2015/02/06 - 2015/02/06
376位(同エリア3281件中)
玄白さん
昨年に続き冬の奥日光一泊旅行に行ってきました。今年も旅の主目的は、2日目のスノーシュートレッキング。
前日は雪という天気予報だったので、うまい具合に初日は世界遺産二社一寺の雪景色の撮影しようと目論んでいたのですが、予報が外れ東照宮近辺は屋根や木々に雪は無し。急遽、予定を変えて中禅寺湖に行き、冬の風物詩、しぶき氷の撮影でもしようとしたのだが、昨年にも増して今年のしぶき氷は貧弱そのもの!
ことごとく目算がはずれ、初日は写真撮影はあきらめ、温泉とおいしい食事でのんびりの一日となりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 高速・路線バス
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-
イチオシ
積雪時のいろは坂はノーマルタイヤの自家用車では無理なので、今回も移動はJR日光線と東武バス。
神橋の欄干には少し雪が積もっているが、期待していたより積雪が少なく、東照宮や輪王寺の雪景色は期待できないので、直接、奥日光へ移動。
写真はバスの中から撮影した神橋。週末金曜日で天気が良いので、予想以上に観光客が多い。 -
中禅寺温泉バスターミナルで途中下車して、中禅寺湖畔を立木観音方面へ。
あれ〜! しぶき氷がほとんどできていない。昨年同時期よりも貧弱ではないか!
今年こそ、冬枯れの木立ちにもびっしりとしぶき氷がついている様をカメラにおさめたかったのだが残念!リベンジならず。
(昨年のしぶき氷の様子はこちらの旅行記にて
http://4travel.jp/travelogue/10857862 ) -
ちょっと華厳の滝ものぞいてみよう。
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滝壺のまわりのしぶきは凍っているものの、滝本体は凍っていない。昨年と様子は変わらない。
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連れ合いは、寒風吹きすさぶ湖岸を歩くのはイヤということで、一つ前のバス停「レークサイドホテル前」で降り、ホテルのロビーでお茶をしている。
撮影は早々に切り上げ、ホテルで合流。 -
冬季は奥日光の温泉宿で一泊すると、東武バス2日間フリー切符(日光駅〜湯元温泉間)が半額の\1,500になるうえ、さまざまな特典がついている。その一つが、レークサイドホテルのラウンジで、無料のコーヒー飲み放題、かつチーズケーキまでいただけるというもの。
紙コップというのが安っぽいが、タダなので文句は言えない。それにコーヒーの味はすばらしくおいしい。チーズケーキも無料とは思えない濃厚で上品な味だった。 -
他に客はおらず、広いラウンジを我が夫婦だけで独り占め。
男体山の山裾を眺めながら、しばしコーヒータイム -
乗り降り自由のバスに10分ほど乗り、湖西岸の中禅寺金谷ホテル前バス停で途中下車。
ランチは、ちょっと贅沢に、中禅寺金谷ホテルにて。 -
東照宮近くの日光金谷ホテルは、箱根富士屋ホテル、軽井沢万平ホテルなどと並んで日本を代表するクラシックホテル。明治6年に「金谷カッテージイン」としてオープンし、今でも営業中のクラシックホテルとしては最古のホテルである。中禅寺金谷ホテルは、時代を下り昭和15年に栃木県営ホテルとして建てられ、金谷ホテルが営業委託されたという歴史を持つ。平成4年に改築され、現在に至っている。
日光金谷ホテルの伝統のホスピタリティを受け継ぐ奥日光を代表する高級ホテルの一つである。 -
玄関を入ると、大谷石で出来た暖炉が正面にあり、その奥がロビーになっている。
ランチだけでも、荷物はフロントで預かってもらえる。 -
ロビー。
半円形の造りで、窓の外はミズナラの木立が広がり、無積雪時は、外に出て森林浴も楽しめる。
冬季は、シーズオフになるため、金、土、日の週末だけの営業になっている。 -
建物はふんだんに木材が使われており落ち着いた雰囲気である。
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部屋数59室で、規模はそんなに大きくない。源泉掛け流しの温泉施設があり、日帰り入浴もできるのだが、ただし冬は土日だけの営業。
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ランチは「ダイニングルームみずなら」にて
レストランの営業は、金曜日昼から月曜日の昼まで。昨年はろくに下調べもせず、いきなり来てみると、木曜日のためランチができず、肩透かしを食らったことを思い出す。
この日も訪れる客はおらず、我々だけ。レークサイドホテル同様、ここも独り占めである。 -
レストランの名前の通り、外はミズナラの林で、葉が落ちた木立の間から中禅寺湖が見える。
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窓のすぐそばに野鳥の餌場があり、いろいろな小鳥がやってくる。料理がでてくるまで、しばしバードウォッチング。
これはゴジュウカラ -
コゲラ
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餌の取り合い??
