2016/06/16 - 2016/06/16
8位(同エリア30件中)
万歩計さん
9日目(6月16日(木))
・今日はスーツケースをホテルに預け軽装でバスに乗って1時間のサン・ジャン・ピエ・ド・ポール村への1泊旅行に向かう。この日は各々計画がある。万歩計はサンチャゴ巡礼の起点であるこの村から可能な範囲でピレネーに向かう巡礼路を歩く。Y氏は司馬遼太郎の「街道を行く」に書かれたゆかりの場所を訪ねる。ホテルに荷物を預け旧市街の河畔のカフェで朝食を済ませ、各々行動開始。
・まず旧市街を貫く通りを往復したのち南の城門から巡礼路をピレネーへ向かって歩き始める。通常の巡礼では1400mのピレネーの峠を越え25km先のロンセスバージェスに投宿だが、標高800mのオリソンまで往復16kmを歩くことにした。ナポレオンルートと言われるこの道は緑の中にバスク風の民家と牧場が点在する丘陵を赤白2色の目印、黄色の矢印、ホタテ貝の目印を頼りに登っていく。実に気持ちがいい。巡礼している気になりスピリチュアルさえ感じる。3時間後にオリソンに到着。アルベルゲで一服して、雨を気にしながら急ぎ足で来た道を下る。途中何人かの巡礼者と会う。背中に見知らぬ国旗を刺した老夫婦は南米ウルグアイから来て小生同様散歩気分で歩いているという。本格的なリュックを担いだ若いカップルはベルギーから来て、犬を連れて巡礼するという。
・Y氏は一旦ホテルに戻りテラスでワインを飲みながら「街道を行く」を読み返した後で街歩きにしたそうだ。カンドウ神父やザビエルゆかりの建物は今ではショップになっていたがそれを示すプレートと当時を偲ばせるものが残っていた、司馬遼が聞いた教会のアンジェラスの鐘を同じ場所で聞いた、と熱く語った。
・合流したのち二人でバスクのベレーを買う。よく似合う、と褒めあう。夕食はバスク料理を食べにレストランへ。地ビールの後Y氏はポーク料理、万歩計は川鱒料理。店内にはフランス語とバスク語が併記されている。ロシア語で見るNのさかさま文字を見つけた。ホテルに戻る途中でスーパーに立ち寄り今晩のワインと生ハムを仕入れる。ふと見ると日本人の母娘、明日からサンチャゴに向けて巡礼スタートという。「ブエン カミーノ!(よい巡礼を!)」。
・ホテルは広い敷地に建つコンドミニアムタイプの広々とした部屋。涼風が気持ちいい部屋のオープンテラスで生ハムとワインで過ごす。今日4万歩、山バスクの印象は二人とも「トレビア~ン」。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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バイヨンヌ→(路線バス)→サン・ジャン・ピエ・ドゥ・ポール街歩き(旧市街、城砦跡、サンチャゴ巡礼の道歩き、司馬遼ゆかりの場所、泊)
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朝のバイヨンヌ駅。SNCFのストはまだ続いている。一泊分の荷物をリュックに入れバスでスペインとの国境近くの村サン・ジャン・ピエ・ド・ポールに向かう。
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バスで約1時間、サン・ジャン・ピエ・ド・ポールに到着。
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iでパンフレットをもらった。街はシタデル(城砦)を中心に城壁に囲まれた街だったため、今もいくつかの古い門が残っている。ニーヴ川が村を横断し、巡礼の道は街から南(下方向)に伸びている。
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街角のバスク語の標識
バスク地方ではバスク語を若い世代にも広めようとしているらしいが、「悪魔も音を上げる」と言うくらい難しい言語らしい。 -
今晩泊まる Le Parc D’Arradoy。朝早いのでフロントに荷物を預け町の中心に戻った。
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バスク地方特有の白壁にカラフルな色彩を施した窓枠の家が並ぶ。
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町の中心を流れるニーヴ川。
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川面のレストランで朝食。この後夕刻までは個別行動する。
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巡礼の道を歩く前に少し街を散策する。ノートルダム門に続く橋から見たニーヴ川の風景には心が和む。
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こちらはナバラ門。
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門の外は賑やか
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この辺りに日本に縁の深いフランシスコ・ザビエルの祖先の家があるとY氏が言っていた。巡礼路から戻ったらゆっくり探そう。
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シタデル通りを登っていく。
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道の両側にバスク風の建物が並ぶ。
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振り返ると時計塔を持つノートルダム門。
サンチャゴ巡礼の道の起点にになるこの村は「フランスで最も美しい村」にも指定されている。 -
さらに進む。ピンク色の砂岩で作られた建物が落ち着いた雰囲気を作っている。
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巡礼宿(アルベルゲ)? 10ユーロとあるのは一泊の値段だろうか。
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街の北東門に当たるサン・ジャック門が見えた。エスパニア通りからシタデル通りと続く街のメインストリートはここで終わり。
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重厚なサン・ジャック門
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門に付けられたプレート
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そろそろ引き返して巡礼の道を歩こう。
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途中で見つけたバスク布のお店。
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巡礼の道はスペイン門を出てもしばらくは広い道を歩く。
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この道はナポレオンがスペイン侵攻の時に「ピレネーの向こうはアフリカだ!」と士気を鼓舞した道で、ナポレオンルートと呼ばれている。
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巡礼路を示す道しるべ。
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麦畑や牧草地の中に道が伸びている。
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木にも矢印。
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途中の民家
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牛の放牧
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オリソンまで5km。ここまで歩く予定だ。
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こちらは羊
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サン・ジャン・ピエ・ド・ポールを出てから1時間余り。最初のアルベルゲがあった。
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振り返るとずいぶん上ってきた。
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巡礼の道らしくなってきた。
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この坂は少しこたえた。
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道端にあった巡礼者の石版
