2016/03/03 - 2016/03/17
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motogenさん
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島の西海岸の道路は走破しました。
分岐点に戻って、中央縦断道路を走ってみようと思います。
しかしガソリンは大丈夫か?
人が住んでいる島なのだから、ガソリンを売っている店はどこかにあるでしょう。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- バイク
-
やって来た西海岸の波止場は『Cai Vieng』と言うようです。
読み方は分かりません。
ボートに乗ってきた欧米人たちの中には、バイクを借りて町に向かう人もいます。
(どこで返すんでしょう?) -
戻ります。
見渡す限りまっすぐに伸びている快適な道ですが、周りは水溜りと砂地ばかりで、不毛の地に見えます。。
一人きりの道です。
すっ飛ばかしても良いのですが、ガソリンが心配で、経済運転でトコトコと走ります。 -
そんな不毛の土地の中に、一つだけ集落がありました。
川があって、その川が海にそそいでいる場所です。 -
川岸にたくさんの漁船が停泊しています。
-
小舟を漕いで、あっちこっちと移動している家族もいます。
観光産業とは無縁の生活をしている漁師たちです。 -
小さな市場もありました。
しかしガソリンを売っている店は見つかりません。
先を急ぐことにしました。 -
橋の上に佇んでいると、後からバスがやって来てきました。
乗っているのは波止場にいた中国人たちです。
そんなバスが土ぼこりを巻き上げて、3台も通過していきました。 -
相変わらず砂地と水溜りばかりの平原を走ります。
土を掘り、水を排除し、大きなプールを作っている場所がありました。
碁盤の目のような堤防が、広い範囲にわたって作られつつあります。
もしかしたら、ここは塩田ではないのか?
海はすぐそこで、ここは海抜0です。
観察していると、工事の管理人から追い出されてしまいました。
厳しい顔つきの男でした。 -
海抜0の平地が終わりました。
ここからはアップダウンのある山岳地帯が始まります。
峠に7〜8台ほどのバイクが停まっています。 -
バイクの持ち主は、海をバックに写真を撮っている欧米人の一団です。
撮り終ると、バイクにまたがって私と同じ方向に走ろうとします。
ガイドも付いています。
これがホテルで勧められた『島内バイクツアー』の一団なんでしょう。
彼らの後を追いかけました。
分岐点では海岸通りから離れて、島の中央に向かっていきます。 -
周囲は山ですが、海岸線の道路と違って舗装されています。
その山の中に、山羊の群れを追っている夫婦が見えました。
細い棒を手にして、山羊の後を歩いています。
一緒に山羊を追って歩いてみたい・・・
そう思いましたが、欧米人を追いかけるのも魅力です。
バイクに追従しました。 -
『ロードオブザリング』の映画に出てくるような、魅力的な風景が続きます。
そそり立つ岩山や奇岩が現れると、後部座席にまたがっている女性が、身体をねじってカメラをそちらに向けます。
長い髪がヘルメットの下から風になびき、これも映画のシーンのようです。 -
中央幹線が見えてきました。
-
右に行けばホテルのある町、左に行けば『Gia Luan』の波止場です。
私の行きたいのは波止場。
波止場の方に曲がれ!
と願ったのですが、欧米人たちは右に曲がってしまいました。 -
仕方ありません。
私は一人左に曲がり、波止場を目指します。
ガソリンメーターが0に近づいています。
両側は高い山ばかりで、いつまで走っても山から抜け出せません。
心細さが増してきます。
気がつけば1時を過ぎています。
朝バナナを食べて以来、何も食べていないことに気づきました。
お茶を一杯ご馳走になっただけで、水分もとっていません。 -
小さな集落がありましたが、ガソリンスタンドはなく、そのまま走り抜けます。
波止場にスタンドがあることに期待します。
島がこんなに広く、こんなに長距離を走るとは、思ってもみませんでした。
カットバ島を甘くみて、2リットルしかガソリンを入れなかった報いがきています。
ここでバイクは止まってしまって歩くことにでもなったら、町に帰れるのは深夜でしょう。
ぞっとしてきた時、海が見えました。 -
霧のかなたに建物が見えます。
あそこまで行けば・・・・
もしかしたらガソリンスダンドが・・・・ -
しかしそこにもガソリンスタンドはなく、その先に波止場がありました。
車も停まっているし、人がいれば誰かが助けてくれるでしょう。 -
大型バスも停まっています。
観光客がいるということです。 -
先端まで来ました。
しかし人はまばらで、寂しい波止場です。 -
停泊しているボートにも人は乗っていません。
-
CGのような幻想的な景色が目の前に広がっていますが、それを楽しんでいる心の余裕はありません。
助けてくれそうな人を探さなくてはいけません。
ボートが水面をすべるように遠ざかっていきます。 -
待合室にも2〜3人がぼんやり座っているだけで、静かなものです。
ガソリンはないかと聞いてみますが、ガソリンという言葉を理解してくれません。
ガス、オイル、エネオス、コスモ、エッソ、モービル・・・何を言ってもだめです。 -
帰ることにしました。
そこへ現れたのが中国人の一団です。
ワイワイギャーギャーと口から泡を飛ばして、歩いて来ます。
