初夏の南西フランスを巡る（２０１６年６月）　1　まとめ

2016/06/07 - 2016/06/23

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　パソコンの中に古い旅の写真が多数眠っている。４トラベラーになったのを機に、写真を見ながら当時の記憶をたどり旅行記にまとめることで、これらにも日の目を見せてやりたいと思う。
　今回は２０１６年６月に友人と２人で南西フランスを回った記録である。
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１．出発まで
・２年前にポルトガル旅行した３人で再び旅を思い立った。行先は種々候補が出たが南西フランスに決定。数回の会合で計画を練り上げ、最終的にカルカソンヌ～南西部山間の小さな村～ピレネー～バスク地方～ボルドー地区を鉄道とレンタカーを駆使して回る魅力的な計画が出来た。
・ところが出発間際で中心人物のK氏が腰痛で突然のリタイアというアクシデントが発生した。急遽行程を見直していると今度はフランス国鉄（ＳＮＣＦ）のスト情報が伝えられてきた。この状況の中でＹ氏と万歩計のやや不安な二人旅行がスタートした。

２．旅行してみて
・フランスの地方は個性豊かで全く異なる魅力があるといわれる。南西フランスはパリやプロバンスといった華やかなフランスのイメージとは全く違った魅力があった。中世から時が止まったような美しい村々、豊かな自然、歴史ある巡礼の聖地、そして美食。日本人にはまだマイナーな地域だがゆったりとした時の流れを感じることができた。
・外国からの観光客が年８５００万人という世界最大の観光国だけにどんな小さな村にもｉがあり、複数国語を話すスタッフがいる。ただ街中には英語を話す人が他のヨーロッパ諸国に比べて少なく、表示、説明等に英語併記が殆どない。「英語は話せるが話さない」と言われる誇り高い国民性の表れか。
・序盤から終盤前までＳＮＣＦのストに振り回された。大幅な間引き運転に加えて翌日のダイヤが前日１６時に駅に行かないとわからないという状況で、とにかく翌日の宿泊地に着くことを重点に計画の見直しをせざるを得なくなった。しかし一部割愛した場所はあったがポイントをほぼ回れたのは元々ゆったりした行程だったからである。欲張りの詰込みは禁物、ホテルは駅近。これが今回の教訓となった。
・ストの情報は出発前からネットでチェックしていたが日本並みを想像していただけに苦労した。一月近く続いているという。日本なら国民の声がうるさくなるので早々に中労委が調停に入るが、ここは徹底的にやる。代行バスも日本なら満員になれば増便するがここではほったらかしで次の便まで待つ。それでも不平を言わないのは労働運動に国民の理解があるのだろう。

エリア フランス

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: エールフランス KLMオランダ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　 南西フランスは６角形の柱時計の形をした国土の６時から８時の位置に当たり、ピレネー山脈を挟んでスペインと国境を接している。
　中央部はレンガ色の街と巡礼路のロマネスク教会群、ピレネーやバスク地方は誇り高い民族文化と土地に根付いて生きる人々の暮らし、ボルドー地区は見渡す限りのブドウ畑の明るくのびやかな景観、と三者三様の素晴らしさに触れることができた。
　９か所の世界遺産と６か所の「フランスで最も美しい村」を訪れた。

