Kia ora! 秋のニュージランド南島ドライブ旅行（１０）　地球上の風景とは思えない奇景　～Clay Cliffs～

2018/04/17 - 2018/04/17

　4月17日、TekapoからWanakaへ移動。いつもの通り、途中の絶景に立ち寄り撮影しながらののんびりドライブでの移動である。この日の圧巻は Clay Cliffsという奇岩群の風景。映画スターウォーズに出てくる地球外惑星ではないかと思えるような奇景である。その後、State Highway8号線を南下し、Tarrasという小さな集落で国道８号から別れ、８Ａ線に入る。しばらく走ると、Luggateというところで、Pukaki湖やTekapo湖のような美しいターコイズブルーの川の水が流れている場所があり、川沿いの黄葉が見事だったので、そこでも道草。
　昼過ぎにはWanakaに入るつもりだったが、予定より3時間遅れ。街中のスーパーマーケットで食材を買い込んでから、予約しておいたMotel「Distinction　Wanaka　served apertment」へチェックイン。WanakaはQueenstown同様リゾートの街で、このモーテルの設備は素晴らしく、プール、ジャグジー、ビリヤード、マシントレーニング室などが充実している。

エリア その他の観光地(ニュージーランド)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

Tekapoに移動する時立ち寄ったMount Cook Viewing Pointに再び立ち寄った。ちょうど湖に虹が出ていたので、急遽立ち寄った次第。

湖に面した山には、新たに雪が降ったらしい。

　State Highway８号を南下し、Omaramaのちょっと手前で「Clay Cliffs」の標識に従って右折し、地方道に入る。直ぐに両側が牧場の砂利道となる。牧草地に巨大なスプリンクラーが見えてくる。

やがて、道路がゲートでふさがれているところまで来た。この先は私有地のようだ。

　この先がClay Cliffs 、通過したらゲートを占めろと書かれている。反対側には白いペンキで塗られた錆びた料金箱があるのだが、いくら払えばよいのかわからない。気持ちばかりの小銭を入れて、通過。
　

さらに砂利道を進むと、こんな奇岩の絶壁が見えてくる。左の砂利道の坂を昇りきったところが駐車場になっている。ここからは歩いて奇岩に近づいていく。

日の光が絶壁に斜めから当たって、立体的に見える。

辺りは一面、スィート・ブライアン・ローズが生い茂っている。

Clay Cliffsの絶壁が続く。

そそり立つ絶壁の狭い峡谷から年配の夫婦が出てきた。この先はどんな様子か聞いてみたところ、傾斜がきつく足場が悪いので途中で引き返してきたという。夫婦はオーストラリアから来たという。

たしかに足元は、岩まじりのぼろぼろ崩れる土で、傾斜が強く、歩きにくいことこの上ない。トレッキングシューズでないと厳しい。

狭い谷間を抜けると、ぐるりと回りを絶壁に囲まれた空間に出る。

そそり立つ絶壁。ところどころに白い地層が見える。

　岩肌をこすってみると、ボロボロと簡単に指で削れる。なんと、この絶壁は岩ではなく、土なのである。文字通り Clay Cliffs だ。

　粘土の絶壁なので、雨による浸食は激しいに違いない。それで、こんな風景が作り出されたのであろう。

絶壁に刻まれた深いヒダは雨による浸食にちがいない。

地球上の風景とは思えないような奇景である。SF映画の地球外惑星のロケに使えるのではないだろうか。

この粘土の塔は高さ５０～６０ｍはありそうだ。

さらに奥に進んでみる。かろうじて人一人通り抜けられるような隘路をくぐっていく。

　もしこんな時、大きな地震が起きたら、たちまち崖は崩れて粘土に生き埋めになってしまうかもしれない。そんなことが頭をよぎり、ちょっと怖くなった。

細い通路をくぐり抜けると、また周りを絶壁に囲まれた空間に出た。

ここの地層の下の部分は黒っぽい灰色の粘土層だ。

おそらく浸食が激しいので、数年でかなり地形が変わってしまうのではないだろうか。

これ以上先に進むのは、やめて引き返す。

西側の絶壁に、東側の絶壁の影が映っている。

Clay Cliffsの麓から眺めたAhuriri 川。広大な河床に幾筋もの流れがある。この川の源流もサザンアルプスである。

逆光の Clay Cliffs

Clay Cliffの麓は、どこまでもスィート・ブライアン・ローズのブッシュが連なっている。

スィート・ブライアン・ローズはバラの原種の一種で、茎にはバラの特徴である鋭いトゲが生えている。

　にわかに雲が空を覆い、小雨がぱらついてきた。Clay Cliffsを後にしてWanakaに向かう。

State Highway８号からClay Cliffsが遠望できる。Google Mapで見ると、距離は1.5km。

OmaraとCromwellの中間付近のTarrasというところで、State Highway8号から別れ、8A線に入り、Wanaka方面に向かう。途中、Luggateというところで、ターコイズブルーの水が流れる川があり、川岸の黄葉が見事な風景に出会った。

この川は、4月10日にQueenstownからMt.Cookに移動する途中で立ち寄ったDunstan湖からWanaka湖に流れ込む川だ。川の名前はClutha川という。

さらに２００～３００ｍほど先に、この川を渡る鉄橋があった。鉄橋が見える高台に駐車スペースがあったので、ここでも撮影タイム。

　駐車スペースに、こんな看板が立っていた。どうやら、この橋はRed Bridgeという初期の金鉱採掘、河川輸送の歴史遺産として価値がある橋らしく、Luggateの集落自治体とQueenstown Lakes District という上位の地方自治体の議会と共同で、ここを公園として整備する工事中のようだ。
　Red Bridgeについて調べてみると、全長103mのトーラス式の鉄橋で、1915年10月28日に開通したという。

今は、観光地ではないが、この川沿いの美しい風景は十分、観光資源になりうるだろう。観光地する前に、この美しい風景を見ることができてよかった。

草花も植えられて、公園としての整備が進んでいるようだ。

Wanaka市街に入って来た。Wanaka湖もQueenstownのWakatipu湖とよく似た風景である。

街中の公園には、こんな手首の巨大な彫刻が・・・

いつものスーパーマーケット4squreで買い物をした後、今宵のモーテル「Distinction　Wanaka　served apertment 」にチェックイン。このモーテルに2泊し、その後、西海岸のFox Glacier Villageに一泊してから、ふたたび、ここに一泊の予定である。

広いベッド、使いやすいキッチン、清潔なバスルームと、使い心地は文句ない。

ビリヤード、卓球台、トレーニングマシンなども完備し、滞在そのものを楽しめるようになっている。

屋外プールは、さすがにクローズしているが、プール脇のスパは利用できた。もちろん、たっぷり使わせてもらった。