鎌倉散策パートⅠ 梅雨明け早々の北鎌倉・鎌倉一日街歩き~あじさいのまだ残る北鎌倉の名刹を巡って、鶴岡八幡宮の大祓へ。半年の穢れを払う儀式は茅の輪くぐりで終了。その後は、気になるグルメもちょい確認です~
2018/06/30 - 2018/06/30
29位(同エリア7313件中)
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そういえば、最近鎌倉に行ってないなあ。でも、どうせ行くなら、何かの祭りでもないかなと調べてみると毎年6月30日に行われる鶴岡八幡宮の大祓いがあるじゃないですか。それはいい。午後3時からの式を拝見することにして、その前に北鎌倉から歩くコースを計画してみました。
北鎌倉からの散策は鎌倉歩きとしては定番中の定番。円覚寺、長慶寺、浄智寺、明月院、建長寺と回るのは、これで何度目でしょうか。それでも、細かく見れば新しい発見がなくもない。季節によって、天気によっても受け止めが異なってくるのも当然ですが、ただ、鎌倉は晴れた日がやっぱり一番いい。新緑の輝きをたっぷりと味わって、改めてその思いを強くしました。
ここで少し蛇足ですが、鎌倉は二つの顔を持っています。一つは武士の時代を開いた鎌倉時代、鎌倉幕府の遺産。もう一つは明治以降。あまり注目度もなかった鎌倉に有名人や文化人が住み始め、洗練された文化が匂う街、観光の街へと変貌を遂げた現代につながる遺産です。
たとえば、北鎌倉巡りの寺社は前者ではあるのですが、それだけかというとそうではない。周辺にはグルメの名店があったり、寺社の境内もどことなく洒落た心使いが感じられて、実は後者の恩恵を少なからず受けている。つまり、前者を味わっているようでいて、楽しんでいるのは実は後者の恩恵であるという構図があるように思います。
さらに言えば、鎌倉で鎌倉時代に思いを馳せているつもりの我々ですが、どこまで鎌倉時代を知っているかとなるとこれもかなり怪しいんですよね。例えば、鎌倉幕府はいきなり全国に号令をかけていたように思っていますが、鎌倉時代の初期の頃だと西日本は朝廷の権力がまだまだ強くて、二元体制といった方が実態には近い。承久の乱をきっかけに思いがけず力が及ぶようになったというのが実情。それも、平泉の奥州藤原氏を滅ぼしたのと同じく、侵略者としてのイメージ。泣く子と地頭には勝てない。鎌倉幕府に任命されたのをいいことに領主の権利を力づくで侵食していく地頭のイメージは、あまり気持ちのいいものではないでしょう。
そして、反面、一所懸命という土地の所有権を鎌倉幕府に求めるという強い動機と既得権も、時が経つにしたがって、今度は新たな勢力となりつつあった悪党には邪魔になる。仏教についても、鎌倉仏教とは言っても、鎌倉で盛んだったのは禅宗くらいだし、残ったのは写実的な仏像たちに過ぎない。本来は大衆仏教がその真骨頂のはずなのに、それが花開くのはむしろ京都の方。結局、鎌倉幕府は何を育み、滅ぶことで何が失われたのか。室町幕府は鎌倉時代の何を引き継ぎ、何を正していったのか。鎌倉時代、鎌倉幕府って何だったのか。それがなければ、鎌倉の物語は単なる怨念と権謀術数。魑魅魍魎の姿しかなくて、意外に暗澹たる思いしか湧いてこないんですね。
後鳥羽上皇に挑まれた承久の乱を戦い、「いざ鎌倉」の御恩と奉公の固い絆で結ばれた鎌倉幕府と関東武士団。しかし、御家人同士の平等な立場から、有力御家人を排除し徐々に支配力を高める北条得宗家は、しょせん私的な権力と見えてくると、鎌倉幕府の権力基盤そのものにも疑問を感じざるを得なくなる。そして、平家への怨念がパワーとなっていたのは源氏まで。北条得宗家は、執権時宗とかの英傑を生んだにせよ、バカ時とも呼ばれた?・時の最期はあまりにもみじめです。
観光地としての鎌倉は、もしかしたら知らず知らずその辺りをうまくオブラートに包んでしまっているのかもしれません。これが今後、旅のテーマになるのかならないのか。改めて、もう少し、鎌倉歩きも重ねてみたくなったたびたびです。
ところで、大祓いの方ですが。毎年6月30日と12月31日に執り行われる半年間の罪とけがれを祓い清める儀式。舞い殿横の広場で祝詞を上げて、お祓いが済んだら、袋を開けると麻と紙を小さく切った切麻(きりくさ)が紙吹雪みたいに舞って、なかなかの演出。最後は白装束の神官に導かれて茅の輪くぐりを行って終了です。
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北鎌倉駅に到着して、さっそく向かったのは縁切り寺として知られた東慶寺。もうアジサイの季節はほとんど終わっていますけど、この時期はこの時期で新緑が美しいですね。
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さて、山門に向かう参道の脇に夏目漱石参禅百年祈念碑というのがあります。
傍らに詳しい説明板があって、漱石は明治27年(1894年)から翌年にかけて円覚寺の帰源院に止宿し、円覚寺菅長釈宗演に参禅したとありまして。その体験が「門」に詳しいと紹介してありました。
碑には「初秋の一日」の一節が彫られていて、少し漱石の世界に浸れます。 -
バス通りから少し奥まったところ。アスファルトの駐車場の奥に入口の石段と山門が見えています。
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この山門自体は詫びた粗末なものなのですが、石段の脇に咲くあじさいと合わせた眺めを見ると、一気に古寺に入って行く雰囲気になる。それがすごいところかと思います。
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東慶寺の山門を入って
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すぐ左手にある鐘楼は、分厚いかやぶき屋根をいただいて、ずっしりとした重厚感があります。梵鐘は室町時代、観応元年(1350年)に鋳造されたもの。建物の方はもっと後でしょうが、この存在感によって、梵鐘が清楚な趣になっているように思います。
