2017/01/26 - 2017/01/29
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三峯霧美さん
京都のひとり旅、第二弾は冬の京都
防寒を徹底して旅立ちましたが、四日間とも天候に恵まれ暖かく、拍子抜けするほどでした。
観光オフシーズンの冬は、京都観光協会の「京の冬の旅」企画で、寺社の特別拝観やイベントが行われます。
今回は、観光定番の有名どころの金閣寺、銀閣寺、龍安寺、北野天満宮、清水寺も回りました。
観光地王道で、混雑必須と思いますが、とりあえず押さえておかねば。
一日目は大覚寺、聚光院の襖絵の特別拝観がメインイベントです。
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今回も始発に乗って京都の旅は始まります。
7:10東京駅発のぞみで京都入り。この日の宿に近い八条口のコインロッカーに荷物を入れて、烏丸線で北大路駅に移動。
バスターミナルから市営バスに乗って大徳寺前に到着したのが10時過ぎ。順調!
バスの一日乗車券を購入しました。
10:10 大徳寺 東側総門 風もなく穏やかな快晴、観光客は数人。 -
聚光院の特別拝観の予約が11時なので、それまで龍源院を拝観します。
時代劇のロケに使われそうな道です。ほどなく龍源院。 -
10:15 大徳寺塔頭 龍源院 りょうげんいん
大徳寺南派の本庵
枯山水の傑作といわれる小さな庭があるというので、ちょっと期待。
創建は1504?1521年ごろ、畠山義元、大友義長、大内儀興による。大徳寺の中で最も古いお寺で、この表門も創建された室町時代のものです。龍源院 寺・神社・教会
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門を入って受付へ。
拝観料350円。平日の午前中なので、参拝者は少なく、下足棚に靴を並べて堂内へ。 -
こ沱底(こだてい) まず最初のお庭は庫裏の南側の阿吽の石庭。
一週間前に降った大雪の名残りが白いラインになっていました。 -
阿吽の二つの石は、聚楽第の基礎石。通路となっている濡れ縁脇の小さな庭。
モノトーンの幾何学模様にバランスの良い石と竹の配置は現代的で、とてもお洒落な庭です。 -
一枝坦 いっしだん
方丈前の石庭です。奥の背の高い石が蓬莱山、その右手の石が鶴島、手前の苔山が亀島、白砂は大海原を表しているそうです。
隣接する黄梅院本堂の修復工事が丸見えでちょっと残念でした。拝観者は数名。静かです。 -
方丈北側の庭園は苔の枯山水、竜吟庭という、カッコイイ名がつています。室町時代の庭園で、こちらも苔は大海を表しているそうです。
まだ溶け残った雪があり、苔も渋い色。午前中なので日陰になっていてちょっと寒々しい。 -
方丈は室町時代に建てられた重要文化財、方丈建築としては、古い部類に入ります。
迫力のある龍の障壁画は筆者も制作年代も不明なんだそうです。 -
日本最古の種子島銃、蒔絵を施した豪華な碁盤は秀吉と家康が対局したという美術品。
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方丈と庫裏の間の壺庭が東滴壺という有名なお庭。
1960年に鍋島岳生によってつくられた壺庭の傑作と言われています。
ぼーっと、いつまでも眺めていられる。 -
「白蔵主と月にむら雲」
この屏風が龍源院に納められた経緯はとても興味深いお話です。
「狐窟」と名付けられた下間にその屏風はあり、今もこの狐は仏教の修行をしているのです。
供えられているのはお水でしょうか、この感覚が日本人らしい。 -
帰りに受付で御朱印を頂きました。大圓殿は方丈のことかと。
書置きに日付を墨書き。300円奉納
方丈の四方は、どれも素晴らしいお庭で、方丈を二周してしまいました。聚光院の予約が無ければ、もう少し庭を眺めていたかった。
旅の最初にこんなに素敵な庭に出会えたことに感謝。 -
10:38 龍寳山 大徳寺
本坊の勅使門
ゆっくり歩いて大徳寺本坊の堂宇を見ながら聚光院に向かいます。
大徳寺の創建は1325年、塔頭は20以上ある、禅宗のお寺です。
冬の平日、行きかう人も数人だけ。
ブロワーで掃除をしているのかガーガー音がしてるのがちょっと残念。大徳寺 寺・神社・教会
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大徳寺の本坊は秋に特別公開が行われ普段は非公開です。
朱色の山門は二層になっていて、1529年に下層が竣工、1589年に千利休が上層を完成させて金毛閣と名付けられます。お寺は恩に報いるため利休の像を上層に安置しますが、門を通る人が利休の足の下をくぐる図に・・・、それが秀吉の利休永久不滅マイナスポイントが大量に加算される要因になります。 -
