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G.W.の初日、ふらりと鎌倉へ。<br />連休で混むことを予想し、少し早目に家を出た。<br />この季節、花と言えばツツジだが、鎌倉でも、今年は例年よりやはり開花が早いようだ。<br />そこで、淡い期待を持ち、山間へと向かうことにした。<br />

続・鎌倉四季物語【4月】~ツツジ咲く寺と中世の残り香~

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2018/04/28 - 2018/04/28

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旅行記グループ 続・鎌倉四季物語

4

45

旅猫

旅猫さん

G.W.の初日、ふらりと鎌倉へ。
連休で混むことを予想し、少し早目に家を出た。
この季節、花と言えばツツジだが、鎌倉でも、今年は例年よりやはり開花が早いようだ。
そこで、淡い期待を持ち、山間へと向かうことにした。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
交通手段
JRローカル 私鉄 徒歩

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  • 今回は、地元の駅から東海道線直通の上野東京ラインの普通列車に乗って出発。<br />土曜日で大型連休と言うこともあり、かなりの混雑を予想していたのだが、思ったよりも車内は空いていた。<br />乗り合わせた乗客も、驚いたことに、品川駅ですべて降りてしまい貸し切り状態に。<br />しかも、下車した大船駅までずっとこの状態だった。

    今回は、地元の駅から東海道線直通の上野東京ラインの普通列車に乗って出発。
    土曜日で大型連休と言うこともあり、かなりの混雑を予想していたのだが、思ったよりも車内は空いていた。
    乗り合わせた乗客も、驚いたことに、品川駅ですべて降りてしまい貸し切り状態に。
    しかも、下車した大船駅までずっとこの状態だった。

  • 大船駅からは、久しぶりに湘南モノレールを利用。<br />今回の目的地が、この沿線にあるからだ。<br />いつもの週末なら、江ノ島へ向かう観光客で混雑しているのだが、なんと四人掛けの座席を独り占め。<br />こんなに空いているのは珍しい。

    大船駅からは、久しぶりに湘南モノレールを利用。
    今回の目的地が、この沿線にあるからだ。
    いつもの週末なら、江ノ島へ向かう観光客で混雑しているのだが、なんと四人掛けの座席を独り占め。
    こんなに空いているのは珍しい。

    湘南モノレール 乗り物

  • 大船駅を出てしばらくすると、車窓には富士山が。<br />湘南モノレールは、富士山があちこちで見られるのだ。

    大船駅を出てしばらくすると、車窓には富士山が。
    湘南モノレールは、富士山があちこちで見られるのだ。

  • そして、三つ目の湘南深沢駅で下車。<br />目的地は佛行寺だが、途中にも見所があるので立ち寄ることにした。<br />まず訪れたのは、小学校。<br />インターホンで見学を乞うと、丁寧に案内をしていただいた。<br />教えていただいたとおりに進むと、校舎の裏手にひっそりとそれはあった。<br />見学したかったのは、梶原景時の墓。<br />景時は、石橋山合戦で頼朝を見逃したと云われる武将で、頼朝の死後に追放され、駿河国で一族すべて滅ぼされたとされる。<br />鎌倉らしいやぐらの中に、四基の五輪塔が身を寄せ合うように建っていた。

    そして、三つ目の湘南深沢駅で下車。
    目的地は佛行寺だが、途中にも見所があるので立ち寄ることにした。
    まず訪れたのは、小学校。
    インターホンで見学を乞うと、丁寧に案内をしていただいた。
    教えていただいたとおりに進むと、校舎の裏手にひっそりとそれはあった。
    見学したかったのは、梶原景時の墓。
    景時は、石橋山合戦で頼朝を見逃したと云われる武将で、頼朝の死後に追放され、駿河国で一族すべて滅ぼされたとされる。
    鎌倉らしいやぐらの中に、四基の五輪塔が身を寄せ合うように建っていた。

