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<行った所><br />サン・ピエトロ大聖堂(旅行記後半はヴァチカン博物館)<br /><br />★<br /><br />東京から、飛行機を使わず陸路・海路で、<br />ユーラシア大陸を横断する旅行です。<br /><br />この日は半日バチカン観光。<br />世界一小さな面積の国だと学校で習いましたが<br />実はバチカンは半日では見回りきれません。<br /><br />大きくサン・ピエトロ大聖堂とヴァチカン博物館があり、<br />前者が半日、後者は最低でも半日から一日かかります。<br />そうでなくても並ぶ時間などもありますので、<br />なんだかんだで一日がかりに。<br /><br />そこでユーラシア大陸横断旅行の行程では<br />サン・ピエトロ大聖堂のみ行ってきました。<br />旅行記の後半は別日に訪れたバチカン博物館を書いています。<br /><br />102-103日目 イタリア ローマ<br />http://4travel.jp/travelogue/11234528<br />のスピンオフです。<br /><br />-----------------------------103日目(2017/3/4)---<br />9:10 テルミニ<br /> ↓バス<br />9:28 Ponte Vittorio Emanuele<br />9:30 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋<br />9:40 サン・ピエトロ広場、行列に並ぶ<br />10:40 セキュリティチェック通過<br />10:54-11:43 サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ<br />11:51-13:04 サン・ピエトロ大聖堂内部<br /> ↓<br />続きはローマ編に戻る<br /><br /><写真はサン・ピエトロ大聖堂><br /><br />全体のルートはGoogle mapで↓<br />https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=z1Gu1WLgvovM.k5bW8XTFkRBI

ユーラシア大陸横断【陸路】103日目 バチカン市国

4いいね!

2017/03/04 - 2017/03/04

460位(同エリア872件中)

worldhusiast

worldhusiastさん

<行った所>
サン・ピエトロ大聖堂(旅行記後半はヴァチカン博物館)



東京から、飛行機を使わず陸路・海路で、
ユーラシア大陸を横断する旅行です。

この日は半日バチカン観光。
世界一小さな面積の国だと学校で習いましたが
実はバチカンは半日では見回りきれません。

大きくサン・ピエトロ大聖堂とヴァチカン博物館があり、
前者が半日、後者は最低でも半日から一日かかります。
そうでなくても並ぶ時間などもありますので、
なんだかんだで一日がかりに。

そこでユーラシア大陸横断旅行の行程では
サン・ピエトロ大聖堂のみ行ってきました。
旅行記の後半は別日に訪れたバチカン博物館を書いています。

102-103日目 イタリア ローマ
http://4travel.jp/travelogue/11234528
のスピンオフです。

-----------------------------103日目(2017/3/4)---
9:10 テルミニ
 ↓バス
9:28 Ponte Vittorio Emanuele
9:30 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋
9:40 サン・ピエトロ広場、行列に並ぶ
10:40 セキュリティチェック通過
10:54-11:43 サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ
11:51-13:04 サン・ピエトロ大聖堂内部
 ↓
続きはローマ編に戻る

<写真はサン・ピエトロ大聖堂>

全体のルートはGoogle mapで↓
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=z1Gu1WLgvovM.k5bW8XTFkRBI

旅行の満足度
4.5

PR

  • 9:07<br /><br />ローマからバチカンへはバスで向かいます。<br />バスならローマパスも使えるし、乗り換えもいらないし便利。<br /><br />今回はテルミニ駅から出発です。<br />駅前のバスターミナルでバチカンの近くに行くバスを探します。<br />テルミニからは40番、64番、492番が<br />サン・ピエトロ広場やその近くまで行きます。<br /><br />40番バスが止まっていますね。<br />早速乗り込んで出発です。<br /><br /><br />バス40番<br />9:10 テルミニ駅→9:28 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋<br />ローマパス利用(通常 EUR 1.50)

    9:07

    ローマからバチカンへはバスで向かいます。
    バスならローマパスも使えるし、乗り換えもいらないし便利。

    今回はテルミニ駅から出発です。
    駅前のバスターミナルでバチカンの近くに行くバスを探します。
    テルミニからは40番、64番、492番が
    サン・ピエトロ広場やその近くまで行きます。

    40番バスが止まっていますね。
    早速乗り込んで出発です。


    バス40番
    9:10 テルミニ駅→9:28 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋
    ローマパス利用(通常 EUR 1.50)

  • バスに乗りながらローマ市内の景色を楽しみます。<br />通り沿いを見ていたら遺跡みたいな建物が目につきました。<br /><br />サンタ・マリア・デランジェリ・エ・デイ・マルティーリ聖堂<br />という超長い名前の現役の教会だそうです。

    バスに乗りながらローマ市内の景色を楽しみます。
    通り沿いを見ていたら遺跡みたいな建物が目につきました。

    サンタ・マリア・デランジェリ・エ・デイ・マルティーリ聖堂
    という超長い名前の現役の教会だそうです。

  • サン・ピエトロ広場の一つ手前の停留所で降りました。<br />ヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋です。

    サン・ピエトロ広場の一つ手前の停留所で降りました。
    ヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋です。

  • 橋からはテヴェレ川越しのサンタンジェロ城が見えます。

    橋からはテヴェレ川越しのサンタンジェロ城が見えます。

  • コンチリアツィオーネ通りに来ました。<br />広い一本道の先にサン・ピエトロ広場が見えます。<br /><br />余談ですが、この辺りっておいしい食事とれる店が<br />皆無と言っても過言ではないんですよね。。

    コンチリアツィオーネ通りに来ました。
    広い一本道の先にサン・ピエトロ広場が見えます。

    余談ですが、この辺りっておいしい食事とれる店が
    皆無と言っても過言ではないんですよね。。

  • 9:39<br /><br />サン・ピエトロ広場から内側がいよいよ<br />ヴァチカン市国。<br />一連の旅行では23ヶ国目になります。

    9:39

    サン・ピエトロ広場から内側がいよいよ
    ヴァチカン市国。
    一連の旅行では23ヶ国目になります。

  • イタリアとは別の国なのですが、<br />パスポートチェックはありません。<br /><br />広場にはいつも写真のようにゲートがされています。<br />この日は大聖堂に向かって右側に”入国用”の隙間がありました。<br /><br />というわけでヴァチカン市国、入国です!

    イタリアとは別の国なのですが、
    パスポートチェックはありません。

    広場にはいつも写真のようにゲートがされています。
    この日は大聖堂に向かって右側に”入国用”の隙間がありました。

    というわけでヴァチカン市国、入国です!