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梅の老木の参道をそのまま進んで、
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右手に入るとこれが本堂。奥に仏様が見えていますが、これは本尊の釈迦如来坐像。しかし、この像はあんまり話題にはならないですよね。
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むしろ、山門を入ってそのまま参道をまっすぐ進んで突き当りに鎮座しているの金仏の方に目が向くかも。古びた梅林の並木の先にあるので、この金仏のひなびた趣きが余計引き立つように思います。本堂の本尊の前にお参りするかっこうになるし、ちょっと主役級の扱いです。
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金仏の背後に広がるのはハナショウブの畑です。あじさいはまだ少しは咲いていましたが、ハナショウブはすっかり終わったところ。しかし、青い葉っぱは確かにハナショウブ。来年に向けてお世話を続ける人がいたりして、ちょっと説明を聞かせてもらいました。
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さらに奥に進むと松岡宝蔵。白い漆喰が美しい建物です。
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売店があって、その左手奥が有料の展示スペース。企画展の他、縁切り寺の制度についての詳しい解説がありまして。いわゆる示談が成立する時はいいのですが、そうならない場合はお籠りをして縁を切る。意外に手続きが複雑なことが分かりました。
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ここから先。まだ奥がありまして、
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鎌倉らしいドン詰りの岩場のエリアです。ここは、東慶寺住持の墓所。岩を削ってできたスペースに整然とお墓が並んでいます。
東慶寺は有名人の墓が多いことでも知られます。西田幾多郎、和辻哲郎、小林秀雄などなど。しかし、そっちの方はどこにあるのか。よくわかりませんでした。 -
続いては、浄智寺へ。
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門前にあるのは、鎌倉十井のひとつ、甘露の井。
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甘露の井から石橋を渡って少し石段を上がった場所に建っているのが、惣門。高麗門というよりも関所の門のように、頑丈な柱が二本突っ立って、それをかんぬきみたいにつないでいるという形。むしろ、正面の扁額がなければ、無粋な門かなと思います。
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それに対しての山門は、鐘を備えた鐘楼門。ここからが有料のエリアになります。二層の屋根とか華やかな雰囲気も持っているので、詫びた石段を上ってきて石段の上にこの門が見えてくると、ちょっとほっとした感じもしてくると思います。門を通るのにちょうど二人が並んで歩けるくらいの大きさも割といいかもしれません。
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鐘楼門を入ってすぐが仏殿。開けた場所に出たところです。
内部には、室町時代に造られた本尊の木造三世仏坐像。阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来の三世仏は、過去・現在・未来を意味します。特徴は、鎌倉の仏像全体の特徴でもあるのですが、裳裾の見事さ。垂れ下がった衣服の裾を極端に強調しています。 -
浄智寺の子安観音はパンフレットにも出ていないし、お寺の人も知っている人は限られるようです。
仏殿から書院に進んで、その順路の左脇。大きな木の下に子供を抱えた小さな石の観音様がありました。子供がしっかりと抱きついている姿がなるほどリアル。観光客が気が付いて、人気が出たのではないかと思います。 -
イチオシ
さて、浄智寺の見どころの中でも、書院は秀逸。仏殿から順路に従って進むと庭を挟んで茅葺屋根の建物が見えてきます。鎌倉の寺の庭は、京都と違って、少し荒れた感じが残っているのですが、その感じと詫びた建物がいいバランス。背景の山の緑とあいまって、これぞ鎌倉の美といった眺めを楽しめます。
なお、書院の内部は拝観不可。玄関から少し中を窺えるくらいです。 -
そして、浄智寺のもう一つの名物がこの先。
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洞窟の中にすっくと立った布袋様です。お腹の辺りの色が変わっていますが、多くの人が撫ぜたから。確かにありがたい気持ちになるお腹でしょう。
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そして、円覚寺の方に戻ってきました。
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参道は線路をまたいでいて、まあ、それも一興です。
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白鷲池は、線路を越えて円覚寺に至る参道脇ある池。円覚寺の敷地内でもないような場所ですが、仏殿前の柏槇、妙香池と合わせて、円覚寺庭園の名勝指定の対象となっています。林の中に隠れるようにあって、少し緑がかった水が日の光を反射しています。周囲がフェンスで囲まれていたりして、素直に風情を感じるには限界もありますが、円覚寺の境内とつなげて想像すると、少し見方が変わってくるかもしれません。
