斑鳩・法隆寺周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 斑鳩の秋色その他を徒然なるままに・・・と格好付けてみたモノの、貼り絵程度ですが秋らしさも感じられる風景です。寅号を置きトレンクルを引き出したのは、中宮寺の発掘現場と秋葉神社近くの小スペース。車三台程度は収納できます。勿論無料です。何時もは法輪寺前の同じく無料の大きな駐車場に置くのですが、当日はフリーマーケットが開催されていて遠慮した次第。<br /> ここから小川沿いに法輪寺を目指します。この地区は「三井地区」と云って鐘が鳴るなり・・・と名句が生まれた梵鐘が響いたところとか。尤も句の作者は奈良市街地の旅館で作句したというお話しです。和歌に詠われる龍田川も、錦絵を見て作ったので、文学における現場主義はどうでも良いことなのでしょう。お寺と裏門のショットは如何ですか。少しぶらつきますと三井の井戸もあります。<br /><br /> 所で今週金曜日(2017年10月13日)NHK放送予定の「歴史秘話ヒストリア」という番組で、当ブログでも何度か紹介しております玉手山安福寺(ぎょくしゅざんあんぷくじ)が取り上げられます(再放送予定決定10月22日午前0時)。そのネタ探しも兼ねての斑鳩路を輪行しでしたが、当日は近在社の秋祭りの山車が法隆寺周辺を練り歩き少々お邪魔虫となった次第でした。さて、河内の安福寺と斑鳩が如何繋がりますか・・・。<br /> 河内の安福寺は尾州徳川二代光友が珂憶上人に深く帰依して、その肝いりで再建整備されました。境内高所の大阪平野を見下ろせる場所に、大坂の陣の犠牲者を東西や地位の区別無く弔う、石塔が設けられています。大坂の陣400年を祈念して以来、地元が中心となって毎年供養が行われています。その安福寺と法隆寺の関係ですが・・・。<br /> 安福寺の本堂は屋根が丸みを持った「聖徳太子珂憶造」と呼ばれる特徴的な形状です。聖徳太子が法隆寺の創建時数組の大工集団を朝鮮から招いた、完成後暫くして一部は南河河内の富田林へ移る。その移ったグループが安福寺の再建に貢献した。加えて安福寺では徳川光友候公と共に、数々のお宝を収蔵した。等と伝わっています。その一つが今回歴史秘話ヒストリアで取り上げられるといいます。さて、関心のある方は是非放送をご覧になってください。<br /> 法隆寺の西門先の西里地区が、大工衆の子孫の町とも云われています。門前正面並松地区や東方向に比べますと落ち着きのある町並みです。どちらかというと、私にはより法隆寺らしい町に思えます。その町並み外れには藤ノ木古墳があり、コスモスに包まれた丸みを帯びた甘美な形状と遠く葛城・金剛の無骨な山並みが程良いバランスのある風景だと思うのは私一人でしょうか。<br /> <br /> 元に戻りましょう、法隆寺前の観光客に加えて地元の秋祭りが重なってお巡りさんも忙しそうな秋のようです。何やら、柿づくしのメニューに竜田揚げメニューは最近の創作とか、力が入っているそうです。その前を通過して藤ノ木古墳に。更に旧街道を西進すると龍田神社です。”たつたの川の錦”を歌ったのが「龍田神社」付近なのか「竜田大社」付近なのかの論議は端折ります。両論在るようですが、後世に竜田川を名告ったのが、現在の大和川支流の竜田川という所に解がありそうです。<br /> 旧街道の西端には造酒屋さんが暖簾を下げています。この辺りで国道を渡ります。大和川が作った島のように見える丘を抜けると、北に法隆寺などを包み込むんだ矢田丘陵が広がって、その南端に法隆寺が位置することがわかります。古代、都へと街道や舟運を行く渡来人や人々からはお寺を仰ぎ見るようなランドスケープは良く出来ています。天皇の権力や国力を誇示するごとく設計されています。<br /> <br /> 白山神社を過ぎた辺りで作りかけの二十五号バイパスを渡りますと足湯があります。保健センターの付属施設で、休日はお休みのようでした。<br /> 足湯がダメなら身体ごとと、向かったのが法隆寺裏の「ふれあい交流センターいきいきの里」と云う施設。主なターゲットは高齢者ですが老若男女が利用できますが、利用料で差を付けておられる。私は写真の通りの区分で、若干お安いようです。当施設には簡易な食堂があって障害者の就労の場にもなっています。法隆寺山門前のような派手さはありませんが、一生懸命働かれている姿はつい応援したくなります。満たされたお腹を湯舟に浮かべて、お祭りの太鼓や鐘の音を聞きつつ心も満たされた斑鳩路でありました。<br /><br /><br /><br /> 秋祭り<br /> 風呂入れば 太鼓鳴るなり 法隆寺 <br /><br /> 秋桜<br /> 斑鳩路 秋桜揺れたり 道案内<br />

