長浜旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 姉川古戦場跡の次は城跡巡り。<br /> 戦国時代の大舞台が、ここ長浜にはたくさんある。<br /> 浅井家の主城であった小谷城・・<br /> 秀吉が最初に持てた長浜城・・<br /> 秀吉と柴田勝家が雌雄決した賤ヶ岳・・<br /> そして関ケ原<br /> かって近江は日本の歴史を動かした、激動の土地だった。

ダブル台風と一緒に、長浜・福井・能登で車中泊(2/17)小谷城跡、賤ヶ岳古戦場、長浜城跡と、歴史の詰まる近江盆地を点々と

16いいね!

2018/08/21 - 2018/08/21

333位(同エリア835件中)

motogen

motogenさん

 姉川古戦場跡の次は城跡巡り。
 戦国時代の大舞台が、ここ長浜にはたくさんある。
 浅井家の主城であった小谷城・・
 秀吉が最初に持てた長浜城・・
 秀吉と柴田勝家が雌雄決した賤ヶ岳・・
 そして関ケ原
 かって近江は日本の歴史を動かした、激動の土地だった。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車

PR

  •  小谷城の前に、まずは道の駅。<br /> 名前は『浅井三姉妹の郷』<br /> なんと優雅な名前だこと!

     小谷城の前に、まずは道の駅。
     名前は『浅井三姉妹の郷』
     なんと優雅な名前だこと!

    道の駅 浅井三姉妹の郷 道の駅

  •  レストランのメニューには、どれもが特産の自然薯がたっぷりで、自然薯アレルギーの女房は口にできない。<br /> レタスとマヨネーズを買っただけで、小谷城跡に急ぐ。

     レストランのメニューには、どれもが特産の自然薯がたっぷりで、自然薯アレルギーの女房は口にできない。
     レタスとマヨネーズを買っただけで、小谷城跡に急ぐ。

  •  小谷城・・<br /> お市の方や、その娘の茶々や、初や、江が住んでいた悲劇の城だ。<br /> ドラマや小説で小谷城は有名だが、どこにあるのか、どんな城なのか、知らないことばかりで、<br /> 胸を高鳴らせて車を走らせる。<br /><br /> <br /><br /> 

     小谷城・・
     お市の方や、その娘の茶々や、初や、江が住んでいた悲劇の城だ。
     ドラマや小説で小谷城は有名だが、どこにあるのか、どんな城なのか、知らないことばかりで、
     胸を高鳴らせて車を走らせる。

     

     

  •  その山裾に、ガイド館があった。<br /> しかし本日は定休日。<br /> 入り口前に置かれていた“日本100名城スタンプ”を、スタンプ帳に押す。<br /> 知人から頼まれたもので、本人は家に居て、本人の代わりに城巡りをするんだとか。

     その山裾に、ガイド館があった。
     しかし本日は定休日。
     入り口前に置かれていた“日本100名城スタンプ”を、スタンプ帳に押す。
     知人から頼まれたもので、本人は家に居て、本人の代わりに城巡りをするんだとか。