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線路からすぐの石段を上がると総門。意匠的には特筆するようなものはないのですが、塀は筋塀。ここは鎌倉五山第二位だし、当然ではあるのですが、五本線の筋塀は最高ランクの格式を表しています。豪華な意匠も考えられなくなかったんでしょうが、さりげなく格式を示しているのが一種の趣きと考えたいと思います。
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そして、これが山門。現在の山門は、江戸の中期に再建されたもの。扇たる木に支えられた堂々たる屋根に対して、足元は骨組みがむき出しになって軽快な景色。これも鎌倉の山門の特徴だと思います。なお、「円覚興聖禅寺」の額は伏見上皇の勅筆。夏目漱石の「門」に書かれたことでも有名です。
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円覚寺は塔頭も多くあって、今日はそれらのチェックもしてみます。
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山門の左手脇の道を進むと松嶺院の立派な石垣が現れます。
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その角を山の方に曲がって坂を上がっていったところが富陽庵。
第61世東岳文?足の塔所ということは、菩提寺にあたるんでしょう。 -
内部の拝観はできませんが、入口から緑の多い境内が少し見えました。
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もう一度山門に戻ってきて、改めて、ここから正面の仏殿に向かいます。
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仏殿に向かう参道の両側にはビャクシンの古木が並木のようにあって、その陰から見える姿が特徴的な景観です。
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靴を脱いで、内部へ。
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内部には、本尊の宝冠釈迦如来坐像。頭の部分だけが鎌倉時代に作られたもののようですが、ちょっと気張った感じの表情と豪華な宝冠がぎこちないなりにバランスしているような。豪華な意匠は人々を救う力が強いことを表しているとか。そういう意味はあるのですが、私にとっては、そこに美しさがあるかどうかが問題です。
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そして、天井画は白龍の図。前田青邨監修、守屋多々志揮毫。前田と守屋はともに岐阜県出身の日本画家ですが、タイプは違いますよね。守屋多々志は、草花でもうっとりするような王朝絵巻風の世界が特徴。この絵の雰囲気は前田青邨の趣味の方がより強く出ているかもしれません。
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ここから、しばらくは塔頭のチェック。
寿徳庵は、仏殿から左手の方の山の上。
円覚寺第150世、叔悦禅懌(しゅくえつぜんえき)の塔所とうのは菩提寺のことですね。石段はしっかり整備されていて登りやすい。 -
ただ、山門から中に入れますが、本堂があって、まあそれだけ。特に見るべきものはないかなと思います。
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もう一度参道に戻って、これは日本庭園。参道の右手にひょっこりと現れます。
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その向かいが妙香池。舎利殿の手前です。この放生池は、夢窓疎石の作庭と伝えられ、山側に露出した波浪の浸食に模したという虎頭岩もチェックポイント。ちょっと緑がかった水は山門前の白鷺池と似た感じ。水質が同じなのかもしれません。
夢窓疎石の作庭と伝えられる妙香池越しの対岸に白い壁の建物が見えますが、それが正伝庵。第二十四世明巌正因の塔所。内部は拝観不可。観光客にとっては、妙香池の背景に少しアクセントをつける存在であることくらいかなと思います。 -
この奥が舎利殿。
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現在の建物は、鎌倉尼五山の第一位であった太平寺の仏殿を移築したもの。室町時代中期頃に建てられたものではないかということです。こけら葺き一重屋根の入母屋造、桁行三間に梁間三間の建築は、純粋な禅宗様。国宝に指定されています。
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8代執権北条時宗の廟所の佛日庵。9代執権貞時、十四代執権高時も合葬されていて、本堂には、十一面観音像と僧の姿をした時宗・貞時・高時の木像坐像が祀られているそうですが、ちょっとそれには気が付きませんでした。
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佛日庵を過ぎて円覚寺の境内だと一番奥の黄梅院。ドン詰まりにある塔頭です。
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たいていの人はここに至って、引き返していくというのが、円覚寺の一般的な拝観コースでしょう。
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ここは、第十五世、夢窓疎石。つまり、夢窓国師の塔所であり、塔頭の中でも頭抜けて格が高いかも。境内は深い緑で覆われた感じ。奥に聖観世音のお堂がありますが、夢窓国師に関係する何かがあるともっと受け止めは違うかなと思います。
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ここから山門のほうに戻ります。