1日目（６月８日（水））　出国～アムステルダム～トゥールーズへ
　アムステルダム運河地区（世界遺産）

https://4travel.jp/travelogue/11335854

２日目（６月９日（木））　トゥールーズ～カルカソンヌ
　トゥールーズ歴史地区（世界遺産）、カルカソンヌ歴史地区（世界遺産）

https://4travel.jp/travelogue/11335885

３日目（６月１０日（金））　カルカソンヌ滞在
　ミディ運河クルーズ（世界遺産）、カルカソンヌ歴史地区（世界遺産）

https://4travel.jp/travelogue/11336273

４日目（６月１１日（土））　コルド・シュル・シェル
　コルド・シュル・シェル（フランスで最も美しい村）

https://4travel.jp/travelogue/11343299

５日目（６月１２日（日））　アルビ～コンク
　アルビ歴史地区（世界遺産）、コンク（世界遺産、フランスで最も美しい村）

https://4travel.jp/travelogue/11343436

６日目（６月１３日（月））　コンク～ルルド
　コンク（世界遺産、フランスで最も美しい村）、聖地ルルド（ろうそく行列）

https://4travel.jp/travelogue/11343673

７日目（６月１４日（火））　ルルド滞在
　聖地ルルド（聖域、ベルナデットゆかりの場所、城砦）

https://4travel.jp/travelogue/11343837

８日目（６月１５日（水））　ピレネー国立公園
　ゴーブ湖とスペイン橋（世界遺産）

https://4travel.jp/travelogue/11343989

９日目（６月１６日（木））　サン・ジャン・ピエ・ド・ポール～巡礼の道
　サン・ジャン・ピエ・ド・ポール（フランスで最も美しい村）、スペイン巡礼の道（世界遺産）

https://4travel.jp/travelogue/11344341

１０日目（６月１７日（金））　ラ・リューヌ山～サン・ジャン・ドゥ・リュズ～バイヨンヌ
　ラ・リューヌ山（バスクの頂上）、サン・ジャン・ドゥ・リュズ（海バスクの街）、バイヨンヌ歴史地区

https://4travel.jp/travelogue/11350086

１１日目（６月１８日（土））　ドルドーニュ渓谷の美しい村々～サルラ
　ドンム、ラ・ロック・ガジャック、ベナック・エ・カズナック（フランスで最も美しい村）、サルラ歴史地区

https://4travel.jp/travelogue/11350330

１２日目（６月１９日（日））　 サルラ～サンテミリオン
　サルラ歴史地区、サンテミリオン歴史地区（世界遺産）、ブドウ畑とワイナリー見学

https://4travel.jp/travelogue/11350741

１３日目（６月２０日（月））　サンテミリオン滞在
　サンテミリオン歴史地区（世界遺産）

https://4travel.jp/travelogue/11350963

１４日目（６月２１日（火））　ボルドー
　ボルドー歴史地区（世界遺産）、サッカー・ヨーロッパ選手権の熱気

https://4travel.jp/travelogue/11351534

１５日目（６月２２日（水））　ボルドー～帰国へ

https://4travel.jp/travelogue/11351923

この旅行記へのコメント （2）

• クッキーさん 2018/07/18 17:16:46

  懐かしいコンク

  初めまして、万歩計さん。
  まとめの表紙がコンクの街並みですね。
  今でもあの村の様子が眼前に浮かぶようです。
  バスク地方に行かれているんですね。今回のスペイン周遊の旅では、バスク地方への憧れがきっかけだったのですが、残念ながら　アフリカ大陸に立ちたいという夫の要望の強さに負けました。
  バスク地方の詳しい旅行記も拝見したいものです。
  
  　　　クッキー
  

  万歩計さん からの返信 2018/07/19 00:16:45

  Re: 懐かしいコンク

  
  クッキーさん
  
  　多くの「いいね」を頂き、更に書き込みまでありがとうございます。
  
  　この南西フランスの旅はＳＮＣＦのストに振り回され、当初予定の訪問先の１/４を割愛せざるを得ませんでした。しかしストの中で何とかやりくりできたことで、「少々のトラブルでも何とかなる」という自信が付きました。
  　プロフィールにも書いてますがツアー旅行に物足りなくなり、数年前から個人旅行を始めました。英語さえままならないのですが度胸（図々しさ）と好奇心さえあれば楽しめますね。
  
  　クッキーさんの旅行記はこの１１月末からの旅行先の候補であるノルマンディーとブルターニュの参考旅行記を探す中で、ディナンでヒットしました。前後の旅行記のタイトルしか見てませんが、フランスをＬ字（実際には上左に横１本プラス）に大縦断されたご様子。特に南西フランスには興味があるので、これからゆっくり見せて頂きます。
  
  　これからもよろしくお願いします。　　　　万歩計