2019/01/07 - 2019/01/07
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河内温泉大学名誉教授さん
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日経新聞朝刊に「ワカタケル」の連載小説が昨年から始まっています。今月からは夕刊で在原業平の物語が始まっていますので、朝夕刊同時に「大河ドラマ」風です。かつては色物が続くとそればかりというのか、バランス感覚がどうかと考える同紙の小説企画です。でも、業平はまだ評論するほど読み進んでいないのですが、ワカタケルの方は結構面白いです。
そのワカタケルの御陵が河内に二カ所あります、それを巡る銀輪行にお付き合い下さい。
追記
時は巡って本年(2019年)5月にユネスコの諮問機関イコモスは、堺市、藤井寺市及び羽曳野市が目差していた、古墳49基の「世界文化遺産」への登録をするべきとの勧告しました。今年6月の「ユネスコ世界遺産委員会」で正式な登録が決まるとのことです。この中に小説に登場する「ワカタケル」の雄略天皇陵古墳が含まれていません。本稿で記す参考陵を含めて登録される物と思っておりましので残念な限りです。
今からでも登録に間に合わないのか、と思うのは私一人では無いでしょう。
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道中にある「志紀長吉神社」で初参り。
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真田幸村は玉手山の戦の負けを知り、大坂城へ引き返す道中に立ち寄って必勝祈願をしたという。ここは、駒を繋いで休んだ場所とか。今の神社本殿とは随分離れているが、神社の用地を処分したのだろうか。
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建碑の有志の名が刻まれています。
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その碑です。
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本論へ・・・
しかし、私も読みづらいと感じていました。第121回目「即位と統治01」でいきなり、読者諸姉諸兄への作者の弁明。から入りました。(写真参考)
一つ、登場人物の名前が覚えられない
二つ、やまと言葉を多く使っている
三つ、詩の引用が多い
雄略天皇参考陵は立派な前方後円墳です。 -
具体的にそれぞれ説明している。説明されるまでも無く、「ワカタケル」や「ワカクサカ」。「イチノヘノオハシ」や「カムヤマトイハレビコ」に至っては、読む度に元に戻ってどの人やったと確認作業を繰り返す。二番目にしても「天皇」ではなくオオキミです。同様に「雄略」はワカタケルとなります。最後の詩の引用は、大変な努力と忍耐が必要です。作者曰わく「新聞小説で1500年前の詩ないしは歌謡をそのまま引くというのは無理がある」しかし「あの時代の人々には歌の他には感情を表現する手段がなかったのです。彼らの心の内を伝えるには引かざるを得ない」と語っています。
その非公認参考陵が松原市西大塚に大塚陵墓参考地の碑。宮内省とあるから、戦前のものでしょう。 -
同説明板。
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更にアップで。
次ぎに公認の御陵へ向かいましょう。 -
連載新聞小説の作者が、そのコマの中で弁明とは聞いたことがありません。善し悪しはともかく、それほど読者の反響があったのでしょう。作者の「意」に敬意を表してもう暫く付き合って読んでみようと思います。
東除川を渡って藤井寺市域に。 -
重要文化財指定の「吉村邸」を過ぎて。
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同説明板。
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同家には明治天皇も立ち寄って休憩したとあります。今で言うサービスエリアですかね。
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やってきました、選にもれたワカタケル陵です。宮内庁公認が羽曳野市島泉の丹比高鷲原陵の入口ですが、少々質素ですね。
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こちらが正面でしょうか。御陵の看板は全国統一規格ですね。
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間違いなく、ここが雄略天皇陵です。
島泉丸山古墳(円墳)と島泉平塚古墳(方墳)の二基で一つ、拝所は円墳部です。 -
こちらが後円部と堀です。
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大きさから言うと先に見学した参考陵の方が立派です。本日この二つを巡る銀輪行、快晴とはいかないですが、風も無くコンディションとしてはまずまずでした。遠くに望む葛城山の奈良側の麓では一言主神とも絡んだオ雄略天皇、今後の紙面での行く末をあれこれ想像しつつの楽しい銀輪行でした。
新聞小説の「作者弁明の段」です。 -
島泉の古墳の脇には「綾南の森」という図書館や運動施設などが整備されています。車での来訪時には駐車も可能でしょう。もちろんトイレ休憩にも。
一般人のサービスエリアのようなものです。 -
少し足を伸ばして藤井寺市「津堂城山古墳」にも立ち寄りました。こちらは同様な規模ですが、被葬者不明ですが。
これ等も含めて世界遺産に登録されると良いですね。お墓が二つある大王として雄略天皇は、特に有名になったりして。 -
石棺も立派です。
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脇に展示施設があり、副葬品も展示されています。
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