2017/01/26 - 2017/01/29
3317位(同エリア6691件中)
三峯霧美さん
冬の京都の旅、二日目の午後は建仁寺と塔頭巡りです。
通年拝観できる建仁寺と、特別拝観中の両足院と久昌院を廻り、
まだ時間があるので、近くのえびす神社を参拝して、御朱印は時間切れ。
ちゃんとした京都の旅らしさを味わう、秘密っぽい場所にある「裏具」と
にしんそば発祥のお店で元祖を頂きました。
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14:17 祇園 花見小路通
金戒光明寺からバスで祇園に移動。
祇園周辺は相変わらず凄い人で、飲食物のショップの周りは外国観光客で人だかりができていて、楽しそうにおやつを立ち食いしています。その間ををすり抜け花見小路通へ曲がります。
ここは茶屋や料理屋が並び情緒ある通り、雰囲気を味わう観光客がたくさん歩いています。 -
道が直角に曲がるところに建仁寺の門。
門をバックに写真を撮って、通り過ぎる人がほとんどです。 -
14:23 東山 建仁寺 とうざん けんにんじ
創建は1202年(建仁二年) 開基 源頼家 開山 栄西
ご本尊は釈迦如来
こちらは通年拝観できます。
本坊で拝観料500円を納めました。御朱印帳を預けました。
他のお寺に比べ、花見小路通に近いので、外国人観光客も参拝する方がいます。建仁寺 寺・神社・教会
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方丈の海北友松の襖絵「雲龍図」 本物は重要文化財で博物館にあります。
これはデジタル複製のレプリカ。おかげさまで、撮影できます。 -
こちらも海北友松の「竹林七賢図」
方丈は室町時代の建物で1599年に広島の安国寺から移築しました。
繁華街の祇園に近いので、黒谷さんに比べると、参拝者は多いですね。 -
着色されている「琴棋書画図」
同じ作者でも、それぞれに雰囲気が大きく変わっていて、それぞれに引き込まれます。 -
小書院の「凪」鳥羽美花氏の作品
ベトナムの風景がモチーフだとか。 -
奥行きを感じる水辺の風景「船出」こちらも鳥羽氏の作品
青のグラデーションの鮮やかさが印象的です。型染めという染色で描かれています。 -
唐子の間の襖絵は1912年に田村宗立によって描かれました。
丸みを帯びた人たちが表情豊かに描かれています、描かれた人がとても幸せそうに見えます。 -
大書院には俵屋宗達の風神雷神図屏風、これもレプリカ
開山の栄西禅師は、喫茶を奨励し普及した茶祖といわれます。 -
潮音庭 ちょうおんてい
渡り廊下があるので、お庭を四方から見ることができます。 -
冬の庭は少し寂しくて、春の新緑と秋の紅葉は綺麗でしょう。書院では庭を眺める人達が思い思いの場所に座っていました。
自宅は七年前に建替えて畳の部屋が無くなりました。
それでも、畳の上に突っ立ってると何となく落ち着かない、座ると落ち着くのは昭和生まれだからかな。 -
方丈前の枯山水の庭脇からり廊下で法堂に向かいます。
いつの間にか人が少なくなって、外国人の女性が一人写真撮影のポーズを作ってます。なりきり日本人かな?でも、惜しいね、なり切るなら、正座して姿勢を正さねば。 -
いつの間にか空は曇天、日差しがないとさすがに寒い。
京都ではレンタル着物を着た女性をたくさん見かけます、アジア系の外国人も多く、着物で観光して京都を満喫してますね。
ペラペラの化学繊維風の着物で、寒くないのか心配しちゃいます。 -
この日、電車の中で、正面に座った着物を着た若い女性が背もたれによりかかり、足を放り出すように座っている姿にびっくりしました。
え?!どしたの?!と思ったら、中国語を話してて納得。
当然、着崩れしていました。さすがに日本人の女の子はコレはやりませんね。
着物を着たらしゃなりしゃなり・・・そんな表現も死語になりつつありますね。 -
法堂 これは正面から見た図。
1765年上棟 仏殿兼用の拈華堂(ねんげどう) -
堂内は須弥壇に本尊の釈迦如来坐像が祀られ、天井は2002年に小泉淳作が描いた双龍の絵。畳にすると百畳以上あるそうです。
阿吽の双龍はとても珍しく、凄い迫力で、うす~く照明があったっていて、龍は今にも動き出しそうな感じです。ここは椅子があるので、ゆっくり拝観できました。 -
頂いた御朱印は 法堂の「拈華堂」と書かれています。
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建仁寺オリジナルの御朱印帳 1400円 雲龍図のデザイン
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こちらは風神雷神図の御朱印帳 こちらも1400円 いずれも上質な紙が使われていて、最初の頁の御朱印込みのお値段です。
両方とも京都に来たら是非とも手に入れたかった御朱印帳だったので、満足! -
こちらは三門。1923年に静岡県浜名市の安寧寺から移築。