  •  駐車場に、NHK大河ドラマの記念碑があった。<br /> 大河ドラマは観光客誘致に貢献する偉大な広告塔だ。

     駐車場に、NHK大河ドラマの記念碑があった。
     大河ドラマは観光客誘致に貢献する偉大な広告塔だ。

  •  小谷城は高い山の上にあって、それを見上げる女房は嫌な顔を見せるが、<br /> しかしその近くまでは車で登れ、小さな駐車場もあると安心させ、

     小谷城は高い山の上にあって、それを見上げる女房は嫌な顔を見せるが、
     しかしその近くまでは車で登れ、小さな駐車場もあると安心させ、

  •  車を停めて、少し歩くと<br /> ”クマ出没注意”の看板。<br /> 「鈴を持って来れば良かったね・・」<br /> 人気はない。

     車を停めて、少し歩くと
     ”クマ出没注意”の看板。
     「鈴を持って来れば良かったね・・」
     人気はない。

  •  クマに気をつかい、なるべく大きな声で喋りながら登って行くと、<br /> 最初にあったのは番所の跡。<br /> 立札しかないが、ここがこの城の関所だ。

     クマに気をつかい、なるべく大きな声で喋りながら登って行くと、
     最初にあったのは番所の跡。
     立札しかないが、ここがこの城の関所だ。

  •  視点を移せば琵琶湖に浮かぶ竹生島が霞み、

     視点を移せば琵琶湖に浮かぶ竹生島が霞み、

  •  ふもとにはガイド館の駐車場が見える。

     ふもとにはガイド館の駐車場が見える。

  •  さらに登ると “御茶屋”の跡で、<br /> 風雅な名前が付けられているが、軍事施設の曲輪(兵の詰め所)だ。<br /> しかしそれを示す残骸もない。

     さらに登ると “御茶屋”の跡で、
     風雅な名前が付けられているが、軍事施設の曲輪(兵の詰め所)だ。
     しかしそれを示す残骸もない。

  •  「どこまで登るの?」<br /> 泣き言までとは行かずとも、ぐちが出始める女房を励まして、

     「どこまで登るの?」
     泣き言までとは行かずとも、ぐちが出始める女房を励まして、

  •  時々、琵琶湖を眺めながら、

     時々、琵琶湖を眺めながら、

  •  たどり着いたは、馬洗い池。<br /> その向こうに井戸の跡もあるが、干からびて水はない。

     たどり着いたは、馬洗い池。
     その向こうに井戸の跡もあるが、干からびて水はない。

  •  う~ん・・<br /> こんなになっていたのか・・とイラストを見て、

     う~ん・・
     こんなになっていたのか・・とイラストを見て、

  •  もう少しだ、もう少しだ、<br /> と頑張って歩く、歩く。

     もう少しだ、もう少しだ、
     と頑張って歩く、歩く。

  •  “黒金門跡” とか<br /> “赤尾屋敷” とか<br /> “桜馬場跡” とか<br /> “大広間跡” とか、<br /> 次々に立札が現れて、その説明はあるものの、<br />

     “黒金門跡” とか
     “赤尾屋敷” とか
     “桜馬場跡” とか
     “大広間跡” とか、
     次々に立札が現れて、その説明はあるものの、

  •  山を削ったその広場には、ただ樹木が茂っているだけで、<br />

     山を削ったその広場には、ただ樹木が茂っているだけで、

  •  大広間の跡には、土台石と思われる石があるものの、それもそれらしく見えるだけで、本物なのかは分からない。<br /> この土の上で、市や茶々や初や江たちに、様々な悲喜劇が起こったんだ・・・<br /> と空想力を働かせることにして、静かにその土を踏みしめる。

     大広間の跡には、土台石と思われる石があるものの、それもそれらしく見えるだけで、本物なのかは分からない。
     この土の上で、市や茶々や初や江たちに、様々な悲喜劇が起こったんだ・・・
     と空想力を働かせることにして、静かにその土を踏みしめる。

  •  最上階の本丸跡に登ってみると、

     最上階の本丸跡に登ってみると、

    小谷城跡 名所・史跡

  •  意外と小さな広場だった。<br /> 周囲は険しい斜面の天然の要塞で、姉川の戦いから敗退した浅井軍がこの城に閉じ籠ると、信長も簡単には手を出せず、落とした横山城に木下藤吉郎(秀吉)を配置すると一時撤退したという。<br /> なるほどなぁ・・<br /> 険しい山だということは、登ってみてわかる。

     意外と小さな広場だった。
     周囲は険しい斜面の天然の要塞で、姉川の戦いから敗退した浅井軍がこの城に閉じ籠ると、信長も簡単には手を出せず、落とした横山城に木下藤吉郎(秀吉)を配置すると一時撤退したという。
     なるほどなぁ・・
     険しい山だということは、登ってみてわかる。

  •  3年後、信長は浅井に従っていた地域の有力武将などを調略し、小谷城を落としたのだった。<br /> 戦国時代の戦いは、実践よりも調略が多い。<br /> 浅井家はここに滅亡する。

     3年後、信長は浅井に従っていた地域の有力武将などを調略し、小谷城を落としたのだった。
     戦国時代の戦いは、実践よりも調略が多い。
     浅井家はここに滅亡する。

  •  小谷城は廃城にされ、秀吉に長浜城を築かせてその城主とさせた。<br /> そんな歴史は知っていたが、この場に立ってその舞台を眺めると、平面的だった知識が立体感を持ち、生き生きした物語へと変わるのだった。<br /> 現場に立つことは大切だ。<br /> 長浜城を探してみたが、霞んでよく見えなかった。

     小谷城は廃城にされ、秀吉に長浜城を築かせてその城主とさせた。
     そんな歴史は知っていたが、この場に立ってその舞台を眺めると、平面的だった知識が立体感を持ち、生き生きした物語へと変わるのだった。
     現場に立つことは大切だ。
     長浜城を探してみたが、霞んでよく見えなかった。

  •  「今夜は、どこで泊まるの?」<br /> 「あの山の裏側にある道の駅だよ。」<br /> 「その前に、賤ヶ岳古戦場と長浜城にも行かなくては・・」<br /> と山を降りた。

     「今夜は、どこで泊まるの?」
     「あの山の裏側にある道の駅だよ。」
     「その前に、賤ヶ岳古戦場と長浜城にも行かなくては・・」
     と山を降りた。

  •  賤ヶ岳古戦場は琵琶湖の北端にあった。<br /> 秀吉が柴田勝家を撃破した標高420mの山だ。<br /> リフトもあって、それに乗れば琵琶湖が見渡せ、その裏の余呉湖という湖も見ることができるという。<br /> 楽しみだ。<br /> その賤ヶ岳までは12kmもあった。<br /> 信号のある町中の12kmは相当遠い。<br /> 時折小雨がちらついてくる中を、なんとか無事に到達すると、

