2018/02/03 - 2018/02/03
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+mo2さん
今年も「ビュールレ・コレクション 展」「ルーベンス展」「フェルメール展」など楽しみな展覧会が目白押しですが、今月から始まったいくつかの上野の展覧会へ行ってきました。
まずは「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」から。昨年、同じく東京都美術館で開催されたブリューゲル「バベルの塔」展に続いてのブリューゲルでしたが、今回はピーテル・ブリューゲル1世から始まり150年に渡り画家を輩出し続けたブリューゲル一族の全体像を見ることのできる素晴らしいものでした。またうれしいサプライズもありました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 新幹線
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昨年は4つの展覧会「ティツィアーノとヴェネツィア派展」「ブリューゲル バベルの塔展」「ボストン美術館の至宝展」「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」で訪れた東京都美術館、今年の最初の展覧会はブリューゲルです。
東京都美術館 美術館・博物館
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会場入り口にある衝立、今回の目玉はこの絵(《野外での婚礼の踊り》 ピーテル・ブリューゲル2世 )と先ほどのヤン・ブリューゲル親子の花の絵のようです。
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16世紀のフランドル(現在のオランダ・ベルギーに相当する地域)を代表する画家ピーテル・ブリューゲル1世を祖とするブリューゲル一族。150年に渡り多くの画家を輩出し続けています。フランドルの狩野派(こちらは400年)のようなものでしょうか。
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ピーテル・ブリューゲル2世「鳥罠 」
こちらは国立西洋美術館の所蔵で今回の展示品ではありませんが、今回個人コレクションの同作品が出展されていました。この作品はピーテル1世の原型をブリューゲル一族が創始し広めたもので、派生作は127点ののぼるそうです(うち45点はピーテル2世によるもの)。 -
順調に見て回っていると2Fフロアー入り口に驚きの案内が!!
何と写真撮影可能(1/23~2/18の期間)とのこと。急いでロッカーに預けたカメラを取りに戻ります。 -
ヤン・ブリューゲル1世 ヤン・ブリューゲル2世「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」1615-1620年頃
本展の目玉であるこの作品は)「花のブリューゲル」と呼ばれたヤン・ブリューゲル1世とその子2世の共作です。ちなみにヤン・ブリューゲル1世はピーテル1世の次男ですが、彼が1才の時に父親は亡くなっていますので直接の手ほどきは受けていません。 -
ヤン・ブリューゲル2世「ガラスの花瓶に入った花束」1637?1640年頃
右下のカタツムリが可愛い。 -
ヤン・ブリューゲル2世「籠と陶器の花瓶に入った花束」1640?1645年頃
オランダだけにどの静物画もチューリップが印象的に描かれています。 -
ヤン・ブリューゲル2世・フランス・フランケン2世「彫刻と鍍金の施された花瓶に入った花束」1625?1630年頃
芸術というより工房の美術品として考えれらていたであろう17世紀フランドル絵画の特徴の1つに共作があり、1つの作品を複数の画家(工房)が分担して描いています。これはヤン・ブリューゲル2世とやはり高名な画家一族のフランス・フランケン2世が共作しています。 -
クリストッフェル・ファン・デン・ベルヘ「青い花瓶に入った種々の花々」1620年頃
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アンブロシウス・ブリューゲル「ガラスの花瓶に入った花束」1650?1660年頃
アンブロシウスはヤン1世の息子でヤン2世の異母弟。花などに止まった昆虫が楽しい。 -
アンブロシウス・ブリューゲル「陶器の花瓶に入った花の静物」1645年頃
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アンブロシウス・ブリューゲル「花瓶に入ったチューリップとダリア」1645‐1650年頃
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ヤン・ピーテル・ブリューゲル「花の静物」1661年
ヤン2世の長男ヤン・ピーテルの美しい作品。 -
アブラハム・ブリューゲル「果物と東洋風の鳥」1670年
アブラハムはヤン・ブリューゲル2世の次男(ピーテル・ブリューゲル1世のひ孫)。 -
アブラハム・ブリュール「果物の静物がある風景」1670年
静物の背景が青空や山などの風景となっている作品。 -
ヤン・ファン・ケッセル1世「蝶、カブトムシ、コウモリの習作」1659年
ヤン・ファン・ケッセル1世はヤン1世の孫の1人。標本のように非常に精密に描かれています。 -
ヤン・ファン・ケッセル1世「蝶、コウモリ、カマキリの習作」1659年
この2作品は大理石の上に描かれています。 -
ピーテル・ブリューゲル1世[下絵]・ピーテル・ファン・デル・ヘイデン[彫版]「春」1570年
四季と題された4連作の1点でピーテル・ブリューゲル1世が下絵を描いているもの。 -
ピーテル・ブリューゲル2世「聖霊降臨祭の花嫁」1616年以降
幻想的な作品を数多く残しているピーテル2世の作品。 -
ピーテル・ブリューゲル2世「七つの慈悲の行い」1616年
慈悲にまつわる7つの行いが描かれています。 -
ピーテル・ブリューゲル2世「バグパイプ奏者と旅人のいる村」1580-90年頃
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マールテン・ファン・クレーフェ「強盗に襲われる農民の夫婦」1570?1577年頃
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マールテン・ファン・クレーフェによる「農民の婚礼」①
6点連作になって婚礼の様子が時系列で描かれています。 -
「農民の婚礼」②
こちらは新婦の行進でしょうか。 -
「農民の婚礼」③
贈り物の贈呈 -
「農民の婚礼」④
婚礼の宴の場面のようです。 -
「農民の婚礼」⑤
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「農民の婚礼」⑥
こちらは結婚生活 -
マールテン・ファン・クレーフェによる「農民の婚礼」の6点連作の全景。
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ピーテル・ブリューゲル2世 「野外での婚礼の踊り」1610年頃
まだそれほど混雑しておらず、ゆっくり鑑賞し思いがけず写真撮影もできた楽しい展覧会でした。ポストカードなどグッズも充実していました。
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