  • 小学校の東門を出ると、御霊神社の入口が。<br />ここも梶原氏と関係のある場所らしいので立ち寄ってみることに。

    小学校の東門を出ると、御霊神社の入口が。
    ここも梶原氏と関係のある場所らしいので立ち寄ってみることに。

    御霊神社 (梶原) 寺・神社・教会

  • 参道の脇には、古い民家が荒れたまま放置されていた。<br />緑に囲まれた雰囲気の良い場所なので、とても勿体ないことだ。

    参道の脇には、古い民家が荒れたまま放置されていた。
    緑に囲まれた雰囲気の良い場所なので、とても勿体ないことだ。

  • 鳥居を潜り少し進むと、拝殿のようなものがあったが、良く見ると舞殿のような造りだった。

    鳥居を潜り少し進むと、拝殿のようなものがあったが、良く見ると舞殿のような造りだった。

  • その右手にはやぐらがあり、家形の墓らしきものや五輪塔が。<br />これらは、梶原氏代々の供養塔だとか、新田義貞による鎌倉攻めの時の戦死者の供養塔だとか云われているらしい。<br />

    その右手にはやぐらがあり、家形の墓らしきものや五輪塔が。
    これらは、梶原氏代々の供養塔だとか、新田義貞による鎌倉攻めの時の戦死者の供養塔だとか云われているらしい。

  • 中には、風化して形がほとんど残っていないものも。<br />そんな五輪塔の隙間には、手向けられたように小さな花が咲いていた。

    中には、風化して形がほとんど残っていないものも。
    そんな五輪塔の隙間には、手向けられたように小さな花が咲いていた。

  • 舞殿らしい建物の裏手に、石段が続いている。<br />この先に、どうやら本殿があるようだ。

    舞殿らしい建物の裏手に、石段が続いている。
    この先に、どうやら本殿があるようだ。

  • この神社の祭神は、梶原氏の祖先と云われる鎌倉権五郎景政。<br />江戸時代までは、本殿の中に、景政夫妻と景時の像が安置されていたそうだ。<br />社殿は、鎌倉石を削って造られた削平地に鎮座している。<br />苔生した石が独特の雰囲気を醸し出していた。<br />ここで、梶原の地にお邪魔することのご挨拶を。<br />

    この神社の祭神は、梶原氏の祖先と云われる鎌倉権五郎景政。
    江戸時代までは、本殿の中に、景政夫妻と景時の像が安置されていたそうだ。
    社殿は、鎌倉石を削って造られた削平地に鎮座している。
    苔生した石が独特の雰囲気を醸し出していた。
    ここで、梶原の地にお邪魔することのご挨拶を。

  • 御霊神社を後にして、落ち着いた感じの住宅地を歩いて行く。<br />しばらくすると、小さな川に出た。<br />新川という川で、この川を上耕地橋で対岸へ。<br />橋の上からは、長閑な景色が望めた。

    御霊神社を後にして、落ち着いた感じの住宅地を歩いて行く。
    しばらくすると、小さな川に出た。
    新川という川で、この川を上耕地橋で対岸へ。
    橋の上からは、長閑な景色が望めた。

  • そのすぐ先で、今度は大久保橋と言う橋で大塚川を渡った。<br />ちょうど谷のような地形になっているので、狭いところに二本も川が流れているのだ。<br />渡った先は急な上り坂になり、その途中には大きな団地が。<br />二階建てのいかにも団地と言った感じの建物が建ち並び、緑や花も多く、最近の高層マンションなどより、ずっと温かみがあり住みやすいようだ。

    そのすぐ先で、今度は大久保橋と言う橋で大塚川を渡った。
    ちょうど谷のような地形になっているので、狭いところに二本も川が流れているのだ。
    渡った先は急な上り坂になり、その途中には大きな団地が。
    二階建てのいかにも団地と言った感じの建物が建ち並び、緑や花も多く、最近の高層マンションなどより、ずっと温かみがあり住みやすいようだ。

  • その坂には、大きな家もたくさんあり、中には、塀に東海道五十三次の浮世絵を陶板にしたものが埋め込まれている御屋敷も。<br />そんな塀の下には、可愛い花も咲いていた。

    その坂には、大きな家もたくさんあり、中には、塀に東海道五十三次の浮世絵を陶板にしたものが埋め込まれている御屋敷も。
    そんな塀の下には、可愛い花も咲いていた。

