
2016/04/30 - 2022/05/04
66位(同エリア1210件中)
+mo2さん
2016年4月、母を連れて、大塚国際美術館へ行って来ました。ここは大塚製薬グループの創業75周年事業として1998年(平成10年)に開設された日本最大級の美術館で、そこに世界25ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画1,000余点を展示と超弩級の美術館です。ただし名画は本物ではなく大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製したものです。
こちらのシスティーナ・ホールは、ローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿にあるシスティーナ礼拝堂をそのまま再現しているそうです。
システィーナ礼拝堂といえば祭壇に描かれたミケランジェロの「最後の審判」や同じくミケランジェロの天井画で有名ですが見事に再現されています。
【追加】
2022年5月、妹と甥っ子(ともちゃん・小1)を連れて再訪しました。前回から6年、2018年大晦日の「NHK紅白歌合戦」にて、米津玄師がここから、Lemonを生歌熱唱したこともあり、すっかり有名になりました。また、ここ、大塚国際美術館の B3Fは、システィーナ礼拝堂以外にもいくつかの礼拝堂を復元しており、ジョットのフレスコ画で有名なスクロヴェーニ礼拝堂は、感動的な美しさです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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イチオシ
長いエスカレーターを登り建物に入ると(ただしここはB3F)現れるのがシスティーナ礼拝堂です。システィーナ礼拝堂は、ローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿にある礼拝堂。サン・ピエトロ大聖堂北隣に位置するその建物とともに、ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ペルジーノ、ピントゥリッキオら、盛期ルネサンスを代表する芸術家たちが内装に描いた数々の装飾絵画作品で世界的に有名な礼拝堂です。とくにローマ教皇ユリウス2世の注文でミケランジェロが1508年から1512年にかけて描いた天井画と、ローマ教皇クレメンス7世が注文し、ローマ教皇パウルス3世が完成を命じた、1535年から1541年にかけて描いた『最後の審判』はミケランジェロの絵画作品の頂点とされています。
大塚国際美術館 美術館・博物館
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「しょせんレプリカでしょ」の意識がここで吹っ飛ばされます。
この荘厳さ・・・オリジナルと同じ大きさに複製し、展示するという意味がわかりました。 -
イチオシ
正面壁面を飾るミケランジェロの晩年期の大作「最後の審判」です。
「最後の審判」には400名以上の人物が描かれており、中央では再臨したイエス・キリストが死者に裁きを下しており、向かって左側には天国へと昇天していく人々が、右側には地獄へと堕ちていく人々が描写されています。 -
「最後の審判」の一部・・・右のトランペット吹きの上に自身の生皮を持つバルトロマイが描かれていますが、この生皮はミケランジェロの自画像とされています。
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こちらは地獄でしょうか・・・
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ミケランジェロが4年の歳月をかけて制作した史上最大の天井画です。旧約聖書「創世記」の「天地創造」「アダムとイブ」「ノアの物語」から3場面づつ。それを囲むように12人の預言者と巫女が描かれています。
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創世記の「天地創造」の場面が描かれています。
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天地創造の最初のエピソードである「光と闇の分離」では、画面中央でピンクの衣服をまとった創造主が、白い光と黒い闇を分ける姿が描かれています。四隅には、異なるポーズをとる四人の裸体像も描かれています。近年の修復で、ミケランジェロはこの場面を一日で仕上げた事が分かりました。
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「預言者ヨナ」
ヨナの後ろの大きな魚は彼を飲みこんだ魚です(旧約聖書) -
太陽と月の創造です。
右手側では創造主が太陽と青白い月を創出する姿が、左手側では後ろ向きの創造主が地上に植物を与える姿が表現されているそうなのですが・・・ -
ともちゃん「おしり出して、おならで空飛んでいる人がいるよ~」と大喜び!!