  • カトリックの総本山、サン・ピエトロ大聖堂です。<br />大きさも世界最大級!<br />見学の時間もかなりかかります。<br /><br />もとは墓地で、聖ペトロが殉教したとされ、<br />そこから名前がついたようです。<br />オベリスクのある場所が殉教地(逆さ十字にかけられた場所)<br />とされています。<br /><br />オベリスクは1世紀にエジプトから運ばれたものなんだとか。

    カトリックの総本山、サン・ピエトロ大聖堂です。
    大きさも世界最大級!
    見学の時間もかなりかかります。

    もとは墓地で、聖ペトロが殉教したとされ、
    そこから名前がついたようです。
    オベリスクのある場所が殉教地(逆さ十字にかけられた場所)
    とされています。

    オベリスクは1世紀にエジプトから運ばれたものなんだとか。

  • その大聖堂に入るにはセキュリティチェックのための<br />長い行列に並ばないといけません。<br />先頭は写真左のフェンスが見えるところ。<br /><br />まだこのときは大した長さではなく、<br />オンシーズンでは広場左側にある郵便局トラックのそばまで<br />伸びてたりするので、朝早くに並びたいところ。

    その大聖堂に入るにはセキュリティチェックのための
    長い行列に並ばないといけません。
    先頭は写真左のフェンスが見えるところ。

    まだこのときは大した長さではなく、
    オンシーズンでは広場左側にある郵便局トラックのそばまで
    伸びてたりするので、朝早くに並びたいところ。

  • ところでサン・ピエトロ広場には2つの噴水があります。<br />広場左側にあるのはフォンターナ(写真左)、<br />右はマデルノです。<br /><br />広場自体はベルニーニによる設計だそうで、<br />整理された美しさのようなものを感じます。

    ところでサン・ピエトロ広場には2つの噴水があります。
    広場左側にあるのはフォンターナ(写真左)、
    右はマデルノです。

    広場自体はベルニーニによる設計だそうで、
    整理された美しさのようなものを感じます。

  • 10:25<br /><br />ようやくセキュリティチェックの場所に近づいてきました。<br />このような看板がありました。<br />チェックは厳しめなので、ご注意を。<br /><br />結局1時間並んでセキュリティチェック通過しました。

    10:25

    ようやくセキュリティチェックの場所に近づいてきました。
    このような看板がありました。
    チェックは厳しめなので、ご注意を。

    結局1時間並んでセキュリティチェック通過しました。

  • セキュリティチェックを通過すると<br />サン・ピエトロ大聖堂のファサードを見ながら進みます。<br /><br />大聖堂に向かって右側にあるショップ<br />というか廊下みたいなところで<br />オーディオガイドを借りてみました。日本語もあります。<br /><br />このときは予約なしでも並ばず余裕で借りられましたが<br />オンシーズンや時間の限られている人は予約必須だそう。<br /><br /><br />サン・ピエトロ大聖堂 クーポラ入場・オーディオガイド<br />EUR 39(現金のみなので注意)

    セキュリティチェックを通過すると
    サン・ピエトロ大聖堂のファサードを見ながら進みます。

    大聖堂に向かって右側にあるショップ
    というか廊下みたいなところで
    オーディオガイドを借りてみました。日本語もあります。

    このときは予約なしでも並ばず余裕で借りられましたが
    オンシーズンや時間の限られている人は予約必須だそう。


    サン・ピエトロ大聖堂 クーポラ入場・オーディオガイド
    EUR 39(現金のみなので注意)

  • まずはクーポラの方から行ってみることに。

    まずはクーポラの方から行ってみることに。

  • 細い通路を進んでいくと、<br />これまた一人分程度の細いクーポラの壁沿いの通路にでます。<br />ここからはサン・ピエトロ大聖堂が俯瞰で見られますが<br />格子が細かくて下はよく見えない・・・<br /><br />そのかわり天井はよく見えます。<br />通路沿いにはモザイクがあったりします。<br />ですが、のんびりしてると通路が詰まってしまうので<br />あまりゆっくりは鑑賞できません。

    細い通路を進んでいくと、
    これまた一人分程度の細いクーポラの壁沿いの通路にでます。
    ここからはサン・ピエトロ大聖堂が俯瞰で見られますが
    格子が細かくて下はよく見えない・・・

    そのかわり天井はよく見えます。
    通路沿いにはモザイクがあったりします。
    ですが、のんびりしてると通路が詰まってしまうので
    あまりゆっくりは鑑賞できません。

  • さらに細い通路を通っていきます。<br />階段だったり坂になっていたり。<br /><br />狭い螺旋階段をぬけて、ようやく展望台にでました。

    さらに細い通路を通っていきます。
    階段だったり坂になっていたり。

    狭い螺旋階段をぬけて、ようやく展望台にでました。

  • 11:10<br /><br />展望台からはこの眺め!<br />サン・ピエトロ広場、サンタンジェロ城などよく見えます。<br />

    11:10

    展望台からはこの眺め!
    サン・ピエトロ広場、サンタンジェロ城などよく見えます。

  • ジャニコロの丘やその奥にはトラステヴェレ地区が見えています。

    ジャニコロの丘やその奥にはトラステヴェレ地区が見えています。

  • 写真中央に見える陸橋は線路。<br />手前に分かれて伸びる線路はバチカン市国に引き込まれています。

    写真中央に見える陸橋は線路。
    手前に分かれて伸びる線路はバチカン市国に引き込まれています。

  • その行き先がこちら。<br />バチカン市国に唯一ある駅です。<br />儀礼などをのぞき旅客輸送はなく貨物のみ。<br />1933年に完成したもので、<br />1962年教皇ヨハネ23世が初めて利用したそうです。<br /><br />オーディオガイドによると、現在中にスーパーがあり<br />イタリアなどから「輸入」した食品などを売っているんだとか。<br /><br />DUTY FREEもあるそう。<br />というかバチカン市国は税金ないんですよね。

    その行き先がこちら。
    バチカン市国に唯一ある駅です。
    儀礼などをのぞき旅客輸送はなく貨物のみ。
    1933年に完成したもので、
    1962年教皇ヨハネ23世が初めて利用したそうです。

    オーディオガイドによると、現在中にスーパーがあり
    イタリアなどから「輸入」した食品などを売っているんだとか。

    DUTY FREEもあるそう。
    というかバチカン市国は税金ないんですよね。

  • バチカン市国内部がよく見えます。<br />城壁で囲まれた部分が国内。<br />このあたりは通常は立ち入れません。<br /><br />手前の横長のビルはバチカンの政庁舎。<br />庭園の植栽の模様はここからでないと見られないですね。<br />

    バチカン市国内部がよく見えます。
    城壁で囲まれた部分が国内。
    このあたりは通常は立ち入れません。

    手前の横長のビルはバチカンの政庁舎。
    庭園の植栽の模様はここからでないと見られないですね。

  • 「鷲の噴水」も見えました。<br />鷲は反対を向いていて、生で見るのはちょっと難しいかも。。

    「鷲の噴水」も見えました。
    鷲は反対を向いていて、生で見るのはちょっと難しいかも。。

  • 写真右側の巨大な建物はバチカン美術館。<br />上から見ると全部見るのは不可能というのがわかりますw

    写真右側の巨大な建物はバチカン美術館。
    上から見ると全部見るのは不可能というのがわかりますw

  • クーポラの壁には聖ロンギヌスなど<br />聖人の名が刻まれています。<br /><br />一つ残念なのは、落書きだらけなこと。<br />やめてほしいですよね。

