ユーラシア大陸横断【陸路】101日目　イタリア　ピサ

2017/03/02 - 2017/03/02

＜行った所＞
ドゥオーモ広場（洗礼堂、ドゥオーモ、斜塔、納骨堂、シノピエ美術館）

★

東京から飛行機を使わず陸路・海路でユーラシア大陸を横断する旅行です。

フィレンツェから半日ピサへ行ってきました。事前にウェブ予約したのは斜塔の入場券のみ。往復の列車も予約していません。
オフシーズンということもあってか、移動はスムーズでした。

斜塔の写真を撮るだけなら30分でOK（ひどいｗ
でもせっかくなので洗礼堂とドゥオーモくらいは見ておきたいところ。
納骨堂とシノピエ美術館はちょっとマニアックかも。
ピサは斜塔をはじめとするドゥオーモ広場の見所だけなら半日で十分です。
健康健脚であれば斜塔のぼりもおすすめです。

99-100日目　イタリア　フィレンツェ
http://4travel.jp/travelogue/11234527
の続きです。

-----------------------------101日目（2017/3/2）---
7:53 フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
　↓鉄道
9:03 ピサ・チェントラーレ駅
9:16 ピサ中央駅前
　↓バス
9:28 Plaza Manin
9:32-12:15 ドゥオーモ広場
　9:48-10:00 洗礼堂
　10:04-10:35 ドゥオーモ
　10:59-11:25 斜塔
　11:32-11:56 納骨堂
　12:00-12:13 シノピエ美術館
12:34 Plaza Manin
　↓バス
12:48 ピサ中央駅前
13:12 ピサ・チェントラーレ駅
　↓鉄道
13:56 フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅

＜写真は”ピサの斜塔”とドゥオーモ＞

全体のルートはGoogle mapで↓
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=z1Gu1WLgvovM.k5bW8XTFkRBI

エリア ピサ(イタリア)

• 旅行の満足度: 3.5

101日目（2017/3/2）
7:47

フィレンツェからピサへは鉄道で向かいます。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から出発です。

チケットはこちら。
今回はレッジョナーレという普通列車で向かいます。
チケットは券売機で購入しました。

購入の仕方はヴェネツィア編で
→http://4travel.jp/travelogue/11234524

2等の座席はこんな感じ。
きれいで座りやすそう。座席は自由席です。

途中いくつか駅に止まるのですが、アナウンスがあるものの音が小さい。。

チケット買うときに画面で時刻が出るのでチェックしておくと安心です。

ガタガタゴトゴト・・・
田舎風景を通過していきます。

9:05

1時間ほどでピサ中央駅に到着しました。

ピサには他にサンロッソーレ駅がありこちらの方が斜塔に近いのですが、フィレンツェからの直通列車が少ないため、結局乗り換えるのではバスと同じかなと思い今回はチョイスせず。

ちなみに中央駅のトイレはEUR1ですが、ドゥオーモ広場のトイレはEUR0.50でしたので、ここでトイレしたくなってもちょっと我慢したほうが得かもｗ


鉄道
7:53 フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
→9:03 ピサ・チェントラーレ駅
EUR 8.40