秋色の斑鳩路を行く 法隆寺から河内安福寺への聖徳太子の御影(歴史秘話ヒストリア放送に寄せて)

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2017/10/07 - 2017/10/07

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旅行記グループ 愉快な銀輪行

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河内温泉大学名誉教授

河内温泉大学名誉教授さん

 斑鳩の秋色その他を徒然なるままに・・・と格好付けてみたモノの、貼り絵程度ですが秋らしさも感じられる風景です。寅号を置きトレンクルを引き出したのは、中宮寺の発掘現場と秋葉神社近くの小スペース。車三台程度は収納できます。勿論無料です。何時もは法輪寺前の同じく無料の大きな駐車場に置くのですが、当日はフリーマーケットが開催されていて遠慮した次第。
 ここから小川沿いに法輪寺を目指します。この地区は「三井地区」と云って鐘が鳴るなり・・・と名句が生まれた梵鐘が響いたところとか。尤も句の作者は奈良市街地の旅館で作句したというお話しです。和歌に詠われる龍田川も、錦絵を見て作ったので、文学における現場主義はどうでも良いことなのでしょう。お寺と裏門のショットは如何ですか。少しぶらつきますと三井の井戸もあります。

 所で今週金曜日(2017年10月13日)NHK放送予定の「歴史秘話ヒストリア」という番組で、当ブログでも何度か紹介しております玉手山安福寺(ぎょくしゅざんあんぷくじ)が取り上げられます(再放送予定決定10月22日午前0時)。そのネタ探しも兼ねての斑鳩路を輪行しでしたが、当日は近在社の秋祭りの山車が法隆寺周辺を練り歩き少々お邪魔虫となった次第でした。さて、河内の安福寺と斑鳩が如何繋がりますか・・・。
 河内の安福寺は尾州徳川二代光友が珂憶上人に深く帰依して、その肝いりで再建整備されました。境内高所の大阪平野を見下ろせる場所に、大坂の陣の犠牲者を東西や地位の区別無く弔う、石塔が設けられています。大坂の陣400年を祈念して以来、地元が中心となって毎年供養が行われています。その安福寺と法隆寺の関係ですが・・・。
 安福寺の本堂は屋根が丸みを持った「聖徳太子珂憶造」と呼ばれる特徴的な形状です。聖徳太子が法隆寺の創建時数組の大工集団を朝鮮から招いた、完成後暫くして一部は南河河内の富田林へ移る。その移ったグループが安福寺の再建に貢献した。加えて安福寺では徳川光友候公と共に、数々のお宝を収蔵した。等と伝わっています。その一つが今回歴史秘話ヒストリアで取り上げられるといいます。さて、関心のある方は是非放送をご覧になってください。
 法隆寺の西門先の西里地区が、大工衆の子孫の町とも云われています。門前正面並松地区や東方向に比べますと落ち着きのある町並みです。どちらかというと、私にはより法隆寺らしい町に思えます。その町並み外れには藤ノ木古墳があり、コスモスに包まれた丸みを帯びた甘美な形状と遠く葛城・金剛の無骨な山並みが程良いバランスのある風景だと思うのは私一人でしょうか。
 
 元に戻りましょう、法隆寺前の観光客に加えて地元の秋祭りが重なってお巡りさんも忙しそうな秋のようです。何やら、柿づくしのメニューに竜田揚げメニューは最近の創作とか、力が入っているそうです。その前を通過して藤ノ木古墳に。更に旧街道を西進すると龍田神社です。”たつたの川の錦”を歌ったのが「龍田神社」付近なのか「竜田大社」付近なのかの論議は端折ります。両論在るようですが、後世に竜田川を名告ったのが、現在の大和川支流の竜田川という所に解がありそうです。
 旧街道の西端には造酒屋さんが暖簾を下げています。この辺りで国道を渡ります。大和川が作った島のように見える丘を抜けると、北に法隆寺などを包み込むんだ矢田丘陵が広がって、その南端に法隆寺が位置することがわかります。古代、都へと街道や舟運を行く渡来人や人々からはお寺を仰ぎ見るようなランドスケープは良く出来ています。天皇の権力や国力を誇示するごとく設計されています。
 