    クーポラの壁には聖ロンギヌスなど
    聖人の名が刻まれています。

    一つ残念なのは、落書きだらけなこと。
    やめてほしいですよね。

  • 11:51<br /><br />クーポラから下りてくると大聖堂の内部にでます。<br />続いて大聖堂を見学。

    11:51

    クーポラから下りてくると大聖堂の内部にでます。
    続いて大聖堂を見学。

  • 主祭壇に向かって右の壁をみていきます。<br />まずは教会中央部まで。<br /><br />一段目<br />左:ミケランジェロ「ピエタ」<br />右:ピエトロ・ダ・コルトーナ「聖三位一体」<br /> サン・ピエトロ大聖堂唯一の油絵です。<br /><br />二段目<br />左:クリスティーナの墓<br /> 17世紀ヴァーサ朝スウェーデンの女王です。<br />右:マティルダの墓<br /> 下の部分はカノッサの屈辱を描いているそうです。<br /><br />三段目<br />左:聖母を祀る礼拝堂。<br />右:聖ヒエロニムスの祭壇。ドメニキーノ「聖ヒエロニムスの聖体拝領」。

    主祭壇に向かって右の壁をみていきます。
    まずは教会中央部まで。

    一段目
    左:ミケランジェロ「ピエタ」
    右:ピエトロ・ダ・コルトーナ「聖三位一体」
     サン・ピエトロ大聖堂唯一の油絵です。

    二段目
    左:クリスティーナの墓
     17世紀ヴァーサ朝スウェーデンの女王です。
    右:マティルダの墓
     下の部分はカノッサの屈辱を描いているそうです。

    三段目
    左:聖母を祀る礼拝堂。
    右:聖ヒエロニムスの祭壇。ドメニキーノ「聖ヒエロニムスの聖体拝領」。

  • 一段目<br />左:聖ペテロの像<br />右:カルロ・マデルノによる主祭壇。<br /> オーディオガイドでは”信仰告白の祭壇”と言っていたような。<br /><br />二段目<br />左:主祭壇の下は立入禁止。祭壇か墓標らしきものがチラ見えなのですが<br /> おそらくそれが大聖堂の名前になった「聖ペテロの墓」。<br /> 本物のお墓はこのかなり下に安置されており見えません。<br />右:聖エレナの像。<br /><br />三段目<br />左:主祭壇の奥。ベルニーニによる聖ペテロの椅子。<br /> 左右にはパウロ3世の墓、ウルバヌス8世の墓がありますが、<br /> これ以上近づけずよくわかりません。<br />右:主祭壇の右側にあるコロンナ礼拝堂。

    一段目
    左:聖ペテロの像
    右:カルロ・マデルノによる主祭壇。
     オーディオガイドでは”信仰告白の祭壇”と言っていたような。

    二段目
    左:主祭壇の下は立入禁止。祭壇か墓標らしきものがチラ見えなのですが
     おそらくそれが大聖堂の名前になった「聖ペテロの墓」。
     本物のお墓はこのかなり下に安置されており見えません。
    右:聖エレナの像。

    三段目
    左:主祭壇の奥。ベルニーニによる聖ペテロの椅子。
     左右にはパウロ3世の墓、ウルバヌス8世の墓がありますが、
     これ以上近づけずよくわかりません。
    右:主祭壇の右側にあるコロンナ礼拝堂。

  • 左上:アレクサンドロス7世の墓。<br />ベルニーニ80歳の時の作品だそうです。80歳!?<br /><br />残り3枚は、すでに上で紹介した聖エレナの像とあわせて<br />主祭壇を取り囲むように四隅に並んでいる彫刻です。<br />右上:聖ヴェロニカの像<br />左下:聖アンドレアの像<br />右下:聖ロンジーノの墓

    左上:アレクサンドロス7世の墓。
    ベルニーニ80歳の時の作品だそうです。80歳!?

    残り3枚は、すでに上で紹介した聖エレナの像とあわせて
    主祭壇を取り囲むように四隅に並んでいる彫刻です。
    右上:聖ヴェロニカの像
    左下:聖アンドレアの像
    右下:聖ロンジーノの墓

  • 12:39<br /><br />聖アンドレアの像の近くから地下遺跡に入れます。<br />しかし撮影禁止。。<br /><br />降りてみると、フレスコ画がいっぱいで、厳かな雰囲気。<br /><br />歴代法王の墓や棺が整然と並んでいました。<br />一つだけ、際立って豪華というか照明のある部屋があるのですが<br />それが聖ペテロの墓(Sepulcrum Sancti Petri Apostoli)。<br />中には入れないのでどうなっているのかわかりませんが<br />一番大切なお墓であることは間違いありません。

    12:39

    聖アンドレアの像の近くから地下遺跡に入れます。
    しかし撮影禁止。。

    降りてみると、フレスコ画がいっぱいで、厳かな雰囲気。

    歴代法王の墓や棺が整然と並んでいました。
    一つだけ、際立って豪華というか照明のある部屋があるのですが
    それが聖ペテロの墓(Sepulcrum Sancti Petri Apostoli)。
    中には入れないのでどうなっているのかわかりませんが
    一番大切なお墓であることは間違いありません。

  • 左の壁を見ながら扉に戻ります。<br /><br />写真左は最初のローマ教皇グレゴリウス1世の祭壇。<br /><br />右上は聖歌隊の礼拝堂。<br />中には入れず、柵から覗くスタイルでした。<br /><br />右下はインノケンティウス8世の墓。<br />アントニオ・デル・ポッライオーロによるものです。

    左の壁を見ながら扉に戻ります。

    写真左は最初のローマ教皇グレゴリウス1世の祭壇。

    右上は聖歌隊の礼拝堂。
    中には入れず、柵から覗くスタイルでした。

    右下はインノケンティウス8世の墓。
    アントニオ・デル・ポッライオーロによるものです。

  • 最後は大聖堂のファサード部分を見学。<br />大聖堂に入る扉のうち3つをご紹介。<br /><br />左から「死の扉」「ブロンズの扉」「聖なる扉」。<br />特に聖なる扉はキラキラで印象的。<br />「聖年」しか開いていない扉で、開け閉めは法王の手によります。<br /><br />実は昨今の世界情勢に鑑み「慈しみの特別聖年」として<br />訪問の数か月前まで開いていたんですが<br />僅差で閉まってしまいましたw<br />次は当初の聖年の2025年の予定だそうです。<br />今度は開いているときに行ってみたい!