  • その坂を登り切ると、今度は急な下り坂に。<br />鎌倉らしく、谷戸と尾根が連続する複雑な地形を体感。。。<br />そして、ようやく目指す佛行寺に辿り着いた。<br />この寺は、梶原景時の嫡男景季の菩提寺。<br />裏山に、景季の片腕を埋めたという源太塚がある。

    その坂を登り切ると、今度は急な下り坂に。
    鎌倉らしく、谷戸と尾根が連続する複雑な地形を体感。。。
    そして、ようやく目指す佛行寺に辿り着いた。
    この寺は、梶原景時の嫡男景季の菩提寺。
    裏山に、景季の片腕を埋めたという源太塚がある。

    佛行寺 寺・神社・教会

  • 入山料100円を払い、まずは本堂に参拝。<br />その後、境内を散策した。<br />ここでもやぐらが観られ、鎌倉らしい風情が感じられる。

    入山料100円を払い、まずは本堂に参拝。
    その後、境内を散策した。
    ここでもやぐらが観られ、鎌倉らしい風情が感じられる。

  • そんなやぐらには、板碑や石仏が納められている。<br />それらを飾るように、紫蘭の花が咲いていた。

    そんなやぐらには、板碑や石仏が納められている。
    それらを飾るように、紫蘭の花が咲いていた。

  • やぐら沿いの道を登って行くと、前に赤紫が広がった。<br />そう、この寺は、鎌倉でも一、二を争うツツジの名所なのだ。<br />今年は、桜もそうであったように、例外なくツツジも開花が早かった。<br />それでも、斜面を彩るツツジはまだまだ見頃のようだ。

    やぐら沿いの道を登って行くと、前に赤紫が広がった。
    そう、この寺は、鎌倉でも一、二を争うツツジの名所なのだ。
    今年は、桜もそうであったように、例外なくツツジも開花が早かった。
    それでも、斜面を彩るツツジはまだまだ見頃のようだ。

  • 上の方へまだ行けそうなので、登ってみることに。<br />ツツジの足元には、小さな五輪塔がいくつも。<br />この寺に眠る古の人たちは、ある意味、幸せなのかもしれない。

    上の方へまだ行けそうなので、登ってみることに。
    ツツジの足元には、小さな五輪塔がいくつも。
    この寺に眠る古の人たちは、ある意味、幸せなのかもしれない。

  • 一番上の辺りまで来ると、境内が見渡せた。<br />建物に風情は無いが、庭はなかなか趣があるようだ。

    一番上の辺りまで来ると、境内が見渡せた。
    建物に風情は無いが、庭はなかなか趣があるようだ。

  • 尾根上には、墓地が広がっていた。<br />ここに源太塚があるのだが、失念してしまい。。。<br />墓地からの降り口には、白花の紫蘭がたくさん咲いていた。

    尾根上には、墓地が広がっていた。
    ここに源太塚があるのだが、失念してしまい。。。
    墓地からの降り口には、白花の紫蘭がたくさん咲いていた。

  • 尾根から下り始めると、また違った景色が。<br />すぐ向こうには住宅街が見えているのに、ここだけは時間がゆったりと流れているようだ。<br />大型連休中の鎌倉でも、この辺りはまだまだ静かなのだな。

    尾根から下り始めると、また違った景色が。
    すぐ向こうには住宅街が見えているのに、ここだけは時間がゆったりと流れているようだ。
    大型連休中の鎌倉でも、この辺りはまだまだ静かなのだな。

  • それにしても、この景色は綺麗だ。<br />こうして見ると、ちょっとミヤマキリシマのようにも見える。

    それにしても、この景色は綺麗だ。
    こうして見ると、ちょっとミヤマキリシマのようにも見える。

  • 赤紫の中に、白花が少し混じってるのも良い感じ。<br />この美しさもあと少しだろう。<br />もう、散り始めの最後の輝きと言う感じだから。

    赤紫の中に、白花が少し混じってるのも良い感じ。
    この美しさもあと少しだろう。
    もう、散り始めの最後の輝きと言う感じだから。

  • 下に降り、歩いて来た斜面を仰ぎ観てみる。<br />すでに、下の方の花は終わってしまったようだ。<br />右手の斜面は日陰のようなので、まだこれからみたいだが。

    下に降り、歩いて来た斜面を仰ぎ観てみる。
    すでに、下の方の花は終わってしまったようだ。
    右手の斜面は日陰のようなので、まだこれからみたいだが。

  • 写真を撮っていたら、左の方で何かが動く気配が。<br />良く見ると、猫さんが何かを狙っている。<br />近付いても、じっと狙いを定めていて、こちらには気付かない。<br />この後、キタキツネのように頭から突っ込んだが、獲物には逃げられたようだ。

    写真を撮っていたら、左の方で何かが動く気配が。
    良く見ると、猫さんが何かを狙っている。
    近付いても、じっと狙いを定めていて、こちらには気付かない。
    この後、キタキツネのように頭から突っ込んだが、獲物には逃げられたようだ。

  • 最後に、もう一度ツツジ咲く斜面を眺めてから、寺を後にした。<br />結局、滞在中、出会ったのは4人だけだった。

    最後に、もう一度ツツジ咲く斜面を眺めてから、寺を後にした。
    結局、滞在中、出会ったのは4人だけだった。

  • 帰りは、往きとは違う道を歩いてみることに。<br />住宅街の中の道だが、ふと路地に目を移せば、どこか遠くの街を旅しているような錯覚を。<br />いや、鎌倉も十分地方都市なのだが。

    帰りは、往きとは違う道を歩いてみることに。
    住宅街の中の道だが、ふと路地に目を移せば、どこか遠くの街を旅しているような錯覚を。
    いや、鎌倉も十分地方都市なのだが。

  • のんびり歩いていたら、目の前に観光いちご園が。<br />こんな場所でいちご狩りができるとは。<br />気になったので、思わず立ち寄ってしまった。

    のんびり歩いていたら、目の前に観光いちご園が。
    こんな場所でいちご狩りができるとは。
    気になったので、思わず立ち寄ってしまった。

  • 受付で1500円を払い、ビニールハウスの中へ。<br />中はもわっとした感じで、少し暑かった。<br />

    受付で1500円を払い、ビニールハウスの中へ。
    中はもわっとした感じで、少し暑かった。

  • いちごと言うと、冬が旬だと思っていたが、本来は春だったのだ。<br />結構好きな果物なので、思いがけずありつけて嬉しい限り。<br />しかも、選り取り見取りの食べ放題!<br />

    いちごと言うと、冬が旬だと思っていたが、本来は春だったのだ。
    結構好きな果物なので、思いがけずありつけて嬉しい限り。
    しかも、選り取り見取りの食べ放題!

  • 練乳もあったが、まったく使わなくてもいいくらい甘くてびっくり。<br />個人的には、最近の甘い品種は嫌いなのだが、この甘さはちょっと違った。<br />これがそのまま完熟した甘さなのだなと。<br />でも、ちょっと酸味があった方が好みなのだが。

    練乳もあったが、まったく使わなくてもいいくらい甘くてびっくり。
    個人的には、最近の甘い品種は嫌いなのだが、この甘さはちょっと違った。
    これがそのまま完熟した甘さなのだなと。
    でも、ちょっと酸味があった方が好みなのだが。

  • いちご狩りの良いところは、好きな大きさ、甘さのものを、好きなだけ食べられること。<br />初めて知ったのは、一斉に実を付けるのではなく、次々と実ができるのだということ。<br />完熟のものから、生まれたての実までが同じ株に一緒に付いている。

    いちご狩りの良いところは、好きな大きさ、甘さのものを、好きなだけ食べられること。
    初めて知ったのは、一斉に実を付けるのではなく、次々と実ができるのだということ。
    完熟のものから、生まれたての実までが同じ株に一緒に付いている。

  • なので、当然のことながら、花も咲いているのだ。<br />結局、二十数個食べたところで満腹に。<br />2パック分と言ったところなので、普通に買えば1000円にも満たない。。。<br />ちょっと高いものについたが、十分楽しめたので良かったかな。

    なので、当然のことながら、花も咲いているのだ。
    結局、二十数個食べたところで満腹に。
    2パック分と言ったところなので、普通に買えば1000円にも満たない。。。
    ちょっと高いものについたが、十分楽しめたので良かったかな。

  • 外に出ると、鯉のぼりが泳いでいるのが見えた。<br />天気が良いので、鯉たちも気持ちよさそうだ。

    外に出ると、鯉のぼりが泳いでいるのが見えた。
    天気が良いので、鯉たちも気持ちよさそうだ。

  • その鯉のぼりがあった民家は、なんと茅葺屋根だった!<br />鎌倉にも、まだ茅葺屋根の民家があるのだな。

    その鯉のぼりがあった民家は、なんと茅葺屋根だった!
    鎌倉にも、まだ茅葺屋根の民家があるのだな。

  • その近くには、田んぼも広がっていた。<br />何か聞こえるなと思ったら、蛙の大合唱だった。<br />蛙の声、久しぶりに聴いたような気がする。<br />実は、蛙の鳴き声はかなり好きなのだ。

    その近くには、田んぼも広がっていた。
    何か聞こえるなと思ったら、蛙の大合唱だった。
    蛙の声、久しぶりに聴いたような気がする。
    実は、蛙の鳴き声はかなり好きなのだ。

  • さらに、畑の脇には、色々な花も咲いていて。<br />変に作られた花園が多い昨今だが、こんな感じで植えられているのは悪くない。<br />もちろん、自然の中で咲く花のほうが好きだが。

    さらに、畑の脇には、色々な花も咲いていて。
    変に作られた花園が多い昨今だが、こんな感じで植えられているのは悪くない。
    もちろん、自然の中で咲く花のほうが好きだが。

  • しばらく歩いて行くと、賑やかな通りに出た。<br />頭上には、湘南モノレールが通っている。<br />駅の方へ歩いて行くと、モノレールが滑るように過ぎて行った。

    しばらく歩いて行くと、賑やかな通りに出た。
    頭上には、湘南モノレールが通っている。
    駅の方へ歩いて行くと、モノレールが滑るように過ぎて行った。

  • 駅に戻ったのだが、まだ11時だったので、ネットで近くの見どころを検索。<br />すると、『陣出の泣塔』と『洲崎古戦場跡』と言うのがあったので訪れてみることに。<br />まず向かったのは、『陣出の泣塔』。<br />分かりづらかったが、なんとか辿り着いた。<br />ただ、金網で囲われていて近づくことはできず。

    駅に戻ったのだが、まだ11時だったので、ネットで近くの見どころを検索。
    すると、『陣出の泣塔』と『洲崎古戦場跡』と言うのがあったので訪れてみることに。
    まず向かったのは、『陣出の泣塔』。
    分かりづらかったが、なんとか辿り着いた。
    ただ、金網で囲われていて近づくことはできず。

  • それでも、望遠レンズで観てみると、木々の間から泣塔が望めた。<br />この泣塔は、背後に見えるやぐらに葬られた新田義貞の鎌倉攻めで討死した者の慰霊のために建てられた宝篋印塔と考えられているらしい。<br />名前の由来は諸説あるようだが、中には怨念めいたものもあるようだ。<br />なお、帰って来てから調べたところ、海軍工廠建設のためにここを削平しようとしたところ、死者や怪我人が出たので断念したらしい。<br />今も、そのままこの場所だけが残されていて、この塔を目にしたものは、後日、祟りや幽霊に出会うなどの不吉な云い伝えもあると。。。<br />しっかりと見てしまったのだけど(^^;

    それでも、望遠レンズで観てみると、木々の間から泣塔が望めた。
    この泣塔は、背後に見えるやぐらに葬られた新田義貞の鎌倉攻めで討死した者の慰霊のために建てられた宝篋印塔と考えられているらしい。
    名前の由来は諸説あるようだが、中には怨念めいたものもあるようだ。
    なお、帰って来てから調べたところ、海軍工廠建設のためにここを削平しようとしたところ、死者や怪我人が出たので断念したらしい。
    今も、そのままこの場所だけが残されていて、この塔を目にしたものは、後日、祟りや幽霊に出会うなどの不吉な云い伝えもあると。。。
    しっかりと見てしまったのだけど(^^;

  • 駅近くに戻り、次に向かったのは『洲崎古戦場跡』。<br />ここも一度通り過ぎてしまったほどだったが、そこには石碑が建っているだけだった。<br />ここは、鎌倉幕府最後の執権、北条守時(赤橋守時)が、新田義貞軍の巨福呂口の寄せ手である堀口貞満、大島守之をここで迎撃、一昼夜に60回以上も切り結び、ついに力尽きて自刃した場所だ。<br />NHKの大河ドラマ『太平記』で、勝野洋が演じた赤橋守時の苦悩する姿が心に残っていたので、訪れることができて良かった。<br />妹婿の足利高氏の謀反により、幕府での立場が難しくなった守時は、ほとんど死ぬために出撃したとされる。<br />さぞかし、無念だったことだろう。

    駅近くに戻り、次に向かったのは『洲崎古戦場跡』。
    ここも一度通り過ぎてしまったほどだったが、そこには石碑が建っているだけだった。
    ここは、鎌倉幕府最後の執権、北条守時(赤橋守時)が、新田義貞軍の巨福呂口の寄せ手である堀口貞満、大島守之をここで迎撃、一昼夜に60回以上も切り結び、ついに力尽きて自刃した場所だ。
    NHKの大河ドラマ『太平記』で、勝野洋が演じた赤橋守時の苦悩する姿が心に残っていたので、訪れることができて良かった。
    妹婿の足利高氏の謀反により、幕府での立場が難しくなった守時は、ほとんど死ぬために出撃したとされる。
    さぞかし、無念だったことだろう。

  • 歩き疲れたことだし、暑くもなってきたので、そろそろ帰ることに。<br />湘南深沢駅に戻り、大船駅行きを待つ。<br />ホームからは、広大な空き地が見え、その向こうには、富士山の頭がまだ見えていた。

    歩き疲れたことだし、暑くもなってきたので、そろそろ帰ることに。
    湘南深沢駅に戻り、大船駅行きを待つ。
    ホームからは、広大な空き地が見え、その向こうには、富士山の頭がまだ見えていた。

  • 湘南モノレールのホームは、普通の鉄道のホームと似ているが、一番の違いはレールが無いこと。<br />レールがある東京モノレールとは違うので、独特な雰囲気があるのが楽しい。

    湘南モノレールのホームは、普通の鉄道のホームと似ているが、一番の違いはレールが無いこと。
    レールがある東京モノレールとは違うので、独特な雰囲気があるのが楽しい。

    湘南深沢駅

  • 大船駅へ戻り、お昼を食べようと思ったが、思いのほかいちごが効いていたので、駅ビルでパンを買い込んだ。<br />最後に、駅から見えた大船観音に旅の終わりを告げ、大船駅を後にした。<br /><br />大型連休の初日、ふらりと訪れた鎌倉で何とかツツジに出会い、そして中世の歴史を垣間見ることができた小さな旅。<br />思いがけず、美味しいいちごも食べることができ、満足な一日だった。

    大船駅へ戻り、お昼を食べようと思ったが、思いのほかいちごが効いていたので、駅ビルでパンを買い込んだ。
    最後に、駅から見えた大船観音に旅の終わりを告げ、大船駅を後にした。

    大型連休の初日、ふらりと訪れた鎌倉で何とかツツジに出会い、そして中世の歴史を垣間見ることができた小さな旅。
    思いがけず、美味しいいちごも食べることができ、満足な一日だった。

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続・鎌倉四季物語

この旅行記へのコメント (4)

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  • 前日光さん 2018/11/10 20:42:30
    悪役の景時
    こんばんは、旅猫さん。
    連休初日だというのに、しかも鎌倉なのに、こんなに人がいない場所もあるのですねぇ~
    こういう感じは。好きですよ。

    さて源義経を頼朝に讒訴した人というイメージが強い梶原景時。
    しかし人間には一面では捉えられない複雑さがあって。。。
    吉良上野介などもかつては悪役の代名詞のような扱いでしたが、実は有職故実に秀でた文化人だったという解釈も、近年されるようになりましたね。
    景時もそうなのかも。

    しかしお墓は地味ですね。
    なんだかかわいそうな気もします。
    それでも佛行寺は、嫡男の影季の菩提寺なのですね。
    ツツジが見事です!