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ベルギーから来たという犬を連れた若いカップル。
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ここらで標高800m。歩き始めて600m余り登ってきた。
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目的のオリソンのアルベルゲに到着。
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巡礼者たちが休息していた。ここで熱いコーヒーを飲んで引き返す。
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帰り道、黒雲が現れ雨になった。急いでポンチョを着たが実際の巡礼では何度もこんなことがある。
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雨は間もなく上がった。
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4時間余りの俄か巡礼でサン・ジャン・ピエ・ド・ポールのスペイン門に戻ってきた。
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もう一度街歩きをする。
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ノートルダム門。巡礼の道の起点にふさわしい。
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門はノートルダム教会と一体になっている。
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ニーヴ川にかかる古い石橋から。
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川岸のバスク風民家
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ノートルダム教会
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中でばったりY氏とあった。
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Y氏は司馬遼太郎の「街道をゆく~南蛮の道」ゆかりの場所を巡っていたそうでそのことを熱く語った。これは15世紀日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの祖先が住んでいた建物。
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そのことを示すプレート
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ナバラ門のすぐ横にある。
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隣接してカンドウ神父の生家がある。カンドウ神父は1925年に若くして宣教師として来日し以後長年にわたって布教の枠を超えた文化活動に従事された。この辺りは「街道をゆく~南蛮の道」に詳しく書かれている。
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ひと休み
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ベレー帽を買ったが似合わない。ベレーはバスク地方の農夫が使う帽子。
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もう一度通りを歩いてシタデル(城砦)に向かう。通りに何軒もアルベルゲがある。
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巡礼事務所。ここでクレデンシャル(巡礼手帳)を交付してもらった。
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サン・ジャン・ピエ・ド・ポールのスタンプが一つ。いつかこの手帳を持って巡礼の道を歩こう。
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シタデルの入口に着いた。
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足元に美しい山バスクの風景が広がる。
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内部は非公開だった。
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雨が降ってきた。
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雨具を着た巡礼者たちがアルベルゲに入っていく。
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ニーヴ川に沿って少し歩いた。
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ホテルに戻ってチェックイン。
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広いオープンテラス付きのリビングに2部屋3ベッドで申し分なし。値段もリーズナブルだった。
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広い庭を囲んで数棟のコテージ。
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プールもある。
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一番奥の建物の1階部分だった。
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フロントにバスクの民族衣装を着た人形。
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街に戻りレストランで夕食。地ビールとこの地方特産の唐辛子のきいた魚料理を注文した。
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Y氏はベレーが似合う。
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レストラン内部で見たバスク文字。悪魔もバスク語の勉強には音を上げるというくらい難解な言語らしい。ロシアのキリル文字に似た字体もある。
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ぶらぶら歩いてホテルに帰る。
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この時間は人も歩いていない。
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この後スーパーで夜のワインと生ハムを仕入れた。ここで明日からサンチャゴ・デ・コンポステーラを目指すという日本人母娘に会った。
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ホテルに戻りワインを飲みながらお互いの一日の行動を報告しあった。
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明日は4時半に起き、5:20発のバスでバイヨンヌに戻る。
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この旅行記へのコメント (2)
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- おくさん 2024/10/13 20:00:22
- 万歩計さん発見!
- 初めて万歩計さんのお顔を拝見出来ました。
想像してた通りの実直そうなお顔でした。(^-^)/
万歩計さんのサンチャゴ話は全て読んだ気になっていましたが、まだありました。
オリソンまでは凄い急坂ではなかったですか?
私は余りの急坂だったので、これロンセスバジェスまで辿り着けるのかなぁと心配になりました。
- 万歩計さん からの返信 2024/10/15 06:25:39
- Re: 万歩計さん発見!
- おくさん、おはようございます。
8年前の自分の写真を見ると、確かに若い。しかし現在は髪の毛は白く寂しく、顔にはあちこちに老人性のシミと、完全な爺さん顔になってます。それに比べおくさんはエネルギッシュ。お顔も生気に溢れてますね。
サンジャンからオリソンまではかなり急坂でした。俄か巡礼でしたが、この時是非カミーノを歩こうと決め、3年後に実現させました。
万歩計
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