    最後は大聖堂のファサード部分を見学。
    大聖堂に入る扉のうち3つをご紹介。

    左から「死の扉」「ブロンズの扉」「聖なる扉」。
    特に聖なる扉はキラキラで印象的。
    「聖年」しか開いていない扉で、開け閉めは法王の手によります。

    実は昨今の世界情勢に鑑み「慈しみの特別聖年」として
    訪問の数か月前まで開いていたんですが
    僅差で閉まってしまいましたw
    次は当初の聖年の2025年の予定だそうです。
    今度は開いているときに行ってみたい!

  • 大聖堂を出たところに、まさかの物乞い!<br />ヴァチカンにもいるとは。。(呆

    大聖堂を出たところに、まさかの物乞い!
    ヴァチカンにもいるとは。。(呆

  • すぐにお土産屋と郵便局が見えてきます。<br /><br />ここの郵便局でバチカン発行の<br />ユーロコイン特別セットが購入できます。<br /><br />基本の1セントから2ユーロまでに加え、<br />20ユーロコインが追加され、しめて160ユーロ。<br />通常のコイン(全部で23.88ユーロ)としても使えますが<br />その価値なんと6.7倍。<br />絶対とっておこーっと。

    すぐにお土産屋と郵便局が見えてきます。

    ここの郵便局でバチカン発行の
    ユーロコイン特別セットが購入できます。

    基本の1セントから2ユーロまでに加え、
    20ユーロコインが追加され、しめて160ユーロ。
    通常のコイン(全部で23.88ユーロ)としても使えますが
    その価値なんと6.7倍。
    絶対とっておこーっと。

  • さらに広場の方に戻ると見た目仮設っぽい郵便局があります。<br />いつ来てもここにあるのでおそらく常設?<br /><br />さっきのお土産屋で絵葉書を買い、<br />ここで切手を買って、ポストに提出するといい流れかも。

    さらに広場の方に戻ると見た目仮設っぽい郵便局があります。
    いつ来てもここにあるのでおそらく常設?

    さっきのお土産屋で絵葉書を買い、
    ここで切手を買って、ポストに提出するといい流れかも。

  • さっそく自宅に絵葉書を送ってみました。<br /><br />ローマ在住の方が、仕事の大事な郵便物は<br />絶対バチカンから出すと言っていました。<br />ここで出すとスイス経由で届くそうなのですが<br />それでもイタリアの郵便局で出すより安全とか早く着くとかいう噂です。

    さっそく自宅に絵葉書を送ってみました。

    ローマ在住の方が、仕事の大事な郵便物は
    絶対バチカンから出すと言っていました。
    ここで出すとスイス経由で届くそうなのですが
    それでもイタリアの郵便局で出すより安全とか早く着くとかいう噂です。

  • 13:37<br /><br />すっかりお昼すぎちゃいました。<br />サン・ピエトロ大聖堂の右から外壁沿いに歩いていきます。

    13:37

    すっかりお昼すぎちゃいました。
    サン・ピエトロ大聖堂の右から外壁沿いに歩いていきます。

  • ヴァチカン博物館入口に続く行列を発見・・・<br /><br />これはさらに1時間以上待つなと判断し、<br />このときは退散を決断。<br />ローマ観光に戻りました。

    ヴァチカン博物館入口に続く行列を発見・・・

    これはさらに1時間以上待つなと判断し、
    このときは退散を決断。
    ローマ観光に戻りました。

  • 一応これがバチカン博物館の入口。<br />別の機会に訪問したので、ここから掲載していきます。<br /><br />ここは事前に予約したので、時間に間に合うように行けばOK。<br />それがイタリアでは日本のようにはいかないので<br />十分に余裕を持っていきましょう。<br /><br />事前予約は60日前から、支払もカードで済ませられます。<br />博物館を先に訪れる場合は、地下鉄だとチプロ駅かオッタヴィアーノ駅が最寄り。<br />チプロの方が小さな看板が出ているのでたどり着きやすいかも。<br />距離はどちらの駅でも同じです。<br /><br />入口は写真左の小さなところ。<br />行列はチケット待ちなので無視して、予約者用のレーンから入ります。<br /><br /><br />ヴァチカン博物館<br />入場料 EUR 16<br />音声ガイド EUR 7<br />予約手数料 EUR 4

    一応これがバチカン博物館の入口。
    別の機会に訪問したので、ここから掲載していきます。

    ここは事前に予約したので、時間に間に合うように行けばOK。
    それがイタリアでは日本のようにはいかないので
    十分に余裕を持っていきましょう。

    事前予約は60日前から、支払もカードで済ませられます。
    博物館を先に訪れる場合は、地下鉄だとチプロ駅かオッタヴィアーノ駅が最寄り。
    チプロの方が小さな看板が出ているのでたどり着きやすいかも。
    距離はどちらの駅でも同じです。

    入口は写真左の小さなところ。
    行列はチケット待ちなので無視して、予約者用のレーンから入ります。


    ヴァチカン博物館
    入場料 EUR 16
    音声ガイド EUR 7
    予約手数料 EUR 4

  • まず予約者は中の専用カウンターでチケットと引き換え。<br />オーディオガイドを受け取って、<br />少し進むとこの看板が出てきます。<br /><br />左がメインの通路。<br />こっちに行くと、一方通行で館内をぐるり一周するコースです。<br />ラファエロの間やシスティーナ礼拝堂はこちら。<br /><br />右はグレゴリアーノ美術館やピナコテーカ(絵画館)などがありますが、<br />左に行っても最後ここに戻ってくるので<br />先に行っても後に行っても大丈夫。

    まず予約者は中の専用カウンターでチケットと引き換え。
    オーディオガイドを受け取って、
    少し進むとこの看板が出てきます。

    左がメインの通路。
    こっちに行くと、一方通行で館内をぐるり一周するコースです。
    ラファエロの間やシスティーナ礼拝堂はこちら。

    右はグレゴリアーノ美術館やピナコテーカ(絵画館)などがありますが、
    左に行っても最後ここに戻ってくるので
    先に行っても後に行っても大丈夫。

  • ちなみにパネルの向こうはテラスになっています。<br />サン・ピエトロ大聖堂のクーポラが正面に見えます。

    ちなみにパネルの向こうはテラスになっています。
    サン・ピエトロ大聖堂のクーポラが正面に見えます。

  • 向かって右側にはバチカン庭園の一部が見えます。<br />

    向かって右側にはバチカン庭園の一部が見えます。

  • いろいろなルートが考えられますが、<br />まずはエジプト美術館へ行ってみました。<br /><br />左上はエジプトの高官(僧侶)ウッジャホルレズネの彫刻。<br />紀元前5世紀ごろのものです。<br /><br />テーベ出土の女性のミイラ。<br />赤い髪はヘナで染めたもので、<br />片方の目から脳を取り出されているんだとか。<br /><br />右下はラムセス2世の母トゥイアの像。<br />カリギュラがローマに持ってきたものだそうです。

