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7日目(6月14日(火))<br /><br />・午前中はルルド街歩き。聖域の無原罪のお宿り教会からマサビエルの泉へ。ロウソクに火を灯しお祈りしている人々に混じって我々も献灯し神妙に祈る。泉の聖なる水を一口飲んだ後ペットボトルに詰めて持ち帰る。聖域と街を分けるポー川はピレネーの雪解け水を源流としているため清冽で、伊勢神宮の五十鈴川を彷彿とさせる。橋を渡り街中にあるベルナデット所縁の場所を見て城塞に上る。眼下に広がるルルドの街はホテルが林立する中に古い家並みも残り、街全体が緑に囲まれている。南に目をやるとピレネーの山々が延々と連なって美しい。<br />・街歩きを終え空港にレンタカーのピックアップに行く。ここでこの旅で最大の誤算が発生した。空港に人の気配がなく、レンタカー会社の窓口も閉まって無人状態。やっと2階で空港係員に聞いたところ係員は14:00まで戻ってこないとのこと。電話しても目の前の無人のカウンターの電話が鳴るだけでイライラして待つこと50分余り。談笑しながら中年女性の係員が戻ってきた。<br />「待っていました!9:00のピックアップを12:30に変更した万歩計です。」<br />「え?もう車はないわよ。キャンセルしたんじゃないの」<br />「してないよ。SNCFのストで予定が遅れることがわかったので昨日16:30頃に時刻変更の電話をしてOKの返事をもらったよ。」<br />「そんなの聞いてないわ。ほら、紙に予約は9:00って書いてあるでしょ。2時間待って連絡がなければキャンセルよ。」<br />「昨日確かに電話で変更OKの返事をもらったよ。ほら、電話履歴も残っている」<br />「とにかく予約はキャンセルされているわ。残った車にマニュアルはあるけどそれにする」<br />「マニュアルには慣れてない。既に料金も支払済みなんだ。」<br />「とにかくだめよ。私これからコーヒー飲むんだから」<br />全く取り付くシマがない。言った、聞いていないの話をしても結局予約確認書が唯一のエビデンスなのでこちらは分が悪い。暗澹たる気持ちで無人の空港からバスでルルド市内に戻る。<br />・さて、これから4日間の行程をどうするか。二人相談の結果は、①今日のポーの宿泊をルルドに変更する、②明日午前中にバスがあればピレネー観光に行き、午後バイヨンヌに向かう、③ポーとオロロン・サント・マリーは割愛しバスク地方は列車とバスで行ける範囲を回る。<br /> そうと決ればまずiに明日のピレネー観光情報を仕入に行く。幸いバスでスペイン橋とゴーブ湖に行けそうなので、まずは明日の予定は立った。昨夜のルルドの宿に戻りあと1泊の手続きをする。<br />・とにかく今日は疲れた。こんな時は気分転換でパァといこう。ということでポー川に張り出したホテルのオープンテラスで早めの夕食を始めた。ここが最高のロケーションだった。すぐ下をポー川が音をたてて流れ目の前の丘の上に今日の行った城。振り返ると緑に雪を抱いたピレネー山々。絵の様な風景の中で食事して、疲れもおさまった。<br />・食後、Y氏は昨夜見ることができなかったろうそく行列を教会の上から見て大勢の信者の深い信仰心に触れて感激して帰ってきた。万歩計はその行列に厳かに参加してた。<br />

初夏の南西フランスを巡る 8 7日目 ルルド滞在

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2016/06/14 - 2016/06/14

28位(同エリア75件中)

旅行記グループ 初夏の南西フランスを巡る

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万歩計

万歩計さん

7日目(6月14日(火))