門の上に安置されていた釈迦三尊像は、現在本坊に保管されていています。
14:52 塔頭の両足院に向かいます。 -
14:53 塔頭 両足院
元は知足院といい、その後、両足院が創建されます。
普段は拝観できませんが、たまたま特別公開中でラッキーでした。両足院 寺・神社・教会
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特別公開中の看板が無いと、見落としそうな門。
実は今回の特別公開の情報は、お寺のHPには掲載がありませんでした。
HPにFacebookのリンクがあり、そこを覗くと、特別公開の日程が記載されていました。
Facebookを見なかったら、気がつきませんでした。 -
受付で拝観料600円を納めました
靴を脱ぐのに、もたもたしていたら、「説明が始まりましたよ、よろしければどうぞ」声をかけていただきました。 -
方丈の襖絵の前で、お寺の由緒の説明がありました。龍山徳見と茶祖と言われる栄西禅師、中国から渡ってきた林浄因と帰化したその子孫がお饅頭を伝え塩瀬の祖先であることなどを聞きました。
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今回の特別拝観の目玉は 伊藤若冲の掛け軸「雪梅雄鶏図」
書院に実物が掛けてあり、間近で見ることができました。
有名な動植栽絵を描く直前の作成で、当時相当高価な顔料を使って彩色されているので、その鮮やかさは300年経っても色あせることがありません。
若冲は百年経つとこの絵の良さがわかるだろうと言ったそうですが、その通りになりました。
もう完全に目の保養!! -
毘沙門天堂 こちらは開門時間中ならいつでもお参りできます。
黒田長政が関ケ原に出陣する際に兜の中に入れて戦ったという毘沙門天像で、明治に入って黒田家から寄進されました。
戦前までは祇園の芸妓さん舞妓さんの「いい旦那様が見つかるように」と祇園の縁結びの祈願所だったそうです。 -
今回、特別参拝時に合わせて新調された若冲の御朱印帳。1500円御朱印含む。
在庫が少なく、この二日後に一旦領布が終わりました。
その後、5月に復活して領布が始まりました。 -
御朱印は書置きで「知足」。以前の寺名であり、禅の言葉で「足るを知る」。
いい言葉ですね、心が安らぎます。あなたはあなたでいることで充分なのです。 -
こちらは特別拝観時期だけの御朱印 照顧と書かれています。
こちらも禅語 「照顧脚下」
お寺の玄関などに掲げられていて、足元に気を付けましょうってことですが、若冲の雪梅雄鶏図の鶏が足元を見ている姿になぞらえての御朱印。
もちろん、足元を見ることで、自身を振り返って見なさい的な深~い意味もあるわけです。
さて、お次は京の冬の旅で特別公開中の塔頭久昌院へ。 -
15:25 建仁寺塔頭 久昌院
観光協会主催京の冬の旅で特別公開中。 拝観料は600円。
徳川家康に仕えた武将・奥平信昌の菩提寺として創建。建仁寺 寺・神社・教会
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奥平信昌は長篠の戦で、長篠城に籠城し、武田勝頼の大軍の攻撃をしのぎ、織田徳川連合軍の勝利に貢献しました。
その長篠の戦を描いた「長篠合戦図」が、今回の特別拝観の目玉。
合戦図の襖絵なんですが、奥平軍は籠城していたので、動きのある人物は、ほとんど攻め寄った武田軍、一番端っこに奥平軍が描かれていました。 -
本堂前の庭は池泉指揮の庭園で生け垣が二段に刈り込まれて、奥行を出しているのが印象的。
書院の高松軒には遠州別好の席という茶室があり、こちらも拝観。 -
御朱印は書置きで日付を入れていただきました。300円納めました
ご本尊の薬師如来は 奥平信昌の正室 亀姫(徳川家康の長女)念持仏です。
亀姫との縁組は、今川氏に属していた奥平家を徳川傘下に組み入れるための政略結婚。 -
オリジナル御朱印帳は久昌院が所蔵している長沢芦雪(ながさわせつろ)の「牧童吹笛図」
御朱印入りだと1800円。御朱印無は1500円。
牧童が乗った牛は指で描いたのだそうです。 -
御朱印入りを頂きました。
書院の「高松軒」と書かれています。
信昌の祖父貞勝の菩提所が高松軒の前身という事で、軍配の印が入っています。
貞勝は三河の武将で、奥平家存続のため、多くの親族を犠牲にし、苦難の道を歩みます。 -
15:53 建仁寺塔頭 禅居庵
1330年頃 創建 元国の大鑑清拙正澄禅師が開基
こちらは建仁寺の敷地内の門。禅居庵 寺・神社・教会
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開山の大鑑清拙正澄禅師が将来したという摩利支天
開運勝利のご利益があります。 -
摩利支天は七頭の猪の上に座しているので、あちこちに猪が・・・
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御朱印を頂きました。たぶん武運勝利 摩利支天と書かれているような。