    いろいろなルートが考えられますが、
    まずはエジプト美術館へ行ってみました。

    左上はエジプトの高官(僧侶)ウッジャホルレズネの彫刻。
    紀元前5世紀ごろのものです。

    テーベ出土の女性のミイラ。
    赤い髪はヘナで染めたもので、
    片方の目から脳を取り出されているんだとか。

    右下はラムセス2世の母トゥイアの像。
    カリギュラがローマに持ってきたものだそうです。

  • 次はキアラモンティ美術館。<br />ピウス7世蒐集のたくさんの古代彫刻が<br />カノーヴァにより陳列されたものです。<br /><br />2段目はギリシャ神話のトロイの王子ガニュメーデースと鷲の彫刻。<br />2世紀半ばくらいの作品だそうですが<br />かなりの保存状態のよさにオドロキ。<br /><br />3段目はヘラクレス像。<br />アスリートのような体つきが特徴的。

    次はキアラモンティ美術館。
    ピウス7世蒐集のたくさんの古代彫刻が
    カノーヴァにより陳列されたものです。

    2段目はギリシャ神話のトロイの王子ガニュメーデースと鷲の彫刻。
    2世紀半ばくらいの作品だそうですが
    かなりの保存状態のよさにオドロキ。

    3段目はヘラクレス像。
    アスリートのような体つきが特徴的。

  • キアラモンティ美術館に隣接して<br />新回廊(Braccio Nuovo)があります。<br />一直線の長い廊下の左右に彫刻が並んでいます。<br /><br />一段目右はプリマ・ポルタのアウグストゥス像。<br />軍服を着ているところから、兵士に向かって話しているところされ、<br />足元のイルカに乗ったキューピッドは<br />ヴィーナスを暗示しているといわれます。<br /><br />二段目はブロンズの孔雀。<br />当初サンタンジェロ城にあり、<br />その後サン・ピエトロ大聖堂の中庭に置かれたものだそうです。<br /><br />三段目左はその向かいにあるナイル川の彫刻群。<br />コルヌー・コピアイとスフィンクス、<br />カワウソやワニと戯れる子供などの彫刻です。<br />ナポレオンがルーブルに持ち去っていましたが<br />後にカノーヴァがローマに持って帰ってきたそうです。<br /><br />三段目右は手傷を負ったアマゾンの像。

    キアラモンティ美術館に隣接して
    新回廊(Braccio Nuovo)があります。
    一直線の長い廊下の左右に彫刻が並んでいます。

    一段目右はプリマ・ポルタのアウグストゥス像。
    軍服を着ているところから、兵士に向かって話しているところされ、
    足元のイルカに乗ったキューピッドは
    ヴィーナスを暗示しているといわれます。

    二段目はブロンズの孔雀。
    当初サンタンジェロ城にあり、
    その後サン・ピエトロ大聖堂の中庭に置かれたものだそうです。

    三段目左はその向かいにあるナイル川の彫刻群。
    コルヌー・コピアイとスフィンクス、
    カワウソやワニと戯れる子供などの彫刻です。
    ナポレオンがルーブルに持ち去っていましたが
    後にカノーヴァがローマに持って帰ってきたそうです。

    三段目右は手傷を負ったアマゾンの像。

  • ドリフォロス(Doryphorus)は槍を持つ兵士の像。<br />ギリシャ人彫刻家ポリュクレイトスによるもので、<br />男性はアキレスと考えられているそうです。

    ドリフォロス(Doryphorus)は槍を持つ兵士の像。
    ギリシャ人彫刻家ポリュクレイトスによるもので、
    男性はアキレスと考えられているそうです。

  • 再びキアラモンティ美術館に戻り、<br />続いてピオ・クレメンティーノ美術館へ。<br /><br />「八角形の中庭」(ベルヴェデーレの中庭)とよばれる中庭に出ました。

    再びキアラモンティ美術館に戻り、
    続いてピオ・クレメンティーノ美術館へ。

    「八角形の中庭」(ベルヴェデーレの中庭)とよばれる中庭に出ました。

  • そうそう、ここに限らないんですが、<br />展示品にがんがん手で触れている輩がいて<br />悲しくなりますね。<br /><br />写真のこいつらは韓国人。<br />民度だわ。。

    そうそう、ここに限らないんですが、
    展示品にがんがん手で触れている輩がいて
    悲しくなりますね。

    写真のこいつらは韓国人。
    民度だわ。。

  • さて気を取り直して、<br />八角形の中庭の四隅には像が置いてあります。<br /><br />左上から時計回りに、<br />ラオコーン群像、ヘルメスの像、ペルセウスの像、<br />ベルヴェデーレのアポロ。<br /><br />ラオコーンは、急に海に置かれた木馬を<br />トロイ市内に持ち込むなと言ったところ、<br />息子ともどもウミヘビに殺されてしまう、というエピソードの彫刻。<br />相当凝った造りで見入ってしまいます。

    さて気を取り直して、
    八角形の中庭の四隅には像が置いてあります。

    左上から時計回りに、
    ラオコーン群像、ヘルメスの像、ペルセウスの像、
    ベルヴェデーレのアポロ。

    ラオコーンは、急に海に置かれた木馬を
    トロイ市内に持ち込むなと言ったところ、
    息子ともどもウミヘビに殺されてしまう、というエピソードの彫刻。
    相当凝った造りで見入ってしまいます。

  • 中庭から順路に沿って建物に入ると<br />まずは動物の間。<br /><br />動物の彫刻がたくさん並べられています。<br />この部屋は真ん中を横切るだけで、<br />遠くの彫刻に近づいてみることはできませんでした。

    中庭から順路に沿って建物に入ると
    まずは動物の間。

    動物の彫刻がたくさん並べられています。
    この部屋は真ん中を横切るだけで、
    遠くの彫刻に近づいてみることはできませんでした。

  • 次の部屋はミューズの間。<br />この真ん中にはローマのカンポ・デ・フィオーリ付近で発見された<br />ベルヴェデーレのトルソが飾られています。<br /><br />ミケランジェロは大変気に入り、<br />筋肉の束を特に参考にしていたそうで、<br />システィーナ礼拝堂のフレスコ画のヒントとしたという話があります。

    次の部屋はミューズの間。
    この真ん中にはローマのカンポ・デ・フィオーリ付近で発見された
    ベルヴェデーレのトルソが飾られています。

    ミケランジェロは大変気に入り、
    筋肉の束を特に参考にしていたそうで、
    システィーナ礼拝堂のフレスコ画のヒントとしたという話があります。

  • さらに奥には円形の間。<br />確かに丸い!<br />パンテオンのイメージなんだそうです。<br /><br />下の写真はヘラクレス像。<br />なんと金箔まみれです。