先ほど見た大型バスに乗っていたのでしょうか。
「中国人ですか?」
「どこに行くのですか?」
声をかけますが、怖い顔をして通り過ぎていきます。
やはり私をバイクタクシーと勘違いしているようです。
その中にベトナム人のガイドさんが混ざっていました。
「ガソリン、ない。」「ガソリン、どこ?」
哀願するようにたずねると
「2キロ戻った店で売ってるよ」と教えてくれました。 -
先ほど通過した集落に急ぎます。
-
偶然声をかけた雑貨屋にガソリンがありました。
ペットボトルに入っています。
田舎ではよくあることです。
このボルト1本で80000ドン(420円)だと、おばさんにふっかけられます。
「お金がないよお〜。40000しかない、」と、ポケット中をバタバタふります。
すったもんだのあげく、1本の2/3で40000ドン(210円)になりました。 -
おばさん(中央)は「何か食べていくかい・・・」と私を家の中に呼び込みます。
私は空腹過ぎて、食欲を忘れるほどですが、油断はできません。
信じられない金額を要求されるかも知れません。
ぐずぐずしていると、左にいるマスクのお兄さん、猛烈に怒り始めました。
「ゴー・バック・ホーム!」と怒鳴ります。
何がそうさせたのか、私はさっぱり分かりません。
今にも暴力をふるわれそうです。
私はあわててバイクのエンジンをかけました。 -
私の気持ちも治まりません。
嫌〜な気分で走り始めると、可愛い子どもたちが呼び止めてくれました。
「ハロー」「ハロー」
無邪気な声を出して集まってきます。 -
シャボン玉をしています。
私にもストローを差し出して、「やってみな!」と誘います。
はじめはうまく玉にならなくて、みんなに笑われます。
しかしシャボン液を付け直して、また差し出してくれます。
今度はできました。
子どもたちも大喜びしてくれます。
「私のもやっていいよ!」「私のも・・・」
みんなからストローを差し出されて、たくさんのシャボン玉を飛ばしました。 -
なんて可愛い子どもたちなんだろう。
マスク男のあの憎たらしい顔を、すっかり忘れさせてくれました。
赤ちゃんを抱いた女性も、優しい言葉をかけてくれます。
立ち去るのが躊躇される、本当に愛らしい子どもたちでした。 -
分岐点に戻ってきました。
あの山羊飼いの夫婦はどうなったんだろう?
見に行くことにしました。
ガソリンは充分です。 -
山羊を追って歩いていた場所に着きました。
しかしそこには山羊も夫婦もいません。
居たのはこの牛だけです。 -
どこにいたのかおばさんが出てきて、私を呼び止めました。
「バイクに乗せていって・・・」
と頼んでいるようです。
本当はここでUターンして帰るつもりでしたが、ターンせずに乗せてあげました。
海岸通りの集落におばさんの家がありました。
「寄っていけ。」と言われ、お茶と干し肉を出されました。
コウモリやヤモリの肉でないことを祈って、かじりつきましたが、硬くて味は分かりませんでした。
今日はたくさんの人に出会えます。
言葉は通じないのに気持ちはしっかり伝わります。 -
中央線に戻りかけると、山羊を追っていた男性がひょいっと道路に出てきました。
-
男性に続いて山羊も出てきます。
-
草むらの中に山羊がたくさん潜んでいるのです。
-
男性は道端に座りこみ、パートナーを待っています。
その視線の先を見ると、女性がこちらに向かって山羊と一緒にやって来ます。
山羊を追いながら野原を歩いて暮らす生き方・・・
それは、どんなだろう?
話は通じませんが、この人たちと一緒にいるだけで、幸せになりました。 -
町に近づいてきました。
-
広場では少年たちがサッカーをしています。
この少年たちの年齢になると、無邪気で人懐こかった子どもたちは、急に警戒心が強くなり、笑顔が減って、計算高いベトナム人になってくるようです。
それは日本人も同じことです。
真面目でシャイで、心を隠して・・・大人になるのです。
バイクの旅も終わりに近づいています。
しばしバイクを止めて、少年たちのプレーを見つめていました。 -
町に戻ってきました。
ちょうど学校が終わった時刻で、道路は中学生であふれています。 -
お喋りしたり、お菓子を食べたり、ジュースを飲んだりして迎えを待っています。
着ているものや持ち物を見ると、貧しくはないようです。
この中学生たちは、今どんな生活をし、どんな未来の夢をみて、そして何が待っているのでしょうか・・・
それを知りたくなりました。 -
ホテルが見えました。
手先がブルブルとしびれています。
脚も自分の脚ではないように、ぎこちない動きをして力が入りません。
2時を過ぎています。
ずいぶん長い時間、走り回っていたものです。
でも大満足の一日でした。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2016/04/07 07:16:07
- ガス欠なら通行人に頼めば500cc単位で分けて呉れるヨ。
- 多分1日1回は顔出しの必要が有ると思うけど島を離れる日まで使うんじゃない?チョイ高くつくけど自由度100倍。
ちなみにベトナム北部ではエッソーンスorペトロールが通じそう、オマケに中国人と間違えられた臭い(^o^)
フィリッピンの経験だと家畜(牛)は犬と同じで他人に敵意を見せるけど主の後には言わなくても付いてくるよ。
休憩無しで走ると僕も右手の握力が無くなる!
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