2016/07/13 - 2016/07/17
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binchanさん
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7月14日木曜日、旅行二日目。
炎天の7月台湾、根性で観光しています。私が根性を見せるのは台湾旅行の時だけです。
今回の旅行記で旧深澳線跡めぐりは完結です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
15:47、海科館から1051バスに乗って瑞芳へやってきました。
降りるときには乗客が私だけで、運転手さんに「瑞芳でどこに行くの?」と聞かれました。九份などの観光地に行くバスはちょっと離れたところから出るので、それを教えてくれようとしたのでしょう。
しかし私は正直に「深澳線に乗って海科館へ行く」と答えてしまいました。「海科館は君が乗ってきたバス停だよ!?」と、もう完全に何か勘違いしている人扱いです。鉄道とバスに乗るのが好きで云々と変な言い訳をしながら下車しました。
平渓線に乗るとでも言っておけばよかった…。 -
とりあえず瑞芳站へ。
瑞芳駅 駅
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時間があるので老街を散策しに行きます。
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老街は駅裏(後站)にあるので地下道を通ります。
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地下道の両側には新旧瑞芳の写真が展示されています。
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昔の街並みと現在の様子が比較できます。
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こちらは鉄道員さんかな?
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出口の案内板は石炭を積んだトロッコの形。
周辺の鉱山で働く人々にとって、瑞芳は食糧や日用品を買い出しに来るための町でした。当時あったお店の名前が「瑞芳」だそうで、そのうち町の名前が瑞芳になったとか。 -
瑞芳後站。
旧深澳線が廃止されてから現在の深澳線が運行開始するまでの間、ここは使われていませんでした。ですから、老街のある駅裏はすっかり寂れてしまっています。
旅行記を書くために調べていたら、右下にある石碑の隣に瑞芳神社の灯篭が置かれているようなのですが、この時は全く気付きませんでした。今もあるのかな?
ちなみに、瑞芳神社は現在の瑞芳高工の南側にあったのですが、そこには何の痕跡も残っていないそうです(忠烈祠にもなっていない)。灯篭がここに、狛犬が龍巌宮(駅前側、明燈路三段)前に残されているとの情報があります。 -
後站でまず目に入るのが国民党の事務所。
党の事務所がおかれていることからも、かつてはこちら側が瑞芳の中心街だったことがわかります。瑞芳老街 旧市街・古い町並み
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駅から北に伸びる道は商店街になっています。
2009年の写真(台湾の方のブログ)ではすっかり廃墟になり立ち入り禁止になっている建物が、2012年のストリートビューでは修復されお店になっているのが確認できます(この写真では見切れちゃってる)。
近年のレトロブームと後站復活により、このあたりが再び脚光を浴びているのでしょう。
瑞芳老街 旧市街・古い町並み
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党事務所のところで左に入ると、瑞芳旅社があります。
現在は営業していません。 -
扁額を掲げた旅社ってどうしてこんなにノスタルジックなんだろう。
私は見に行っていませんが、この通りをもう少し行くと、線路沿いに日本家屋が残っているそうです。修復はされていないようですが。 -
では古い建物が多く残る逢甲路へ。
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逢甲路で最初に目につくのが「廖建芳古厝」です。
騎楼(柱で支えられた一階前面)とバロック風ファサードが印象的な建物。茶商のものだそうですが、その方の来歴などは調べきれいていません。 -
見た感じでは廃墟ですね。
驚いたことに、瑞芳老街の建築物はどれ一つとして史蹟には指定されていません。歴史建築としての認定もありません。したがって、建築年数などについての公式の調査結果が調べにくいです。
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隙間という隙間から植物が生え放題。
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隣にも古そうな建物があります。
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レンガより草木の方が目立ってます。
固定資産税とかはどうなっているのでしょう。台湾の資産に対する税金は割安だと聞いたことがありますが、それにしたってかかるモンはかかるでしょうに。 -
次に目に入ったのはこの建物。
石垣、階段、門柱と格式高そうなパーツが。何も調べずに瑞芳老街を訪れたので、この時は、学校?病院?それにしては敷地が狭いな、と考えながら見ていました。 -
塀も凝ったデザイン。
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建物はだいぶ崩れてしまっています。
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庭は狭いですが、建物はそれなりの大きさ。
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猫に遭遇。
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帰ってきてから調べた結果、ここは日本時代に派出所だった場所で、後に歯医者(林牙科)になっていた建物でした。
なるほど、もったいぶった石垣や門がいかにも「派出所」で、建物の雰囲気が歯医者って感じです。
2006年の写真(台湾の方のブログ)では、入口や窓のシャッターまで残っているので、建物の崩壊が急速に進んでいることが感じられます。 -
派出所跡の脇に別の階段があったので上ってみたら、法龍寺というお寺がありました。
根性を振り絞って階段を上ったのに、眺望は全くなし。無駄に消耗してしまった…。 -
お寺を通り過ぎて、少し先の階段を下りて逢甲路に戻ると、こんな建物がありました。
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義方商行、これはなかなかスゴイ建物ですよ。
台湾最大の石炭会社「瑞三礦業」の経営者一族、瑞芳李家の本拠地だった建物です。
清末、太平天国の乱を逃れて台湾に移住した李一族は、農民から実業の世界へ転身。炭鉱、運輸、保険業といった多くの分野で成功し、台湾実業界の名門中の名門となりました。政治の世界でも活躍し、学校を建てるなどの社会事業も手がけています。
李一族(特に李建興ら兄弟)は戦中には日本により反乱の罪に問われ(瑞芳事件)、兄弟らは15年もの服役を課され、中には獄死した人もいました。戦後の二二八事件でも反乱の嫌疑をかけられる(この嫌疑は後に解消)など、成功への道のりは平坦ではありませんでした。 -
逢甲路を引き返しつつ、気になる建物を撮影。
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この長屋みたいな建物、一部はまだ使われているっぽかった。
近くにはかつて映画館もあったそうです(現在農會がある場所)。老街の繁栄ぶりが偲ばれますね。 -
老街にはもうひとつ重要な見どころがあります。下調しなかったので見落としてしまいましたが、軽便鐵路の軌道跡です。
ネット上で老街の案内地図を発見したのでお借りしてきました。場所はこちらを参考にしてください。 -
瑞芳街との交差点まで戻ってきました。
この先にも何かありそうですが、今回はタイムリミット。 -
瑞芳站から深澳線に乗車します。
瑞芳駅 駅
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現在、深澳線は平渓線から直接つながっています(一部は宜蘭線接続)。
両方とも単線であるため上りも下りも同じ番線を使います。乗客が間違えないよう、行き先によって停車する位置を変えて対応。 -
私は深澳線の方へ。
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駅探訪シリーズなので站牌を撮影。
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平渓方面からの列車が到着すると、中から大量のお客が…。
十分観光に行ってた人たちでしょうか。ラッシュアワーか!
中に「クラブツーリズム」の旗を持った添乗員さんらしき人を見かけました。「平渓ローカル列車乗車体験:のどかな車窓景色と列車旅をお楽しみください」って書いてあるツアーだな。しかし全く「のどか」そうではありません。 -
16:17、深澳線は瑞芳を出発。深澳線は空いてました。
瑞芳の市街地から、2つの平交道(踏切)と一つのトンネル(瑞澳隧道)を経て海科館站へ、一区間10分の乗車。
ルートは旧深澳線と同じです。旧深澳線跡めぐり最後は「乗車できる廃線」で締めくくりとなりました。
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