駅を出るとこのような広場になっています。
写真右のホテルの前から斜塔周辺へのバスが出ています。

何番バスに乗ればよいかわからないので、
いちいちバスの運転手に「斜塔に行くか？」ときくことに。
このバスは行くとのことで、さっそく乗り込みます。


バス
9:16 ピサ中央駅前→9:28 Plaza Manin
EUR 1.20

10分ほどで斜塔のあるドゥオーモ広場近くのバス停に到着。
城壁のようなものがありその手前では露店が準備中。

門をくぐると→

ピサの名物がお出迎え！
手前から、洗礼堂、ドゥオーモ、斜塔です。

さっきから黙っていましたが、この日ずっと曇り空なんです。。写真が暗くて残念。

まだ朝9:30すぎだというのにすでに写真を撮る人たちで通りはいっぱい！

こうしてみると、斜塔はずいぶん傾いて見えますね。
後で上るのが楽しみ。

斜塔は事前にウェブ購入しているので、それ以外のチケットを購入します。

チケットオフィスは広場に面したこの建物。

チケットで入れる場所にはチェックが入っています。
今回はこの4つと斜塔に行く予定。


チケット（ドゥオーモ、洗礼堂、納骨堂、シノピエ美術館）
EUR 8

事前購入チケット（ドゥオーモ、斜塔）
EUR 18

※ドゥオーモはチケットに必ずついてきます。

9:49

斜塔の予約時間までまだあるので、まずは洗礼堂から行ってみましょう。

入ったところ。中も円形になっています。

中央にあるのが洗礼槽。
これは円形ではなくて八角形。
13世紀のイタリア人彫刻家グイード・ビガレッリ（Guido Bigarelli da Como）によるもの。

近くにある説教壇もニコラ・ピサーノによる13世紀のもの。
キリストの聖書の場面5つが彫刻されていました。

壁に小さな入り口があったので入ってみるとこのような細い階段が。。

2階（というのか？）に上がってきちゃいました。

ここからは洗礼堂が上から覗けます。
洗礼槽は外は八角形なのですが、中は十字架のような格好をしているんですね。

10:04

続いて向かいにあるドゥオーモへ。

3つ扉が並んでいますが、真ん中の扉には聖母の生涯を描いたレリーフが、左右の扉にはキリストの生涯を描いたレリーフがそれぞれ見られます。

中に入ると・・・
あれー工事中ｗ

2018年9月まで工事だそうですので、行かれる方はお気をつけて。。

アーチ状に飾られた柱列や縞模様の装飾はスペインやトルコ、ブルガリアなどイスラムの影響を受けたところで見られる雰囲気。

天井は金箔が貼られていて見た感じ豪華。

中央の方に歩いていくとガリレオのランプがあります。
ピサ生まれのガリレオがここのランプを見て振り子の法則を思いついたといわれていますが、微妙に法則発見年とランプの設置年が整合せず、盛られた話っぽいです。

ランプのそばにあるのは説教壇。
洗礼堂の説教壇を制作したニコラ・ピサーノの息子、ジョヴァンニ・ピサーノによるもの。
天地創造やキリストの生涯のレリーフだそうです。

