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ヴァチカン博物館(12)、サンピエトロ大聖堂(12)、システィーナ礼拝堂を見学。<br /><br />ヴァチカン博物館では、ラファエロの間のラファエロ作品フレスコ画を集中して掲示。<br />サン・ピエトロ大聖堂では、ミケランジェロの有名な彫刻「ピエタ」を掲載。

ヴァチカン博物館(12)、サン・ピエトロ大聖堂(12)、システィーナ礼拝堂の沢山の芸術品を堪能しました。サンタンジェロ城周辺の散策

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2015/11/08 - 2015/11/08

280位(同エリア874件中)

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ムッシュ

ムッシュさん

ヴァチカン博物館(12)、サンピエトロ大聖堂(12)、システィーナ礼拝堂を見学。

ヴァチカン博物館では、ラファエロの間のラファエロ作品フレスコ画を集中して掲示。
サン・ピエトロ大聖堂では、ミケランジェロの有名な彫刻「ピエタ」を掲載。

旅行の満足度
5.0

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  • サンタンジェロ城とサンタンジェロ橋。

    サンタンジェロ城とサンタンジェロ橋。

  • 一番最初のフォトとほぼ似た角度です。夜の散策です。

    一番最初のフォトとほぼ似た角度です。夜の散策です。

  • サンタンジェロ城をアップで。

    サンタンジェロ城をアップで。

  • これは前夜に見たサンタンジェロ城のライトアップ。

    これは前夜に見たサンタンジェロ城のライトアップ。

  • バチカン博物館入口。<br />出口の上部には、ミケランジェロとラファエロの彫刻があります。

    バチカン博物館入口。
    出口の上部には、ミケランジェロとラファエロの彫刻があります。

  • 中庭の松ボックリ。これはローマ時代の巨大な噴水であったものを、ここに移設した。

    中庭の松ボックリ。これはローマ時代の巨大な噴水であったものを、ここに移設した。

  • こちらも中庭。

    こちらも中庭。

  • いよいよ館内の見学。

    いよいよ館内の見学。

  • ハゲサンドロス、ポリュドロス、アテノドロス紀元前2世紀~1世紀初頭 「ラオコーン」ピオ・クレメンテイーノ美術館所蔵<br />*1506年ローマで発見され、ミケランジェロら多くの芸術家たちに大きな影響を与えた作品です。<br />*トロイア戦争で神官ラオコーンは、女神アテナの怒りを買います。怒った女神はヘビ2匹を放ち、ラオコーンは息子2人とともに絞め殺されるという場面が表現されています。<br />*悶絶する苦悶の表情とよじれた身体は迫力満点。現実にはあり得ない状況を迫真的に表す。ラオコーンの胴体と大腿部が作る交差線の構図が大胆である。ピクピク震える筋肉に、クギ付け。<br />*ラオコーンのレプリカは、フィレンチェ、ウフィツィ美術館でも観ました。

    ハゲサンドロス、ポリュドロス、アテノドロス紀元前2世紀~1世紀初頭 「ラオコーン」ピオ・クレメンテイーノ美術館所蔵
    *1506年ローマで発見され、ミケランジェロら多くの芸術家たちに大きな影響を与えた作品です。
    *トロイア戦争で神官ラオコーンは、女神アテナの怒りを買います。怒った女神はヘビ2匹を放ち、ラオコーンは息子2人とともに絞め殺されるという場面が表現されています。
    *悶絶する苦悶の表情とよじれた身体は迫力満点。現実にはあり得ない状況を迫真的に表す。ラオコーンの胴体と大腿部が作る交差線の構図が大胆である。ピクピク震える筋肉に、クギ付け。
    *ラオコーンのレプリカは、フィレンチェ、ウフィツィ美術館でも観ました。

  • これは絵画ですよ。

    これは絵画ですよ。

  • 天井もびっしり絵画だらけです。こちら地図のギャラリーです

    天井もびっしり絵画だらけです。こちら地図のギャラリーです

  • 古代イタリアヅ図

    古代イタリアヅ図

  • 古代イタリア全土の地図。<br />イタリア各地と教会領地の地図40点が、両壁にずらりと描かれています。これは16世紀に教皇グレゴリウス13世が、120mもの壁面に描かせたフレスコ画。当時からこんなにも正確な地形を把握していた。

    古代イタリア全土の地図。
    イタリア各地と教会領地の地図40点が、両壁にずらりと描かれています。これは16世紀に教皇グレゴリウス13世が、120mもの壁面に描かせたフレスコ画。当時からこんなにも正確な地形を把握していた。

  • ローマはここだね。

    ローマはここだね。

  • ここは、ラファエロの間です。ラファエロのフレスコ壁画が全面に描かれています。

    ここは、ラファエロの間です。ラファエロのフレスコ壁画が全面に描かれています。

  • コンスタンティヌスの間。<ミルヴィオ橋の戦い><br />*コンスタンティヌス帝の生涯がテーマとなっている部屋です。壁の四面には「コンスタンティヌス帝の洗礼」「ミルヴィオ橋の戦い」「十字架の出現」「コンスタンティヌスの寄進」がそれぞれ描かれています。

    コンスタンティヌスの間。<ミルヴィオ橋の戦い>
    *コンスタンティヌス帝の生涯がテーマとなっている部屋です。壁の四面には「コンスタンティヌス帝の洗礼」「ミルヴィオ橋の戦い」「十字架の出現」「コンスタンティヌスの寄進」がそれぞれ描かれています。

  • ヴァチカンのラファエロ、【署名の間の天井装飾】<br />*「署名の間」の天井には「神学・哲学・詩学・法学」の擬人像が描かれており、4つの壁画はそれぞれの擬人像と対応するよう設計されています。<br />*「聖体の論議」は神学を表し、天上界と地上界が分けられた世界で神学者による聖体の議論が進められていきます。<br />*「アテネの学堂」は哲学を表し、古代の哲学者が議論する様子が描かれています。<br />*「パルナッソス」は詩学を表し、アポロンとミューズによる詩作が行われています。<br />*最後の「正義の壁」は法学(正義)を表し、描かれた女性の擬人像はそれぞれ「剛毅・賢明・節制」を象徴し、天井に描かれた「法学(正義)」と共に四枢要徳が完成します。<br /><br />続いて、ラファエロの間のフレスコ画が続きます。

    ヴァチカンのラファエロ、【署名の間の天井装飾】
    *「署名の間」の天井には「神学・哲学・詩学・法学」の擬人像が描かれており、4つの壁画はそれぞれの擬人像と対応するよう設計されています。
    *「聖体の論議」は神学を表し、天上界と地上界が分けられた世界で神学者による聖体の議論が進められていきます。
    *「アテネの学堂」は哲学を表し、古代の哲学者が議論する様子が描かれています。
    *「パルナッソス」は詩学を表し、アポロンとミューズによる詩作が行われています。
    *最後の「正義の壁」は法学(正義)を表し、描かれた女性の擬人像はそれぞれ「剛毅・賢明・節制」を象徴し、天井に描かれた「法学(正義)」と共に四枢要徳が完成します。

    続いて、ラファエロの間のフレスコ画が続きます。

  • ラファエロ1509 「アテナイの学堂」 ラファエロの間=署名の間  <br />*一番人気です。<br />*フレスコ絵画の頂点。一点透視図法による完全な遠近法により、遠くまで建物が続いている。かつ左右対称の構図で秩序正しい作品。<br />*右下でコンパスで円を描いているのがユークリッド(顔はブラマンテ)、その右に立ち、右手に地球儀を持っているのがゾロアスターです。プラトンの右にいる茶色い服を着て必死に弁論を行っているのがソクラテス。<br />*画面上部の左右の白い彫刻は、右ミネルバ、左アポロンで、芸術と知識のシンボル。<br />*右下、右端ソドマ、その左顔だけ出してベレー帽を被っているのが画家ラファエロ。<br />*古代ギリシャとローマ文化との統合を目指すユリウスの文化理念、ルネサンスを絵画化したもの。<br />*ローマ教皇の政治的権力を誇示するために描かれたからです。ローマ教皇とはキリスト教カトリックのトップに位置する人物で、その当時ヨーロッパ全土に絶大な権力を誇っていました。ラファエロはローマ教皇ユリウス二世の命によりその居室の一部を描きました。それらは今日、ラファエロの間(「コンスタンティヌスの間」「ヘリオドロスの間」「署名の間」「ボルゴの火災の間」)と呼ばれ、「アテネの学堂」は最初に描かれた「署名の間」に描かれています。

