2017/01/26 - 2017/01/29
2716位(同エリア3389件中)
三峯霧美さん
今回の冬の京都の旅は、京都観光の王道を織り込んむプラン。
まず一日目の王道は修学旅行以来四十数年ぶりの金閣寺。
桜の咲く観光ハイシーズン、予想はしていましたが、たくさんの観光客であふれ、8割が外国人でした。
歩いてわら天神に行くと参拝者3人という、金閣寺の大混雑とのギャップに笑いが出るほど。
そして桜で有名な平野神社は、なんと真冬でも咲く桜に出会いました。
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建勲神社から住宅街の道で迷いつつ千本鞍馬口の交差点に到着。
信号を待っていたら、金閣寺行のバスが目の前を通過。うわぁ、行っちまった!!
次のバスまで10分待ちでした。
金閣寺前までは意外と近いのですが、歩いて行くには少々距離がある。
15:07 金閣寺前は人がたくさんいて、客を降ろすタクシーにバスがクラクションを鳴らしたりと、とても雑然とした雰囲気です。
信号を渡って、境内へ入ります。まだ受付は先ですが、砂利敷きの参道が広いのは、たくさんの観光客が訪れるからでしょう。鹿苑寺(金閣寺) 寺・神社・教会
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総門が見えてきました。たくさん人がいます。外国人の比率が高く、さすが京都を代表する観光寺。
金閣寺は通称で、相国寺の境外塔頭の鹿苑寺です。
ご本尊は観音菩薩
拝観できるのは、舎利殿(金閣)とお庭の一部、夕佳亭(せっかてい)と不動堂だけ。 -
総門を抜け参道を歩いて行くと、人が団子になってます。ここから行列?!と思ったら、記念撮影する人が、かたまっていただけ。びっくりした。
舟形石の前ですが、石をバックに写真撮ってるわけじゃないらしい。
拝観受付は空いていました。ほとんどの人が団体客でその場で拝観料を払わないからなのかな?
拝観券(400円)はお札です。 -
15:15 受付を通過するとすぐに金閣が見える池の端。警備員さんが[入り口付近に立ち止まらないでください]と、言い続けてます。
外国の観光客はハイテンションで、写真撮りまくり。金閣バックの自分の写真や連れの写真を撮影するのが目的な感じ。外国人が多い富士スバルラインの五合目とよく似た雰囲気です。
ここからの金閣は、拝観順路をぞろぞろ歩く人が写らない、ベストアングルなのです。 -
自撮りする人の間から撮影しました。池に映る逆さ金閣。
池の端から金閣をゆっくりと眺めることは、長時間場所を独占するのでできません。
撮影が終わった人から随時順路の通路を歩いて行きます。 -
最近の修学旅行はグループ行動らしく、数人の中学生を連れたガイドさんが松のそばで解説中。
陸舟の松 りくしゅうのまつ
足利義満の盆栽を移し舟の形に仕立てた五葉松で樹齢600年。京都三大松のひとつ。
松なんざ興味のない外国人観光客は完全スルー。
数百年にわたり人の手によって形が整えられた美しい松です。 -
池を半周するのが拝観コース こちらは反対側。
鹿苑寺の書院には昨年生誕300年で人気に火がついた伊藤若冲の水墨障壁画が50面あります。金閣寺では拝観できませんが、一部は相国寺の承天閣美術館で拝観できます。
参道はここから金閣を離れ裏山に向かいます。御守り売場がありますが、外国人は眺めるだけなので、意外と空いてる。 -
参道をぞろぞろ歩いて行くと 銀河泉 ぎんがせん
義満公がお茶をたてるのに使ったという泉です。今でもきれいな水が湧いています。 -
巌下水 がんかすい
義満公が手洗いにつかった泉 -
金閣寺垣 高さが50cmほど、丸い竹を十字に組んで一番上に半分に割った竹をかぶせてあるのが特徴で、金閣寺が発祥です。
自分も含めて知り合いで、竹垣のある庭を持っている人なんて数人しかいない。 -
石仏の前にひとだかり。
仏様の周りにはお金が散らばってます。
石仏の前にお椀があって、そこにお賽銭が入ると、願いが叶うと言われてるとか。
ちょっとしたゲーム感覚、願い事が叶うといいですね。占い事には興味が無いのでスルーで。 -
夕佳亭 せっかてい
安土桃山時代の茶人 金森重近(宗和)好みの茶室と伝えられています。
明治に焼失し再建されたもの。
夕日に映える金閣が佳い(よい)という事から名付けられ、南天の床柱が珍しいという有名な茶室。
