2016/03/03 - 2016/03/17
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motogenさん
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島内ツアーに参加しないかと、ホテルの従業員から誘われました。
バイクやミニバンで、ガイドがついて、島の中を巡回するのだそうです。
ガイドなんて必要なし、行動をしばられのは嫌い。
というわけで、レンタルバイクを借りて、一人で島巡りをすることにしました。
久しぶりのバイクです。
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- 一人旅
- 交通手段
- バイク
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-
朝です。
昨日買ってきたバナナをかじり、自分で作ったコーヒーを飲んでいると、高速船がやってきました。
7:45分着の船ですが、10分遅れです。 -
高額ズーム10倍に、デジタルズームを合わせて、20倍で撮影してみました。
高速船らしく、船底が少し持ち上げて走行していることがわかります。 -
ハイフォンからやって来た客が降りると同時に、待っていた人たちが乗り込んでいきます。
そんなに人数はいません。
この時間の船に乗れば、楽々帰れそうです。 -
波止場の広場では、朝も早いうちからダンスの練習をしている一団がいました。
指導者がついていて、細かな指導を与えながら何回も繰り返しています。 -
海に近い場所でも別の団体も練習してます。
島のお祭りか、ダンス大会でもあるのでしょうか。
すでに1時間以上も続けています。 -
ホテルでバイク(手前の赤いバイク)を借りました。
一日80000ドン(4ドル)と適正価格です。
ガソリンは入っていません。
ガソリンスタンドの場所を指示されました。
2リットル入れて、30000ドン(160円)でした。 -
Gマップを頼りに出発します。
町を抜けると、分岐点に来ました。
左側に行くと海沿いの道、右は島の中央を縦断する道となります。
Gマップではどちらも黄色で描かれた幹線道路のはずですが、海沿いの道は舗装がぼろぼろで、砂利道になっています。
でも海沿いの道を選びます。 -
とがった石がゴロゴロしていて、ひどい道路です。
パンクしないようにゆっくり走ります。
もうすぐ良い道に出られるのでは・・?
淡い期待をしています。 -
大きな池に出ました。
道路はこの池を迂回するようになっています。
崖の上から小石がガラガラと落ちてきました。 -
見上げると山羊がいます。
バイクを止めて、山羊を観察します。
山羊は私を見つめて、じっと立ったままです。
遠くの山からも、山羊がの鳴く声が聞こえてきました。
その声が周りの山々にこだまします。 -
対岸の山肌に壊れかけた小屋が見えました。
もとは山羊小屋だったのでしょうか。
人が登れないような、岩がむき出しの岸壁です。
シーンと静まりかえり、山羊の鳴き声以外は、鳥の声さえ聞こえません。
町から少し来ただけなのに、すごい世界が広がっています。 -
池を回り込んでいきます。
道路脇に、住人が消えて道路だけが残ったような広大な野原が拡がっていました。 -
道路と街灯と道路標識だけがあります。
人と建物だけが消え失せたならば、きっとこんな姿になるでしょう。
『そして、誰もいなくなった・・』です。
そんな亡霊のような町が、遥か遠くまで続いています。
多分、新しい住宅地として開発したのですが、途中で計画がたち切れたのでしょう。 -
道路の反対側に民家があって、自転車修理をしている夫婦がいました。
「ここは、何?」
聞いてみますが、英語は通じません。
でもこの二人は珍しい人がやってきたと、歓迎してくれています。
自転車では大変だろうと、お茶をご馳走してくれました。
ありがたくいただきます。
廃墟(?)の中を見学して行きなさいと、勧めてもくれます。 -
入ってみると、碁盤の目のように区画整理されていました。
Gマップの航空写真で、ナスカの地上絵のように見える場所があったことに気がつきました。
ここだったのです。
奥に進んでいくと、軽飛行機なら発着できると思われる、舗装だけされた広場になっていました。 -
広場の末端は海です。
海の中からは無数の柱の頭が飛び出ていて、これまた規則正しく並んでいます。
橋の建設中なのかと考えましたが、海全体に広がっていることを考えると、橋ではありません。
何を建設するつもりだったんでしょうか。 -
魚釣りをしている人がいました。
網の手入れをしている人もいます。
海の中に何ができるのか聞いてみますが、やはり英語は全く通じず、男たちは恥ずかしそうにニコニコしているだけです。 -
おばあさんが落ちている枯れ木を集めて、持ち帰る途中です。
焚き木集めはおばあさんの仕事なのでしょう。
声をかけますが、おばさんも恥ずかしそうに微笑むだけです。
立派な道路はできましたが、この区画に新しい家ができ、高級住宅地が完成するのはいつのことなのでしょう。
それともここは住宅地ではなく、役人の住む特区となるのでしょうか? -
小さな集落なのに、学校がありました。
校庭では高飛びの練習をしています。
みんな正面跳びで、ベリーロールとか背面跳びなどの技は知らないようですが、それでも胸よりもかなり高いバーを跳び越えています。
よし!私が教えてやろう!
