2018/10/06 - 2018/10/06
49位(同エリア1576件中)
+mo2さん
この旅行記スケジュールを元に
10月の3連休の初日、台風25号の本州上陸が心配されましたが、関東周辺は影響あまりなく甥っ子の運動会も無事開催されました。
「おじちゃん、必ず応援に来てね」ということで、早朝から鎌倉まで応援に行ってたのですが、台風により午後は雨という予報がはずれたので、急遽東京まで足を伸ばしました(もともとは翌日行く予定でした)
今回は、午後からということで3つの展覧会をみてきました。
①オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展 (国立新美術館)
②京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-(サントリー美術館)
③特別展「没後50年 藤田嗣治展」(東京都美術館)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄
-
まずは楽しみにしていたピエール・ボナール展の国立新美術館です。
昨年(2017年)は、春に、三菱一号館美術館で「オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき」夏には、本場のオルセー美術館でボナールの作品を見ることができたのですが、今回は130点超の作品で構成されるボナールの大規模な回顧展です。国立新美術館 美術館・博物館
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19世紀末のフランスでナビ派の一員として出発した画家ピエール・ボナールは、熱狂的な日本美術ファンで、浮世絵の影響が顕著な装飾的画面により「日本かぶれのナビ」の異名を取っています。
会場内は、もちろん写真撮影不可ですので、オルセー美術館等で撮った写真で展示されている作品のいくつかをご紹介します。 -
ナビ派を代表する画家として第一に浮かぶのがピエール・ボナール。
(左)「格子柄のブラウス」1892年
(右)「白い猫」1894年
と日本の掛け軸を連想させる縦長の画面の可愛らしい猫の絵2点からスタートします。 -
「庭の女性たち」1890-91年
ボナールの日本美術に対する強い関心が現れている代表作。この絵をはじめ1章「日本かぶれのナビ」の作品の多くが、昨年の「オルセーのナビ派展」にも出展されていました。 -
会場に入ってまず正面に大きく見えるのが、この「黄昏(クロッケーの試合)」1892年です。本作は「格子柄のブラウス」などとともに1892年の第8回アンデパンダン展に出展され、これらの絵をみた美術評論家のフェリックス・フェネオンがボナールを日本かぶれのナビと評したそうです。
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「砂遊びをする子ども」1894年
おかっぱの日本の女の子、日本画のイメージの作品です。 -
「ランプの下」1899年
初期のボナールはランプのある室内というテーマで多くの作品を残しています。 -
「男と女」1900年
モデルの男女はボナールと後に妻となる女性、マリア・ブールサン(通称マルト)と推測されます。マルトと出会った以降のボナールの作品に描かれる女性はほとんどがマルトをモデルにしています。 -
「大きな庭」1895年
ボナールはフランス南東部のル・グラン=ランスにある別荘にしばしば訪れているが妹の家族が描かれています。 -
「ブルジョワ家族の午後あるいはテラス一家」1900年
同じくル・グラン=ランスの別荘が舞台。戯画的な描き方が面白い作品。 -
3章のスナップショットでは、1890 年代の初めから写真撮影を行うようになった
ボナールのスナップショットが展示されていましたが、その中の1つにポーラ美術館所蔵の下記の絵とほぼ同一の構図の写真が展示されていました。
「浴槽、ブルーのハーモニー」1917年頃 ポーラ美術館所蔵
※ 本作は、今回の「ピエール・ボナール展」には出展されていません -
4章の近代の水の精たちでは、ボナールが描く浴槽の裸婦が展示されていました。
「化粧室あるいはバラ色の化粧室」1914-21年 -
5章の室内と静物「芸術作品-時間の静止」です
「桟敷席」1908年
本作の舞台はオペラ座の桟敷席で画商のベルネーム=ジュヌ兄弟とその妻たちが描かれています。 -
「テーブルの上の林檎の皿」1910-12年
ボナールの静物画。日常世界の微細な変化にも目を向け続けたボナールは、それをカンヴァス上に定着させることを「時間の静止」と捉えていたようです。 -
「花」1933年頃 国立西洋美術館所蔵
本作をはじめオルセー美術館以外の国内美術館所蔵の作品も何点か出展されていました。 -
6章ノルマンディーやその他の風景
「セーヌ川のほとり」1921年頃
ボナールはやわらかな光の中に壮大な風景が広がるノルマンディー地方の自然に魅了され、1912 年には、モネが住むジヴェルニーに近いヴェルノンという街に、セーヌ河岸の斜面に建つ小さな家を購入しています。 -
「ヨット遊び」1912年
それほど混雑しておらず、素晴らしい作品を堪能できました。会期中、再度訪れたい展覧会です。 -
続いて近くのサントリー美術館へ
現在、都内では、仏像が見られる3つの特別展が開催されています。
サントリー美術館「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-」、東京国立博物館「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」、三井記念美術館・特別展 「仏像の姿」~ 微笑む・飾る・踊る~
2m近い大きさの国宝「薬師如来およぼ両脇侍像」や「如意輪観音座像」、大迫力の「五大明王像」などの仏像を堪能しました。サントリー美術館 美術館・博物館
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上野に移動して東京都美術館の特別展「没後50年 藤田嗣治展」です。
10/8までと会期が迫っていましたが見逃すことがなくて本当によかった展覧会でした。晩年の彼の作品などは見たことがありましたが、日本はもとよりフランスを中心とした欧米の主要な美術館の協力を得ての画業の全貌を展覧する大回顧展であり見ごたえありました。東京都美術館 美術館・博物館
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上野の森美術館では前日(10/5)よりフェルメール展が開催されており、時間指定制にもかかわらず多くの人が並んでいました。こちらは今月妹と一緒に見に来る予定です。
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国立西洋美術館では、10/16からルーベンス展が始まります。こちらも今月見に来る予定ですが、会期は3ヵ月あるので前売り券はとりあえ3枚準備しました(笑)
楽しみな展覧会が続く2018年の秋です。
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