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如意庵は、黄梅院からの帰り道。左手に上って行くところにある塔頭。第三十六世無礙妙謙(むげみょうけん)の塔所ですが、今は、「安寧」という人気の甘味処があるんです。円覚寺の隠れた立ち寄りスポットになっているでしょう。
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これですね。
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玄関を入って、奥へ。
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本堂と続きの間のスペースを惜しげもなく使っての喫茶スペース。私は正面に庭を臨む席に座りました。
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イチオシ
いただいたのは、安寧あんみつ。あじさいの花を添えた三方に乗って出てきて、うーん、いい感じ。
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そして、あんみつはまだ暖かな白玉に干しアンズに青果のさくらんぼ。美しくて、瑞々しい味わいでした。
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今度は洪鐘まで上がって、
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弁天茶屋へ。
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ここははるか下に東慶寺も見えている見晴らしのいい場所です。扇風機もガンガン回っているし、気持ちよく涼めます。
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なお、甘酒をいただきましたが、円覚寺のチケットを見せると飲み物は100円引きです。
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最後の塔頭は帰源院。
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ここに夏目漱石が止宿し、座禅を組んだというのですが、しかし、その割には案内とかは一切なくてほとんどその存在に気が付く人はあまりいないかも。山門を出ようとする前に左手の方の山の上に上って行くとあるのですが、まあ、誰もこんなところには来ない感じです。
山門から境内を覗くとひなびた感じですが、荒れてはいない。山門のところに「夏目漱石と帰源院」と書いたパンフレットがありました。ただ、これはもらえるものなのかどうかはよく分かりません。 -
円覚寺を出て。
これは、儀平。北鎌倉駅から円覚寺に向かう反対側の道。饅頭カフェとあって、和菓子も置いているけどカフェの方も主力です。 -
私は、かりんとう饅頭をいただきました。カリッと油で揚げた芳醇さに餡子の甘さを組み合わせて、夏でもシャキッとするような味わいです。
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続いての北鎌倉古民家ミュージアムは、円覚寺の並び。線路の向かい側です。
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緑で覆われた庭をちらり拝見して。。
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築100年以上になるという古民家は、聞くと北陸の方の古民家を移築したものだとか。
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ただ、建物はアート作品を展示しやすいようにかなりアレンジがしてあって、そのセンスもなかなかいい。古窯の大瓶に活けた生花がいくつかありましたが、実はあまりない試み。チャレンジングでさすがだと思います。
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少し、周辺のB級グルメもチェックしておきましょう。
ブーンベーカリーは、北鎌倉駅の駅前通りを少し北に向かったところ。地元密着といったパン屋さんです。 -
品数はまずまず。餡パンをいただきましたが、爽やかな甘さと瑞々しさもあって悪くない。女将さんの明るさもちょっと印象的です。
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にちりん製パンは、北鎌倉駅と東慶寺の間。
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小さなお店ですが、ちょっと控えめそうな若いご主人がやっていて、中に入ると芸術作品のようなパンが並びます。湘南小麦の全粒粉を使ったパンをいただきましたが、小麦の香りがほどよくてシンプルなおいしさ。変に力が入っていないのも好感が持てました。
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再び、観光コースに戻って。
円覚寺また東慶寺から明月院は北鎌倉散策の定番コース。明月院は奥まった場所にあるので、そこに向かう通りは道沿いに隠れたレストランや甘味処があって、気持ちの良いそぞろ歩きができます。 -
ちなみに、明月院は、北条時頼が作った禅興寺という寺の塔頭。禅興寺は、その後荒廃し、息子の北条時宗が蘭渓道隆を開山として再興しますが結局は明治初年頃に廃絶。この明月院のみが残ることとなりました。
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今ではアジサイの明月院で、あまりにも有名です。
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境内には北条時頼の廟所と墓があります。入口を入って、左手奥に進むとすぐ。