そんな衝動を覚えましたが、私ができたのは遠い昔のこと、こんな年寄りになっては無理かと控えました。
首に巻いた赤い布がひらめいて、可愛いらしさは最高です。
女性教師が、右端のベランダで生徒をじっと監視していました。 -
集落を通り過ぎると、再び荒々しい山道が続きました。
対向車にはほとんど出会いません。
人の姿も見えません。 -
人の住む気配はないのに、赤や白や紺色のお墓はあります。
-
崖下に屋外作業所らしきものを発見しました。
トラックや重機があり、バイクで走っている人も見えます。 -
あの赤いものは何だ?
レンガのようですが、はっきりしません。
レンガ作りの工場か?
下まで降りて行く道が見つからず、確認もできません。 -
七変化に富んだ山道で、断崖があると思えば丘陵があり、渓谷があると思えば海を見渡せる開けた場所にも出るのです。
霞の中に浮かぶ島々が現れました。
鬼が島みたい。
桃太郎の映画を作るなら、ここが最適です。 -
鬼が島をを横目に走っていると、砂浜の続く海岸にやってきました。
-
ビーチバレーをしている欧米人女性がいます。
なかなか上手です。
ジャンプ力もあります。
鍛えた身体をしています。
どこからやって来たんだろう? -
近くにこんな建物がありました。
『THE WOODEN HOUSE』の看板が掲げられています。
女性たちはここに宿泊しているのでしょうか?
単に休憩できる施設なのかも知れません。
女性たちに声をかけようかと迷いましたが、あまりにも熱くビーチバレーに興じていて、声をかけるタイミングを失いました。 -
出発してからずいぶん走りました。
最初のイメージでは、既に島の北端に到着しているはずですが、まだまだ半分も進んでいません。
焦ることはありませんが、悪路ばかりで疲れました。
赤い門がありました。
右の道路が今走ってきた道です。
ぐるりと回りこんで赤い門をくぐると、集落の中に入っていきます。
人の姿が見えました。 -
門の奥から子ども達を連れたおばあさんが歩いてきました。
元気な子どもたちです。
「ハロー!」「ハロー!」と口々に、私の周りに集まってきます。
バイクに触ったり、カメラのレンズをのぞき込んだりと、お茶目ぶりを発揮します。
-
「この門の中に入っても、いいのかな?」
もちろん英語は通じませんが、言っていることは伝わるようで、「OK!OK!」のサインをしてくれます。
Gマップを見ると、その先は山道に続き、中央の幹線道路に接続しています。
帰りには、ここを通ってみよう・・・・
この子ども達の歩く速さに合わせてバイクを進めました。
人恋しくなっている私は、まとわりついてくる子どもたちから離れることができません。 -
原野が続きます。
その原野の中に動くものが・・・・ -
山羊の群れでした。
あちこちの草の中から顔が出てきます。 -
可愛らしい赤ちゃん山羊もいます。
こうなるとほって置けません。
バイクを道端に停めると、カメラを持って原っぱの中に入って行きました。 -
近づくとそそくさと逃げてしまいます。
人見知りをする山羊たちです。
やっと親子の山羊に近づいて、写真に収めることができました。
かかった時間20分。
道草をくってます。 -
難関が待っていました。
断崖絶壁、道は荒れてタイヤが滑りそうです。
勾配もきつくなっています。
転ばないように気をつけて登ります。
奥から大きな音が響いてきます。 -
坂道を登りきると、道路工事の待っただ中に出てしまいました。
路肩の発電機がうなり、圧縮空気を作り出す装置ががなりたて、重機が動き回っています。
通っていいんだろうか?
