Kia ora! 秋のニュージランド南島ドライブ旅行（６）　サザンアルプスのモルゲンロート、夕景、星空

2018/04/12 - 2018/04/14

Mount Cook Village滞在中、4月12日の昼間は、雨に祟られたが、それ以外は、朝夕、夜は目的としていたサザンアルプスのモルゲンロート、夕日に染まるMount Cook、満天の星空撮影が楽しめ、昼間はトレッキングを楽しめた。すでにTasman Valley Walk, Hooker Valley Trackのハイキングの様子は4travelに投稿済みなので、本編では、Kea Point Trackのハイキング、および3日間に撮影したサザンアルプスの朝、夕、夜の絶景を紹介したい。

エリア アオラキ/マウントクック国立公園周辺(ニュージーランド)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

　Mount Cook Village滞在3日目の4月12日、前夜の星空撮影で若干寝不足ではあったが夜明け前のサザンアルプスを撮影すべく、6時起床。すでに東の空が朱色に色づいている。慌てて、Motel近くの草原で朝焼けの撮影開始。

久しぶりに見る鮮やかな茜色に染まった朝焼け。

空の明るさが増してくる。露出条件をいろいろ変えてシャッターを切りまくる。

北東方向のMount Wakefieldの上空の焼けている。西側の山並みには雲がかかり、山のモルゲンロートは見られそうにない。

朝焼けの時間は、そんなに長くは続かない。

日の出の時刻が近づくと、徐々に褪せていく。
この後、朝食が終わるころになると雨が降り出してきた。山の天気は変わりやすいが、予報通りだ。夜まで雨模様が続く。

　Mount Cook Villageのようなところで、雨に降られると何もすることがない。
ビジターセンターの一部が博物館風の展示ススペースになっているので、見学でもするか。

サザンアルプスのジオラマが展示してあったり、・・・

昔の登山用具の展示があったり・・・昔は背広にネクタイ姿、ニッカーボッカーといういで立ちで山登りしていたというのが面白い。

サザンアルプスを借景にしたステンドグラス。ニュージーランド固有の鳥や花が描かれている。花は有名なマウントクックリリーだろうか。

ビジターセンターの敷地でも見かけたパラダイス・シェル・ダック。

ビジターセンターでそんなに時間潰しができるわけもなく、Hermitage Hotelへ。

　ホテルの前にあるエドモント・ヒラリーの銅像。2003年に建立された。いうまでもなく、ヒラリーは1953年5月29日イギリスのエベレスト登山隊に加わり、人類史上初めてエベレスト登頂に成功した人物で、ニュージーランドが誇る英雄である。何しろ、存命中から５＄紙幣に彼の肖像が使われているのである。2008年に89歳で亡くなったときは、国葬が行われたほどである。

　幼少期は、内気で虚弱な子供だったらしいが、父親の養蜂業を手伝うことで足腰が鍛えられ、登山家としての体力が養成されたという。エベレスト登頂後は、イギリスの南極探検隊に加わりトラクターで南極点に到達したり、慈善団体「ネパール基金」を作ってネパールの開発に尽力したりしている。
　銅像はMount Cookの方を見ている。エベレスト登山の訓練でMount Cookにも登っていたのだろうか？

Hermitage Hotei内のヒラリーの名を冠したカフェで、しばし、まったりと過ごす。

　Villageの中央部に、Bowen Bush Walkという散策路がある。雨が小降りになったので歩いてみる。
　シダが生い茂った小さな森で、一周15分足らずの小道である。

誰も歩いている人はいない。

　野ウサギ現る。
ニュージーランドでは、いたるところで見かける小動物である。もともと、ニュージーランドには、数種類のコウモリ以外は哺乳動物はいない島だったが、ヨーロッパ人が狩猟用に持ち込んだウサギが野生化したものである。天敵がいないので、瞬く間に繁殖して増えてしまったらしい。

4月13日
夜半まで雨が降っていたが、日の出1時間前に起きると、雲一つない快晴。
もう明るくなり始めている。ブラブラ歩きながらHermitage Hotel前の撮影ポイントまで歩いていく。