由来を知らなければ、ただの古い日本家屋なんで、人気薄。鹿苑寺(金閣寺) 寺・神社・教会
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夕佳亭前からの金閣の眺め。
木が育ちすぎているのかもしれない。 -
絵葉書や根付などの土産物を売るコーナー。外国人向けなのかな。
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不動堂 弘法大師が造ったという石の不動明王がご本尊。
創建は1225年で応仁の乱で焼失し再建されたもの。
上半身の病気、特に眼病にご利益があるそうです、しっかりお参りしました。鹿苑寺(金閣寺) 寺・神社・教会
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お灯明の種類もイロイロあって、迷った末に「家内安全」これ完璧ね。50円
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御朱印を頂きました。 御朱印専用の窓口で書き手の方が二人。待ち時間なしでした。
挟んでいただいた紙には外国人向けに書いてある文字の解説が英語で記載されていました。
興味深そうに眺めるのは西洋人の観光客。漢字が読める・・筆で文字を書く文化の隣国人は、興味ない様子。 -
15:53 お土産売り場を一回り流して、物欲を刺激されるものはなく、くたびれたので、茶席で一息入れることにしました。
茶席料500円
硝子の引き戸(なんて懐かしいしつらえでしょう)の中は暖房されています。金閣寺不動釜茶所 グルメ・レストラン
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外の緋毛氈の席もありますが、この日は京都に着いてからずっと外(お寺も開け放たれているので外と一緒)にいたので、建物の中で休憩することにしました。
お庭の席は参道の脇で、ぞろぞろ歩いている人全員に見られるので、上野公園のパンダの気分が味わえます。 -
暖かい陽射しが差し込む茶席。30畳ぐらいはあるでしょうか、毛氈が敷いてあるところに座って・・これが日本人ですから、何も考えずに正座。
係りの女性が目の前に正座して、三つ指付いて棒読みのご挨拶。はいはい。 -
薄茶とお菓子
薄茶は厨房からミキサーの音がしておりました、ええ、美味しく頂いたので、何でもいいです。(笑)
係りの女性、お茶をサービスしてくれる時も、先にお菓子を召し上がってからお茶を飲んでくださいと、棒読み。すこぶる面白い。
隣のフランス人の青年の解説はどうなんだろうとワクワクしていたら、英語でこれも棒読み。徹底ぶりは素晴らしい。 -
お菓子は衣笠山に金閣と鳳凰が描かれて金箔がのったもの。疲れた体に甘みが染みわたる。
室内はほぼ邦人のみ。フランス人の青年が一人だけ。
半数が一人でいらしてる方で、皆さんとても静かにひと時を過ごしています -
頂いたお菓子は西陣の和菓子店 千本玉壽軒のもの。
金閣寺の売店でしか販売していないので、お土産に二箱買い求めました。(二箱で1800円)
16:05 ゆったりと休憩ができたので、そろそろ出発。急がないと次の訪問先で御朱印がいただけない。 -
金閣寺の前の道を一歩住宅街に入ると、先ほどの喧騒は嘘のように静かで、日常が戻ってくる、西大路通に出て南下すると大きな鳥居が現れます。
16:16 敷地神社 (わら天神)わら天神 寺・神社・教会
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安産のご利益がある神社です。
安産のお守りとして藁が授与されるので「わら天神」
藁に節があると男の子 節が無ければ女の子が生まれると言われています。 -
本殿は通りから奥まったところにあります。
祭神は 木花開耶姫命 配祀 天日鷲神・栲幡千千姫命
以前はもっと山に近い所にあったようですが、足利義満が金閣寺を造営するときにここに遷座したそうです。 -
参拝者は、先客が一人、お参りしている間に、もう一人。
先ほどの金閣寺の異様な喧噪が嘘のように静かです。
右側は六勝神社 -
綾杉明神
968年に歌に詠まれた巨木の杉です。応仁の乱の兵火ものがれましたが、明治に入って台風により倒れてしまい、屋根をかけてお祀りされています。 -
こちらも拝殿の前に舞殿がある京都パターンの配置。