 白山神社を過ぎた辺りで作りかけの二十五号バイパスを渡りますと足湯があります。保健センターの付属施設で、休日はお休みのようでした。
 足湯がダメなら身体ごとと、向かったのが法隆寺裏の「ふれあい交流センターいきいきの里」と云う施設。主なターゲットは高齢者ですが老若男女が利用できますが、利用料で差を付けておられる。私は写真の通りの区分で、若干お安いようです。当施設には簡易な食堂があって障害者の就労の場にもなっています。法隆寺山門前のような派手さはありませんが、一生懸命働かれている姿はつい応援したくなります。満たされたお腹を湯舟に浮かべて、お祭りの太鼓や鐘の音を聞きつつ心も満たされた斑鳩路でありました。



 秋祭り
 風呂入れば 太鼓鳴るなり 法隆寺 

 秋桜
 斑鳩路 秋桜揺れたり 道案内

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自転車 自家用車 徒歩 バイク
旅行の手配内容
個別手配
  • 寅号とトレンクル

    寅号とトレンクル

  • 矢田丘陵の端の法隆寺の塔

    矢田丘陵の端の法隆寺の塔

  • 法輪寺は入山せずに失礼

    法輪寺は入山せずに失礼

  • 法輪寺西門の軒瓦と塔

    法輪寺西門の軒瓦と塔

  • 法輪寺裏の秋桜畑から

    法輪寺裏の秋桜畑から

  • 三井の井戸

    三井の井戸

  • 説明板

    説明板

  • 付近の社

    付近の社

  • 法輪寺から法隆寺への道すがら、どうしたら斯様な線形になるのか不思議な田です

    法輪寺から法隆寺への道すがら、どうしたら斯様な線形になるのか不思議な田です

  • 山車が集結する法隆寺南大門付近

    山車が集結する法隆寺南大門付近

  • 食堂も稼ぎ時

    食堂も稼ぎ時

  • 柿づくしとは、鐘が鳴りすぎになるかな

    柿づくしとは、鐘が鳴りすぎになるかな

  • 法隆寺西里の入口付近

    法隆寺西里の入口付近

  • 遠く葛城・金剛山、手前に優美な線型の藤ノ木古墳

    遠く葛城・金剛山、手前に優美な線型の藤ノ木古墳

  • 龍田神社でも祭りの仕度が

    龍田神社でも祭りの仕度が

  • 街道筋には造酒屋の暖簾

    街道筋には造酒屋の暖簾

  • 白山神社、縁はよく分かりませんが何か趣がありそうです

    白山神社、縁はよく分かりませんが何か趣がありそうです

  • 斑鳩町立保健センターの足湯

    斑鳩町立保健センターの足湯

  • 足湯がダメなら「ふれあい交流センターいきいきの里」へ

    足湯がダメなら「ふれあい交流センターいきいきの里」へ

  • 年寄りの特権を使用

    年寄りの特権を使用

  • ふれあい交流センターいきいきの里から「山辺の道」方向を望む

    ふれあい交流センターいきいきの里から「山辺の道」方向を望む

  • 河内玉手山安福寺山門と本堂

    河内玉手山安福寺山門と本堂

  • 同寺 参道

    同寺 参道

  • 同寺 尾州徳川光友三代の廟

    同寺 尾州徳川光友三代の廟

  • 同寺 大坂の陣慰霊塔 東軍、西軍並びに地位に拘わらず祀られています

    同寺 大坂の陣慰霊塔 東軍、西軍並びに地位に拘わらず祀られています

  • 同寺 後藤又兵衛の碑、脇に部下吉村武右衛門の碑も控えています

    同寺 後藤又兵衛の碑、脇に部下吉村武右衛門の碑も控えています

  • 同寺 一茶句碑<br /><br />初蝉や 人 松陰を したふ比(ころ)<br /><br />雲折りく 適(まさ)に青菜見ゆ 玉手山<br />

    同寺 一茶句碑

    初蝉や 人 松陰を したふ比(ころ)

    雲折りく 適(まさ)に青菜見ゆ 玉手山

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