２０１７年１０月　山口・山陽小野田市　竜王山の自然観察会に参加しアサギマダラや漁港などを見ました。

2017/10/09 - 2017/10/09

　環境学習推進センター主催の「竜王山の自然観察会」があり参加しました。
午前中は竜王山の中腹に移動し山野草やアサギマダラを見ました。
午後からは講義を聞いた後、竜王山の民家近くにある国内最大級のハマセンダンを見ました。
その後は漁港に移動し、江戸時代の道を歩きました。
　竜王山の特徴として植物の種類が多く群生をしているものがあったり、そばが海なので海の植物と混在をしているとのことでした。

エリア 宇部・小野田(山口)

• 旅行の満足度: 4.0

　竜王山の中腹に車を止めて坂道を歩きました。

　説明を聞きながら歩きます。

　あちこちに花が咲いています。
良い方のカメラを持って来なかったので写真がぼやけました・・・。

　これはアキカラマだったかな・・・。

　これはヤマハッカだったかな。

説明があるので花を見ますが、自分だけで歩いていたら多分目を止めずに歩いていたと思います。

　　サイヨウシャジン

　名前を聞いて初めて知りました。
説明を聞かなかったらただの草花・・としか見えなかったかな。

　サイヨウシャジンちょっとアップ

　花が若い頃はめしべは閉じていて自家受粉しないようにしているそうです。

あれ・・・セイタカアワダチソウにアサギマダラが止まっています。

　アップ

　アサギマダラは４枚の羽根があり、小さい羽根一番下に丸い模様が
あったら雄だそうです。

　反対方向から

　なかなか羽を広げている所は写せません。

　アサギマダラは長距離を移動する蝶で旅することで有名です。
温度が２３度ぐらいを好むそうで、春気温の上昇とともに台湾の方から飛んできて途中国東半島の姫島のスナビキソウに訪花し、さらに北上します。

　蝶の寿命は４、５か月なので片側飛行です。

　秋になると南下する蝶が竜王山のヒヨドリバナなどに誘われて
寄り道をします。
　セイタカアワダチソウの蜜を吸うとはビックリでした。

　あちこちに四季折々の花の群生地があります。

コバノタツナミの群生地の標識があります。
今はあちこちに標識を掲げているとのことでした。

　竜王山の母岩は緑色片岩でできているそうで説明があります。

　説明アップ

　緑色片岩

この土を使って１５００年ぐらい前に須恵器が作られたそうです。
粘土みたいになるのがよいようです。

　ミズヒキ（水引）

表から見ると赤ですが、裏から見ると白です。

　ミゾソバ

　ちょっと白っぽく見えますがピンク色で金平糖みたいな花です。

　中腹辺りは６月にはヒメボタルが飛び交います。

ホタルと言うときれいな水のあるところですが、竜王山はヒメボタルの餌のキセルガイが多いので生息しているそうです。

　保全をしようと言うことで、今は毎年ホタルが乱舞する時期は山への車乗り入れを禁止して観察会も行われています。

　私は以前１回見に来ましたがその時はホタルの数が少なかったです。
キラキラ輝く時にいつか行って見たいです。
　

　ミゾハギの群生

　ミゾハギの群生

　群生地の管理として草刈りとかに気を付けているとのことでした。

　自然を守るために活動をされています。

　　ミソハギ

　ピンクでかわいいです。

　もう１種類ミソハギに似た花がありました。
見分け方を習いました。

　ミズヒキ

線みたいなのに赤い花がゴチョゴチョ・・とあるのです。
分かりにくいですが・・・。

　ミズヒキが一杯

　日が当たると赤が色鮮やかに見えます。

　竜王山は桜を１万本植えると言う運動があり、木と木が密集して木の成長とともに日光が届きにくくなり、生物の生態系にも変化してきたそうです。
　かつてはこの辺りはコオニユリの群生地があったけど、球根が育たずよく探さないと花が見られなくなったそうです。