    さらに奥には円形の間。
    確かに丸い!
    パンテオンのイメージなんだそうです。

    下の写真はヘラクレス像。
    なんと金箔まみれです。

  • 隣にあるのはギリシャ十字の間。<br />シモネッティによる設計で、部屋が十字架の形をしています。<br /><br />左下のモザイクはローマ郊外で発見されたもので<br />中央の女性はギリシャ神話のアテナ。<br /><br />右側に二つある同じような形のものは石棺。<br />上が聖ヘレナの石棺、下がコンスタンティヌスの石棺。<br /><br />聖ヘレナはコンスタンティヌスの母。<br />棺にはローマの兵士が彫られています。<br />独特な色は、赤色斑岩によるものです。

    隣にあるのはギリシャ十字の間。
    シモネッティによる設計で、部屋が十字架の形をしています。

    左下のモザイクはローマ郊外で発見されたもので
    中央の女性はギリシャ神話のアテナ。

    右側に二つある同じような形のものは石棺。
    上が聖ヘレナの石棺、下がコンスタンティヌスの石棺。

    聖ヘレナはコンスタンティヌスの母。
    棺にはローマの兵士が彫られています。
    独特な色は、赤色斑岩によるものです。

  • ピオ・クレメンティーノ美術館エリアをでると、<br />続くのは長い廊下。<br />大燭台のギャラリー(Galleria del Candelabri)です。<br />ミケランジェロ、シモネッティなどにより<br />現在の形になったそうです。<br /><br />アーチ部分に確かに燭台が飾られていました。<br />燭台の形はさまざま。<br /><br />ここはただ歩くだけになりがちですが、<br />いろいろ細かく見るのもいいと思います。

    ピオ・クレメンティーノ美術館エリアをでると、
    続くのは長い廊下。
    大燭台のギャラリー(Galleria del Candelabri)です。
    ミケランジェロ、シモネッティなどにより
    現在の形になったそうです。

    アーチ部分に確かに燭台が飾られていました。
    燭台の形はさまざま。

    ここはただ歩くだけになりがちですが、
    いろいろ細かく見るのもいいと思います。

  • そのまま歩くと、タペストリーのギャラリーに突入。<br /><br />大きいタペストリーがいくつも飾られていますが、<br />すべてキリストの一生がテーマで、<br />ラファエロの弟子の下絵をもとに作成されたものです。

    そのまま歩くと、タペストリーのギャラリーに突入。

    大きいタペストリーがいくつも飾られていますが、
    すべてキリストの一生がテーマで、
    ラファエロの弟子の下絵をもとに作成されたものです。

  • さらに長い廊下は続きます。<br />ここは地図のギャラリー。<br />その名の通り、大きな地図がたくさん飾られています。<br /><br />中央左は旧イタリア、右が新イタリア。<br />ちょっと細かくなってシャープになった印象ですかね。<br /><br />下の二つはヴェネツィアの地図。<br />左は広域図で、現在のスロヴェニアやクロアチアのあたりまで<br />描かれています。<br />右のヴェネツィア詳細図はかなり現在の形に近い感じで書かれており<br />その精度に感心します。

    さらに長い廊下は続きます。
    ここは地図のギャラリー。
    その名の通り、大きな地図がたくさん飾られています。

    中央左は旧イタリア、右が新イタリア。
    ちょっと細かくなってシャープになった印象ですかね。

    下の二つはヴェネツィアの地図。
    左は広域図で、現在のスロヴェニアやクロアチアのあたりまで
    描かれています。
    右のヴェネツィア詳細図はかなり現在の形に近い感じで書かれており
    その精度に感心します。

  • 長い廊下が終わり、地図上では<br />システィーナ礼拝堂にかなり近くまで来ました。<br />この辺りは小さな部屋が続きます。<br /><br />こちらはソビエスキ王の間。<br />そのまま、ソビエスキの大きな絵がありました。

    長い廊下が終わり、地図上では
    システィーナ礼拝堂にかなり近くまで来ました。
    この辺りは小さな部屋が続きます。

    こちらはソビエスキ王の間。
    そのまま、ソビエスキの大きな絵がありました。

  • 続く小さな部屋はインマコラータ(無原罪のマリア)の間。<br />妙に細長いマリア像と、<br />その後ろの絵には受胎告知が描かれています。<br /><br />この後、順路に従うといったん外廊下に出ます。

    続く小さな部屋はインマコラータ(無原罪のマリア)の間。
    妙に細長いマリア像と、
    その後ろの絵には受胎告知が描かれています。

    この後、順路に従うといったん外廊下に出ます。

  • 外廊下から再び建物に入ると、<br />ここから4つ並んだ部屋がラファエロの間といわれる場所。<br />ユリウス2世がラファエロやその弟子にフレスコ画を描かせたので<br />そう呼ばれています。<br />ヴァチカン博物館の目玉の一つですね。<br /><br />まず1つ目はコンスタンティヌスの間。<br />なのですが、なんと大幅に修復中!<br /><br />唯一見られたのは下の写真。<br />「皇帝の教会への寄進」。<br /><br />ちなみにこの部屋はラファエロ死後に弟子が描いたものだそうです。

    外廊下から再び建物に入ると、
    ここから4つ並んだ部屋がラファエロの間といわれる場所。
    ユリウス2世がラファエロやその弟子にフレスコ画を描かせたので
    そう呼ばれています。
    ヴァチカン博物館の目玉の一つですね。

    まず1つ目はコンスタンティヌスの間。
    なのですが、なんと大幅に修復中!

    唯一見られたのは下の写真。
    「皇帝の教会への寄進」。

    ちなみにこの部屋はラファエロ死後に弟子が描いたものだそうです。

  • 次はヘリオドロスの間。<br /><br />写真左上:法王レオとアッティラの王の対面*<br />右上:ボルセーナのミサの奇跡<br />左下:聖ペテロの解放<br />右下:神殿から追放されるヘリオドロス*<br /><br />*をつけた二つはラファエロの弟子の手によるところが多く、<br />残り二つはラファエロによるもの。<br /><br />逆光を使った「聖ペテロの解放」は、ちょうど本当に逆光な感じ。<br />「ボルセーナのミサの奇跡」は<br />キリストの存在を疑った聖職者から血が噴き出たエピソードを描いたもの。

    次はヘリオドロスの間。

    写真左上:法王レオとアッティラの王の対面*
    右上:ボルセーナのミサの奇跡
    左下:聖ペテロの解放
    右下:神殿から追放されるヘリオドロス*

    *をつけた二つはラファエロの弟子の手によるところが多く、
    残り二つはラファエロによるもの。

    逆光を使った「聖ペテロの解放」は、ちょうど本当に逆光な感じ。
    「ボルセーナのミサの奇跡」は
    キリストの存在を疑った聖職者から血が噴き出たエピソードを描いたもの。

  • その次は署名の間。<br />今度はすべてラファエロによるものという豪華な部屋。<br /><br />左上:アテネの学堂<br />右上:パルナッソス<br />左下:聖体の論議<br />右下:枢要徳と対神徳<br /><br />それぞれ、哲学、詩歌、神学、正義を表したもので<br />人間の精神世界を表現したものだそうです。<br /><br />「パルナッソス」は牧歌的というか穏やかな印象。<br />竪琴を奏でるアポロン、左ではホメロスが盲目を天に向け、<br />左下には詩人サッポーが描かれています。<br /><br />この部屋は絶対見たかったので、<br />しばらく絵に囲まれて過ごしました・・・!