    ラファエロ1509 「アテナイの学堂」 ラファエロの間=署名の間  
    *一番人気です。
    *フレスコ絵画の頂点。一点透視図法による完全な遠近法により、遠くまで建物が続いている。かつ左右対称の構図で秩序正しい作品。
    *右下でコンパスで円を描いているのがユークリッド(顔はブラマンテ)、その右に立ち、右手に地球儀を持っているのがゾロアスターです。プラトンの右にいる茶色い服を着て必死に弁論を行っているのがソクラテス。
    *画面上部の左右の白い彫刻は、右ミネルバ、左アポロンで、芸術と知識のシンボル。
    *右下、右端ソドマ、その左顔だけ出してベレー帽を被っているのが画家ラファエロ。
    *古代ギリシャとローマ文化との統合を目指すユリウスの文化理念、ルネサンスを絵画化したもの。
    *ローマ教皇の政治的権力を誇示するために描かれたからです。ローマ教皇とはキリスト教カトリックのトップに位置する人物で、その当時ヨーロッパ全土に絶大な権力を誇っていました。ラファエロはローマ教皇ユリウス二世の命によりその居室の一部を描きました。それらは今日、ラファエロの間(「コンスタンティヌスの間」「ヘリオドロスの間」「署名の間」「ボルゴの火災の間」)と呼ばれ、「アテネの学堂」は最初に描かれた「署名の間」に描かれています。

  • *アテネの学堂は、ソクラテスやプラトン、アリストテレスなど古代の科学者や人文学者が一堂に会する学問の理想郷を描いた作品。古代ギリシャの哲学者に当時のルネサンスを代表する画家や建築家の肖像画を重ね合わせ描いている。<br />*赤のレオナルド・ダ・ヴィンチの格好をしたプラトンが両手を使って、アリストテレスの格好をしたミケランジェロに議論してる所。プラトンは天井にあるイデアを指差し、アリストテレスは、手のひらを下に向けて、地上での実践こそ重んじること示す。<br />手前左で肱をついて瞑想しているのがミケランジェロをモデルにしたヘラクレイトス。<br />*中央で左に天を示しているのがプラトン。その右にいるのがアリストテレス、プラトンの右にいる茶色い服を着て必死に弁論を行っているのがソクラテス。<br />

    *アテネの学堂は、ソクラテスやプラトン、アリストテレスなど古代の科学者や人文学者が一堂に会する学問の理想郷を描いた作品。古代ギリシャの哲学者に当時のルネサンスを代表する画家や建築家の肖像画を重ね合わせ描いている。
    *赤のレオナルド・ダ・ヴィンチの格好をしたプラトンが両手を使って、アリストテレスの格好をしたミケランジェロに議論してる所。プラトンは天井にあるイデアを指差し、アリストテレスは、手のひらを下に向けて、地上での実践こそ重んじること示す。
    手前左で肱をついて瞑想しているのがミケランジェロをモデルにしたヘラクレイトス。
    *中央で左に天を示しているのがプラトン。その右にいるのがアリストテレス、プラトンの右にいる茶色い服を着て必死に弁論を行っているのがソクラテス。

  • 署名の間。<アテネの学堂><br />壁画は幅が約7.7mもある巨大なものだが、ラファエッロは破綻なくこの大画面をまとめあげる構成力も群を抜いている上、描くスピードも超人的で、この壁画をほとんど描き直しなく、わずか1年で仕上げたといわれている。

    署名の間。<アテネの学堂>
    壁画は幅が約7.7mもある巨大なものだが、ラファエッロは破綻なくこの大画面をまとめあげる構成力も群を抜いている上、描くスピードも超人的で、この壁画をほとんど描き直しなく、わずか1年で仕上げたといわれている。

  • ラファエロ1509 「アテナイの学堂」 ラファエロの間<br />作品の中央左、天を指すプラトンは“レオナルド・ダ・ヴィンチ”、階段下に一人離れて肘をついて座るヘラクレイトスは“ミケランジェロ”、その右側に群衆の中でコンパスを持つユークリッドを“プラマンテ”、そして一番右側の人影からひとりこちらを見る男性には、ラファエッロ自身を登場させている。<br />◆フレスコ画で描かれた『アテネの学堂』は、半円形の画面に、だまし絵のようにアーチが続く神殿のような空間が描き込まれている。天井のタイルもアーチになった天井の一点に正確に収束する「中央一点消失法」の頂点といえる。

    ラファエロ1509 「アテナイの学堂」 ラファエロの間
    作品の中央左、天を指すプラトンは“レオナルド・ダ・ヴィンチ”、階段下に一人離れて肘をついて座るヘラクレイトスは“ミケランジェロ”、その右側に群衆の中でコンパスを持つユークリッドを“プラマンテ”、そして一番右側の人影からひとりこちらを見る男性には、ラファエッロ自身を登場させている。
    ◆フレスコ画で描かれた『アテネの学堂』は、半円形の画面に、だまし絵のようにアーチが続く神殿のような空間が描き込まれている。天井のタイルもアーチになった天井の一点に正確に収束する「中央一点消失法」の頂点といえる。

  • ラファエロ1509 「アテナイの学堂」 ラファエロの間<br />後方上部の彫刻は、芸術の神、アポロン。

    ラファエロ1509 「アテナイの学堂」 ラファエロの間
    後方上部の彫刻は、芸術の神、アポロン。

  • ラファエロ1509 「アテナイの学堂」 ラファエロの間<br />中央下でコンパスで円を描いているのがユークリッド、その右に立ち、右手に地球儀を持っているのがゾロアスターです。<br />*後方上部の彫刻は、知恵をつかさどるミネルバ。

    ラファエロ1509 「アテナイの学堂」 ラファエロの間
    中央下でコンパスで円を描いているのがユークリッド、その右に立ち、右手に地球儀を持っているのがゾロアスターです。
    *後方上部の彫刻は、知恵をつかさどるミネルバ。

  • ラファエロ「アテネの学堂」の三角構図

    ラファエロ「アテネの学堂」の三角構図

  • ラファエロ「アテネの学堂」消失点の設定された線遠近法

    ラファエロ「アテネの学堂」消失点の設定された線遠近法

  • ラファエロ1510-11「聖体の論議 パルナッソス」ラファエロの間<br />**天井と地上に大胆に二分。地上では、聖体をいただく聖杯を、天井では三位一体を取り囲むように人物を半円状に配置。<br />*上から父なる神、キリスト、聖霊の鳩、聖体に垂直に降りて来る中央の一直線と、水平に広がる二列の人物群によって、大きく展開してる。聖体の周囲で議論する教会博士や、雲の上に並ぶ弟子たちの身振りも入念に構成されたもの。<br /><br />*テーマ「神学」に対応している画面。<br />上半分の雲の上は栄光を表し、地上には聖体の秘跡を論議する信仰者たちが描かれている。<br />上部の中央のアーチ(祭室コンカ)の上に父なる神が表わされ、そのアーチの中にキリスト、左の青がマリア、右は洗礼者ヨハネ。<br />三人の足元には神秘のハトと福音書を見せる四小童。<br />雲の上の左右には旧約の族長、予言者、新約の使徒等が座っている。<br />左から、聖ペテロ、アダム、福音書記者ヨハネ、ダヴィデ、聖ステファヌス、予言者エレミア、マカベオのユダ、聖ラウレンティウス、モーゼ、聖マタイ、アブラハム、聖パウロ。<br /><br />続いて地上部:聖祭壇を中心に法王、司教、神学者たちが描かれている。聖祭壇は救世主の聖体の象徴。<br />左端から頭部がフラ・アンジェリコ、本を見せているのは建築家ブラマンテ。祭壇を指さしている青年はユリウス2世の甥フランチェスコ・マリア・デラ・ロヴェーレ。聖祭壇の近くで足元に書物を置いているのはユリウス2世。右側、中央右寄りには詩人ダンテ。<br />ラファエロはわずか26歳であった。教会の勝利を象徴する歴史上の人物を、風貌、動作まで描き上げた。驚異的と言っていいと思う。