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イチオシ
アオゲラ。
警戒心が強いらしく、身動きするとすぐに飛び立ってしまう。 -
ランチメニューは4種類のみ。
金谷ホテルの看板料理といえば2003年にホテルの蔵から発見され復元された大正時代のレシピで作った100年カレーだが、あまり辛くないカレーは好みではないので、季節のスペシャルランチコースをオーダー。こちらももう一つの看板メニューである日光虹鱒のソテーが選べる。
左上:野菜ミックスのポタージュ。ビートが入っていて砂糖のように甘い味が変わっている。
右上:普通の野菜サラダ
左中:日光虹鱒のソテー。これも金谷ホテルが昔から守っているレシピ。ソースが和風で明治、大正の頃の日本人の舌にあわせた味付けになっている
右中:連れ合いの注文はとちぎ霧降高原牛とコンテチーズのカツレツ、くるみのソース添え。美味だが、チーズとくるみがこってり感たっぷりで、ちょっと胃に重たい。
左下:パン。金谷ホテルのオリジナルパンも看板商品の一つ。出されたパンは柔らかでさくっとした感じのホテルパンとラムレーズンパン
右下:デザート これまた古典的なカシスのシャーベット
サービス料込みで\3,600/人は、伝統的クラシックホテルのランチとしては、リーズナブルと言える。
昨年食べ損なったが、今年は食べることができた金谷ホテルのランチ、連れ合いも満足の様子。 -
ランチの後は、特に写真撮影したい場所もないので、早めに湯元温泉の宿にチェックインして温泉に浸かろう。
バスの時間まで15分ほどあったので、中禅寺湖の湖岸に降りてみる。
午後になると、チラチラと雪が舞い始め対岸の山は霞んでいる。モノクロームの寒々とした冬の中禅寺湖である。 -
イチオシ
波打ち際の雪を被った岩に氷柱が付いている。
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2:40 今宵の宿、湯元温泉「森のホテル」に到着。
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まだ早いのでチェックインする宿泊客は少ない。ロビーでゆったりとチェックインの手続きを済ませる。
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チェックインの際のウェルカムドリンクはお汁粉。
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部屋はベッドと畳がある和洋室で、一番広い部屋。このホテルはシーズン中は\20,000以上する高めの温泉宿だが、冬季は\15,000と割安なプランがあったので即予約しておいた。ネットの旅行サイトの口コミでも評判がよく、どのサイトでも上位にランクされている。
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チェックインして、まず温泉、夕食後も温泉、翌日の朝風呂とたっぷり温泉三昧。宿泊客がいるので、温泉の写真は撮れず。
湯元温泉はいずれの源泉も「含硫黄 - カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・炭酸水素塩泉」に分類される硫黄分が濃い温泉である。源泉は青みがかった透明な湯だが、空気に触れて白濁する。好きなタイプの泉質である。
2月中は約1000個のミニかまくらに灯りを灯す雪灯里(ゆきあかり)というイベントをやっている。昨年見に行って期待していたほどではなく、しょぼかったので、今年はパス。温泉でゆったり使っているほうが良い。
ちなみに昨年の雪灯里の様子は、以下の旅行記にて。
http://4travel.jp/travelogue/10857991 -
お待ちかねの夕食
食前酒として供されたのは、アルコールなしのキャロットジュース。にんじん、りんご、みかん、蜂蜜レモンのミックスジュース
先付:日光名産の湯波と百合根の白和え
前菜5品:右より、そばがき玄米揚げと独活の紅梅漬、桜チーズと鱒の松風焼き、煮浸し、合鴨ロース煮と菜の花スモークサーモン巻き、蓬麩田楽と小袖昆布巻き -
左上:雑煮椀(焼餅、しいたけ、鶏唐揚げ、かまぼこ、長芹)雑煮に唐揚げとは珍しい。
右上:お造り(八汐鱒、ほっき貝、ゆずこんにゃく)ほっき貝は千切りで供された。切り方によって、ずいぶん食感が変わるものだ。
左中:煮物(エビ芋含煮、たこ柔煮、梅麩、筍、絹さや)
右中:揚物(豆腐ナゲット、サツマイモ、シシトウなど)開花宣言という名で供された飾り揚げもついていたが、そうめんかな? 手が込んでいて板前の腕の良さが伺い知れる。
左下:鶏肉、牛蒡の炊き込みご飯と赤出汁、香の物
右下:デザート(酒粕のムースチョコレートソース、りんごカクテル、とちおとめ) -
左:タジン鍋を使ったエビ、ホタテ、栃木豚、野菜の蒸し物
右:ココファームの白ワイン
ココファームというのは、足利市にある知的障害者更生施設「こころみ学園」が栽培したぶどうを仕入れてワイン醸造し販売している会社であるが、実態は両者は一体となって経営されている。2000年の九州沖縄サミットの乾杯用、2008年洞爺湖サミットでの首相夫人主催夕食会でも供されたことで全国的に知られるようになった。栃木県人として応援する意味を込めてオーダーしてみた。
夕食は、昨年の宿の料理より味がよく手作り感があって良い。ランチもちょっぴり贅沢して、連れ合いもご満悦であった。 -
翌朝、目覚めると晴天。部屋の窓から見える目の前の山のダケカンバが朝日を浴びて輝いている。
絶好のスノーシュートレッキング日和りになった。
以下、後編に続く。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 銭形幸一さん 2015/02/10 20:55:39
- 冬の恒例行事になりつつありますね!
