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 7月15日金曜日、旅行三日目。<br /><br /> 今日は基隆の歴史探訪をしています。<br />

2016-7月 歴史街・基隆からゆく旅 16 役政公園、海港大樓、劉銘傳隧道

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2016/07/13 - 2016/07/17

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旅行記グループ 2016-07 基隆からゆく旅 前半

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42

binchanさん

 7月15日金曜日、旅行三日目。

 今日は基隆の歴史探訪をしています。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
交通手段
タクシー 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

PR

  •  8:38、二沙湾砲台から歩いて駅へ向かおうとしています。

     8:38、二沙湾砲台から歩いて駅へ向かおうとしています。

  •  壽山路に面して「観景亭」がありました。観景というのだから眺めがいいのでしょうか。

     壽山路に面して「観景亭」がありました。観景というのだから眺めがいいのでしょうか。

  •  思ったほどの眺めではないな。

     思ったほどの眺めではないな。

  •  壽山路は「役政公園」という兵器の展示公園になっています。<br /> 地方に行くとやたら戦車が展示してあるけれど、それの大規模なやつ。

     壽山路は「役政公園」という兵器の展示公園になっています。
     地方に行くとやたら戦車が展示してあるけれど、それの大規模なやつ。

    役政公園 広場・公園

  •  勝利女神力士型飛弾(Nike Hercules missile)。<br /> アメリカ製の地対空ミサイル。上の写真の説明板です。勝利女神はニケで、力士はヘラクレスね。なるほど。

     勝利女神力士型飛弾(Nike Hercules missile)。
     アメリカ製の地対空ミサイル。上の写真の説明板です。勝利女神はニケで、力士はヘラクレスね。なるほど。

  •  海軍貴陽艦の錨、マスト、スクリュー。

     海軍貴陽艦の錨、マスト、スクリュー。

  •  8インチアームストロングカノン砲。<br /> 基隆の白米甕砲台に配備されていました。<br /><br /> 劉銘傳がフランスとの戦争に脅威し、清政府に依頼してイギリス東インド会社から買ってきたやつ。ドイツ製。これで西洋列強に対抗しようとして、結局は日本軍に接収されたという、なかなか数奇な経歴。

     8インチアームストロングカノン砲。
     基隆の白米甕砲台に配備されていました。

     劉銘傳がフランスとの戦争に脅威し、清政府に依頼してイギリス東インド会社から買ってきたやつ。ドイツ製。これで西洋列強に対抗しようとして、結局は日本軍に接収されたという、なかなか数奇な経歴。

  •  説明板。一級古物という文化財指定もあるんですね。

     説明板。一級古物という文化財指定もあるんですね。

  •  艦砲。

     艦砲。

  •  八二三戦役は1958年に金門島で勃発した砲撃戦。<br /><br /> こういった武器や戦争に関する展示品を見ながら中正公園の方へ歩いてきました。<br /> 駅は結構遠いので、どこかでバスに乗ろうかと思っていたのですが、途中でタクシーを発見することができ、乗車して駅へ。

     八二三戦役は1958年に金門島で勃発した砲撃戦。

     こういった武器や戦争に関する展示品を見ながら中正公園の方へ歩いてきました。
     駅は結構遠いので、どこかでバスに乗ろうかと思っていたのですが、途中でタクシーを発見することができ、乗車して駅へ。

