でイワツバメが群舞する華厳の滝＆新緑に染まるいろは坂

2016/05/12 - 2016/05/12

何気なくＴＶの天気予報を見ると、「明日は数日ぶりに天気は回復、ただし日光は朝方は濃霧注意報がでています」とお天気お姉さんがしゃべっている。ならば、明日は早起きして久しぶりに霧降高原六方沢橋付近へ雲海の撮影に行こう。霧降の滝入口のつつじヶ丘はヤマツツジが見ごろを迎えているはずなので、そちらにも3年ぶりに立ち寄ることに。
いつしか春から初夏に移ろい、華厳の滝にはイワツバメが群舞する姿が見られる季節になったので、ちょっと足を延ばして、普段は立ち寄ることがない華厳の滝ものぞいてみよう・・・
ということで、初夏の日光路半日小旅行の記である。

エリア 日光(栃木)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

華厳の滝。
那智の滝、袋田の滝と並んで三大名瀑の一つ。落差９７ｍで、日光地域にある数多くの滝の中の王者である。
手前のピンクのツツジはトウゴクミツバツツジかアカヤシオか？遠くてよくわからないが、幹の姿からミツバツツジかな

華厳滝 自然・景勝地

滝の上部。水源は中禅寺湖である。中禅寺湖の出水口から滝の上部までは大尻川、滝壺から下流は大谷川と名前が変わる。

華厳の滝の両側には、中禅寺湖から地中に浸み込んだ伏流水が崖の途中から流れ出る無数の潜流瀑が景観に彩りを添えている。

観瀑台は無料のものと、エレベータで滝壺近くまで下りる有料のものと２つある。滝そのものを眺めるのであれば、滝壺が見える有料観瀑台がお勧めだが、滝の途中に架かる虹とイワツバメを撮影するには、無料の観瀑台の方がよい。ただし、無料観瀑台からは滝壺は見えない。

写真中央のやや上部にＶ字型のゴミのように小さく写っているのがイワツバメ。体長13cmほどの小さな鳥なので、普通に撮ったのでは、こんなふうにしか写らない。望遠レンズが必須である。

初夏になると南方から飛来し、九州から北海道各地に営巣する。5月、6月はイワツバメの子育ての時期である。

待つこと一時間、ようやく虹が現れた。概ね晴れた日の午前に虹は出現するのだが、滝のしぶきの飛び方と太陽の位置関係で虹が現れる時間帯がずれるようだ。
この日は、滝の水量がそんなに多くはなかったので、色が薄い貧弱な虹しか現れなかった。

虹の中で乱舞するイワツバメ。

虹の色はしぶきの具合により濃くなったり薄くなったりと、意外と変化が速い。

一時間半ほど粘って、虹の出現を待ってイワツバメと虹のコラボ写真撮影完了。
観光客が増えてきたので撤収し、帰宅の途につく。午後は連れ合いの所用があるので、午前中に帰らねばならない。

少しは時間に余裕があったので、第一いろは坂の所々に車を止め、色鮮やかな新緑の風景をカメラに収めながら下っていく。第一いろは坂は、剣が峰に４台ほどの車が停められる駐車場があるだけだが、交通量が少ない午前中ならば、ところどころに退避スペースがあるので、そこに停めても問題ない。

道路沿いにシロヤシオ（ゴヨウツツジ）があった。この花、愛子内親王のお印に使われている花である。

いろは坂 紅葉

アカヤシオツツジ

シロヤシオとアカヤシオ。紅白揃い踏み

新緑がまぶしい。

いろは坂中腹にある中の茶屋。

中の茶屋の四阿。車道としてのいろは坂が開通する前は、二荒山神社に登拝する登山道の中間地点の休憩所だったようだ。

青モミジ。紅葉シーズンはいろは坂は大渋滞となり、車を止めて景色を楽しむなんてことはできない。

剣が峰の駐車スペースにて。
ここからは方等の滝、般若の滝という２つの滝が見える。写真は方等の滝。ただし、よく見えている上部は砂防ダムによる人工の滝で、本物の方等の滝は木々の枝に隠れている方である。般若の滝は、崩落を修復する工事中で、重機が入っていて絵にならないので撮影せず。

予定通り昼前に帰宅。自然豊かな日光地域を半日で回れるのは恵まれているなと改めて思う次第である。