仏殿 イブキの大木があって、枝の間からお堂が見える。
大徳寺の本坊の堂宇は、周囲の木が大きく育ち、全景を見るのが難しいです。
仏殿だけは、通路が解放されてお堂の正面まで行けました。扉も開いていてお参りできます。
内部はとても広く、釈迦如来坐像が安置されています。 -
法堂 1636年 初代小田原藩主の稲葉正勝の遺志により息子の正則が建立。
稲葉正勝の母は春日局で徳川家光とは乳兄弟。幼少から小姓として家光に仕え、家光の幕政を補佐していましたが激務のために38歳という若さで亡くなります。
天井に狩野探幽作の雲龍図があり、特別拝観時に公開されます。 -
特別公開時じゃなくても、庫裏で御朱印がいただけると聞いて行ってみましたが、まったく人の気配はありませんでした。
やっぱりこれは、秋の特別公開に来ることになるのかなぁ。 -
10:45 聚光院 じゅこういん
2016年は創建450年を記念して京都の国立博物館に寄託している狩野永徳、松栄の障壁画が里帰りし、一年間の特別公開が行われています。通常は非公開です。
受付は予約時間の10分前から開始というので、周囲を散策して待つことにしました。
風のない穏やかな日ですが、受付の方は寒い中ずっと外にいて大変です。大徳寺 寺・神社・教会
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受付開始まで10分程度なので、周辺をフラフラと散策。
大徳寺は本坊が秋の特別公開時以外は非公開。常時公開している塔頭が四寺。
季節限定の特別公開を行うお寺が数寺あります。
まったく公開していない「拝観謝絶」のお寺もあります。
謝絶ってとても強い意思を感じる言葉ですが、意味は、申し出を断るという事だそうで。 -
バスガイドさんが縦列で歩いてます。横に広がって歩いてはいけないのかな。
きっと会社のルールがあるんだな・・・なんて勝手に想像。
聚光院の前に人が集まってきました。観光都市京都では珍しく邦人ばかり、最近はどこにでもいる隣の自称大国の観光客は皆無。
そろそろ受け付け開始時間です。 -
10:55 氏名を告げ予約リストを確認して、拝観料2000円を払って門をくぐります。撮影できるのは門の周囲の庭だけ。
拝観は予約優先で中学生は保護者同伴、小学生以下拝観不可という厳しい条件。
国宝を守るためのリスク回避策、適切な対応です。 -
創建は1566年 三好長慶の菩提を弔うため養子の義継が建立しました。千利休と三千家の墓所となっています。
庫裏の入り口で、荷物をすべて預けて20名の予約者が揃ったところでガイドの方と一緒に方丈から見学します。
今回のメインは狩野松栄、永徳の障壁画。博物館での展示はどうしても平面となりますが、ここでは本来あるべき場所で見ることができます。部屋の角に対する絵の配置、座した高さから見ることを前提に描かれていることなど、とてもいろいろなことが学べました。 -
紫外線からの影響を防ぐためか、見学が終わると引き戸を閉めて、次の間へ。
方丈の南側のお庭、重要文化財の茶室、閑隠席と水屋を隔てて隣にある桝床席など、参加者全員が見れるようにゆっくりと進みます。
2013年に落慶した書院の千住博氏の障壁画「滝」は、目にも鮮やかな青と白い水のコントラストが素晴らしい。 -
特別拝観者のみが拝受できる御朱印。書置きに日付を墨書 500円奉納。
聚光院の特別拝観は、お参りするというより、美術館へ行ったような感覚です。
聚光院は通常は非公開ですが、時々特別公開が行われます。国宝の障壁画はデジタルスキャンしたレプリカが設置されているそうです。
お次は大徳寺の塔頭の中でも、ちょっとユニークな大仙院へ向かいます。 -
11:51 聚光院の脇の道を進み大仙院の看板の角を曲がります。
真冬の平日は参拝者が少なく風情を味わいながら贅沢な散歩気分。 -
前庭に晴らしい姿の松がありました。残念ながら写真に納まりきれない。暖かい陽射しが気持ち良い。
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11:54 大仙院 だいせんいん
1509年に大徳寺76世住職大聖国師によって創建され、数多くの名僧を輩出した大徳寺北派の本庵です。七世住職は沢庵漬の沢庵和尚、現在は十三世住職で、前住職は尾関宗園さんで有名人だそうですが存じ上げず。大仙院 寺・神社・教会
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下足棚には先客の靴が一足だけ。受付で拝観料400円を納めます。
カメラを持っていたので、受付の方は何度も「申し訳ないのですが、寺内は撮影禁止です」と繰り返していました。というわけで画像はなし。
御朱印帳を預けて参拝。 -
受付前の白梅がほころび始め、花の香りがしています。
方丈の北東、書院の庭は枯山水。