  •  9:07、朝食がまだだったので駅前のバーガーキングへ。

     9:07、朝食がまだだったので駅前のバーガーキングへ。

  •  パンケーキやポテトのボリュームたっぷりのセット。これで一日がんばろう。

     パンケーキやポテトのボリュームたっぷりのセット。これで一日がんばろう。

  •  バーガーキングのイートインコーナーは、基隆港遊覧船乗り場の待合所を兼ねています。

     バーガーキングのイートインコーナーは、基隆港遊覧船乗り場の待合所を兼ねています。

    基隆港遊覧船 船系

  •  藍色公路と言えば淡水が有名ですが、基隆港の遊覧もあるんですね。<br />

     藍色公路と言えば淡水が有名ですが、基隆港の遊覧もあるんですね。

  •  カウンターにこんな表示が。<br /> 今日は11:00の運行があるらしい。これ乗りたい!予定変更して、それまでの1時間で行けるところに行くことにしよう。

     カウンターにこんな表示が。
     今日は11:00の運行があるらしい。これ乗りたい!予定変更して、それまでの1時間で行けるところに行くことにしよう。

  •  遊覧船乗り場がある建物。駅前ロータリーに面しています。

     遊覧船乗り場がある建物。駅前ロータリーに面しています。

  •  駅からすぐのところにある古い建物、海港大樓。<br /> 

     駅からすぐのところにある古い建物、海港大樓。
     

  •  1930年着工1934年竣工。基隆港合同庁舎として建設されました。歴史建築に認定されています。

     1930年着工1934年竣工。基隆港合同庁舎として建設されました。歴史建築に認定されています。

  •  現在も使われているのでしっかり手入れされています。

     現在も使われているのでしっかり手入れされています。

    海港大楼 (基隆港務局/基隆税関合同庁舎) 建造物

  •  中はこのように普通の事務所なので、見学してよいものか躊躇します。守衛さんに「参観できるんでしょうか?」と聞いてみました。

     中はこのように普通の事務所なので、見学してよいものか躊躇します。守衛さんに「参観できるんでしょうか?」と聞いてみました。

  •  「もちろんですよ。日本時代につくられた建物で、みどころがたくさんありますから」と案内パネルまで教えてくれました。

     「もちろんですよ。日本時代につくられた建物で、みどころがたくさんありますから」と案内パネルまで教えてくれました。

  •  まずは玄関ホール。<br /> 大理石の床と柱。そして天井は「星形天花板」。6本の蛍光灯によって白い天井に繊細な影が映し出されています。

     まずは玄関ホール。
     大理石の床と柱。そして天井は「星形天花板」。6本の蛍光灯によって白い天井に繊細な影が映し出されています。

  •  「八画窓鋳鉄波浪」。真ん中の細工は鉄なんですね。

     「八画窓鋳鉄波浪」。真ん中の細工は鉄なんですね。

  •  見どころにはそれぞれ説明がつけられていました。<br /> 銅製古老郵箱、おじいちゃん郵便箱ってことかな。ポストとして現役みたいですね。

     見どころにはそれぞれ説明がつけられていました。
     銅製古老郵箱、おじいちゃん郵便箱ってことかな。ポストとして現役みたいですね。

  •  これがそのおじいちゃん郵便箱。古美術品の風格があります。

     これがそのおじいちゃん郵便箱。古美術品の風格があります。

  •  郵便の収集口。

     郵便の収集口。

  •  カウンターの下には通風孔。

     カウンターの下には通風孔。

  •  通風孔の細工は鳳梨頭(パイナップルの葉っぱの部分)をデザイン。

     通風孔の細工は鳳梨頭(パイナップルの葉っぱの部分)をデザイン。

  •  税関のランダム検査に使われていた装置だそうです。

     税関のランダム検査に使われていた装置だそうです。

  •  廊下も手入れが行き届いています。

     廊下も手入れが行き届いています。

  •  廊下の一部には基隆港の歴史がパネル展示されていました。

     廊下の一部には基隆港の歴史がパネル展示されていました。

  •  海港大樓よりもっと古い時期に建てられた「日本郵船基隆支店」の建物も、少し姿を変えていますが健在です。

     海港大樓よりもっと古い時期に建てられた「日本郵船基隆支店」の建物も、少し姿を変えていますが健在です。

  •  館内には仕事中の方が行き来しているので、あまりウロウロすると申し訳ないかな。

     館内には仕事中の方が行き来しているので、あまりウロウロすると申し訳ないかな。

  •  と言いつつ二階へ上がってみたりもしました。

     と言いつつ二階へ上がってみたりもしました。

  •  10:00、まだ時間があるので劉銘傳隧道と獅球嶺砲台に行けないかな、とタクシーに乗りました。<br /> しかし運転手さんは「獅球嶺砲台はダメ」の一点張り。基隆にはほかにたくさん砲台があるのになんで獅球嶺に行く必要はない、整備されてないから見学もできないとまで言います。<br /> まあ、そういうことなら仕方ない。獅球嶺は断念し、劉銘傳隧道だけ行くことに。<br /><br /> ただ、私の考えでは獅球嶺はとても重要な砲台なんですよ。この時は、後からほかの方法で行こうと考えていたのですが、結局訪問することなく終わってしまいとても残念です。

     10:00、まだ時間があるので劉銘傳隧道と獅球嶺砲台に行けないかな、とタクシーに乗りました。
     しかし運転手さんは「獅球嶺砲台はダメ」の一点張り。基隆にはほかにたくさん砲台があるのになんで獅球嶺に行く必要はない、整備されてないから見学もできないとまで言います。
     まあ、そういうことなら仕方ない。獅球嶺は断念し、劉銘傳隧道だけ行くことに。