中央礼拝堂は厳かな雰囲気。

こちらの礼拝堂の中央に棺があるのですが、よく見ると・・・→

人型の何かが入ってる！？

ピサの守護聖人ラニエーリの石棺で、実際にラニエーリの遺体が入っているんだとか！

Berlinghiero di Melaneseの聖母子像（di sotto gli Organi）。
13世紀の作品だそうです。

10:40

そろそろ斜塔の時間。
入場前にドゥオーモの斜め後ろにある「i」で荷物をクロークに預けます。

チケットはこちら。
ネットで予約するとPDFが送られてくるので印刷して持っていきます。

モザイクの部分はバーコードになっていて、これをかざして入場することになるので印刷を忘れないようにしましょう。

西から見たバージョン。

入口。
間近で見ても相当傾いてしまっています。

入るや否や、な、なんだこれ！
バランスがおかしくなります。
傾いている方に引っ張られるような感じ。

中で傾いている感じの写真を撮りたい方は水平器必須です。
デジカメなら水平器表示をぜひ出しておきましょう。

この写真も水平に撮っているのですが、床がかなり斜めになっているのがわかります。

階段を上って頂上をめざします。
この階段が地味に大変！
斜めに引っ張られながら上っていくのはなかなか。
荷物持ち込み禁止にする意味がわかります。

階段の擦り減り方！
偏り方でこの塔が傾いていることがよくわかります。

はあ、はあ。。
ここが展望台？

違ったか・・・まだ階段が。

ステップはもうぐにゃぐにゃｗ

どうやら到着したらしい・・・
ただでさえ約300段もあって疲れるのに斜めになっているから余計にくたびれます。

本当はさらにこの1層上にも展望台があるのですが、この日は閉鎖されていて上れませんでした。

展望エリアはフェンス方式でした。
隙間から外の景色が見られます。

ぐるり一周見てみましょう。
まずは北方向。
下の黄色い建物はクロークがあるところ。

西方向。
全然高い建物がないんですね。
地方都市といった感じがします。

東方向。
ドゥオーモと洗礼堂がよく見えます。

ドゥオーモは上から見ると全然印象が違いますね。

ふと柱を見ると・・・顔が！ｗ

戻らないといけない時間になったので階段を下りていきますが、これはこれで難しいｗ

一階まで下りてきたらこの碑が目に入りました。
ガリレオって書いてありますね。ガリレオがピサの斜塔で実験したことの記念碑だそうです。

重さの違う二つのものを同時に落下させて落ちるのにかかる時間は同じだということを証明した実験ですが、これは創作ではないかともいわれています。

11:32

クロークに荷物を取りに行き、その隣にある納骨堂（カンポサント）へ行ってみました。

なんじゃこりゃあーというくらい長い廊下。
回廊になっており、ご覧のように一辺がすごい長いんです。

ちょうど真ん中に見えるところが入口。
そして床の長方形の模様は、棺。
みなさん結構気にせず棺の上をどかどか歩いていますが、ちょっと気が引けてしまい棺の間の狭い部分を歩く始末。。

フレスコ画が一面にあり、薄いのですが結構見ごたえがありました。

これは地獄の様子ですかね。
腹の中に人が透けてみえるというセンスもなかなか。

一部は修復中でした。

西の回廊。
東西の回廊は短めなんですね。

真ん中ではピサ港で使われていた鉄鎖が展示されていました。

北の回廊。
こっちは長ーい！

真ん中左にある出入口の先に部屋があり「死の凱旋」というフレスコ画が見られるそうなのですが、訪問時は修復のため見学できず。。

かわりにといってはなんですが北壁のフレスコ画を凝視。

これはなんだろう・・・
薄くてわかりづらいのですが、円形の上に顔があり、中央の円には動物や魚が描かれています。

北側は比較的きれいな棺が多い印象。
右のは2009年に亡くなった方らしいので相当新しい棺ですね。

東壁奥に部屋がありました。
聖具などが飾られていますが、近くでは見られませんでした。

12:00

最後はシノピエ美術館に行ってみました。
切符売り場と同じ建物に入っています。

シノピエとは、フレスコ画の下絵のこと。
下絵ばっかり展示している変わった美術館です。

入ってすぐ、かなり大きな下絵が登場。
さっき納骨堂で見た詳細不明な丸の絵ですね。

下絵たちがたくさん。
どれも薄くて何が描かれているか俄かにはわからない。。

2階にあった大きな下絵は「死の凱旋」。
納骨堂では見られなかったですが、下絵は鑑賞できましたｗ

アップ！

狩りに出かけた貴族の集団が遺体を見つけるという様子。
薄いですが一応確認できました。

12:26

ピサはこれでおしまい！
駅に戻ります。

来た時に通った城壁を出ると露店が並んでいました。
ここはマニン広場といいます。

バスの切符は露店があったマニン広場を北に向かってすぐにあるこちらのBar Tiziamoで購入できます。

バス停はマニン広場向かいの道路を渡ったところにあります。


バス
12:34 Plaza Manin→12:48 ピサ中央駅
EUR 1.20

ピサ中央駅に到着。
周辺には小さな商店があるくらいであまり何もないみたい・・・

ではフィレンツェに戻ります！

行き同様切符は乗る直前に購入しましたが余裕でした。


鉄道
13:12 ピサ・チェントラーレ駅
→13:56 フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
EUR 8.40

4分早くフィレンツェに到着。
そんなこともあるんですね。

この日はこの後ローマに向かう予定ですが、まだちょっと早いのでフィレンツェをぶらぶらすることにしました。

http://4travel.jp/travelogue/11234526
に戻ります。