東の空には三日月が輝いている。

　Mount Wakefield中腹にたなびく雲。ここに朝陽があたると良い感じになるかもしれない。

正面にサザンアルプスの山並みを見ながらHermitage Hotel方面へ向かう。

Mount Cook東側の斜面に朝日が当たり始めた。

Mount Seftonの頂上も朱に染まって来た。

ようやく見ることができたサザンアルプスのモルゲンロート！

何という荘厳な佇まいであろうか！　感動のひと時。

少しづつ陽光は下がっていき、他のピークにもモルゲンロートが広がっていく。

シャッターを押し続ける。ほかに撮影している人は誰もいない。絶景を独り占めだ。

広角で一枚。

朱に染まっている時間は短い。すぐに白い雪山に変わっていく。

絶好のトレッキング日和に恵まれたので、再びWhite Horse Hill駐車場へ。2回目のHooker Valleyを歩いたあと、午後は、Kea Point Trackを歩く。
（2回目のHooker Valley歩きは、ニュージーランド旅行記（５）で紹介済み）
こちらは往復一時間もかからない手軽に歩けるコースである。

大学生らしき若者グループが何やら測量している。なにかのフィールド実習らしい。

終点の展望台が見えてきた。

展望台からの眺め。Mueller湖の奥にMount Cookが見える。Hooker ValleyTrackは、湖の反対側になる。

Mueller湖

Mueller氷河。

Mount Cookをアップで。

Mount Cookの斜面の氷河

　Mount Cook Village方面を望む。このコースもHooker Valley Trackと見える風景は似ている。2回もHooker Valley の絶景を見ているので、こちらのTrack を歩いたときは、ちょっと感動は少なめ。

モーテルに戻り、一休みのあと、夕食前にサザンアルプスの夕景撮影に、再びHermitage Hotelの撮影ポイントへ。

夕日に輝くMount Cook

Mount Wakefieldの頂きを夕陽が輝かせている。

朝焼けほどではないが、ほんのりと朱に染まってきた。

日が沈み、Mount Cookからは夕陽は消えたが、雲の夕焼けは残っている。

夕焼雲の茜色も少しづつ褪せていく。

Mount Cookの奥に見えるドーム状の山はMount Hicksという山。

　夜になると昼間出ていた雲が無くなり、またまた最高の星空ウォッチングの時間になった。
　まずは、モーテル近くの原っぱで、天の川を一枚。地上の一番左側の灯りが我がモーテルの灯りである。

　撮影場所を移動してTasman Vallyに行って見た。
　今宵は、天の南極を中心に回る日周運動を撮る。天の南極は、北極星のように目印になる明るい星がない。

日周運動撮影が終わるころには、南十字星付近の天の川は南中を過ぎ、西側に移動しつつある。

代わって、東の空には、日本でもなじみの射手座付近の一番明るい天の川が昇ってきた。

木星がひときわ明るいので、クロスフィルターを付けて光芒を出してみた。

ソフトフィルターバージョン。

　こんな星空を眺めていると時が経つのを忘れる。いつの間か南十字星やマゼラン星雲は、西に傾いている。カノープスは山の向こう側に沈んでいる。

すっかり昇りきった射手座付近の天の川。
とっくに夜中の１２時を回り、日付が変わった。そろそろ撤収しよう。

一旦、モーテルに戻り仮眠してから、再び夜明け前にVillage内で、夜明け前の撮影に出かける。

すでに射手座付近の天の川も西に移動している。月が出ているので、月明りで地上の風景もくっきり写っている。

東の空に出ている三日月。

東の空に出ている三日月。

　昨日に続いて、サザンアルプスのモルゲンロート撮影のため、Hermitage Hotelの前の撮影ポイントへ。
　昨日ほどの朝焼けの朱色にはならなかった。もっぱら、望遠レンズでサザンアルプスの一部を切り取る。

朝日に照らされたMount Sefton

朝日に照らされたMount Sefton

朝日に照らされたThe Footstool

モーテルに戻る途中で、サザンアルプス東側の山並みを一枚パシャリ。

Villageを取り巻く山にも日が射してきた。

昼間の顔になったサザンアルプス。上空に飛行機雲を引いた飛行機が飛んでいる。

朝食後、モーテル「Aoraki Court Motel」をチェックアウトして、次の目的地Tekapoに出発。

続く。