蓬莱山を自然石で表し、白砂の川は左右に別れ、方丈東側は都に流れつき、北側は細い急流となり、西側で大きな流れに、南側で大海原へ流れ込みます。
大海原を表す枯山水は砂山が二つあるだけのシンプルなもの、この庭を見ながら座禅をしたら、いい感じかも。 -
拈華殿と書かれた御朱印、300円奉納
国宝とも書かれているので、方丈(本堂)を拈華殿というのでしょう。
前住職の著書やグッズなどを扱う場所がありました。
座禅会の開催も多く、一般人とお寺の距離を縮めようと積極的に活動しています。
来た道を戻り、瑞峯院へ向かいます。 -
12:22 山門横の茶所は無料の休憩所。
ポットに入ったお茶と紙コップが置いてあり、パンフや、イベント告知のポスターを眺めながら、ほっと一息。
冬にピンと張り詰めた冷気に、暖かいお茶がうれしいサービスです。 -
茶所の大黒天さん。この旅の無事を祈願。
本当はスケジュールが押していて、のんびりお茶なんてすすってるヒマはないんですが、まあ、いいじゃない。
建物の外は眩い光に照らされた歴史ある山門と緑の木々。
連れがいない一人旅は、予定を外れてしまっても、誰に気を遣うこともなく自由気まま。 -
12:24 瑞峯院 ずいほういん
後にキリシタン大名となる大友宗麟によって1532年頃創建されます。
庫裏で拝観料400円を納めて、御朱印帳を預けて方丈へ。瑞峯院 寺・神社・教会
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東側の坪庭、日陰なので前週の大雪が残り、手前のつくばいにはうっすらと氷が張っています。
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方丈前庭 独坐庭 1961年に重森三玲が作庭した枯山水で、中国の禅師百丈の禅語「独坐大雄峰」から銘じられました。
巨石と苅込で蓬莱山とそこから伸びる半島を表し、白砂の波紋は荒波を表現しています。とても動きのある大胆な枯山水。
半島は雲海を滑るように飛ぶ龍のように見えるのですが・・・。 -
荒波は小島にも打ち寄せます。荒波にもまれながらも、そこに独坐する。
百丈は一人の僧からこの世で一番有難いもの、貴いものは何かと問われ、独坐大雄峰・・・自分が今生きてここに座していることが一番有難いと答えます。 -
方丈の襖絵は金剛山の大自然を描いた野添平米氏のもの。
思い思いの場所でお庭を眺める方がいました。
最初に目に飛び込んできたこの庭は、荒波に心が揺さぶられてしまうのですが、しばらく白砂と石を見ていると、不思議に心が落ち着きます。 -
庭は西側の茶室の前まで続いていて、海は静かな入り江を表します。茶室に続く飛び石を見ていると、ちょっと頬が緩んでなごみます。
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方丈北側は閑眠庭 こちらも重森氏の作庭。東の坪庭のキリシタン燈篭から眺めると石が十字架の形に並んでいます。
「閑眠高臥対青山」という禅語から銘名されました。
「老倒疎慵無事日 閑眠高臥対青山」この言葉、お茶室の掛け軸にかかれていることが多く、老いぼれて何の執着もなく欲もなく、寝転んで山の緑を眺めているという意味。 -
これがキリシタン燈篭
最近、老境に入っても執着と欲にまみれている人を多く見聞きします。介護を受けていても、あれもこれもと要求は続きます。
茶道を趣味としていた知合いの故人も、自分の欲を家中にため込んで、茶道の精神など理解していたとはとても思えない状態で、亡くなりました。 -
茶室 安勝軒 大徳寺三内唯一の逆勝手席
茶道は日本文化であると、茶道を学ばぬことを一笑に付されたこともありましたが、茶道の作法を知るよりも、茶道の精神を学ぶべきであったのだろうとおもいます。
大金をはたいて手に入れた掛け軸の言葉に、生きていくのに実践すべき全てが書きされていたのに。 -
故人はその姿をさらすことで、残された者に教えてくれることがたくさんあったと、前向きに考えましょう。
どんなに荒波に揉まれようと、生きていることが幸せと、そこに座していようと。
そんなことを思った瑞峰院の庭でした。 -
御朱印を拝受 方丈前庭の題材になった独坐大雄峰とかかれています。300円納めました。
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12:45 千体地藏塚
先ほどの茶所の横、参道が辻にあります。
あちこちに祀られていたお地蔵さんが集められているのでしょうか。
実際には700体ほどだそうです。
いつも欲張ってスケジュールを組んでしまい、今回も予定から遅れてしまいました。
近くのカフェでランチの予定をスルーして、大徳寺最後の塔頭 高桐院へ向かいます。
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