2016/07/13 - 2016/07/17
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binchanさん
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7月14日木曜日、旅行二日目。
旧深澳線跡めぐりから舊草嶺隧道探訪と、順調に観光しています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10:23、隧道口バス停から國光1811路バスに乗車しました。
國光らしくなくぶっ飛ばしタイプの運転手さん。運転席後ろのアクリル板に「5分早く乗車を」という落書き。バスだもの少し早かったり遅かったりするよね、早めにバス停を通り過ぎることだってあるさ!でもこの運転手さんには、もうちょっと標準運行時間を考慮して運転してほしい。 -
東北海岸の美しい眺めを再確認しつつ、もうそろそろ下車する頭城だな〜と思っていたら、バスは突然ガソリンスタンドに入った!
路線バスが途中で給油するのは他所の国では体験済みですが、台湾(しかも國光)では初体験。まあ、片道4時間かかる路線なので、途中で給油するのは当たり前かもしれませんね。
日本にも途中で給油する路線ってありますか?ご存知の方、コメントお待ちしております。 -
10:53、頭城站で下車。
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バス停に「站」とつくだけあって、近くにはバス会社の事務所がありました。切符売り場や待合所があります。
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鉄道の頭城站まで歩いてきました。バス停から3〜4分。
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駅前の様子。
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駅でトイレに行こうと思ったら、工事中で簡易トイレしかなかった。こんなことなら別の駅で乗り換えればよかった。
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ということでホームへ。
頭城駅 駅
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この屋根、味があるなあ。
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ここで栄養を補給。
水、塩、飴、QPコーワゴールドは持ち歩いて常時補給を心がけてますが、たまには乳酸菌も摂らねば。 -
11:13、樹林行き区間車4151に乗車。
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三つ目の駅「亀山」で普悠瑪271を待避します。
今回区間車に乗って気づきました。東部幹線の区間車ってだいたいロングシートなんですけど、現地の方でロングシートに対面で座っておしゃべりする人って多くないですか?まあ空いていればの話なんですけど。
西部幹線にもロングシートの区間車はあるけれど、対面でしゃべる人はめったにいない気がする。これって、昔東部幹線は軌道が狭かったので、対面でも十分おしゃべりできたことの名残なんじゃないかと。大して回数乗ってませんが、若い人はやらない気がするんですよね。
ただ宜蘭線の軌道は最初からこの広さだったので、今回宜蘭線でそういう光景を見たのはこの仮説には当てはまらないんですけど…。
一人旅って話す相手もいないので、こういう余計なことを考えながら列車に乗ってます。(一人旅あるあるだと思います。) -
福隆站に近づくと乗っていたお客さんほぼ全員がそわそわし、お財布を取りだしたりし始めました。ビーチで有名な福隆とはいえ、そんなにみんな降りるのかしらと思っていたら、お弁当を買うためでした。そういえば、鉄道弁当でも有名なんですよね。
私はここで下車。 -
站牌を探してホームをウロウロしていたら、駅員さんに「何探してるの?」と言われました。「站牌を…」と答えると、「ここにあるじゃない」と柱に書かれた「福隆」を指さしました。「ええと、あのあっちの駅とこっちの駅がある方のやつを…」と言うと、なっとくと言うかあきれたというか、そういう表情で去って行きました。
世の中には駅にいたずらする悪い人もいるからね、駅員さんも大変です。 -
そんなひと悶着あって撮影できた站牌です。
福隆駅 駅
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地下道で改札へ向かいます。
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シリーズ、台湾鉄路駅の地下道。
福隆の地下道は清潔だが殺風景。 -
ちょっとだけ写真が飾ってあった。
これ昔の福隆駅? -
駅の待合室で駅弁食べてる人多し。
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別の時間に撮影した窓口。
昔は列車ひとつ乗るにも窓口に行列して切符買ってましたよね。今は悠遊カードでぱぱっと乗れちゃうし、指定切符もネットや自販機で買えちゃう。便利になったもんです。 -
行李房(手荷物預かり所)はないですが、コインロッカーはあり。
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福隆ならではの設備もあります。
ビーチで遊んだ足を洗うところ。トイレの前にありました。 -
予定ではここで昼食をとり、バスで次の観光地へゆくつもりでしたが、気力が低下してタクシーに決定。乳酸菌効いてないな。
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12:00、福隆駅前からタクシーに乗車。
12:09、鹽寮海濱公園で下車。170元でした。
鹽寮は福隆の北にあり、福隆海水浴場から砂浜が数キロにわたって続いています。その海岸は「黄金海岸」と呼ばれ、鹽寮でもかつては海水浴ができたようですが、現在は水域で遊ぶことはできず、普通の公園として開放されています。 -
海水浴場ができなくなってしまった最大の原因がこれ、台湾第四原子力発電所(龍門核能發電廠:通称核四廠)。
これは公園より山側にある建物ですが、海側にも専用の港が建設されています。そのために潮の流れが変わり、付近の砂浜が消失しつつあるんです。福隆ビーチも現在では他所から運んできて維持しているとのこと。
1980年代に計画され1999年に着工したにもかかわらず、いまだに稼働できていない問題の発電所です。稼働できていない主な原因は安全問題ですが、おそらくは計画段階からさまざまな問題が複合的に絡み合っているのでしょう。原発建設決定に関する社会問題は「こんにちは貢寮」というドキュメンタリー映画にもなっています(私は見ていませんが…)。 -
入口の門、右側の柱には「塩寮海濱公園」の文字。
鹽寮海濱公園 広場・公園
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左には「塩寮抗日遺址」の文字。