・午前中はルルド街歩き。聖域の無原罪のお宿り教会からマサビエルの泉へ。ロウソクに火を灯しお祈りしている人々に混じって我々も献灯し神妙に祈る。泉の聖なる水を一口飲んだ後ペットボトルに詰めて持ち帰る。聖域と街を分けるポー川はピレネーの雪解け水を源流としているため清冽で、伊勢神宮の五十鈴川を彷彿とさせる。橋を渡り街中にあるベルナデット所縁の場所を見て城塞に上る。眼下に広がるルルドの街はホテルが林立する中に古い家並みも残り、街全体が緑に囲まれている。南に目をやるとピレネーの山々が延々と連なって美しい。
・街歩きを終え空港にレンタカーのピックアップに行く。ここでこの旅で最大の誤算が発生した。空港に人の気配がなく、レンタカー会社の窓口も閉まって無人状態。やっと2階で空港係員に聞いたところ係員は14:00まで戻ってこないとのこと。電話しても目の前の無人のカウンターの電話が鳴るだけでイライラして待つこと50分余り。談笑しながら中年女性の係員が戻ってきた。
「待っていました!9:00のピックアップを12:30に変更した万歩計です。」
「え?もう車はないわよ。キャンセルしたんじゃないの」
「してないよ。SNCFのストで予定が遅れることがわかったので昨日16:30頃に時刻変更の電話をしてOKの返事をもらったよ。」
「そんなの聞いてないわ。ほら、紙に予約は9:00って書いてあるでしょ。2時間待って連絡がなければキャンセルよ。」
「昨日確かに電話で変更OKの返事をもらったよ。ほら、電話履歴も残っている」
「とにかく予約はキャンセルされているわ。残った車にマニュアルはあるけどそれにする」
「マニュアルには慣れてない。既に料金も支払済みなんだ。」
「とにかくだめよ。私これからコーヒー飲むんだから」
全く取り付くシマがない。言った、聞いていないの話をしても結局予約確認書が唯一のエビデンスなのでこちらは分が悪い。暗澹たる気持ちで無人の空港からバスでルルド市内に戻る。
・さて、これから4日間の行程をどうするか。二人相談の結果は、①今日のポーの宿泊をルルドに変更する、②明日午前中にバスがあればピレネー観光に行き、午後バイヨンヌに向かう、③ポーとオロロン・サント・マリーは割愛しバスク地方は列車とバスで行ける範囲を回る。
 そうと決ればまずiに明日のピレネー観光情報を仕入に行く。幸いバスでスペイン橋とゴーブ湖に行けそうなので、まずは明日の予定は立った。昨夜のルルドの宿に戻りあと1泊の手続きをする。
・とにかく今日は疲れた。こんな時は気分転換でパァといこう。ということでポー川に張り出したホテルのオープンテラスで早めの夕食を始めた。ここが最高のロケーションだった。すぐ下をポー川が音をたてて流れ目の前の丘の上に今日の行った城。振り返ると緑に雪を抱いたピレネー山々。絵の様な風景の中で食事して、疲れもおさまった。
・食後、Y氏は昨夜見ることができなかったろうそく行列を教会の上から見て大勢の信者の深い信仰心に触れて感激して帰ってきた。万歩計はその行列に厳かに参加してた。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.0
グルメ
4.0
同行者
友人
交通手段
高速・路線バス タクシー 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • ルルド街歩き:(無原罪の御宿り聖堂、マサビエルの洞窟、ベルナデットの水車小屋、城砦)→(タクシー)→ルルド空港→(路線バス)→ルルド(夜のロウソク行列、泊)<br />

    ルルド街歩き:(無原罪の御宿り聖堂、マサビエルの洞窟、ベルナデットの水車小屋、城砦)→(タクシー)→ルルド空港→(路線バス)→ルルド(夜のロウソク行列、泊)