    ラファエロ1510-11「聖体の論議 パルナッソス」ラファエロの間
    **天井と地上に大胆に二分。地上では、聖体をいただく聖杯を、天井では三位一体を取り囲むように人物を半円状に配置。
    *上から父なる神、キリスト、聖霊の鳩、聖体に垂直に降りて来る中央の一直線と、水平に広がる二列の人物群によって、大きく展開してる。聖体の周囲で議論する教会博士や、雲の上に並ぶ弟子たちの身振りも入念に構成されたもの。

    *テーマ「神学」に対応している画面。
    上半分の雲の上は栄光を表し、地上には聖体の秘跡を論議する信仰者たちが描かれている。
    上部の中央のアーチ(祭室コンカ)の上に父なる神が表わされ、そのアーチの中にキリスト、左の青がマリア、右は洗礼者ヨハネ。
    三人の足元には神秘のハトと福音書を見せる四小童。
    雲の上の左右には旧約の族長、予言者、新約の使徒等が座っている。
    左から、聖ペテロ、アダム、福音書記者ヨハネ、ダヴィデ、聖ステファヌス、予言者エレミア、マカベオのユダ、聖ラウレンティウス、モーゼ、聖マタイ、アブラハム、聖パウロ。

    続いて地上部:聖祭壇を中心に法王、司教、神学者たちが描かれている。聖祭壇は救世主の聖体の象徴。
    左端から頭部がフラ・アンジェリコ、本を見せているのは建築家ブラマンテ。祭壇を指さしている青年はユリウス2世の甥フランチェスコ・マリア・デラ・ロヴェーレ。聖祭壇の近くで足元に書物を置いているのはユリウス2世。右側、中央右寄りには詩人ダンテ。
    ラファエロはわずか26歳であった。教会の勝利を象徴する歴史上の人物を、風貌、動作まで描き上げた。驚異的と言っていいと思う。

  • ラファエロ1510-11「パルナッソス」ラファエロの間<br />*ローマにあるラファエロの数少ない裸体画の一つ。<br />*アポロン神が住むギリシャのパルナッソス山が舞台。画面中央でヴァイオリンに似た楽器を奏でるアポロン。その周りを九人のミューズが囲み、更に外を桂冠詩人が取り巻く。<br />**彫塑的な人物表現や古代石棺浮彫から取った楽器類など、ローマで多くを、ラファエロは学んでる。<br /><br />*本テーマは、「詩」に対応している。<br />芸術の神アポロンを中心に様々な古代の文学者たちが描かれている。中央で月桂樹の冠を付け、ヴィオラを奏でているのはアポロ。その周囲には9人のミューズたち。<br />左側上部のグループには、盲目の詩人ホメロスを中心に描かれている。ホメロスは天を仰ぎながら、詩を吟じているよう。一番左で膝を組んで、ホメロスの詩を聞いているのは、詩人エンニゥス。横顔で描かれているのがダンテで。ダンテの向かい側にいるのは、ラテン詩人ヴェルギリウスである。<br />左側下部のグループは、左からアルカイオス、テーベのコリンナ、ペトラルカ、アナクレオンである。座っているのはギリシャの女流詩人サフォである。<br /><br />右側では、腰を降ろしているのがラテン詩人ホラティウスである。ホラティウスの向かい側で立っているのは、サンナザーロ、その左上で口に指をあてているのは、ラテン詩人オヴィディウス。その上部のグループはには、ポッカチオ、アリオストなどがいる。<br /><br />上部左側の山頂の詩人たちのグループ<br />青い服の立っている盲目の詩人ホメロスが天を仰いで詩を吟じている。<br />膝を組み熱心な様子で聞いているのが詩人エンニッス。<br />その二人の間に『神曲』のピンクの服のダンテがいる。

    ラファエロ1510-11「パルナッソス」ラファエロの間
    *ローマにあるラファエロの数少ない裸体画の一つ。
    *アポロン神が住むギリシャのパルナッソス山が舞台。画面中央でヴァイオリンに似た楽器を奏でるアポロン。その周りを九人のミューズが囲み、更に外を桂冠詩人が取り巻く。
    **彫塑的な人物表現や古代石棺浮彫から取った楽器類など、ローマで多くを、ラファエロは学んでる。

    *本テーマは、「詩」に対応している。
    芸術の神アポロンを中心に様々な古代の文学者たちが描かれている。中央で月桂樹の冠を付け、ヴィオラを奏でているのはアポロ。その周囲には9人のミューズたち。
    左側上部のグループには、盲目の詩人ホメロスを中心に描かれている。ホメロスは天を仰ぎながら、詩を吟じているよう。一番左で膝を組んで、ホメロスの詩を聞いているのは、詩人エンニゥス。横顔で描かれているのがダンテで。ダンテの向かい側にいるのは、ラテン詩人ヴェルギリウスである。
    左側下部のグループは、左からアルカイオス、テーベのコリンナ、ペトラルカ、アナクレオンである。座っているのはギリシャの女流詩人サフォである。

    右側では、腰を降ろしているのがラテン詩人ホラティウスである。ホラティウスの向かい側で立っているのは、サンナザーロ、その左上で口に指をあてているのは、ラテン詩人オヴィディウス。その上部のグループはには、ポッカチオ、アリオストなどがいる。

    上部左側の山頂の詩人たちのグループ
    青い服の立っている盲目の詩人ホメロスが天を仰いで詩を吟じている。
    膝を組み熱心な様子で聞いているのが詩人エンニッス。
    その二人の間に『神曲』のピンクの服のダンテがいる。

  • ラファエロ1511「正義の壁 枢機卿の美徳」ラファエロの間<br />*ラファエロが最後に手掛けた本画、<br />*4つの枢要徳と三つの対神徳の寓意、を描いた。女性像は、剛毅、賢明、節制を。

    ラファエロ1511「正義の壁 枢機卿の美徳」ラファエロの間
    *ラファエロが最後に手掛けた本画、
    *4つの枢要徳と三つの対神徳の寓意、を描いた。女性像は、剛毅、賢明、節制を。

  • ラファエロ1511-12 「ヘリオドロスの神殿からの追放」 ラファエロの間<br />ヘリオドスの間。

    ラファエロ1511-12 「ヘリオドロスの神殿からの追放」 ラファエロの間
    ヘリオドスの間。

  • ラファエロ1511-12「ヘリオドロスの神殿からの追放」 ヘリオドスの間<br />*旧約聖書の、エルサレムの神殿から財宝を盗むように命じられたヘリオドスが騎士と二人の若者によって追い出されるエピソード。劇的な動的ひょうげん。<br />*左側で神輿を担いでる二人の手前の左肩の人は、版画家マルカントニオ・ライモンディで、ラファエロの下絵をもとに多くの版画を制作した。