     ただ、私の考えでは獅球嶺はとても重要な砲台なんですよ。この時は、後からほかの方法で行こうと考えていたのですが、結局訪問することなく終わってしまいとても残念です。

    基隆駅

  •  基隆駅からタクシーで5分ほどの場所にある劉銘傳隧道は獅球嶺鐵路隧道ともいい、清代光緒14年(1888年)に建設が始まりました。このトンネルを通り、基隆から新竹までの鉄道が走っていたのです。<br /> 全長約235メートル。明治31年(1898年)に竹仔寮隧道ができるまで使われており、現在は基隆市の古蹟に指定されています。<br /><br /> 劉銘傳とは人の名前で、光緒11年(1885年)に台湾巡撫(清の台湾行政トップ)となった人物です。いわゆる洋務派で、清の国力立て直しには西洋の科学技術が必要だと考えていた政治運動の担い手でしした。<br /> 台湾に初めて鉄道を敷設したり、鉱山を開発したりした功績は大きいと思われます。ただ、最終的には清国内の政治闘争、台湾での反乱によって失脚しています。<br /> 

     基隆駅からタクシーで5分ほどの場所にある劉銘傳隧道は獅球嶺鐵路隧道ともいい、清代光緒14年(1888年)に建設が始まりました。このトンネルを通り、基隆から新竹までの鉄道が走っていたのです。
     全長約235メートル。明治31年(1898年)に竹仔寮隧道ができるまで使われており、現在は基隆市の古蹟に指定されています。

     劉銘傳とは人の名前で、光緒11年(1885年)に台湾巡撫(清の台湾行政トップ)となった人物です。いわゆる洋務派で、清の国力立て直しには西洋の科学技術が必要だと考えていた政治運動の担い手でしした。
     台湾に初めて鉄道を敷設したり、鉱山を開発したりした功績は大きいと思われます。ただ、最終的には清国内の政治闘争、台湾での反乱によって失脚しています。
     

  •  2003年から見学ができるようになりました。<br /> 見学できるのは北側のトンネル口だけです。

     2003年から見学ができるようになりました。
     見学できるのは北側のトンネル口だけです。

    劉銘傳隧道 史跡・遺跡

  •  しかし、一週間前に大型台風が接近したせいでしょうか。入口に近寄るのも困難なほど荒れ果てています。

     しかし、一週間前に大型台風が接近したせいでしょうか。入口に近寄るのも困難なほど荒れ果てています。

  •  南のトンネル口には「曠宇天開」と刻まれているそうですが、こちらは何もないようです。

     南のトンネル口には「曠宇天開」と刻まれているそうですが、こちらは何もないようです。

  •  中に入るのは怖いのでここで退散。清時代の遺構は貴重なので期待していただけに残念。

     中に入るのは怖いのでここで退散。清時代の遺構は貴重なので期待していただけに残念。

  •  掲示板に目を止めると、あれ?そもそも危険だから入っちゃダメなの?<br /> じゃあこの注意書きをもっと目立つところに貼ってよ。入口封鎖するとか。勇気を出して入っちゃってたらやばかった。

     掲示板に目を止めると、あれ?そもそも危険だから入っちゃダメなの?
     じゃあこの注意書きをもっと目立つところに貼ってよ。入口封鎖するとか。勇気を出して入っちゃってたらやばかった。

  •  トンネルがあるのはこんな場所。地味な扱いなのね…。<br /><br /> さて、ここの見学にぜんぜん時間がかからなかったのでまだ時間があります。運転手さんに基隆の見どころについて意見を聞いていたら、クルーズは1時間ごとにあるから11:00にこだわる必要はないとのこと。こんな時間に海上観光は暑いだけだって。う〜ん、本当かな。地元の人って意外と地元観光に疎いからなあ。<br /><br /> しかし、この運転手さんは観光ガイドの講習も受けたそうで、このままガイドしてもらったら楽しそう。<br /><br /> ということで、行きたい場所のリストを見せて値段交渉。2,000元で話がまとまりました。今回も獅球嶺砲台はリストから外されました。どうしても行きたいといったら「タクシーから降りてから砲台までは遠いから2時間かかるぞ」と言われて断念。本当かな?この運転手さん、清時代の遺構に冷たいんだよね。

     トンネルがあるのはこんな場所。地味な扱いなのね…。

     さて、ここの見学にぜんぜん時間がかからなかったのでまだ時間があります。運転手さんに基隆の見どころについて意見を聞いていたら、クルーズは1時間ごとにあるから11:00にこだわる必要はないとのこと。こんな時間に海上観光は暑いだけだって。う〜ん、本当かな。地元の人って意外と地元観光に疎いからなあ。

     しかし、この運転手さんは観光ガイドの講習も受けたそうで、このままガイドしてもらったら楽しそう。

     ということで、行きたい場所のリストを見せて値段交渉。2,000元で話がまとまりました。今回も獅球嶺砲台はリストから外されました。どうしても行きたいといったら「タクシーから降りてから砲台までは遠いから2時間かかるぞ」と言われて断念。本当かな?この運転手さん、清時代の遺構に冷たいんだよね。

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