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こちらは旧約聖書「創世記」のノアの物語などが描かれています。
上から大洪水の場面・・・画面右側には、洪水で生き残った人々が天幕に避難する姿が、中央ではノアに助けられて箱舟に乗り込む人々の姿が描かれています。
ノアの燔祭・・・大洪水の後、神への献身として、ノアと家族が祭壇に生贄を捧げる場面
原罪と楽園追放・・・左側では、人間の形をした悪魔のヘビが木に巻き付きながらアダムとイブを誘惑する姿が、右側では、禁断の果実に手をだしたアダムとイブが楽園を追放される姿が描かれています。 -
中央にはリビアの巫女が描かれています。
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(左)プットー(天使)が支え持つ書を右手で書き写す預言者ダニエル
ダニエルはヘブライ語で「神は私の裁判官である」という意味があります。(右)クマエの巫女
ローマ神話に登場するクマエの巫女は、1000年の命と予言の才をアポロンより与えられますが、若さを保てる様に願わなかったため、年老いていったとされています。本作も神話にならってクマエの顔はしわだらけの老婆として描かれていますが、体は彫刻家ミケランジェロらしく、筋肉隆々で表現されています。 -
ミケランジェロの描いた天井画の面積は、全体で800平方メートル。
これだけの規模のフレスコ壁画となると通常は助手の手を借りながら作業を進めるのですが彼はほぼ独力で全体を描いています。 -
右下には預言者エレミヤが見えます。
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デルフォイの巫女
ミケランジェロの描いた女性像の中で最も美しいといわれています。 -
デルフォイの巫女は、地上でも展示されており、その大きさがわかります。
書物を手にアポロンの突然の啓示に聞き入る巫女の姿が描かれています。 -
オリジナルの礼拝堂天井画は近年劣化に悩まされており、2000年以上にわたってそのままの色と姿で残る陶板による複製はその点でも意義あるものといえます。
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「最後の審判」の前でキリストのポーズを真似るともちゃん。
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親子とも大満足でした。
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人が多く集まっていたので見てみると・・・・
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米津玄師「Lemon」のジャケット画でした。
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システィーナ・ホールはB2Fの渡り廊下からも見ることができます。
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B2Fからの天井画
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B2Fからの天井画、近いだけによく見えます。
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イチオシ
続いてが、イタリアのパドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂。天井の青が美しい礼拝堂です。
エンリコ・デッリ・スクロヴェーニが購入し、礼拝堂を建てた場所が古代ローマの競技場(アレーナ)であるアンフィテアトルム跡に隣接していることから「アレーナ礼拝堂」とも呼ばれます。 -
入口の上に描かれた「最後の審判」です。
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『最後の審判』に描かれたエンリコ・デッリ・スクロヴェーニの肖像画
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「最後の審判」の地獄の部分です。
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ジョット・ディ・ボンドーネが描いた、西洋美術史上もっとも重要な作品である一連のフレスコ絵画で知られています。
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上は「カナの婚礼」下が 「キリストへの哀悼」です。
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(左上)キリスト生誕
(左下)最後の晩餐
(右上)東方三博士の礼拝
(右下)弟子の足を洗うキリスト -
低い位置には、モノトーンの7つの美徳・悪徳の擬人像があります。
写真は、7つの悪徳のうちの「嫉妬」です。 -
真上を見上げると青の星空が広がっています。
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スクロヴェーニ礼拝堂でも、最も有名な絵のひとつ「ユダの接吻」です。
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美しい礼拝堂でした。
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この旅行記へのコメント (1)
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- Miyatanさん 2019/01/24 00:45:50
- システィーナホール
- +mo2さん、こんばんは。
いつも旅行記楽しく拝見しています。
ここって、まさに去年の紅白で米津玄師さんが「Lemon」歌っていた所ですよね。
写真見ると、様子がすごくわかります。
大塚国際美術館、学生時代に近く通ったのですが、入場料が高くて行っていません。貧乏学生だったので。今もあまり変わらないのですが、3月に徳島に行く用事があるので、その時に寄ってみようと考えています。
Miyatan
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