2018/08/26 - 2018/08/26
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motogenさん
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国道156号線を白川郷へと走る。
「高岡も砺波も、この辺りは富山県なんだ・・」
初めて知ることばかり。
砺波を「となみ」と読むことも知らなかった私たち。
旅は生きた学習の場となっている。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
-
白川郷への山道は、どんなに険しい難所かと心配したが、走ってみると庄川に沿った奇麗な道路で、起伏も穏やかなうえに、気持のよい景色が続いている。
大多数の車はきっと高速道路を利用しているんだろう。
交通量が極めて少なく、まるで私たちのために用意してくれたようだ。 -
崖崩れの被害を防ぐための、覆道(ふくどう)と呼ばれる無数のトンネルに守られていて、思いもしなかった快適なドライブとなり、
-
数々のダムの雄大さに目をみはり、
-
緑のダム湖にうっとりし、
-
「こんな所に、隠れた観光道路があったんだね・・」
とはしゃぎながら、秘境を冒険している気分になっている。 -
時に橋を渡って岸辺を変え、
-
造成中の橋なども見学して、
-
夢のような時間を楽しんでいると、
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現れたのは『道の駅 たいら 五箇山・和紙の里 』という、何ともこの地に似合う名前の道の駅だった。
ここも富山県だ。
富山、万歳!道の駅 たいら 五箇山和紙の里 道の駅
-
道の駅なので、お決まりの物産販売所や観光案内所はあるけれど、
ここには和紙工房があって、そこで作られた厚手の和紙から極薄の和紙、カラフルな和紙から地味な和紙まで、様々なものが揃っている。
その色合いや強度や質感で、海外でも価値を認められているみたいで、 -
お土産にとあれこれ見て回る女房。
-
外では美術系の学生たちが壁画を描いている。
先生もいるようだ。 -
奥の方には和紙体験館があって、
-
和紙作りの道具が揃った工房となっていた。
-
屋根裏部屋はギャラリーで、学生の作った行燈が展示されている。
さすが美大の学生、どれもこれも個性があって美しい。 -
壁にはこんな作品も飾られている。
-
道の駅を後にして走っていると、『菅沼合掌集落』『相倉合掌集落』の標識が出てきた。
合掌造り集落は白川郷オンリーではなく、他にも点々とあるようだ。 -
相倉集落を訪ねようとキョロキョロしながら走っていたのに、入口が見つけられずに通過してしまったようだ。
菅沼集落は道路に沿った場所にあったので、 -
駐車場で係員に寄付金500円を支払って、
-
集落の中を回りだした。
-
開けっ放しの家の中を覗き見したり、
-
ここが撮影ポイントか!
とカメラを構えて走り回るが、写真を撮ることがメインとなってしまい、肝心の合掌造りには集中できない。
本末転倒。 -
しかし軒下に吊るされた藁靴や肩掛けなどに、
「ああ・・昔、これに似たものがあったな・・」
などと、爺さんや婆さんが土間で縄をなっていた、かっての暮らしをふと思い出す。
貧乏ったくて、つまらなくて、嫌いだった田舎暮らしを、なぜ今になって懐かしがり、胸が熱くなるんだろう? -
釘を使わず、縄で接合されている造りに、なぜ感心してしまうんだろう?
現代の耐震構造の建築の方が、優れているはずなのに。
-
じろじろと他人の家をのぞき、ああだこうだと講釈を述べている私たちは、ここの住民たちにはとっては無礼千万な存在だと思うのだが、
一方、住民にとっては金を落とす観光客で、あれこれと商売に熱を入れているのも事実だ。 -
ここは立派な観光施設。
驚くべきは長いトンネルが掘られていて、コテージのある「合掌の里」に通じていて、
トンネルの中央部にはエレベータが備わっていて、展望広場に登れるのだ。 -
展望台広場に登ってみる。
ここから見れば、絵になる合掌の里だ。
しかし真実はまぎれもない観光集落。 -
残念ながらグローバル資本主義社会では、それでしか合掌集落は持続できないのだろう。
-
トンネルを抜けて、合掌の里にも行ってみる。
ここにも合掌造りの家屋がたくさん建っているが、これはレンタルコテージだった。
ここに泊まるには予約が必要となる。 -
その軒下でしばらく休み、
-
急傾斜の屋根を眺め、
-
落ちているイガを踏み割って栗を集めていると、
-
「どう、拾えた?」
と通りすがりのおじさんが、ポケットから栗を取り出して手渡してくれ、
「白川郷から来たが、白川郷の混み合いは凄いもので、駐車場に入るにも長い列だったぞ。」
との情報も提供してくれた。 -
「かごの渡し」の金具は錆びつき、麻でできたロープはカビでボロボロ。
長い間使用しなかったのか、朽ちかけている。
惜しい!
手入れしてあったなら、これも観光アイテムになるのに・・
なんて考えながら、観光客でごった返す白川郷に急ぐことにした。
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