    ラファエロ1511-12「ヘリオドロスの神殿からの追放」 ヘリオドスの間
    *旧約聖書の、エルサレムの神殿から財宝を盗むように命じられたヘリオドスが騎士と二人の若者によって追い出されるエピソード。劇的な動的ひょうげん。
    *左側で神輿を担いでる二人の手前の左肩の人は、版画家マルカントニオ・ライモンディで、ラファエロの下絵をもとに多くの版画を制作した。

  • ラファエロ1512 「ボルセーナのミサ」 <br />ヘリオドスの間。1263年ボルセ―ナで起こった奇跡の場面を描いた。

    ラファエロ1512 「ボルセーナのミサ」 
    ヘリオドスの間。1263年ボルセ―ナで起こった奇跡の場面を描いた。

  • ラファエロ1512「ボルセーナのミサ」 ラファエロの間  6.6m<br />*右下には教皇の神輿を担いできたスイス兵が描かれている。この人物群は緻密で写実性に富み、生命感溢れる人物描写です。フレスコ画での描写は秀逸。<br />**画面は、1263年、オルヴィエート近郊で起こった奇跡。画面中央に聖体を手にした司祭、右側にユリウス二世。<br />*1263年、中部イタリアのボルセーナの聖堂で起った奇跡を描いている。<br />ボヘミア出身の若い司祭が、ミサを行っていた。すると聖体のパンから血がしたたり落ちてきた。このことで、この司祭は、教義の化体説の真理を確認した。<br />祭壇の左側が若い司祭。聖餅を驚きながら見ている。向かい側は法王ユリウス二世の肖像になっている。<br />右側の階段には、スイスの法王擁護兵たち。左側は奇跡に驚く女子供たち。

    ラファエロ1512「ボルセーナのミサ」 ラファエロの間 6.6m
    *右下には教皇の神輿を担いできたスイス兵が描かれている。この人物群は緻密で写実性に富み、生命感溢れる人物描写です。フレスコ画での描写は秀逸。
    **画面は、1263年、オルヴィエート近郊で起こった奇跡。画面中央に聖体を手にした司祭、右側にユリウス二世。
    *1263年、中部イタリアのボルセーナの聖堂で起った奇跡を描いている。
    ボヘミア出身の若い司祭が、ミサを行っていた。すると聖体のパンから血がしたたり落ちてきた。このことで、この司祭は、教義の化体説の真理を確認した。
    祭壇の左側が若い司祭。聖餅を驚きながら見ている。向かい側は法王ユリウス二世の肖像になっている。
    右側の階段には、スイスの法王擁護兵たち。左側は奇跡に驚く女子供たち。

  • ラファエロ1514 「教皇レオとアッティラの会談」ラファエロの間<br />「大教皇レオとアッティラの会談」は、レオ1世とフン族の王アッティラの停戦交渉を描いている。また聖ペテロと聖パウロも上空に剣を持った姿で描かれている。

    ラファエロ1514 「教皇レオとアッティラの会談」ラファエロの間
    「大教皇レオとアッティラの会談」は、レオ1世とフン族の王アッティラの停戦交渉を描いている。また聖ペテロと聖パウロも上空に剣を持った姿で描かれている。

  • ラファエロ1514「教皇レオとアッティラの会談」ラファエロの間

    ラファエロ1514「教皇レオとアッティラの会談」ラファエロの間

  • ラファエロ1514-15 「オスティアの戦い」 ラファエロの間<br />*849年にオスティアでの海戦で、レオ4世がサラセン人を打ち破ったこと(オスティアの海戦)を描いた絵画。

    ラファエロ1514-15 「オスティアの戦い」 ラファエロの間
    *849年にオスティアでの海戦で、レオ4世がサラセン人を打ち破ったこと(オスティアの海戦)を描いた絵画。

  • ラファエロ1514-15 「オスティアの戦い」 ラファエロの間

    ラファエロ1514-15 「オスティアの戦い」 ラファエロの間

  • ラファエロとその工房1514 「ボルゴの火災」 ラファエロの間<br />**マニエリスム様式の最初期の完成形。幅約7・7m<br />*場面は、847年ボルゴ地区(テレベ川との間)で火災が発生したが、教皇レオ四世の祈りで鎮火したという奇跡エピソード。画面奥の窓から顔をのぞかせている建物は、旧サン・ピエトロ大聖堂。画面左下、焼け落ちるトロイアから父アンキセスを背負って逃げるエピソード。画面右側に水を運ぶ人。背を向けた女性や、壁に張り付く男性は、躍動感あふれる表現である。このダイナミックな群像劇は以後長く西洋美術の模範となった。<br /><br />*847年に起った火災を、法王レオ4世が祈祷によって消し止めた、という奇跡を描いている。<br />「ユリオドスの間」を描き終えた後、この「火災の間」に取り掛かった。「署名の間」の前室である。1514年から17年までかかり、ラファエロは同時に、サン・ピエトロ大聖堂の造営主任になり、1515年に古代遺跡発掘の監督官にもなっている。新法王レオ10世やその側近、枢機卿からも寵愛され、肖像を描くかたわら、「火災の間」の壁画も手がけていた。

    ラファエロとその工房1514 「ボルゴの火災」 ラファエロの間
    **マニエリスム様式の最初期の完成形。幅約7・7m
    *場面は、847年ボルゴ地区(テレベ川との間)で火災が発生したが、教皇レオ四世の祈りで鎮火したという奇跡エピソード。画面奥の窓から顔をのぞかせている建物は、旧サン・ピエトロ大聖堂。画面左下、焼け落ちるトロイアから父アンキセスを背負って逃げるエピソード。画面右側に水を運ぶ人。背を向けた女性や、壁に張り付く男性は、躍動感あふれる表現である。このダイナミックな群像劇は以後長く西洋美術の模範となった。

    *847年に起った火災を、法王レオ4世が祈祷によって消し止めた、という奇跡を描いている。
    「ユリオドスの間」を描き終えた後、この「火災の間」に取り掛かった。「署名の間」の前室である。1514年から17年までかかり、ラファエロは同時に、サン・ピエトロ大聖堂の造営主任になり、1515年に古代遺跡発掘の監督官にもなっている。新法王レオ10世やその側近、枢機卿からも寵愛され、肖像を描くかたわら、「火災の間」の壁画も手がけていた。

  • ラファエロ1514 「ボルゴの火災」 ラファエロの間<br />*「ボルゴの火災」は「教皇の書 (羅: Liber Pontificalis)」に記されているレオ4世による奇跡を描いた絵画である。カトリック教会によると、847年にローマの一地方であるボルゴで起こった火災を、レオ4世が祝福 (benediction) により鎮火したとされている。

    ラファエロ1514 「ボルゴの火災」 ラファエロの間
    *「ボルゴの火災」は「教皇の書 (羅: Liber Pontificalis)」に記されているレオ4世による奇跡を描いた絵画である。カトリック教会によると、847年にローマの一地方であるボルゴで起こった火災を、レオ4世が祝福 (benediction) により鎮火したとされている。

  • ラファエロ1514 「聖ペテロの解放」 フレスコ画 幅約6.6m<br />*最後に描いた画。画面を牢獄と階段に見立て、囚われの聖ペテロが、眠りこけた守衛たちを起こさぬよう、月夜の暗闇にまぎれて、天使に導かれて、ひそかに逃亡する劇的なストーリが取り上げられた。<br />*中央の点光源により天使が光輝く明暗対比は、バロック風を先取りして、緊張感を幻想的に描いた傑作である。光と闇が交錯する劇的な状況として見事に表現してる。

    ラファエロ1514 「聖ペテロの解放」 フレスコ画 幅約6.6m
    *最後に描いた画。画面を牢獄と階段に見立て、囚われの聖ペテロが、眠りこけた守衛たちを起こさぬよう、月夜の暗闇にまぎれて、天使に導かれて、ひそかに逃亡する劇的なストーリが取り上げられた。
    *中央の点光源により天使が光輝く明暗対比は、バロック風を先取りして、緊張感を幻想的に描いた傑作である。光と闇が交錯する劇的な状況として見事に表現してる。