  •  最終的に2泊したホテル・ラ・ソリュチュードはポー川に面して聖域までも徒歩5分程度の好立地。

     最終的に2泊したホテル・ラ・ソリュチュードはポー川に面して聖域までも徒歩5分程度の好立地。

    ホテル ラ ソリチュード ホテル

    ポー川のほとりに立つホテル by 万歩計さん
  •  午前中ルルドの聖域と街歩きを予定している。まずマリア様の像が立つ聖域にやってきた。

     午前中ルルドの聖域と街歩きを予定している。まずマリア様の像が立つ聖域にやってきた。

  •  聖域の配置はこうなっている。

     聖域の配置はこうなっている。

  •  昨夜ミサが行われていた無原罪のお宿り聖堂。ルルドは年間600万人が訪れるカソリック最大の巡礼地になっている。

     昨夜ミサが行われていた無原罪のお宿り聖堂。ルルドは年間600万人が訪れるカソリック最大の巡礼地になっている。

    聖域 文化・芸術・歴史

  •  新しい聖地のため建物の構造やデザインもモダン。

     新しい聖地のため建物の構造やデザインもモダン。

  •  聖堂の内部

     聖堂の内部

  •  聖堂の上部テラスから見た広場。夜になると多くの人が集まりロウソク行列とミサが行われる。

     聖堂の上部テラスから見た広場。夜になると多くの人が集まりロウソク行列とミサが行われる。

  •  ポー川の向こう、街の真ん中の岩山の上に城砦が見える。後で登る。

     ポー川の向こう、街の真ん中の岩山の上に城砦が見える。後で登る。

  •  

     

  •  広場とテラスを結ぶスロープの橋。

     広場とテラスを結ぶスロープの橋。

  •  聖域の中を清らかなポー川が流れる。ピレネーの雪解け水を源流としているため清冽で、伊勢神宮の五十鈴川を彷彿とさせる。

     聖域の中を清らかなポー川が流れる。ピレネーの雪解け水を源流としているため清冽で、伊勢神宮の五十鈴川を彷彿とさせる。

  •  ベルナデットの写真。1858年2月11日、当時14歳の彼女がこの地で聖母マリアに出会い、以後17回も同じ場所に現れたという。

     ベルナデットの写真。1858年2月11日、当時14歳の彼女がこの地で聖母マリアに出会い、以後17回も同じ場所に現れたという。

  •  マサビエルの洞窟。聖母マリアが出現したとされる洞窟で、今でもこんこんと奇跡の水が湧いている。

     マサビエルの洞窟。聖母マリアが出現したとされる洞窟で、今でもこんこんと奇跡の水が湧いている。

    マサビエルの洞窟 建造物

  •  この水で病気が治癒した奇跡が数多く報告されている。水は誰でも飲んだり持ち帰ったりできる。小生もペットボトルで持ち帰り今も大事に保存している。

     この水で病気が治癒した奇跡が数多く報告されている。水は誰でも飲んだり持ち帰ったりできる。小生もペットボトルで持ち帰り今も大事に保存している。

  •  奇跡を願って病を持つ多くの人が祈りのロウソクを灯していた。

     奇跡を願って病を持つ多くの人が祈りのロウソクを灯していた。

  •  洞窟の前に車椅子に乗った人たちが集まってきて・・・

     洞窟の前に車椅子に乗った人たちが集まってきて・・・

  •  ミサが始まった。

     ミサが始まった。

  •  前庭のベルナデットと仔羊たち。

     前庭のベルナデットと仔羊たち。

  •  聖域をあとにポー川を渡り市街へ行く。

     聖域をあとにポー川を渡り市街へ行く。

  •  目指すはベルナデットの生家(B)、ベルナデットが暮らしたカショー(C)そして岩山の上の城砦(CF)。

     目指すはベルナデットの生家(B)、ベルナデットが暮らしたカショー(C)そして岩山の上の城砦(CF)。

  •  市街にあるベルナデットの生家(B)。彼女は1844年に小さな水車小屋だったこの家に生まれた。

     市街にあるベルナデットの生家(B)。彼女は1844年に小さな水車小屋だったこの家に生まれた。

    ベルナデットゆかりの地 建造物

  •  

     