- こんばんは。
去年玄白さんのスノーシュートレッキングの旅行記拝見し、雪に覆われた戦場ヶ原歩くのもいいなぁと思ったものの、どうも家を出るのが億劫な今日この頃…。
年末年始に鳳凰三山で雪山登山して以来、全く雪の無い筑波山登ったっきり…。
せっかくアイゼン、ピッケル、ゲートル揃えたのに宝の持ち腐れですね。
今週末、雲取山行こうかと思案中です。
戦場ヶ原、赤城山、谷川岳…冬行きたい場所は何箇所かあるのですが回りきれないうちにどうやら春が到来してしまいそうです。
中禅寺金谷ホテルをご夫妻二人で独占ですか。
ランチメニュー、日光ならではの食材でとても美味しそう。
どうも男一人で行ける雰囲気ではないのが残念ですが…。
(´д`、)
「森のホテル」、高級なホテルに泊まられたんですね。
私はそのすぐ近くのフォレストイン実之屋に2回泊まりました。
その目の前の高そうなクルマが停まってるホテルが「森のホテル」でしたのですぐわかりました(笑)。
私の泊まった実之屋は家族経営の民宿で露天風呂もあり、それはそれでいい雰囲気です。
続編はスノーシュートレッキングですね。
天気が良さそうですのでUP楽しみにしております。
日光に気軽に行かれることができて毎度のことながら羨ましいです。
- 玄白さん からの返信 2015/02/10 23:07:28
- RE: 冬の恒例行事になりつつありますね!
- 銭形幸一さん、こんばんは
”どうも家を出るのが億劫な今日この頃…”なんて言わずに、ぜひお出かけ下さい(^ ^) ←日光観光協会の回し者みたいですが・・・
森のホテルは驚いたことに一人客がけっこう大勢いましたよ。オジサンも居たし、若い女性も居ました。
筑波山の旅行記拝見しました。玄白も梅が咲く頃、観梅を兼ねて行こうかなと考えています。
玄白
-
- belleduneさん 2015/02/10 09:11:58
- 奥日光へ行かれたのですね...
- 玄白さん、中禅寺湖畔は昨年バスで通り過ぎただけなので、今年は、金谷ホテルのランチを食べることができるかな?などと思っていますが、冬特有のキーンと張りつめた空気感が良いですね。
奥日光はまだ行っていないので、今年は光陽牧場を歩いてみようかな、とかアストリアホテルでスノーシューを借りてから、少し冒険して湖の方へ行ってみようかなどと計画しています。
知床で星空を撮ろうと三脚と雲台を持って行きましたが、結局使わずじまいでした。満月のナイトツアーでは、歩きながら、明るい月明かりの下、その幻想的な世界に浸っていました。北極星の辺りに雲が多かったため、翌日にしようと思っていたら、曇りで星が見えませんでした。朝から夜迄、3回もスノーシューツアーに参加したので、温泉で温まった後は、マイナス8度の世界には出たくなかったというのが、本音です...情けない。
知床五湖を歩きたかったのですが、道路の除雪がそちら迄手が回らないということで、閉鎖されていました。原生林ツアーの時間を1時間程延長して貰ったので、その方が色んなことが分かり、興味深いものとなりました。来年こそ、知床五湖をスノーシューであるいてみたいです。関東には、2月か3月に大雪が降ると思うので、日光へ行きます。
玄白さんの日光の続きを楽しみにしています。
- 玄白さん からの返信 2015/02/10 22:55:59
- RE: 奥日光へ行かれたのですね...
- belleduneさん、こんばんは
旅行記に書いておきましたが、中禅寺金谷ホテルのランチは火、水、木は営業していないので、昨年の玄白夫妻のような間違いはなさらぬよう(^^);
光徳牧場周辺はスノーシューだけでなくクロスカントリースキーのコースもあります。東武バス2日間フリー切符を持っていると、アストリアホテルでスノーシューを借りると、\2,300→\1,800に割引になりますよ。
冬の知床も魅力的ですね。機会があれば流氷を見がてら知床の原生林の中をスノーシューで歩き回ってみたいですね。
玄白のスノーシュートレッキング旅行記は、近々アップ予定です。
玄白
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