  • ラファエロ1516-17 「カール大帝の戴冠」ラファエロの間<br />*レオ3世のカール大帝への授冠

    ラファエロ1516-17 「カール大帝の戴冠」ラファエロの間
    *レオ3世のカール大帝への授冠

  • ラファエロ1517 「レオ 3世の宣誓」

    ラファエロ1517 「レオ 3世の宣誓」

  • ラファエロ1502‐04 RA500「オッディの祭壇 聖母の載冠」フィレンチェ・ピティー・パラティーナ美術館所蔵<br />*マリアが渡した帯を手にした弟子の様子などによってドラマの一瞬を切り取ろうとしたり、構図を大胆に天地で分けたりと、師匠ペルジーノにないスタイル。

    ラファエロ1502‐04 RA500「オッディの祭壇 聖母の載冠」フィレンチェ・ピティー・パラティーナ美術館所蔵
    *マリアが渡した帯を手にした弟子の様子などによってドラマの一瞬を切り取ろうとしたり、構図を大胆に天地で分けたりと、師匠ペルジーノにないスタイル。

  • ラファエロ1511‐12  RA500『フォリーニョの聖母』 ヴァティカン美術館<br />*大胆な上下分割、右下で手を合わせているのが注文主のシジスモンド・デ・コンティ―。

    ラファエロ1511‐12  RA500『フォリーニョの聖母』 ヴァティカン美術館
    *大胆な上下分割、右下で手を合わせているのが注文主のシジスモンド・デ・コンティ―。

  • ラファエロ1520  「キリストの変容」ヴァチカン美術館<br />ラファエロの絶筆<br />*福音書によると、イエス・キリストが、弟子たちを連れて、ある高い山にのぼったそうです。そして、その山の上で、予言者であるモーセやエリヤと語りながら、白く光り輝く姿を、弟子たちに示したという出来事です。<br />**悪霊に取り憑かれた少年を治してもらおうと、イエスの弟子たちのもとに連れてきた父親。弟子たちは治療できず、イエスから信仰の薄い者たちよと諭される。<br />**上下に二つの場面を設け、時間の経過を示す。<br />*上半分を描いた時に、ラファエロは息を引き取った。37歳の若さ。描きかけの絵は、弟子が引き継ぎ見事に完成させた。上部の明、下部の暗が不調和だが、かえって、緊迫化と迫力を与えている。<br />**これは、比類のない群像画の手本として影響を与え続けた。構図や人物ポーズは調和がとれていて、人物も硬直することなく空間の中で自由な感じが出ている。調和の群像画として評価されている。

    ラファエロ1520 「キリストの変容」ヴァチカン美術館
    ラファエロの絶筆
    *福音書によると、イエス・キリストが、弟子たちを連れて、ある高い山にのぼったそうです。そして、その山の上で、予言者であるモーセやエリヤと語りながら、白く光り輝く姿を、弟子たちに示したという出来事です。
    **悪霊に取り憑かれた少年を治してもらおうと、イエスの弟子たちのもとに連れてきた父親。弟子たちは治療できず、イエスから信仰の薄い者たちよと諭される。
    **上下に二つの場面を設け、時間の経過を示す。
    *上半分を描いた時に、ラファエロは息を引き取った。37歳の若さ。描きかけの絵は、弟子が引き継ぎ見事に完成させた。上部の明、下部の暗が不調和だが、かえって、緊迫化と迫力を与えている。
    **これは、比類のない群像画の手本として影響を与え続けた。構図や人物ポーズは調和がとれていて、人物も硬直することなく空間の中で自由な感じが出ている。調和の群像画として評価されている。

  • カラヴァッジョ1602-04   「キリストの埋葬」ヴァチカン・絵画館<br />*ミケランジェロによるシスティーナ天井画から約100年が経ち、写実主義が脚光を浴び始めた頃。<br />*光と闇の対比を用いたドラマティックな作風は、後のレンブラントらにも影響を与えた。<br />*キリストの足を中心に、手足を放射状に、人物を配置して、動的にダイナミックな構図である。カラヴァジョは、斬新な写実表現と光と闇の劇的描写によって人々の感情に訴えかけるバロック絵画の代表者。

    カラヴァッジョ1602-04 「キリストの埋葬」ヴァチカン・絵画館
    *ミケランジェロによるシスティーナ天井画から約100年が経ち、写実主義が脚光を浴び始めた頃。
    *光と闇の対比を用いたドラマティックな作風は、後のレンブラントらにも影響を与えた。
    *キリストの足を中心に、手足を放射状に、人物を配置して、動的にダイナミックな構図である。カラヴァジョは、斬新な写実表現と光と闇の劇的描写によって人々の感情に訴えかけるバロック絵画の代表者。

  • レーニ・グイド 「ペテロの磔」 ヴァティカン美術館

    レーニ・グイド 「ペテロの磔」 ヴァティカン美術館

  • レーニ・グイド1635-40 「聖マタイと天使」 ヴァティカン美術館所蔵

    レーニ・グイド1635-40 「聖マタイと天使」 ヴァティカン美術館所蔵

  • ダヴィンチ1480 「荒野の聖ヒエロニムス(未完)」ヴァチカン絵画館<br />*「東方三博士の礼拝」と同時期に描かれた未完の作。荒野で厳しいですが修行に耐える聖人とライオン、背景の風景といった構成。聖人の表情は迫力に満ちている。<br />*荒野での苦行に耐えるヒエロニムスと、足元には彼を見守るライオンが描かれています。苦行に耐える表情と痩せ細った体が、リアルすぎて怖い。顔や胸のあたりは出来上がっているのですが、その他の部分は未完成の作品になります。

    ダヴィンチ1480 「荒野の聖ヒエロニムス(未完)」ヴァチカン絵画館
    *「東方三博士の礼拝」と同時期に描かれた未完の作。荒野で厳しいですが修行に耐える聖人とライオン、背景の風景といった構成。聖人の表情は迫力に満ちている。
    *荒野での苦行に耐えるヒエロニムスと、足元には彼を見守るライオンが描かれています。苦行に耐える表情と痩せ細った体が、リアルすぎて怖い。顔や胸のあたりは出来上がっているのですが、その他の部分は未完成の作品になります。

  • ラファエロ1509   「聖体の論議」 ヴァチカン宮殿  「ヘリオドロスの間」<br />*フレスコ画 幅7、7m<br />*壁四面にも、それぞれ作品が描かれていル。そのうちの一つ「大教皇レオとアッティラの会談」<br />*教皇レオ1世とフン族の王アッティラが停戦交渉をしている様子が描かれています。色鮮やかな天井画は、旧約聖書の創世記の物語が題材になっている。

    ラファエロ1509 「聖体の論議」 ヴァチカン宮殿 「ヘリオドロスの間」
    *フレスコ画 幅7、7m
    *壁四面にも、それぞれ作品が描かれていル。そのうちの一つ「大教皇レオとアッティラの会談」
    *教皇レオ1世とフン族の王アッティラが停戦交渉をしている様子が描かれています。色鮮やかな天井画は、旧約聖書の創世記の物語が題材になっている。

  • 「コンスタンティヌスの間」

    「コンスタンティヌスの間」

  • ボッティチェリー1481-82  「モーセの試錬」システィーナ礼拝堂天井画<br />**ボッティチェリーが複数の物語を一つの画面にまとめあげた作品。モーセ伝。<br />**物語画家として優れた技量を示すとともに、優美で美しい女性像の画家とは異なる才能を示してる。<br />*右下部、エジプト人が同胞の民を打つのを見てエジプト人を殺すモーセ<br />**中央部手前、井戸で祭司エトロの七人の娘に会ったモーセは、彼女たちに水を汲む。<br />*モーセは黄と緑の衣装を付けて7箇所登場してる。