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広い境内、冬の夕日は斜めに差し込んで、背の高い木は日差しを浴びて輝いています
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本殿右手の 摂社 六勝神社
伊勢、石清水、賀茂、松尾、稲荷、春日の六柱神を祀った神社でこれから参拝する平野神社の地主神として勧請されて六所神社と称され、西園寺家の鎮守でした。
近松門左衛門の「女殺油地獄」のセリフにも登場するそうですよ。博打打には必勝の神様だったようです。
明治に入ってここに遷座して、「六勝神社」と名を改め、受験や試験の必勝の神社となりました。 -
御朱印は授与所で頂きました。御朱印帳を預けてお参りして、ふと、六勝神社の御朱印も頂けることを思い出し、追加で頂くことになりました。600円納めました。
その間に御手洗いをお借りしました。お掃除が行き届いていてとても綺麗で気持ちよく使えました。
そういえば、昔、年配の女性でトイレのことを「御不浄」と言う方がいました。ご存命なら90歳くらいか。死語になってしまいました。
16:25 西大路通をさらに南下して 平野神社に向かいます。 -
16:32 平野神社 西大路通に面した参道から入ります。人の気配がない。
平野神社 寺・神社・教会
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参道の両側は桜がたくさん。春の桜で有名で、お花見の名所です。
冬の夕方はさみしさが漂う。 -
正参道に合流し手水舎でお清めをして本殿に向かいます。
東神門の右手の授与所はガラス窓が閉まっています。あれ、ここ普段はつかわないのかな。
さらに右手を見ると、社務所の前のテーブルは白い布が掛けられて、社務所の引き戸も半分閉まって、草履が一足おいてある。
ちょ・・・今何時だっけ?! あ、4時半を回ってる!!やべ~~~!授与所は4時半までなんだ!! -
社務所の中で人が動いてる気配がするので、多分社務所を閉める作業中なんでしょう。ここは勇気を振り絞り、中に声をかけてみます。すると神職の方が出ていらしたので「御朱印を頂けませんか?」とお願いすると、テーブルの白布をめくって御朱印を書いてくださいました。300円納めました。
時間外でなおかつお忙しいのに、ありがとうございました。 -
さて、御朱印を頂いたので、ゆっくり参拝。
式内社(名神大4社) 二十二社
創建は平安遷都ごろ(785年ごろ)とされ、元は平城京で祀られていた神様が平安京遷都と共に移されたとされます。 -
本殿は2棟4殿 1624年頃の再建。
祭神 第一殿 今木皇大神 いまきのすめおおかみ
第二殿 久度大神 くどのおおかみ
第三殿 古開大神 ふるあきのおおかみ
第四殿 比売大神 ひめのおおかみ
あまり聞いた事のない神様です。
それぞれ 源氏・平氏・高階氏・大江氏の祖神という説があるそうですが・・・。 -
拝殿 1651年東福門院によって寄進されたもの 奥に御神木
中世以降荒廃し、寛永年間に再興されたそうです。
百済系の渡来人の神様とする説もあるそうで、平安時代中ごろには皇室の守護神となったそうです。
奥の御神木にタッチして気を頂く。 -
十月から花をつける「十月桜」が咲いていました。境内にはたくさんの種類の桜が咲いていて、長い間お花見が楽しめそうです。
春の桜の時期に来てみたいと思いますが、再訪できるかわかりません。
人生の三分の二を過ぎると、自宅から遠い地域は再訪が難しくなります。
というわけで、チャンスは逃せず、つい、ずうずうしいこともしてしまいます。
御朱印も無理を言ってお願いしてしまいました。 -
こちらが正参道の大鳥居。古い神社なので、あちこちに摂社や末社が祀られています。
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南門 1651年に御所の門を移築したもの。花見の季節、提灯に灯が入ったところを眺めてみたい。
17:00 衣笠校前のバス停から市バスに乗って京都駅へ。
コインロッカーから荷物を出して、京都アバンディのマックで夕食を調達。
本日の宿はダイワロイネット京都八条口
18:00 チェックイン 早起きしているので、11時ごろには眠くなる。
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