    その次は署名の間。
    今度はすべてラファエロによるものという豪華な部屋。

    左上:アテネの学堂
    右上:パルナッソス
    左下:聖体の論議
    右下:枢要徳と対神徳

    それぞれ、哲学、詩歌、神学、正義を表したもので
    人間の精神世界を表現したものだそうです。

    「パルナッソス」は牧歌的というか穏やかな印象。
    竪琴を奏でるアポロン、左ではホメロスが盲目を天に向け、
    左下には詩人サッポーが描かれています。

    この部屋は絶対見たかったので、
    しばらく絵に囲まれて過ごしました・・・!

  • 3つ目の部屋は火災の間。<br />物騒な名前ですが、飾られている絵によります。<br /><br />左上:ボルゴの火災<br />右上:カール大帝の戴冠式<br />左下:レオ3世の宣誓(信仰義認)<br />右下:オスティアの戦い<br /><br />ボルゴの火災は、ローマ近郊のボルゴでの火災を<br />レオ4世の奇跡により鎮火したというエピソードですが、<br />トロイで起きたものとして制作されたものだそう。<br />構図はラファエロによるのですが、弟子が描いたものといわれます。<br /><br />その他の絵は弟子たちが描いたもの。<br />「オスティアの戦い」は、849年におきた<br />イタリアとサラセン人(イスラム教徒)との海戦の様子を描いたもの。

    3つ目の部屋は火災の間。
    物騒な名前ですが、飾られている絵によります。

    左上:ボルゴの火災
    右上:カール大帝の戴冠式
    左下:レオ3世の宣誓(信仰義認)
    右下:オスティアの戦い

    ボルゴの火災は、ローマ近郊のボルゴでの火災を
    レオ4世の奇跡により鎮火したというエピソードですが、
    トロイで起きたものとして制作されたものだそう。
    構図はラファエロによるのですが、弟子が描いたものといわれます。

    その他の絵は弟子たちが描いたもの。
    「オスティアの戦い」は、849年におきた
    イタリアとサラセン人(イスラム教徒)との海戦の様子を描いたもの。

  • 天井画はペルリーノによるもので<br />三位一体の寓話が描かれています。

    天井画はペルリーノによるもので
    三位一体の寓話が描かれています。

  • 次はシスティーナ礼拝堂・・・の前に<br />廊下沿いにミニ美術館がありました。<br />現代宗教美術館です。<br /><br />そのうち二つピックアップしました。<br />真ん中はダリ「天使のいる風景」(Paesaggio angelico)<br />下段はフランシス・ベーコン「Study for Pope II」<br /><br />フランシス・ベーコンの絵は人を人でないほど崩して描くものが多いですが<br />さすがに法王の絵はさほど崩さず描いていますね。<br />ある意味貴重なのかも。

    次はシスティーナ礼拝堂・・・の前に
    廊下沿いにミニ美術館がありました。
    現代宗教美術館です。

    そのうち二つピックアップしました。
    真ん中はダリ「天使のいる風景」(Paesaggio angelico)
    下段はフランシス・ベーコン「Study for Pope II」

    フランシス・ベーコンの絵は人を人でないほど崩して描くものが多いですが
    さすがに法王の絵はさほど崩さず描いていますね。
    ある意味貴重なのかも。

  • さあ階段を上っていくと<br />いよいよシスティーナ礼拝堂です!<br /><br />ですが、看板にもあるように内部撮影禁止!えー。

    さあ階段を上っていくと
    いよいよシスティーナ礼拝堂です!

    ですが、看板にもあるように内部撮影禁止!えー。

  • というわけで絵葉書で代用。<br />写真右下に見える小さな入口から入ってきました。<br /><br />中は広いのですが、まず人の多さにびっくり。<br />雑踏や話し声が低く反響する中、<br />写真撮ろうとする人や立ち止まろうとする人を注意する警備員の<br />笛の音が室内に響き渡る・・・<br />ちょっと思ってたのと違うかなー(笑)<br /><br />ただ、絵は本当にきれい。<br />全体的に救済の物語を描いています。<br /><br />側壁は、ボッティチェリ、ギルランダイオ、ペルジーノ、<br />シニョレッリ、コジモ・ロッビア・・・といった<br />イタリアの美術館で見た巨匠たちが名を連ねています。<br /><br />丸天井はミケランジェロによるもの。<br />当初は十二使徒を描く予定だったのが<br />教皇から自由に描いてよいという許可を取り付けて<br />天地創造を描いたんだそうです。

    というわけで絵葉書で代用。
    写真右下に見える小さな入口から入ってきました。

    中は広いのですが、まず人の多さにびっくり。
    雑踏や話し声が低く反響する中、
    写真撮ろうとする人や立ち止まろうとする人を注意する警備員の
    笛の音が室内に響き渡る・・・
    ちょっと思ってたのと違うかなー(笑)

    ただ、絵は本当にきれい。
    全体的に救済の物語を描いています。

    側壁は、ボッティチェリ、ギルランダイオ、ペルジーノ、
    シニョレッリ、コジモ・ロッビア・・・といった
    イタリアの美術館で見た巨匠たちが名を連ねています。

    丸天井はミケランジェロによるもの。
    当初は十二使徒を描く予定だったのが
    教皇から自由に描いてよいという許可を取り付けて
    天地創造を描いたんだそうです。

  • 正面は、言わずと知れたミケランジェロの「最後の審判」。<br /><br />中央におわしますのはキリスト。<br />アダムに似た体つきをしています。<br />受難の跡が見えますが、勢いがある雰囲気で、<br />聖母は震えているような感じ。<br /><br />その右下は聖バルトロメオ。<br />生きたまま皮を剥がれたエピソードのある聖人なので<br />ナイフと自身の皮を持っています。<br />この皮が人の顔のように見え、これがミケランジェロの顔ではないか<br />といわれています。<br /><br />下の方に見える舟は冥府の渡し船、カロンの舟。<br />ダンテの「神曲」などを参考に描いたといわれています。<br /><br />オーディオガイドによると、この絵には、<br />昇天する者と地獄に落ちた者の渦と、<br />聖人たちの動きから生じる渦の二つがあるそうです。<br /><br />大変有名な名画ですが、当のミケランジェロは彫刻が好きで、<br />この制作にあまり乗り気ではなかったというのも面白い話です。

    正面は、言わずと知れたミケランジェロの「最後の審判」。

    中央におわしますのはキリスト。
    アダムに似た体つきをしています。
    受難の跡が見えますが、勢いがある雰囲気で、
    聖母は震えているような感じ。