     賤ヶ岳古戦場は琵琶湖の北端にあった。
     秀吉が柴田勝家を撃破した標高420mの山だ。
     リフトもあって、それに乗れば琵琶湖が見渡せ、その裏の余呉湖という湖も見ることができるという。
     楽しみだ。
     その賤ヶ岳までは12kmもあった。
     信号のある町中の12kmは相当遠い。
     時折小雨がちらついてくる中を、なんとか無事に到達すると、

  •  駐車場には誰もいない。<br /> 1台の車もない。<br /> リフト乗り場も見えない。<br /> あるのは観光用の看板だけ。

     駐車場には誰もいない。
     1台の車もない。
     リフト乗り場も見えない。
     あるのは観光用の看板だけ。

  •  「リフトはこっちかな?」<br /> 坂道を登っていくと、

     「リフトはこっちかな?」
     坂道を登っていくと、

  •  “リフトは現在、斜面の土砂崩れにより、本年4月1日から営業を見合わせております・・”<br /> ア~ン!<br /> せっかく苦労してやって来たのに!

     “リフトは現在、斜面の土砂崩れにより、本年4月1日から営業を見合わせております・・”
     ア~ン!
     せっかく苦労してやって来たのに!

  •  リフトを使わず歩いても登れるが、今の時刻は4時20分。<br /> 雨の降りそうな山道の、上り下りで1時間半はちょっときつい。<br /> 

     リフトを使わず歩いても登れるが、今の時刻は4時20分。
     雨の降りそうな山道の、上り下りで1時間半はちょっときつい。
     

  •  長浜城に行こう!<br /> 長浜城の近くには風呂屋もある。<br /> しょぼくれる気持ちを奮起させて、車を走らせる。<br /> カーナビを見ると、長浜城跡まではおよそ20km。<br /> えっ!<br /> 20kmもあるの? 

     長浜城に行こう!
     長浜城の近くには風呂屋もある。
     しょぼくれる気持ちを奮起させて、車を走らせる。
     カーナビを見ると、長浜城跡まではおよそ20km。
     えっ!
     20kmもあるの? 

  •  40分もかかってやって来た公園の駐車場は、すでに閉じられていた。<br /> その出入口前のスペースに、人の目を盗んでそっと車を停める。<br /> 公園は琵琶湖に接している。 

    イチオシ

    地図を見る

     40分もかかってやって来た公園の駐車場は、すでに閉じられていた。
     その出入口前のスペースに、人の目を盗んでそっと車を停める。
     公園は琵琶湖に接している。 

  •  「鳥人間コンテストは、どこでやるの?」<br /> 「新幹線はどこを走っているの?」<br /> そんなことを聞く女房だが、広い広い、広~い琵琶湖です。<br /> よく分かりません。<br /> <br /> 

     「鳥人間コンテストは、どこでやるの?」
     「新幹線はどこを走っているの?」
     そんなことを聞く女房だが、広い広い、広~い琵琶湖です。
     よく分かりません。
     
     

  •  その琵琶湖を見ただけで大満足するが、

     その琵琶湖を見ただけで大満足するが、

  •  公園の中に長浜城が見えます。

     公園の中に長浜城が見えます。

  •  長浜城は江戸時代前期に廃城になり、資材は彦根城に使われて、<br /> 残されたのは、わずかな石垣と井戸だけのようだ。<br /> どんな造りだったのか、資料も残されていない中、<br /> この建物は1983年に、安土桃山時代の城を参考に「昭和新城」として造られて、内部は歴史博物館となっている。

     長浜城は江戸時代前期に廃城になり、資材は彦根城に使われて、
     残されたのは、わずかな石垣と井戸だけのようだ。
     どんな造りだったのか、資料も残されていない中、
     この建物は1983年に、安土桃山時代の城を参考に「昭和新城」として造られて、内部は歴史博物館となっている。

    長浜城歴史博物館 美術館・博物館

  •  石垣は元のものと思えるが、それも違うようで、<br /> 外観は立派なのに元々の遺物に忠実でないものは、日本100名城には入選しないのだ。

     石垣は元のものと思えるが、それも違うようで、
     外観は立派なのに元々の遺物に忠実でないものは、日本100名城には入選しないのだ。

  •  時間的にも入館する予定はなく、

     時間的にも入館する予定はなく、

  •  不気味な雲の動きと重なるこの光景を、戦国時代の雰囲気をしのんで眺めるだけ。

     不気味な雲の動きと重なるこの光景を、戦国時代の雰囲気をしのんで眺めるだけ。

  •  公園は広々として、若いカップルたちや熟年夫婦たちが、ゆったりと散歩などをしていて、<br /> 草花もきれいに育てられ、

     公園は広々として、若いカップルたちや熟年夫婦たちが、ゆったりと散歩などをしていて、
     草花もきれいに育てられ、

  •  茂みの中で、ミーミーと鳴く子猫と寝転ぶお母さん猫を見つけて、<br /> 天気は悪いが来て良かったよ・・と、<br /> そんな幸せな気持ちになる、長浜城のある公園でした。

     茂みの中で、ミーミーと鳴く子猫と寝転ぶお母さん猫を見つけて、
     天気は悪いが来て良かったよ・・と、
     そんな幸せな気持ちになる、長浜城のある公園でした。

16いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP