2018/01/07 - 2018/01/07
36位(同エリア7322件中)
旅猫さん
年明け最初の週末、河口湖への旅の翌日、大好きな鎌倉へと出掛けた。2012年、四季の鎌倉を歩こうと毎月出かけることにしたものの、十月だけはやりくりが付かなかったことが悔やまれた。あれから6年。再び、鎌倉の季節の移ろいの中を歩いてみようと思い立ったのだ。とは言え、急に思い付いたので、往きの指定券だけ取り、あとは行ってからに考えることにする。これが、無計画の旅の面白さだ。だが、大抵、現地では色々となことが起きるものである。
(2026.01.10 投稿)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
-
南浦和駅を8時19分に出る臨時の『ホリデー快速鎌倉』号に乗車。この列車は、以前からよく利用している。時間的に早いわけではないが、鎌倉駅まで直通で行けるうえ、指定席券のみで座れるので重宝しているのだ。
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最初は、蝋梅でも観に行こうかと思い、北鎌倉駅で降りようかと思っていたのだが、途中で乗って来た初老のご夫婦の旦那さんのほうに話しかけられ、鎌倉駅で降りるとのことだったので、旅は道連れと言うことで鎌倉駅まで行くことにした。駅で別れ、とりあえず、人の少ない西口側へと向かう。御成町界隈をぶらぶらしていると、かなり渋い玩具屋(?)さんを見つけた。地元の子供たちが自転車で乗り付け、我先へと店の中へと入って行く。最新の玩具じゃなくても、子供たちには宝物なのだ。その建物の横には、なぜか風神さんと雷神さんもいらっしゃった。
※現在、御成町界隈は建て替えが進んでいます。 -
住宅街に迷い込むと、鎌倉らしい路地が幾筋もある。そんな路地裏には、隠れるようにお店が潜んでいるのも鎌倉らしい。
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路地裏には、季節の花々も咲いている。この季節を代表するのは、やはり水仙だ。御成通りの商店の扉に貼ってあった鎌倉歴史文化交流館のポスターに、企画展『発掘調査速報展2018vol.1 若宮大路周辺遺跡群・大倉幕府周辺遺跡群』開催と書いてあったので行ってみることにする。
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閑静な住宅街である扇ガ谷一丁目をのんびりと歩いて行く。この辺りは、静かで良いところだ。しかし、突然行く手に行列が見えた。『雲母』と言う、かなり以前からある茶房だが、雑誌などで紹介されたのだろうか。
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小さな隧道を潜り交流館前まで来ると、何と日曜祝日は休館であった。普通、文化施設は月曜日が休館ではないのか。がっかりして『雲母』の前まで戻り、仕方が無いので、佐助隧道を抜けて佐介ガ谷へと向かう。佐介ガ谷は、北条一門の佐介流北条氏の祖、時盛が屋敷を構えていた場所だ。
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隧道を抜けて佐介ガ谷に出ると、結構人が歩いていた。谷の奥には、有名な銭洗弁天と佐助稲荷神社があるからだろう。銭洗弁天は混んでいるだろうから、佐助稲荷へ行ってみることにした。ところが、こちらもかなりの賑わいである。
佐助稲荷神社 寺・神社・教会
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参道の階段を登り、とりあえず拝殿でご挨拶。この社は、頼朝に所縁のものらしいが、吾妻鏡には記述が無いようだ。谷の奥にあるので、山深き趣がある。
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拝殿前の狛狐を見れば、口が欠けていた。
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境内には、小さな社がいくつかある。どんなに小さくても、きちんと狛狐が守っている。
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拝殿の右手には、霊狐泉と呼ばれる湧き水があった。古から、神を祀る場所には、大抵、湧き水がある。水は生命の根源なので、人が水源地を神聖なものとして崇めてきた証である。ここも例外ではなく、麓の田畑を潤す恵みの水であったのだ。
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拝殿裏手にある本殿を拝観。石段を登った場所にあり、周りには、無数の狐の置物が供えられていた。稲荷社の祭神は、五穀豊穣を司る農耕の神様である宇迦之御魂神。そこで、飢えない程度にとお願いした。
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それにしても、お狐様だらけである。この後、御朱印をと思ったが、思いのほか並んでいたので、またの機会とした。
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本殿の脇から続いていた道へと入る。鎌倉のもうひとつの魅力が自然。三方を山に囲まれている上、リアス式海岸のように入り組んだ多くの谷戸がある。そのため、神社や寺院の多くがその中にあり、訪れると、自然に触れることができるのだ。
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その道の途中に大きな岩があり、岩の影には小さな祠が祀られていた。そして、そこにも多くのお狐様が置かれていた。ある意味、この場所が、古の祭祀の場所だったのではないだろうか。神社がある場所は、多くが大和王権による侵略以前の祭祀の場所だったと考えられるからである。
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さらに登って行くと、尾根筋に出た。道は、そこで二つに分かれている。右手に行けば、源氏山だ。
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今回は、左手の長谷の方へ行ってみる。木漏れ日の差す気持ちの良い道が続いている。深い森に包まれ、鎌倉にいることを忘れてしまいそうだ。
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長谷の大仏の方へと向かう人の波から外れ、新佐助トンネルを潜って佐助一丁目へと戻る。そこから由比ヶ浜の方へと向かう道へ入り、のんびり歩く。途中で、最近見かけなくなったコンクリート塀を見かけた。
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足元には、鎌倉市のマンホールもあった。派手さは微塵も無いが、真ん中に笹竜胆が刻まれている。これだけで十分と言った感じである。
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途中で左手に曲り歩いて行くと、六地蔵に出た。ここを通るのも久しぶりだ。軽く会釈をして、前を通らせていただいた。
六地蔵 名所・史跡
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六地蔵から、由比ヶ浜大通沿いに歩き若宮大路へと向かう。途中にあったおにぎり専門店で、昼食用におにぎりを買い込んだ。そして、江ノ電の踏切でしばし待つ。
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若宮大路に出たので、右へ曲がり、由比ヶ浜を目指して歩いて行く。教会らしい気になる建物を見つけたので寄り道をする。その建物は、大正十五年(1926)に、ハリス記念鎌倉メソジスト教会会堂として建てられたものだそうだ。現在も、日本基督教団鎌倉教会会堂として使われていた。
鎌倉教会 寺・神社・教会
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その奥に建っていた瀟洒な建物は、大正十四年(1925)に建てられたハリス記念鎌倉幼稚園の園舎。遊戯室を中心として、周りを囲むように教室などが配置されている梅鉢型園舎と呼ばれる珍しいものだそうだ。
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さらに歩くと、大きな鳥居が見えてくる。鶴岡八幡宮の一ノ鳥居だ。
一の鳥居 名所・史跡
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その鳥居の近くの歩道には、大きな宝篋印塔がある。明徳四年(1339)に造られたものである。鎌倉幕府の御家人で、元久2年(1205)に北条時政の命を受けた三浦義村に討たれた畠山重保の墓塔と云われているそうだが、130年以上も経ってから造立された経緯はわからない。鎌倉には、幕府草創期から南北朝時代までの戦乱の歴史が刻まれている。
畠山重保邸跡 名所・史跡
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ようやく由比ヶ浜に到着。買って来たおにぎりを食べようと思っていたのだが、座る所も無いし、空には鳶が舞っていて、落ち着かない。鳶に油揚げになってしまうので、海をしばらく眺めてから、引き返すことにした。
由比ガ浜海水浴場 ビーチ
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駅へと戻る途中、横須賀線のガード下を潜った先に現れたのは、鎌倉中央食品市場と鎌倉市農協連即売所。即売所では、鎌倉野菜などが売られている。シフォンケーキの美味しい店もある。以前、『秀吉』と言う御大層な名前が付いた焼き鳥屋の店先で、麦酒と焼き鳥でまったりしたことを思い出した。
鎌倉中央食品市場 名所・史跡
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結局、おにぎりを食べる場所も無く、駅へと戻ってきてしまった。まだ十二時半を過ぎたばかりであったが、かなり歩いて疲れて来ていたので、思い切って帰ることにする。そして、おにぎりは車内でありつく。買い込んできたのは、お持ち帰りランチパック(500円)で、選べるおむすび二個に、からあげとたまご焼がそれぞれひとつずつ入っていた。これがなかなか美味しくて、お気に入りの店となった。今年最初の三連休。二日連続で小さな旅を楽しんだが、天気も良くて快適な旅となった。やはり、鎌倉は良い所である。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- hot chocolateさん 2018/02/24 22:21:27
- 鎌倉の旅♪
- 旅猫さま
鎌倉旅の続編、始まりましたね。
鎌倉は、見どころは多いし、何度行ってもいいところですね。
近いとは言っても、毎月鎌倉に足を運ぶのは大変でしょうが、四季折々の魅力を感じられていいかも。
佐助稲荷は行ったことがないのですが、山に至る道はお狐様がたくさんいて、夕やみ迫るころは怖そうです。
でも、観光客の多い有名な寺社が多い中、静かな鎌倉が楽しめていいですね。
次はどちらにお出かけでしょうか、楽しみにしています。
hot choco
- 旅猫さん からの返信 2018/02/25 18:08:50
- RE: 鎌倉の旅♪
- hot chocoさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
6年ぶりの鎌倉毎月旅の続編です。
実は、今日も二月編と言うことで、ふらりと訪れてきました。
梅が綺麗でしたよ!
鎌倉は、狭い場所に見所がひしめいているので、散策するには良いところですよね。
最近は、有名な場所より路地裏歩きが多いですが。
佐助稲荷は有名どころですが、今回が初訪問でした。
人が多いので問題ないですけど、薄暗い境内なので、一人だと怖いかも。
今年は、何とか毎月鎌倉へと思っています。
仕事や他の旅との兼ね合いでどうなるかわかりませんけど、お付き合いいただければ幸いです。
アップは、月遅れになりそうですけど(^^;
旅猫
-
- salsaladyさん 2018/02/18 10:22:02
- 佐助稲荷は微妙にミステリー~
- ☆ちょいと気が向いて鎌倉~お洒落です。
☆銭洗い弁天は有名になりすぎて。。。佐助トンネルは楽しいけれど人影が無いときは不気味な感じもあって。。。又行きたくなりました。こちらは千葉在住~see you~
- 旅猫さん からの返信 2018/02/18 15:57:07
- RE: 佐助稲荷は微妙にミステリー?
- salsaladyさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
鎌倉は、何度訪れても魅力を感じます。
とは言え、有名観光地にはあまり近寄らず、裏道ばかり歩いていますが。
佐助稲荷も、最近では人が多くなったみたいですね。
千葉なら、鎌倉も訪れやすいですよね。
ぜひ、また歩いてみてください。
旅猫
-
- たらよろさん 2018/02/07 12:41:01
- そういえば・・・
- こんにちは、旅猫さん
そういえば、我が家の実家もコンクリート壁でしたね~~
で、おっしゃるように、今周りを見渡すと無くなっているんだなぁ~
今まで感じたこと無かったのですが、
本当だ~~って妙に嬉しくなってしまい(笑)
あっ、でも会社の周りの道路わきの壁がコンクリートだ!
たらよろ
- 旅猫さん からの返信 2018/02/10 10:15:45
- RE: そういえば・・・
- たらよろさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
コンクリート壁に喰いついてくれて嬉しいです(笑)。
最近、このタイプのものはほとんど見かけなくなりましたよね。
ブロック塀も減りましたけど。
どちらも、昭和の香りが漂って、結構好きなのですけどね。
三連休は、お出かけでしょうか?
こちらは、角館行きが悪天候で中止となり、家で寛いでいます。
旅猫
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