    何か獲物を狙っていた猫さん、旅猫さんのカメラに気づかないとは、獲物への集中力がハンパないですね。
    猫って、何かを狙っていたのに失敗したところを見られると、別の行動をしてごまかすと「ホワッツ マイケル」という漫画に描いてありましたが、確かにそういう面があるかも。=^_^=

    イチゴ狩りをされたのですか?
    イチゴは春に収穫するのが普通ですよ。
    子どもの頃、庭にイチゴが少しだけあったので。
    今ではクリスマスに合わせて、冬の方が収穫量が多いようですが、なんか変(-_-)と思います。

    イチゴの白い花と鯉のぼり、茅葺きの屋根、のどかな春の一コマ、見せていただき、ありがとうございます。

    明日から岡山県津山から出雲往来を辿って、たたら遺跡を巡って来ます。
    では~


    前日光

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2018/11/14 22:08:29
    RE: 悪役の景時
    前日光さん、こんばんは。

    いつもありがとうございます。

    鎌倉で一年中混むのは、八幡宮と小町通りと大仏と長谷寺ぐらいですかね。
    北鎌倉もかなり混みますね。
    それでも、広い鎌倉市では、空いているところの方が多いです。
    今泉地区は、かなり静かですよ。

    梶原景時と言えば、悪人のイメージが強いですね。
    頼朝の信頼が厚かったので、いろいろ嫉まれたのでしょう。
    判官贔屓で義経人気の影響もありますし。
    実際には、教養人で優れた実務能力のある武人だったようですね。
    まあ、鎌倉時代のお墓は、どれも質素ですので。

    佛行寺は、鎌倉でもツツジが見事な場所です。
    ほとんど知られていないようですが。
    そこで出会った猫さんは、狩りに夢中で、すぐそばまで近付いても気付かず。
    でも、狩りに失敗した途端、ビクッとして恥ずかしそうに草むらへ消えていきました(笑)

    イチゴは春なんですね。
    どうも、冬のイメージが強くて。
    このあたりは、鎌倉でも実に長閑でいいところでしたよ。

    旅猫
  • hot chocolateさん 2018/10/06 22:06:55
    ツツジ咲く鎌倉の佛行寺♪
    旅猫さま

    こんばんは~
    「続・鎌倉四季物語【4月】~ツツジ咲く寺と中世の残り香」の
    旅行記にお邪魔しています。

    小学校の校舎の裏手に梶原景時のお墓ですか・・・
    鎌倉らしいお墓ですね。
    むか~し、昔、初めて鎌倉に行った時、苔むしたやぐらに、
    武将の素朴なお墓があったので驚きました。
    それまで、京都の華やかで豪華な寺院を見てきたので・・・
    安土・桃山時代といえば、華やかな時代でしたものね。
    鎌倉の質実剛健な武士の時代の寺院とは違いますね。
    でも、そんなお寺の静かな雰囲気は好きです。

    佛行寺は、鎌倉で1,2を争うツツジの名所なのですね。
    知らなかった・・・
    尾根からは鎌倉の街が見渡せて、いい景色です。

    キタキツネのように、頭から突っ込んだにもかかわらず、
    獲物を逃がした猫ちゃん、ざんねんでした。

    hot choco

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2018/10/07 10:01:38
    RE: ツツジ咲く鎌倉の佛行寺♪
    hot chocoさん、こんにちは。

    いつもありがとうございます。
    梶原景時のお墓は、小学校の敷地内にあるので、インターホンで声を掛けないと入れません。
    でも、生徒が入らない場所にあるので、ある意味鎌倉らしさが残っていました。
    鎌倉は武家の都で、質実剛健が本分ですからね。
    京都の豪華さは微塵もありません。
    奈良は、古代から続く息吹が感じられ、あそこも京都とは違いますよね。

    佛行寺は、かなりマイナーな寺院ですが、一部にはツツジの名所として知られています。
    もちろん、ガイドブックには載っていないと思いますが。
    住宅街の中にあるので、ちょっと雰囲気はいまひとつですが、眺めは良かったです。
    その境内にいた猫さんは、獲物に気を取られて、こちらが近づいてもまったく気付かず。
    狩りに失敗した姿をずっと見られていたのに(笑)

    旅猫

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