    ボッティチェリー1481-82 「モーセの試錬」システィーナ礼拝堂天井画
    **ボッティチェリーが複数の物語を一つの画面にまとめあげた作品。モーセ伝。
    **物語画家として優れた技量を示すとともに、優美で美しい女性像の画家とは異なる才能を示してる。
    *右下部、エジプト人が同胞の民を打つのを見てエジプト人を殺すモーセ
    **中央部手前、井戸で祭司エトロの七人の娘に会ったモーセは、彼女たちに水を汲む。
    *モーセは黄と緑の衣装を付けて7箇所登場してる。

  • システィーナ礼拝堂天井画。(1~8場面)を示す。<br />写真撮影なので、パンフレットより。<br />ミケランジェロが四年の歳月を掛けて、一人で描き上げた大作。<br />柱などを描き込んで巧みに画面を区分し、旧約聖書、創世記の9場面を展開させた。総勢300人が登場する長さ40mにも及ぶ圧巻の天井画。周辺は47の場面に分割され創世記の各場面が描かれてる。<br />9場面中の1~7場面。<br />*この天井画は、人体、男性ヌードの総目録として画家に参照されてきた。

    システィーナ礼拝堂天井画。(1~8場面)を示す。
    写真撮影なので、パンフレットより。
    ミケランジェロが四年の歳月を掛けて、一人で描き上げた大作。
    柱などを描き込んで巧みに画面を区分し、旧約聖書、創世記の9場面を展開させた。総勢300人が登場する長さ40mにも及ぶ圧巻の天井画。周辺は47の場面に分割され創世記の各場面が描かれてる。
    9場面中の1~7場面。
    *この天井画は、人体、男性ヌードの総目録として画家に参照されてきた。

  • 描かれているのは旧約聖書の世界。大地と水を分離し、太陽と月をつくり、人間を創った神による天地創造。<br />9場面中の4~9場面。上から三番目(=6場面)がアダムの創造である。

    描かれているのは旧約聖書の世界。大地と水を分離し、太陽と月をつくり、人間を創った神による天地創造。
    9場面中の4~9場面。上から三番目(=6場面)がアダムの創造である。

  • ミケランジェロ1508~12  x「アダムの創造」システィーナ礼拝堂  フレスコ画<br />**人類誕生の瞬間を劇的に描いたミケランジェロの天井画。<br />*ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画「天地創造」のなかでも最も有名な部分。神が最初の人間であるアダムに生命を吹き込む瞬間を描いている。<br />ルネサンス三大巨匠のひとりであり西洋美術史上最高の芸術家ともいわれるミケランジェロの最高傑作*<br />**威厳のある神が大きく腕を伸ばし、指先をアダムの左手に向けている。アダムは左手を伸ばしてる。<br />*裸体を晒したアダムは罪を侵す前の姿。アダムの肋骨の一部を抜き取り、最初の女性を作った。<br />人類創造の劇的な瞬間が、神と人との指先を中心に二つの人体によって力強く表現され、ダヴィデのようなアダムの人体には、ミケランジェロの美の理想が示されている。<br />*9場面中の6場面目の画。

    ミケランジェロ1508~12 x「アダムの創造」システィーナ礼拝堂 フレスコ画
    **人類誕生の瞬間を劇的に描いたミケランジェロの天井画。
    *ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画「天地創造」のなかでも最も有名な部分。神が最初の人間であるアダムに生命を吹き込む瞬間を描いている。
    ルネサンス三大巨匠のひとりであり西洋美術史上最高の芸術家ともいわれるミケランジェロの最高傑作*
    **威厳のある神が大きく腕を伸ばし、指先をアダムの左手に向けている。アダムは左手を伸ばしてる。
    *裸体を晒したアダムは罪を侵す前の姿。アダムの肋骨の一部を抜き取り、最初の女性を作った。
    人類創造の劇的な瞬間が、神と人との指先を中心に二つの人体によって力強く表現され、ダヴィデのようなアダムの人体には、ミケランジェロの美の理想が示されている。
    *9場面中の6場面目の画。

  • ミケランジェロ 1508-12    「リビアの巫女」システィナ礼拝堂天井画

    ミケランジェロ 1508-12 「リビアの巫女」システィナ礼拝堂天井画

  • システィーナ礼拝堂内部。ここも写真撮影禁止なので、画像はパンフより。<br />*ミケランジェロの最期の大作。1536-41  「最後の審判」システィーナ礼拝堂<br />フレスコ画。<br />*天井画の完成から20年以上経た後、祭壇正面の壁画に「最後の審判」を描いた。<br />*中央上部に立つ復活したキリストが、生前の行いと信仰によって審判を下し、蘇った死者たちを天国と地獄へ振り分けている。<br />*画面は大きく3つの階層に分かれ、上段から天使たちの群像、キリストのいる天国、地獄に落ちていく人々が描かれている。<br />*墓から蘇った死者が神から裁きを受ける。選ばれた者は天国へ、呪われた者は地獄へ落ちる。伝統的に「最後の審判」では「羊を右に、山羊を左に置く」という言葉を受けてキリストから見て右に天国、左に地獄を描くが、ミケランジェロは、上下に動きを加えた。<br />*複数の人物が絡まり合うグループをいくつも円環を成すように連ねる事により、一層ダイナミックな構図としている。<br />*選ばれた者達が画面左で、地上から天国へと上げられている。一方地獄に落とされる者たちは右下に向かい、渡し守りカロンの船に乗せられる。300人以上の人物が生みだす壮大な世界。「最後の審判」の最高傑作です。<br />*中央の右手を上げ、脇腹の傷を見せる姿は、審判者キリストと呼ばれる。ギリシャ神話の神アポロのような肉体美で描かれる。<br />*マニエリスムを予告する引き伸ばされた人体に注目。<br />*ミケランジェロが60歳から挑んだ傑作で、主題は新約聖書の一場面「最後の審判」。天井画と同じくほぼ一人で6年の歳月を掛けてかき上げた。背景は青一色で遠近法は排除され、人体は引き伸ばされている。<br />*ルターの唱える宗教改革により、ヴァチカンの権威は失墜しようとしたとき、反宗教改革の切り札として天才ミケランジェロを登用し、起死回生の壁画を注文した。<br />*この壁画は、芸術家たちが必ず学ぶべき手本としてのちの世代まで大きな影響を残した。<br />**エネルギーに満ちた群像が圧倒的である。うごめく人体により壮大なドラマを表現した。それは、ヨーロッパの芸術家に無限のインスピレーションの源であった。

    システィーナ礼拝堂内部。ここも写真撮影禁止なので、画像はパンフより。
    *ミケランジェロの最期の大作。1536-41 「最後の審判」システィーナ礼拝堂
    フレスコ画。
    *天井画の完成から20年以上経た後、祭壇正面の壁画に「最後の審判」を描いた。
    *中央上部に立つ復活したキリストが、生前の行いと信仰によって審判を下し、蘇った死者たちを天国と地獄へ振り分けている。
    *画面は大きく3つの階層に分かれ、上段から天使たちの群像、キリストのいる天国、地獄に落ちていく人々が描かれている。
    *墓から蘇った死者が神から裁きを受ける。選ばれた者は天国へ、呪われた者は地獄へ落ちる。伝統的に「最後の審判」では「羊を右に、山羊を左に置く」という言葉を受けてキリストから見て右に天国、左に地獄を描くが、ミケランジェロは、上下に動きを加えた。
    *複数の人物が絡まり合うグループをいくつも円環を成すように連ねる事により、一層ダイナミックな構図としている。
    *選ばれた者達が画面左で、地上から天国へと上げられている。一方地獄に落とされる者たちは右下に向かい、渡し守りカロンの船に乗せられる。300人以上の人物が生みだす壮大な世界。「最後の審判」の最高傑作です。
    *中央の右手を上げ、脇腹の傷を見せる姿は、審判者キリストと呼ばれる。ギリシャ神話の神アポロのような肉体美で描かれる。
    *マニエリスムを予告する引き伸ばされた人体に注目。
    *ミケランジェロが60歳から挑んだ傑作で、主題は新約聖書の一場面「最後の審判」。天井画と同じくほぼ一人で6年の歳月を掛けてかき上げた。背景は青一色で遠近法は排除され、人体は引き伸ばされている。
    *ルターの唱える宗教改革により、ヴァチカンの権威は失墜しようとしたとき、反宗教改革の切り札として天才ミケランジェロを登用し、起死回生の壁画を注文した。
    *この壁画は、芸術家たちが必ず学ぶべき手本としてのちの世代まで大きな影響を残した。
    **エネルギーに満ちた群像が圧倒的である。うごめく人体により壮大なドラマを表現した。それは、ヨーロッパの芸術家に無限のインスピレーションの源であった。