  •  生家を出てカショーへ向かう。

     生家を出てカショーへ向かう。

  •  カショーの家(C)<br /> 一家の生活は貧しく彼女が12歳の時に監獄として作られた更に粗末な家カショーに引っ越した。

     カショーの家(C)
     一家の生活は貧しく彼女が12歳の時に監獄として作られた更に粗末な家カショーに引っ越した。

  •  この頃、彼女はポー川のほとりに薪拾いに行き聖母マリアに出会ったそうだ。

     この頃、彼女はポー川のほとりに薪拾いに行き聖母マリアに出会ったそうだ。

  •  エレベーターに乗り岩山の上に立つ城砦(CF)に登ってきた。ルルドは軍事的な要衝で中世に砦が築かれた。

     エレベーターに乗り岩山の上に立つ城砦(CF)に登ってきた。ルルドは軍事的な要衝で中世に砦が築かれた。

    城塞/ピレネー博物館 城・宮殿

  •  ここから眺めるルルドの街は緑に囲まれとても美しい。

     ここから眺めるルルドの街は緑に囲まれとても美しい。

  •  南にはピレネーの山々が連なる。

     南にはピレネーの山々が連なる。

  •  城砦の塔に三色旗ははためいている。

     城砦の塔に三色旗ははためいている。

  •  城砦の建物は現在ピレネー博物館になっている。

     城砦の建物は現在ピレネー博物館になっている。

    城塞/ピレネー博物館 城・宮殿

  •  ピレネー地方の民家のミニチュアが並んでいた。

     ピレネー地方の民家のミニチュアが並んでいた。

  •  街歩きを終え荷物を持って空港にレンタカーのピックアップに行ったが何故かキャンセル扱いになっていた。クレームも通じず諦めてルド市内に戻った。

     街歩きを終え荷物を持って空港にレンタカーのピックアップに行ったが何故かキャンセル扱いになっていた。クレームも通じず諦めてルド市内に戻った。

  •  さて、これから4日間の行程をどうするか。Y氏と相談してとりあえず今夜はルルドに泊まり、明日午前中にピレネー国立公園に行ってその足で直接バイヨンヌに行くことにした。ピレネーやバスク地方のいくつかは割愛することになるが仕方がない。

     さて、これから4日間の行程をどうするか。Y氏と相談してとりあえず今夜はルルドに泊まり、明日午前中にピレネー国立公園に行ってその足で直接バイヨンヌに行くことにした。ピレネーやバスク地方のいくつかは割愛することになるが仕方がない。

  •  iに行っての情報収取や宿泊予約の変更等で午後の時間は忙しく過ぎた。<br /> 今更バタバタしても仕方がない。ホテルに戻りポー川に張り出したオープンカフェで城砦を眺めながら早めの夕食をとることにした。

     iに行っての情報収取や宿泊予約の変更等で午後の時間は忙しく過ぎた。
     今更バタバタしても仕方がない。ホテルに戻りポー川に張り出したオープンカフェで城砦を眺めながら早めの夕食をとることにした。

  •  ま、明るくいきましょう。

     ま、明るくいきましょう。

  •  「おつかれさま!」の乾杯であとは郷土料理の野菜煮込み、ムール貝、更にステーキと豪華版。

     「おつかれさま!」の乾杯であとは郷土料理の野菜煮込み、ムール貝、更にステーキと豪華版。

  •  食後は部屋で休み夜のミサに備えた。ホテルのベランダからの眺めが美しかった。ポー川を渡る風が心地よい。このトラブルもいい思い出になりそう。

     食後は部屋で休み夜のミサに備えた。ホテルのベランダからの眺めが美しかった。ポー川を渡る風が心地よい。このトラブルもいい思い出になりそう。

  •  20時半を過ぎるころ、人々はロウソクのぼんぼりを手に続々と聖域へ向かう。

     20時半を過ぎるころ、人々はロウソクのぼんぼりを手に続々と聖域へ向かう。

  •  21:00、聖域でろうそく行列が始まった。今日はろうそくを持って参加した。

     21:00、聖域でろうそく行列が始まった。今日はろうそくを持って参加した。

  •  旗を先頭に車椅子の人たちが進む。

     旗を先頭に車椅子の人たちが進む。

  •  後方に明りに灯された聖母マリア様

     後方に明りに灯された聖母マリア様

  •  これから昨夜見たミサが始まる。Y氏はこの場所からミサを見ていたそうだ。

     これから昨夜見たミサが始まる。Y氏はこの場所からミサを見ていたそうだ。

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