人夫たちは私を無視しています。
(写真は通り過ぎた後から撮影したものです。) -
恐る恐る重機の脇を通ると、1mもあるほどの岩が目の前に転がってきました。
おおっ、怖!
ショベルカーの腕に殴られないよう、動きの隙を見つけて通過しました。 -
坂道を降りてきてやっと人心地。
合流点に出ました。
この先からは舗装されています。
右側の道路が、今進んで来た道路。
その左側に、島を縦断する道路に向かう道が伸びています。 -
出発点の町と現在地を、オレンジの星マークで示しました。
今は島の左上にある波止場を目指しています。 -
現在地付近を拡大すると、中央縦断道路に結ばれる道が表示されてきます。
-
これからは海沿いの舗装道路を進むだけです。
山羊ではなく牛たちが出迎えてくれました。 -
大きな牛は怖いので、子どもの牛に近づきます。
すると親牛がやってくるので、逃げます。 -
見晴らしの良い場所にきました。
この先はどこまでも、ため池と水田が広がっているようです。 -
目指す波止場は、霞んでいるあの先端の、もっと先なのでしょうか?
ずいぶんと長い距離を走ってきました。
何キロ走ったんだろう?
距離メーターを見ると、スタート時点と何にも変わっていません。
故障してます。
燃料計は半分以上を指していたのに、この場にきて急激に減りはじめています。 -
でもまだ余裕はありそうです。
燃料系というものは、0になったようでも、まだ残っているからです。
(自信はありません。)
平地になりましたが、道はどこまでも続いていました。 -
平地になってからも、ずいぶん走りました。
小さな集落もありました。
橋も渡りました。
でも、波止場は見えてきません。
うんざりしてきたその時に、やっと船着場が見つかりました。 -
船が着いたばかりなのか、観光客がどっさりいます。
欧米人は少数で、ほとんどが東洋人です。
大きな声で騒いでいるので、多分中国人の団体客なのでしょう。 -
「どこから来たの? これからどこへ行くの?」
そう聞いても中国人は、そっぽを向くか、にらみつけるか、冷たい眼差しを投げかけるのみで相手にしてくれません。
私がバイクタクシーのいかさま男だと思っているようです。 -
バスがやって来て、荷物を抱えた人たちが降りてきました。
-
バスから降りた人たちは、中国人たちが降りたボートに乗って、沖合いに出て行きます。
このボートの行く先に、この海峡を挟んで、ハイフォンやハノイに続く本土があります。
やっと理解できました。
ハイフォンにいたカットバ行きのバスは、バス→ボート→バス と連携していたのです。
でもこれは遠回りで、乗り換えも面倒です。 -
沖合いに大型貨物船が停泊していました。
この島にやって来た高速船の中で、最初に見たカットバ島は、多分この波止場付近に違いありません。
こんて大型貨物船が泊まっていました。
地図を見て確信しました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2016/04/05 06:01:28
- 表紙の牛どもは何なのと思いきぁ山羊か!
- 公園のダンスはベトナムと言えどもいかに中国系が多いかの表れですが本質的に団体行動だと恥も外聞も薄れる様です、私的な空間を使わないのが特色ですね。
ところで諦めて両替をしたの?手持ち資金無しには辛いから、、、、やっぱりレンタルバイク有ったね。
本来は観光の島でも外国人に関わらない村人達は英語は無理だね、最も僕の好む状況になって来た。
バイク移動での地道はパンクに注意です、燃料よりも悲惨な結果になりますから(^o^)
- motogenさん からの返信 2016/04/05 16:21:10
- RE: 表紙の牛どもは何なのと思いきぁ山羊か!
- 空港で1万円、ハノイの銀行で1万円両替したものが、カットバ島に来てもまだ残っていました。
予想以上にエコノミーにベトナムの旅はできるようです。
カットバ島でのホテル代、帰りの高速船代を残しておくとしても、ハロン湾クルージングなどをしなければ、何とかなるかなというのがこの時の現状でした。
ハロン湾クルージングですが、CAZさんの経験談を読んで、「まっ、しなくていいかな?」と思っていました。
するとすれば、女房を連れて再訪問した時かな?
それまでとっておきます。
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