北条時頼は、鎌倉幕府第5代執権。反得宗勢力を一掃し、北条氏の権力基盤を固めました。ただ、それにしては、ポツンと一つだけある寂しい墓。 -
霊廟も粗末ではありませんが、そこそこのものでしかありません。
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もう季節は終わっていると思っていましたが、まだそこそこアジサイが咲いていて、これはラッキーでしたね。
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天気がいいとアジサイの緑も美しいし、
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申し分ない
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のどかな光景が続きます。
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さて、これは開山堂。境内の一番奥の方にかやぶき屋根の形のいい建物が建っています。
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ここには、明月院開山の密室守厳の木像と最明寺、禅興寺、明月院の歴代住持の位牌が祀られています。
入口付近に赤いのうぜんかずらが見ごろを迎えていて、あじさいとともに楽しめました。 -
鎌倉は周囲が岩山が多いので、それをくりぬいたやぐらがあちこちにあります。明月院やぐらもその中でよく知られるやぐら。
やぐらは住まいに使われたものもあるようですが、たいていはお墓みたいな感じ。こちらも薄暗くて陰気。上杉憲方の墓と言われているものです。 -
同じエリアにある瓶ノ井という井戸。
鎌倉は生活水の確保が難しいところなので、あちこちに井戸が掘られました。ここは、鎌倉十井のひとつ。鎌倉でも良い水が湧く井戸だったということです。 -
明月院と言えば、本堂脇の丸窓から庭を眺める写真が有名ですが、その丸窓から見えているのが本堂後庭園です。こちらは有料というか、入る時に寄付を求められる仕組です。
つつじの大刈込があって、 -
その奥にはコケと白砂の広場。
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そして、そのまた奥にハナショウブ畑と三段構成。
丸窓からこれを眺めると奥行きのある眺めになるんですね。ただ、こちらに入ってしまうと、手品の種明かしを見たような感じ。全部が丸見えになってしまうので、期待ほどの感動はないかもしれません。 -
明月院を終えて、今度は建長寺を目指します。
甘露やは、緑のパラソルと腰掛があるだけの簡素な店構え。 -
きな粉ソフトをいただきました。きな粉の香りがそれなりにあるのですが、ベースとなるソフトクリームはもう少し工夫が必要なような。私的にはきな粉にはあまりこだわらない方がいいように思います。
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このあたりで昼飯にしたいと思います。
ぬふ・いちは、スープカレーのお店。個人の住宅のような建物に入って、 -
注文したのは野菜カレー。
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イチオシ
20種類くらいの鎌倉野菜が皿に盛られて出てくると、そのあまりの美しさにため息が出そうです。野菜の種類や調理方法についての説明書があるのも親切だなと思いました。
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そして、建長寺に到着。
外門といってもピンときませんが、北鎌倉の駅から建長寺にやってくるとまずこの門をくぐることになる。広い駐車場の手前、学校のそばの門です。かつては東西に外門があったようですが、今は西外門であるこの門だけになりました。 -
総門は、建長寺境内に入る門。ここから先が有料のゾーンです。
扁額には「巨福山」。本願寺などの浄土真宗の寺はいかめしい門が多いのですが、ここもそれに匹敵するような感じ。 -
門からは、一直線に並んだ建長寺の伽藍が見え始めるので、ここから気分がハイになってきます。
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イチオシ
有料ゾーンに入って桜並木を抜けると正面にそびえる巨大な門は建長寺のシンボルともいうべき山門。二層構造で、やや頭でっかちの印象もありますが、「建長興国禅寺」と書かれた扁額が軒破風の下に掲げられて、威圧感が尋常ではない。
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一方で、一階部分の足元が骨組みだけのスケスケなのは鎌倉の山門の特徴です。
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巨福稲荷大明神は、山門の左手側。入口の赤い鳥居を入って、少し高台へ。小さなスペースがあって、祠のような建物が建っていました。建長寺を守護するためにちょこっと造られたものでしょう。これがあることに意味がある。これを見て云々というものではないと思います。
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妙高院は、境内にある塔頭の一つ。山門をくぐってすぐの右手の高い場所にあります。建長寺が大寺なので、この塔頭もなかなかの構え。御朱印をいただくために訪れる人がいるようですが、そうでなければ、下から眺めるだけになります。
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鐘楼は、建長寺にふさわしいかやぶき屋根の豪壮な建物。鐘は1255年に鋳造され、重さ2.7t。「鐘つけば銀杏散るなり建長寺」の夏目漱石の作った俳句が紹介されていました。子規の俳句の「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」に調子が似ています。