  • システィーナ礼拝堂の正面フレスコ画の模写画。<br />*たまたま、ニューヨーク・メトロポリタン美術館を訪問時(2017年)、同美術館で企画展「ミケランジェロ展」が開催されていたので、訪問した時の出品作品にあったものですが、参考にこちらにも掲示した。<br />Marcello Venusti 作1549年 「最後の審判」ナポリ・カポディモンテ美術館所蔵<br />*Last Judgement is a 1549 tempera on panel painting by Marcello Venusti after Michelangelo&#39;s Sistine Chapel The Last Judgement (1541). It is now in the National Museum of Capodimonte in Naples.<br /><br />It was commissioned by cardinal Alessandro Farnese, who wanted a copy of Michelangelo&#39;s work for his family collection. It was moved to Naples with the rest of the collection at the end of the 18th century.

    システィーナ礼拝堂の正面フレスコ画の模写画。
    *たまたま、ニューヨーク・メトロポリタン美術館を訪問時(2017年)、同美術館で企画展「ミケランジェロ展」が開催されていたので、訪問した時の出品作品にあったものですが、参考にこちらにも掲示した。
    Marcello Venusti 作1549年 「最後の審判」ナポリ・カポディモンテ美術館所蔵
    *Last Judgement is a 1549 tempera on panel painting by Marcello Venusti after Michelangelo's Sistine Chapel The Last Judgement (1541). It is now in the National Museum of Capodimonte in Naples.

    It was commissioned by cardinal Alessandro Farnese, who wanted a copy of Michelangelo's work for his family collection. It was moved to Naples with the rest of the collection at the end of the 18th century.

  • 画面中央に、キリストとマリア。左に天国へ上る人、右に地獄に落ちる人々がいる。大きく円環を描くダイナミックな構図で約400人にも及ぶ人物を丹念に描きこまれている。生命力に満ちた肉体表現が、宗教界に衝撃を与えた。

    画面中央に、キリストとマリア。左に天国へ上る人、右に地獄に落ちる人々がいる。大きく円環を描くダイナミックな構図で約400人にも及ぶ人物を丹念に描きこまれている。生命力に満ちた肉体表現が、宗教界に衝撃を与えた。

  • これから、シスチーナ礼拝堂(礼拝堂内は撮影禁止。)を出て、サン・ピエトロ大聖堂にはいります。

    これから、シスチーナ礼拝堂(礼拝堂内は撮影禁止。)を出て、サン・ピエトロ大聖堂にはいります。

  • ミケランジェロの作品「ピエタ」。ガラスケースでガードされています。<br />*ピエタとは、イタリア語で慈悲、敬愛を意味する言葉。十字架から降ろされたイエスの遺体を膝の上に抱いて嘆き悲しむ聖母マリアの姿として表現されている。母親が死んだ我が子を抱くというエピソードが主題。ピエタの主題は、数多くの絵画、彫刻の名作が生まれた。中でも最高傑作は、本作、ミケランジェロのピエタ像である。<br />*ミケランジェロ20代前半の作品。

    ミケランジェロの作品「ピエタ」。ガラスケースでガードされています。
    *ピエタとは、イタリア語で慈悲、敬愛を意味する言葉。十字架から降ろされたイエスの遺体を膝の上に抱いて嘆き悲しむ聖母マリアの姿として表現されている。母親が死んだ我が子を抱くというエピソードが主題。ピエタの主題は、数多くの絵画、彫刻の名作が生まれた。中でも最高傑作は、本作、ミケランジェロのピエタ像である。
    *ミケランジェロ20代前半の作品。

  • ミケランジェロ1498~1500年 「サン・ピエトロのピエタ像」。大理石、高さ174cm<br />*ミケランジェロのサインが入った唯一の作品。23歳の時の傑作。若くして正に天才ぶりを発揮してる。<br />*慈悲深いマリアの表情や抱き上げる指一本までも完璧。<br />*何度か破壊され、鼻や指が欠落したマリア像でも、劣化は反って観る人の想像力で「欠落の美」を与える。<br />*理想的な人体表現が追求され、これ以上望みえないほどの完成度と言われてる。<br />*ミケランジェロはローマ滞在時、バッカス像と、このピエタの成功により名声を得て、芸術家としての地位を不動のものとするきっかけとなった。ミケランジェロが制作したピエタは、死せる息子キリストを抱える聖母マリアの悲しみに満ちた表情や筋肉や衣服の細密な描写など、それまでに彫刻されたピエタの表現を遥かに超えたものであった。<br />

    ミケランジェロ1498~1500年 「サン・ピエトロのピエタ像」。大理石、高さ174cm
    *ミケランジェロのサインが入った唯一の作品。23歳の時の傑作。若くして正に天才ぶりを発揮してる。
    *慈悲深いマリアの表情や抱き上げる指一本までも完璧。
    *何度か破壊され、鼻や指が欠落したマリア像でも、劣化は反って観る人の想像力で「欠落の美」を与える。
    *理想的な人体表現が追求され、これ以上望みえないほどの完成度と言われてる。
    *ミケランジェロはローマ滞在時、バッカス像と、このピエタの成功により名声を得て、芸術家としての地位を不動のものとするきっかけとなった。ミケランジェロが制作したピエタは、死せる息子キリストを抱える聖母マリアの悲しみに満ちた表情や筋肉や衣服の細密な描写など、それまでに彫刻されたピエタの表現を遥かに超えたものであった。

  • ベルニーニ作  「バルダキーノ(天蓋)」<br />*天蓋と聖堂。天蓋のたかさは29メートルにも及ぶ。<br />*ウルバヌス8世に重用され、サン・ピエトロ大聖堂の内陣交差部の主祭壇を覆うために天蓋を建造した。力強くうねる4本のブロンズの円柱が空間を荘厳にしており、のちに後陣に豪華なカテドラル・ペトリ(聖ペテロ司教座)を設置した結果、大聖堂に入るなり中央に巨大なバルダッキーノが見え、その円柱の間から光に満ちた壮麗な司教座を望むことが出来るように、身廊を歩くにつれて、徐々に神と教皇の栄光に近づくという導線を作った。

    ベルニーニ作 「バルダキーノ(天蓋)」
    *天蓋と聖堂。天蓋のたかさは29メートルにも及ぶ。
    *ウルバヌス8世に重用され、サン・ピエトロ大聖堂の内陣交差部の主祭壇を覆うために天蓋を建造した。力強くうねる4本のブロンズの円柱が空間を荘厳にしており、のちに後陣に豪華なカテドラル・ペトリ(聖ペテロ司教座)を設置した結果、大聖堂に入るなり中央に巨大なバルダッキーノが見え、その円柱の間から光に満ちた壮麗な司教座を望むことが出来るように、身廊を歩くにつれて、徐々に神と教皇の栄光に近づくという導線を作った。