　途中の駐車場の所にサワヒヨドリ、サケバヒヨドリ。ヒヨドリバナを植えてアサギマダラを呼び込んでいます。

　サワヒヨドリの花にアサギマダラが１頭止まっていました。

ちょっと見えにくいですが・・・・。

　気温が上がり暑くなりました。
アサギマダラは２３度ぐらいを好むので、今日は２８度ぐらいまで
上がるのであんまり見られないだろうとのことでした。
　温度をチェッしておかないといけないですね。

　ちょっとアップ

　羽を広げてます。

　９月末からちらほら来ていたそうですが、１０月４日は気温が下がったので１００頭ぐらい訪れたそうです。
　
　そんな時に出くわせばいいのですが、私はいつもずれています・・・。

　竜王山には例年１０月初旬から１１月中旬ぐらいまで飛来するそうですが、ピークは１０月中旬だそうです。
期間中の飛来数は１５００～２５００頭だそうです。

　白い花がヒヨドリバナ。

　３種類のアサギマダラが好む花が植えてありますが、ヒヨドリバナ、サワヒヨドリ、サケバヒヨドリ・・・名前が似ていて
なかなか覚えられません・・・・。

　葉っぱが裂けているのがサケバヒヨドリです。

　毎年地元の小学生が苗を植えたりして管理をしています。

地域でアサギマダラや竜王山の自然を大切に守っています。

　駐車場の回りは人工的にサワヒヨドリなどの花を植えていますが、その北側の傾斜地には自生をしているとの事です。

　自生のサワヒヨドリ

　ここにも・・・。

　種が飛んだのかな

　あちこちに自生をしていました。
そのうちこのあたりも花がたくさん咲く様になりそうです。

　ちょっと見えにくいですが自生をしているヒヨドリバナに
アサギマダラが止まっています。

　ちょっとアップ

こちらは山の陰の方だから温度が少し低いとのことでした。

　山の傾斜地にツルニンジンが咲いていると言われました。

　へええ・・初めて見る花です。

　３センチぐらいの花で下に向いています。
ツリガネソウみたいな感じです。

　説明を聞いたので初めてツルニンジンをいう花が咲いていることを知りました。

　ちょっとアップ

　花の中には紫いろの模様があります。
花の長さは３㎝ぐらいで直径も３㎝ぐらいあり、蜂が蜜を吸いに来て受粉するそうです。
　蜂が飛んでいました。

　ツルニンジンの説明

　今ツルニンジンが増えてきており、支柱を６００本立てているとのことでした。

　説明がたくさんあったので山頂までたどり着けず、途中のモリアザミ
群生地まで行きました。

　モリアザミ

　１０月２０日頃たくさん咲くので、まだチラホラでした。

　モリアザミ群生地からの眺め。

　下にあるオートキャンプ場がちょっと見えます。

　あちらが竜王山山頂

　１３６．２ｍの山です。

　春は桜がきれいなので毎年見に来ています。

　さて１１時４５分になったので引き返すことになりました。

　見えにくいけど傾斜地に紫色のボタンクサギの花が咲いています。

　花アップ

　なんかこの花、我が家の山にも生えているような・・・・。
私的には木が大きくなっては困るので枝を切っているのですが・・・。

　今日見た山野草も私的には草に思え・・・。
草刈り嫌々しているのでもう草花嫌だ・・・と言う気持ちが強いのかな。

　道にもヒッツキモノなどが付く悪い草がたくさん生えていました。
草刈り等管理が大変だろうな・・・と、それを一番に思いましたね・・・・。

　ボタンクサギの看板

　又駐車場のサワヒヨドリやヒヨドリバナなどが植えてある所まで
戻りました。

　オレンジ色の小さな蝶が止まっていました。

　今日は暑いからか、アサギマダラは５頭ぐらいしか見られなかったです。

　午後からはアサギマダラの話や竜王山についての講義を聞いた後に、
ハマセンダンを見に行きました。

　何年か前にハマセンダンの木が見つかったとの情報がありました。
私が思っていた所では違うところにありました。

　大浜神社跡の横にあるとの事です。

　看板の写真アップ