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その少し奥は嵩山門。山の方に向かって緩やかに坂道が続いている、その入り口です。
建長寺の建物はどれも大きいので目立ちませんが、よく見るとなかなか整った姿。建長寺の大工、河内長兵衞の手によるもの。腕の良さがにじみ出ているように感じました。 -
イチオシ
山門から仏殿へ。
現在の建物は、芝の増上寺にあった、徳川秀忠夫人崇源院の霊屋を移築したもの。内部の本尊は、地蔵菩薩坐像。室町時代作で像高は371cm。堂々たる丈六の地蔵菩薩です。 -
ところで、建長寺の創建当初は、仏殿の左右に土地堂と祖師堂があったようですが、今では、法堂、方丈が一直線に並ぶシンプルな構造。今では、これも建長寺の特徴の一つとなっています。
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法堂は、仏殿のひとつ奥。内部には自由に入れるので、暑い日にはちょっとここで涼めます。
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本尊は千手観音像。一方で、修業中の痩せた釈迦像は正面に飾るほどのものかなあとは思いましたが。。
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イチオシ
天井の雲龍図は、小泉淳作。五爪の龍となっています。
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さらに進んで、龍王殿。これは正面玄関の唐門。漆地に金の装飾金具をふんだんに使った豪華な門ですね。
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イチオシ
桃山風向唐破風という形式だそうで、屋根の端が反転した曲線、跳ね上げたような形になっているのが特徴です。一方で、両側の白い塀に蓮鉢が並んで、これら全体としても見応えがあると思います。
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龍王殿に入って、
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イチオシ
裏手の池泉庭園も見どころの一つ。
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芝生の庭ですが、れっきとした名勝指定。
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夢窓疎石が作ったと伝わります。
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龍王殿から、今日はさらに奥を目指します。
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ここからしばらくは、境内の塔頭チェック。宝珠院は、龍王殿の北側の高台へ登ったところ。眼下に方丈や唐門を見下ろして、なかなかいい眺めです。
こちらは、第三十五世了堂素安の塔所。塔頭にしては予想外に大きな本堂が建っていました。 -
建長寺には塔頭が意外に多くありまして。
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龍峰院は、建長寺の北側斜面の奥。表には「立ち入りご遠慮ください」と書かれていましたが、丈夫そうな山門が堅く閉まっていて、どっちにしても入れるものではありません。ちなみに、こちらは、第十五世約翁徳倹の塔所。門前の紅葉がきれいでした。
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天源院は、その先。第十三世南浦紹明の塔所です。立ち入り禁止ではあるのですが、緑の濃い参道を歩いて山門まで。
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そこから境内を眺めさせてもらいました。塔頭でもなかなかの構え。建長寺は塔頭でも一つ規模が大きいです。
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正統院は、緩やかな坂道の参道の両側にはちょっとした杉並木。山深くへいざなうような雰囲気がありました。こちらは、第十四世高峰顕日の塔所。立ち入りはできないので、こちらも山門から少し境内を眺めておしまいです。
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回春院は、第二十一世玉山徳旋の塔所。
建長寺の一番奥は半僧坊ですが、その少し手前から分かれて、この塔頭への参道があります。
妙に小高い場所へ続く細い石段。 -
簡単な山門を入るとため池のような大きな池が見えて、その脇に本堂が建っていました。山を登ってきたつもりが、意表を突かれるような水辺の景色。予想外に面白い塔頭です。
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そして、最後は建長寺の鎮守、半僧坊へ。
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鳥居がいくつか建つ一直線の参道を過ぎると
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今度はだらだらと石段が続く。結局、ちょっとした山登り風になってしまいました。
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で、境内にたどり着くと。。
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急斜面のあちこちに立つ烏天狗がこちらを見下ろしています。
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イチオシ