  • クーポラ。ミケランジェロの設計による巨大なドーム。直径約42m、高さ120m。ドームを支える支柱直上に、4福音史家(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)が象徴する動物とともに描かれている。

    クーポラ。ミケランジェロの設計による巨大なドーム。直径約42m、高さ120m。ドームを支える支柱直上に、4福音史家(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)が象徴する動物とともに描かれている。

  • 大聖堂のクーポラ<br />

    大聖堂のクーポラ

  • 天蓋。これはベルニーニの作品。

    天蓋。これはベルニーニの作品。

  • 巨大なクーポラの真下に天蓋(バルダッキーノ)がある。<br />このねじれ柱には、みつばち、太陽神のマスク、月桂樹といったバルベリーニ家のシンボルがあしらわれている。

    巨大なクーポラの真下に天蓋(バルダッキーノ)がある。
    このねじれ柱には、みつばち、太陽神のマスク、月桂樹といったバルベリーニ家のシンボルがあしらわれている。

  • ベル二ー二作。 「栄光の司教座」<br />*巨大な聖遺物器。<br />*この煌びやかな作品で大聖堂の装飾を完結させた。そして教皇の優位性を歌い上げた。中央の輝く光部はステンドグラス。

    ベル二ー二作。 「栄光の司教座」
    *巨大な聖遺物器。
    *この煌びやかな作品で大聖堂の装飾を完結させた。そして教皇の優位性を歌い上げた。中央の輝く光部はステンドグラス。

  • ラファエロ1518ー20 「キリストの変容」ヴァチカン、サン・ピエトロ大聖堂<br />*悪霊に取り憑かれた少年を治してもらうために、イエスの弟子たちの元へ連れてきた父親。弟子たちは治癒できず、イエスから信仰の薄いものよと諭される。<br />*上下二つに分かれた場面が、時間の経過をしめす。

    ラファエロ1518ー20 「キリストの変容」ヴァチカン、サン・ピエトロ大聖堂
    *悪霊に取り憑かれた少年を治してもらうために、イエスの弟子たちの元へ連れてきた父親。弟子たちは治癒できず、イエスから信仰の薄いものよと諭される。
    *上下二つに分かれた場面が、時間の経過をしめす。

  • クーポラと天蓋とローマの大空間。<br />巨大な空間は色大理石など高価な材料で仕上げられている

    クーポラと天蓋とローマの大空間。
    巨大な空間は色大理石など高価な材料で仕上げられている

  • 外は、サンピエトロ広場です

    外は、サンピエトロ広場です

  • ジャン・ロレンツオ・ベルニーニ1656ー67 「サン・ピエトロ広場」<br />写真:サンピエトロ使徒座聖堂の正面。中央部分が4本のコリント式オーダーの円柱によって支えられたペディメントを持つ古代神殿風デザインである。<br />*カトリック総本山であるサン・ピエトロ大聖堂の前に広がる広場、長径340m、短形240mの楕円形。ここには多くの巡礼者や観光客が集まる。

    ジャン・ロレンツオ・ベルニーニ1656ー67 「サン・ピエトロ広場」
    写真:サンピエトロ使徒座聖堂の正面。中央部分が4本のコリント式オーダーの円柱によって支えられたペディメントを持つ古代神殿風デザインである。
    *カトリック総本山であるサン・ピエトロ大聖堂の前に広がる広場、長径340m、短形240mの楕円形。ここには多くの巡礼者や観光客が集まる。

  • サンピエトロ使徒座聖堂の正面

    サンピエトロ使徒座聖堂の正面

  • 聖堂前広場に面した列柱<br />*ベルニーニの設計による。大聖堂前の空間に巨大な2層のコロネードに囲まれた広場を作った。この広場は信者を迎え入れる母なる教会の手をしめしている。サン・ピエトロ大聖堂はキリスト教世界の中心としての教皇庁の威厳と権威をアピールする一大モニュメントに変貌した。<br />

    聖堂前広場に面した列柱
    *ベルニーニの設計による。大聖堂前の空間に巨大な2層のコロネードに囲まれた広場を作った。この広場は信者を迎え入れる母なる教会の手をしめしている。サン・ピエトロ大聖堂はキリスト教世界の中心としての教皇庁の威厳と権威をアピールする一大モニュメントに変貌した。

  • 列柱の回廊とオベリスク。

    列柱の回廊とオベリスク。

  • ローマ法王スピーチをスクリーン映す予定がある。広場には座席がびっしり準備されてます。

    ローマ法王スピーチをスクリーン映す予定がある。広場には座席がびっしり準備されてます。

  • トレビの泉に立寄る途中の交差点で見かけた彫刻。

    トレビの泉に立寄る途中の交差点で見かけた彫刻。

  • トレビの泉

    トレビの泉

  • ヴァチカン地区を離れ、トレビの泉にやってきました。

    ヴァチカン地区を離れ、トレビの泉にやってきました。

  • イタリアらしいおしゃれなスクーターです。

    イタリアらしいおしゃれなスクーターです。

  • ベッリーニ、1471~74年   ▲「死せるキリストの哀悼」ヴァチカン博物館

    ベッリーニ、1471~74年 ▲「死せるキリストの哀悼」ヴァチカン博物館

  • ペルジーノ1481-82 ▲[聖ペテロへの天国の鍵の授与」ヴァチカン博物館

    ペルジーノ1481-82 ▲[聖ペテロへの天国の鍵の授与」ヴァチカン博物館

  • ベルニーニ ▲「聖ロンギヌスの像」  サンピエトロ大聖堂

    ベルニーニ ▲「聖ロンギヌスの像」 サンピエトロ大聖堂

  • ラファエロ ▲「ミルウィウス橋の戦い」ラファアエロの間

    ラファエロ ▲「ミルウィウス橋の戦い」ラファアエロの間

  • ラファエロ ▲「十字架の出現」ラファアエロの間

    ラファエロ ▲「十字架の出現」ラファアエロの間

  • ラファエロ1515‐19  ▲《エリマの罰 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー》 ヴァティカン美術館

    ラファエロ1515‐19  ▲《エリマの罰 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー》 ヴァティカン美術館

  • ラファエロ1515-19  ▲《鍵の受渡 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」ヴァティカン美術館

    ラファエロ1515-19  ▲《鍵の受渡 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」ヴァティカン美術館

  • ラファエロ1515‐19 ▲《アテネで説教をする聖パウロ システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」ヴァティカン美術館

    ラファエロ1515‐19 ▲《アテネで説教をする聖パウロ システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」ヴァティカン美術館

  • ラファエロ1515‐19 ▲《アナニヤの死 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」ヴァティカン美術館

    ラファエロ1515‐19 ▲《アナニヤの死 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」ヴァティカン美術館

  • ラファエロ1515‐19 ▲《サウロの改心 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」 ヴァティカン美術館

    ラファエロ1515‐19 ▲《サウロの改心 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」 ヴァティカン美術館

  • ラファエロ1515‐19 ▲《ストルピオの癒し システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー》 ヴァティカン美術館

    ラファエロ1515‐19 ▲《ストルピオの癒し システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー》 ヴァティカン美術館

  • ラファエロ1515‐19 ▲《ルステラの犠牲 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー》 ヴァティカン美術館

    ラファエロ1515‐19 ▲《ルステラの犠牲 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー》 ヴァティカン美術館

  • ラファエロ1515‐19 ▲《聖ステパンの石内 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」 ヴァティカン美術館

    ラファエロ1515‐19 ▲《聖ステパンの石内 システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー」 ヴァティカン美術館

  • ラファエロ1516-17 ▲「カール大帝の戴冠」ヴァチカン博物館

    ラファエロ1516-17 ▲「カール大帝の戴冠」ヴァチカン博物館

  • ラファエロ1517 「レオ 3世の宣誓」ヴァチカン博物館

    ラファエロ1517 「レオ 3世の宣誓」ヴァチカン博物館

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