ここは日本が台湾を領有するにあたり、北白川宮能久親王率いる近衛部隊が最初に上陸した場所なんです。かつてその上陸記念碑があった場所に、現在では抗日碑が建てられています。
今回の旅行は旧深澳線の探訪と基隆がらみの歴史探訪が主なテーマなんですが、この「北白川宮親王部隊上陸」というのは歴史探訪の方とかかわってくるので、ここまで来たついでに寄ることにしたんです。 -
公園の入口は中国風です。ここで入場券を買います(60元)。
受付にはオジサンが二人で食事しながら勤務していました。お昼時でしたから。そして私が帰る時は二人で爆睡してました。昼食後ですからね。私以外に入場者はいなかったし、暑い中、暇な職場ってのもそれはそれで大変かも? -
説明板は日に焼けて全く読み取れない…。
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でも大丈夫、新しいタイプの案内板いたるところに設置されています。
強化ガラスでしょうか、そこにサンドブラスト的な技法で昔の風景が描かれてます。
海には軍艦が浮かび、陸には上陸した日本人と思われる人々。 -
水平線の高さを実風景と合わせるとわかりやすいんだろうけど、うまくいかない。
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頑張って地平線を合わせてみたが、そうしたら船が空を飛んじゃったよ。よっぽど高いところから重ね合わせないと、実際の風景とは合致しませんね。
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日本が台湾を領有するに至った経緯なんかも説明されています。
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1895年の北白川宮親王近衛師団上陸の様子。
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親王殿下露営のご様子。
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抗日紀念碑。
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1975年、この抗日紀念碑が建てられました。
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近くの案内板を重ねて撮影してみました。ガラスに描かれているのがかつて建っていた「北白川宮征討記念碑」。最上部の砲弾型の部分は、日清戦争の戦利品だった砲弾を改鋳したものだそうです。
戦(光復)後、この記念碑は遺棄され、この地に抗日紀念碑が建てられました。 -
案内板の説明書き。
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これは古い方の説明版。
これが書かれたのがいつなのかはわかりませんが、ずいぶんと論調が違う気がします。(新しい方が日本語版なのでフェアじゃないかもしれませんが、中国語版の単純翻訳だと思います。) -
海辺まで行けたので砂浜の写真を撮ってみました。
こちらは福隆方面。 -
奥に見えるのが三貂角岬。台湾本島最東端の岬です。
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こちらは原発港の方面。
本当にすぐ隣にあるんですよ。 -
浜までは立派な歩道があります。7〜8年前のブログなんかには家族連れでにぎわう海岸の写真が見られるんですけどね。
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原発と抗日紀念碑のツーショット。
この原発、多くの設備を日本企業が受注しているので、このビジュアルはちょっと意味深かな。 -
もう一枚。海側の建物とのツーショット。
昨日淡水から基隆に向かうバスから第一と第二を見たし、おととしは墾丁で第三も見たので、これで台湾の原発4つとも見たことになる。別に探しているわけでもないけど、なぜか発見してしまうんですよ。ここも鹽寮の抗日碑を探していたら原発が目にはいっちゃったんです。 -
公園の別のエリアに行ってみます。
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ちょっと古いですがネット上にこんな地図を発見したので借りてきました。
現在、龍門露営区方面には通り抜けができませんし、浜辺で遊ぶことも禁止されています。 -
地図真ん中あたりの景観親水区。どう見ても管理されてないですね。
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シャワールームとかがある建物も廃墟っぽい。
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レストランはかろうじて営業していました。
入ってみようかものすごく迷いましたが、勇気が出なかった。 -
入場券で割引になるみたいだけど…。
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地図によると「土地公廟」。でも中は物置みたいになってました。
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海辺への道はとりあえず通行禁止にはなっていません。
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泳ぎのマークに斜線がはいっているものの、「請注意安全」としか書いてない。
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入場券には「海域未開放」と書いてあったけれど、海に入ったりしなければ危険ではなさそうです。
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更衣室やシャワー設備もまだ新しそうなのに…。広大な駐車場もあるのに…。平日とはいえ夏休みに誰もいないなんてもったいない。
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龍門露営区(福隆方面)への自転車道は封鎖。
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そろそろ次に移動します。
公園の目の前に鹽寮というバス停もあるのですが、時間があったので1区間歩いてこのバス停まで来ました。
その名は「砲台山」。
日本軍が基隆や蘇澳といった港を避けてここに上陸したのには理由がありました。それらの港は以前のフランスとの戦争を機に砲台を築いて防衛を強化していたため、その砲台を避けてここに上陸したのです。でもここにも「砲台山」があるとすると、その砲台はいつ誰が築いたもの!?
これに関しては情報を探しても何も出てきません。何かご存じの方、コメントをお待ちしています。 -
12:27、基隆方面行き791バスに乗車します。
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