旅行雑誌で以前見たことがあって、ずっと気になっていたんですが、
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ここにあったんですね。
思い思いのかっこうで辺りに気を配り。全山を守護しているとでも言った感じ -
そして、来た方を眺めると仏殿なんかははるか遠く。ここを上がってきたんですね。
なるほど。この別世界のような雰囲気は一見の価値あり。建長寺に来たならここは一度は来るべき場所だと思います。
これで建長寺は終了。鶴岡八幡に向かいます。 -
道元禅師顕彰碑は、北鎌倉から入ると、もうすぐ鶴岡八幡に至るという手前の大通り沿い。
曹洞宗の開祖である道元の鎌倉教化を顕彰したもので、「只管打座」の文字が刻まれた存在感のある石碑。鎌倉仏教と言えば禅宗。北条時頼に招かれ、武士層への新たな救いを授けることになりました。 -
丸山稲荷社は、鶴岡八幡宮の本社の左手。小山の前に赤い鳥居の入口があって、そこからちょこっと上ります。石段もきちんと整備されていて、ここにきづいて登ってくる人もそれなりにいるのですが、登ってみると小さなスペースに寂しげに祠が建っているだけ。ちょっと期待外れの印象となってしまうかもしれません。
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そして、鶴岡八幡の楼門前。
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吹き流しは、大祓のバージョンですね。
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本殿前も同じく。
参詣者は半年の穢れをここで祓います。 -
鶴岡八幡宮の本殿の奥に宝物殿があります。
せっかくなので、今日は自動販売機でチケットを買って中へ。本殿の廻廊のスペースを使った展示室ですから、やっぱり規模は限られます。薄暗いような内部には鶴岡八幡宮の例大祭に関係する品々とかがありますが、あまり体系的ではないかも。全体を見てのストーリーが感じられないのがちょっと残念でした。 -
舞殿横の広場では儀式が始まるようですね。
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少し出遅れましたか。急いで降りますよ~
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しかし周囲には特に見物客も多くない。
拍子抜けなほどあっさりと拝見できるじゃないですか。 -
お祓いをして祝詞をあげる。
参列者がいただいた袋を開けると麻と紙を小さく切った切麻(きりくさ)が紙吹雪みたいに舞って、なかなかの演出ですね。 -
最後の茅の輪くぐりも間近で悠々拝見させてもらいます。
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神主さんが右回り、左回りと
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イチオシ
何回かくぐって
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準備を整えると
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今度は参列者。
これで無事に穢れが清められました。 -
舞殿もまた静かになりましたね。
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鶴岡八幡宮の石段脇にある銀杏。三代将軍源実朝を暗殺した公暁がここに隠れていたという隠れ銀杏なんですが、台風で倒壊してしまい、今では切り株だけが残ります。
ただ、だんだんその姿にも見慣れてきたような。こういうものは、姿よりも物語が大事ですからね。 -
若宮は、本殿から石段を降りた左側。しかし、おとなしい感じのする建物なので、ほとんど目立っていないかもしれません。
しかし、歴史的には鶴岡八幡宮が最初に創建されたのはここ。それが焼失したために、高い場所に再建。上下両宮の形となったようです。 -
頼朝を祀った白幡神社を過ぎて、
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実朝桜は、宝物館に向かってさらに進んだ馬場の途中。「古都鎌倉を愛する会」と「秦野市実朝まつり実行委員会」が平成23年6月に献納したもの。樹は若いし、歴史的なものではありません。隣りに静桜というのもありました。ちょっと名前を安売りしているかもしれませんが。。
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神苑ぼたん庭園は、源平池近くにあります。ぼたん園の時期ではなかったのですが、無料開放されていて中を見ることができました。
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入口すぐには立派な日本庭園を備えた建物が見えて、ちょっとうっとり。しかし、、メインはその先。
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池沿いに進む遊歩道の両側に展開するぼたん園です。
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花の時期ではなかったので、それは仕方がないとして。奥へ奥へと続く道。
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規模がこれほどのものだとは知りませんでした。
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いずれにしても、本格的なぼたん園だというのは今回初めて知りました。
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源平池に建つ旗上弁財天社の本殿の裏。もう池のほとりといった場所に政子石というのがあります。