    その右下は聖バルトロメオ。
    生きたまま皮を剥がれたエピソードのある聖人なので
    ナイフと自身の皮を持っています。
    この皮が人の顔のように見え、これがミケランジェロの顔ではないか
    といわれています。

    下の方に見える舟は冥府の渡し船、カロンの舟。
    ダンテの「神曲」などを参考に描いたといわれています。

    オーディオガイドによると、この絵には、
    昇天する者と地獄に落ちた者の渦と、
    聖人たちの動きから生じる渦の二つがあるそうです。

    大変有名な名画ですが、当のミケランジェロは彫刻が好きで、
    この制作にあまり乗り気ではなかったというのも面白い話です。

  • システィーナ礼拝堂で圧倒されたあとは、<br />長い廊下を歩いて入口まで戻らないといけません。。<br /><br />このあたりはヴァティカン図書館。<br />さまざまな展示がありますが、<br />お土産屋さんも点在しているので、<br />神社でいうところの参道を歩いているような感じ。<br /><br />ふと世界地図を発見。<br />でも日本が描かれていない!!<br />韓国人が描いたのかと思いきや、やつらの半島も載っていない・・・<br />単にまだ”発見”されていなかったんですね。

    システィーナ礼拝堂で圧倒されたあとは、
    長い廊下を歩いて入口まで戻らないといけません。。

    このあたりはヴァティカン図書館。
    さまざまな展示がありますが、
    お土産屋さんも点在しているので、
    神社でいうところの参道を歩いているような感じ。

    ふと世界地図を発見。
    でも日本が描かれていない!!
    韓国人が描いたのかと思いきや、やつらの半島も載っていない・・・
    単にまだ”発見”されていなかったんですね。

  • 入口近くまで戻り、最後にピナコテーカに立ち寄りました。<br />ここは何気に有名画家による絵が多く、隠れたおすすめスポット。<br /><br />一段目<br />左:ニコラウスらによる「最後の審判」<br />この絵画館にある最古の作品。<br />一段目は十字架と地球を持つキリスト、二段目はキリストによる審判、<br />三段目は慈悲(裸者に衣、乾いた者に水を与えるなど)、<br />四段目は大地と海の寓意、五段目は地獄と天国を描いています。<br />右:ペルジーノ「聖母子と聖ラウレンティヌス、<br />聖ルディヴィーゴ・ディ・トローザ、聖ヘルクラヌス、聖コンスタンティウス」<br />ラファエロの師です。<br /><br />二段目:ジョット・ディ・ボンドーネと弟子による<br />「ステファネスキの三連祭壇画」<br />裏表になっています。<br />左から聖ヤコブ・パウロ、玉座の聖ペテロ、ヨハネ・アンネ、<br />反対側に回って、聖ペテロの磔、玉座のキリスト、聖パウロの斬首。<br /><br />三段目<br />左:ラファエロ「聖母の戴冠とプレデッラ」<br />中段に聖ジャコモ・ミノーレの装いで自画像を入れています。<br />右:レオナルド・ダ・ヴィンチ「聖ヒエロニムス」<br />これは未完の作として超有名ですね。<br />依頼主も受取人も不明で、質屋で発見されたものだそう。<br />下には吠える獅子、右には教会が描かれています。<br /><br />四段目<br />左:ラファエロ、ジュリオ・ロマーノ、ジョヴァン・フランチェスコ・ペンニ<br />「聖母の戴冠」<br />上段はジュリオ・ロマーノによる聖母の戴冠。<br />下段は別の目的でペンニに描かせた絵を再利用したものだとか。<br />右:ティツィアーノ「聖母子と聖人たち」<br />聖母子の下にいるのはカタリナ、ニコラウス、ペテロ、アントニウス、<br />フランチェスコ、セバスティアヌス。<br />人間のように描かれています。

    入口近くまで戻り、最後にピナコテーカに立ち寄りました。
    ここは何気に有名画家による絵が多く、隠れたおすすめスポット。

    一段目
    左:ニコラウスらによる「最後の審判」
    この絵画館にある最古の作品。
    一段目は十字架と地球を持つキリスト、二段目はキリストによる審判、
    三段目は慈悲(裸者に衣、乾いた者に水を与えるなど)、
    四段目は大地と海の寓意、五段目は地獄と天国を描いています。
    右:ペルジーノ「聖母子と聖ラウレンティヌス、
    聖ルディヴィーゴ・ディ・トローザ、聖ヘルクラヌス、聖コンスタンティウス」
    ラファエロの師です。

    二段目:ジョット・ディ・ボンドーネと弟子による
    「ステファネスキの三連祭壇画」
    裏表になっています。
    左から聖ヤコブ・パウロ、玉座の聖ペテロ、ヨハネ・アンネ、
    反対側に回って、聖ペテロの磔、玉座のキリスト、聖パウロの斬首。

    三段目
    左:ラファエロ「聖母の戴冠とプレデッラ」
    中段に聖ジャコモ・ミノーレの装いで自画像を入れています。
    右:レオナルド・ダ・ヴィンチ「聖ヒエロニムス」
    これは未完の作として超有名ですね。
    依頼主も受取人も不明で、質屋で発見されたものだそう。
    下には吠える獅子、右には教会が描かれています。

    四段目
    左:ラファエロ、ジュリオ・ロマーノ、ジョヴァン・フランチェスコ・ペンニ
    「聖母の戴冠」
    上段はジュリオ・ロマーノによる聖母の戴冠。
    下段は別の目的でペンニに描かせた絵を再利用したものだとか。
    右:ティツィアーノ「聖母子と聖人たち」
    聖母子の下にいるのはカタリナ、ニコラウス、ペテロ、アントニウス、
    フランチェスコ、セバスティアヌス。
    人間のように描かれています。

  • 最後はカラバッジョ「キリストの降架」。<br />最高傑作の一つと言われています。<br />キリストが墓石の上におかれる瞬間を描いたもの。<br />マグダラのマリアは涙をぬぐい、<br />ヨハネとニコデモは茫然とし、<br />クレオファスのマリアは瞳を天に向けています。<br /><br />ピナコテーカはそんなに広くないですが、見るものが多い印象でした。

    最後はカラバッジョ「キリストの降架」。
    最高傑作の一つと言われています。
    キリストが墓石の上におかれる瞬間を描いたもの。
    マグダラのマリアは涙をぬぐい、
    ヨハネとニコデモは茫然とし、
    クレオファスのマリアは瞳を天に向けています。

    ピナコテーカはそんなに広くないですが、見るものが多い印象でした。

  • バチカン博物館はおしまい!<br />博物館だけで、これで大体4時間かかりました。<br /><br />大変疲れましたが、大満足でした!

    バチカン博物館はおしまい!
    博物館だけで、これで大体4時間かかりました。

    大変疲れましたが、大満足でした!

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