ここは、夕方5時まで開いているので、今回は一番最後に参拝。 -
16:02 京都えびす神社
建仁寺の境内の通りを挟んで向かい側。
日本三大えびすの一つです。
1202年に建仁寺の鎮守として創建。
二つ目の鳥居にある「福箕」にお賽銭が入ると願いが叶うそうですよ。ゑびす神社 寺・神社・教会
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祭神 八代言代主大神 やえことしろぬしのおおかみ
大国主大神 おおくにぬしのおおかみ
少彦名神 すくなひこなのかみ
まずは正面からお参り。 -
拝殿の左側・・トントンと軽くえびす様の肩を叩くようにして、こちらからもお参り。
高齢のため耳が遠いからだとか。 -
時刻は4時過ぎですが、そろそろ神社を閉める準備をなさっているようです。
冬は日暮れが早いですからね。
御朱印を頂きました。 300円奉納。
本日の御朱印はこれにて終了。 -
まだ時間もあるので、御朱印巡りだけではない、ちゃんとした旅行気分も味わいましょう。
えびす神社からほど近い場所にある「裏具」というオリジナルの紙製品を扱うお店を探します。
えびす神社の裏から歩いて行くのですが、路地を曲がらず直進してしまいました・・・。 -
曲がるはずだった路地はこんな狭さ。通路の出口にお店ののれんがかかっています。
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もう一方の路地はこんな感じ。
よーするに店は道路に面していないので人一人が通るのがやっとの路地を入っていくわけです。
お店は四方を建物に囲まれています。消防法がどうたらと言えない古い街。 -
16:11 裏具
お店に入って「迷いました」と店員さんに告白したら、次回また迷ったら電話してください、表まで迎えに行きますって言われました。これ冗談じゃなく、また迷いそうです。
お店はオリジナルの紙製品を扱っていて、付箋サイズの小さなブロックメモを買いました。どれを買おうか、とても迷いました。
ポストイットになってないので、仕事では使いにくく、購入したのは一個だけ。裏具 専門店
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歩いて祇園に戻ります。きな粉アイスのきなな本店に行こうと思ったのですが、ランチ抜きで、空腹に耐えかねて、アイスよりにしんそばを食べることにしました。
16:30 にしんそばの元祖、「松葉」のビル。総本家にしんそば 松葉 本店 グルメ・レストラン
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年代を感じる建物、雰囲気は東京の浅草や上野にある老舗に似てる。
お店に入ると、お二階にどうぞというので、階段を上がります。 -
4時半という半端な時間なので、2階の先客は一組だけ。窓側の特等席で四条大橋の交差点を眺めながら、にしんそばが来るのを待ちます。
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にしんそば 1300円
だしが出るように、丼の中に埋まっているにしんを助け出して写真撮影。
朝早く清水寺で食べたおむすび以来の固形物。胃の腑にしみました。
にしん半身が入っているし、このロケーションで、元祖だし、この値段は相応かな。
でも、再訪するかと聞かれたら、「行ってもいいけどね、もっと他に店無いの?」って聞くレベル。 すんまへん。 -
欧米系の若い女性3人グループが隣のテーブルで天ぷらそばを注文して、食べ方をジャパニーズ英語で説明する店員さんに尊敬のまなざしを向けつつ、茶をすすり休憩。
17:00 荷物を京都駅のコインロッカーに入れているので、四条河原町のバス停まで歩きます。鴨川沿いで写真撮影。 -
後ろを振り返ると、突き当りに八坂神社。
四条河原町から京都駅まで市営バスで移動して、さすがに四時半の夕食は早すぎるので、京都駅で夕食用のコンビニおにぎりを調達して、奈良線で稲荷駅に移動。 -
18:10 この日の宿は伏見稲荷参集殿。チェックインして荷物を部屋に置いて、お稲荷さんにお参りに。
伏見稲荷大社 寺・神社・教会
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旅の無事を祈りました。
そしてすべてのことがうまくいくようにとお願い。 -
とりあえず、今回も千本鳥居を通って奥宮に行ってお参りして帰ってきました。
それにしても伏見稲荷は早朝から夜遅くまで参拝者がいるのに、驚かされます。 -
18:46 鳥居の向かい側のコンビニで、飲み物とデザートを調達して、参集殿に戻りました。
大浴場でたっぷり温まって、軽く夕食を取り、早起きしたから11時には眠たくなってしまいました。
今回も三日目からツレが合流するので、一人旅はこの夜まで。
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