　ハマセンダンはこの１００段の階段を上がった所にあるそうです。

　今日はガイド付きなので見学に来たけど、とても個人では見に来ないだろうな・・・。

　階段を上る途中で息切れ・・・。休み休み上りました。
日ごろいかに体を鍛えていないことか・・・。

　神社跡

　ハマセンダンの幹

　枝

　枝

　葉っぱの一部橙色になった所がありました。
紅葉するのかな？

　枝

　今日講演をされた人も、以前ハマセンダンがあるとの伝説があったので
神社の前まで来られたそうです。
当時は木がうっそうとしているので見つけられなかったそうです。

　今は周りの木を刈ったりして日が当たる様にしたとの事です。

　ハマセンダンの説明板もありました。


　平成２５年に市の指定文化財（天然記念物）になりました。

　国内最大級で目通り５．２ｍ、根回り約１２ｍ、樹高やく１５ｍ、
樹齢約２５０年だそうです。
　

　講師の人がこの位置からが一番いいとの事。
木の樹が３っつに分かれているように見えます。

　枝が四方に飲みています。

　「この木を見て何を想像しますか？」と聞かれました。

　想像力欠如の私は・・・・。
友人は象と言いました。
他の人はタコ入道と・・・。

　象の皮膚みたいに細かいしわがあるとのことでした。

　

　今度は竜王山の北側に来ました。

　奥に見えるのが龍王山。

　北側は平地がなかったので、江戸時代の道は少し登った所にあるとのことでした。

　　漁港

　堤防の石垣が異なっています。

　手前のゴロゴロした医師が積んであるところは江戸時代の石組。
明治２８年の大暴風雨で破壊されたので向こう側は石組が新しいそうです。

　文政元年（１８１８）の常夜灯が残っています。

　手前にある石碑は明治２８年（１８９５）大暴風雨でほとんど破壊されたのを復旧し、明治３０年６月に建立された債券記念の碑とのことでした。

　石碑、常夜灯を眺める

　漁港の向かい側には中国電力の発電所があります。

　下道から見る竜王山山頂。

さて階段を上がって江戸時代の道を歩きます。

　男性が坂道の写真を撮っていました。

　急な坂だからかな・・と思ったら階段の上にニャンコ発見。

　猫ちゃん

　しつこく写す

　家の石垣

　

　家の石垣

　江戸時代の道よりもさらに上にも坂道があります。

　最近は高齢化で空き家も増えたそうです。
若い人はよそに家を構えているそうです。

　石段に花が咲いていました。

　石段

　石垣

　角の石垣は後から補強されたのかな。

　江戸時代に大火がありこの辺りの家は焼けたそうです。
当時の焼けあとが残っているとのことでしたが、
私はウロウロ最後を歩いていたので、説明聞きそびれました・・・。

　まだ住んでいる人いるのかな？

あちこちに手すりが設けられていました。

　大勢の人がるいていたので、下にいた猫がびっくりして向こうに走って行きました。

　猫ちょっとアップ

　江戸時代の道から中国電力の発電所を眺める。

　ちなみに江戸時代のこの道は宰判がある船木まで通じています。
「木戸刈屋往還道」と呼ばれているそうです。

　地の人はこの道を「中道」と呼んでいるそうです。

　船木から刈屋漁港まで三里二十三町あり、船木から一里塚が
有帆、目出、野来見に残っているそうです。

　この階段の先にお寺あります。

　かつて海が荒れたので藩主がここのお寺に宿泊したと言う言い伝えがあるそうです。

　階段の先のお寺ちょっとアップ

　観察会参加者

　江戸時代の道は幅が１ｍぐらいです。

　江戸時代の中道から坂の下を見る。
写真の上の方は海です。

下の海沿いの道は大正１０年に出来たそうです。

　現在の県道は昭和４３年（１９６８）に開通し、
竜王山の北西、西、南西を走ります。

　道は二つに分かれていて左側に向かい下道の方に進みました。

　下の道

　バラ発見

　下道から上の方を見る。

　今日は自然や漁港など地域のことなどが学べて楽しかったです。

　４月下旬には春の花の観察会があるそうなので、
また参加したいです。