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案内板も何もないのですが、それなりに知られているようで、「これよ。これ」とか言いながら、ポツポツ観光客がやってきます。願い事が叶うということで、皆さん手を合わせていらっしゃいました。
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ここからは、若宮大路の方に抜けましょう。
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アルブルノワールヤクミでは、鎌倉焼という饅頭をいただきました。
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生地は抹茶で緑色が鮮やかですが、しかし、口に入れるとそれよりも胡麻あんの胡麻の香りが意外に強烈。ヤクミやという名前は、薬味のヤクミのよう。香りを大切にするお店のコンセプトが感じられました。
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今度は小町通りの鎌倉まめやさん。店頭で惜しげもなく試食をさせてくれるので、子供たちとか大勢のお客さんが群がっています。私もいくつか試食させてもらいましたが、マヨネーズ味とかハッカ味とか。それぞれ特徴的な味がはっきりしていますね。ここまではっきりさせないといけないのかなあという感じです。
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それとネットの評判が高かったジェラテリア・イル・ブリガンテへも行ってみます。驚いたことに小さなカップがほとんど2000円もする高価なジェラート屋さん。しかし、ここまで来たら食べるしかないでしょう。
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ネットでは高いけどおいしいとの評価でしたが、そうかなあ。アーモンドと赤ワインの組み合わせ1800円をいただきましたが、ただ妙に濃厚というだけ。かといって香りもほんのりくらいだし、おいしいという感覚は正直ほとんどありませんでした。
一方で、基本が900円でそこに種類によって追加料金という価格設定もどうでしょうか。つまり、私の場合はアーモンドが追加500円。赤ワインが追加400円なので、締めて1800円ということになったのですが、かなり分かりにくいのは否めない。こんな標示の仕方だとこれが2000円もするジェラートだとすぐに気が付くのはむしろ難しいでしょう。しばらく並んでいるうちに、高いのに気が付いて帰る人もいましたが、そのまま流れで買ってしまう人も少なくないと思います。
相手がイタリア人なので、そうした不満がストレートに言いにくいとか妙な要素もあるかもしれません。それに、私の知識ではスイーツの原価は人件費が一番大きいので、材料はいくら高くてもそれで売値が何倍にもなるというのはありえません。材料にこだわりがあるので高いという説明もかなり疑問です。
そういう意味ではなんかいろんなところで騙されたような感覚。楽しかった鎌倉巡りの最後に妙なモヤモヤが残ってしまいました。 -
巽神社は、鎌倉市街の賑やかな方からだと線路を越えたところなので、観光客はあまり足が向かないエリアだと思います。住宅地の中に、境内というか公園のような敷地に建っています。しかし、建物自体は意外にしっかり。
坂上田村麻呂、源頼義ゆかりの神社。鎌倉に相応しい武の神社です。 -
これでは、ちょっと気分直しが必要。
これまでなかなか行けなかった珊瑚礁 モアナマカイ店へと足を延ばすことにしました。七里ヶ浜駅から歩いて5分。正面に海と江の島を臨む、なるほど素晴らしいロケーションです。 -
土曜日の夕方だったのですが、予想に反して、待ち時間は15分ほど。お客さんは多くても次々要領よく捌いてくれるので、回転はいいようです。
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いただいたのは、ナスとひき肉のカレー。ただ、こちらは可もなく、不可もなく。テラス席から夕暮れの海を眺めながらいただいたのがよかったかなというくらいです。うーん。気分直しとしてはこれもちょっと不発だったかな。。
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珊瑚礁で晩飯を食べて、海岸通りを少し江ノ島側へ。アート作品みたいな二重のアーチが右手に見えるとそれがバレエ発祥の地。アーチに向かって階段を上るとそれなりのスペースがあって。発祥の地を記した碑もありました。碑文によるとロシアから逃れた女性が始めたということです。
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改めて、鎌倉市街方向に少し歩くと七里ヶ浜。海岸沿いに広い駐車場があって、夕方、多くの人が集まっている。地元の人が多い感じでしたが、皆さん眺めているのは江ノ島。そして、その奥にそびえる富士山。砂浜の海岸から、これが一望できて、これは見慣れている人にとっても美しい景色。富士山って、静岡か山梨かみたいな論争がありますが、神奈川の人もしっかり日常生活の中で富士山を楽しんでいる。豊かで贅沢な環境を実感しました。こんどはさすがに気分が晴れたかな。
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さらに。。
西田幾多郎の碑は、七里ヶ浜から稲村ヶ崎に向かう海岸沿いの遊歩道沿い。私は歩いたのでこれに気が付きましたが、車で走っている人には見過ごされてしまうでしょう。
ユニークな形の碑には「七里浜夕日漂ふ波の上に伊豆の山々果し知らすも」の歌。達筆なので、なかなか読めませんが。。
今回も気が付くと朝から日没まで目いっぱい。鎌倉は見どころが多いので、どうしても時間がかかります。では、ここらへんで。お疲れ様でした。
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