2016/03/03 - 2016/03/17
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motogenさん
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町の中はほとんど回ってしまいました。
コンビニなく、両替所なく、もちろんショッピングセンターもありません。
海に面して左の方向に岬があって、先端付近に建物が建っています。
時々その方向に観光客を乗せたミニバスか走っていきます。
この岬、何があるのか探ってみようと、歩き出しました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
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-
岬の先に見える白い建物は、多分高級リゾートに違いありません。
その向こう側には何があるのでしょう。 -
海に面して遊歩道があります。
太陽が燦燦と輝く季節には、汗を風に飛ばしながら歩くのがピッタシの遊歩道ですが、今は涼し過ぎる風が吹いていて、もの寂しい歩道です。 -
海に浮かぶ船にも元気がありません。
-
こちら側にもホテルやレストランがありますが、観光客はまばらです。
店の従業員は退屈そうに椅子に座っています。
頭がコクリ、船を漕いでいる人もいます。 -
海岸に沿って岬に向かう道と、岬の付け根を突っ切る道とに分かれる分岐点に来ました。
まずは海から離れて、真正面の坂道を登ってみます。 -
道路の両側は切通しの崖になりました。
崖には地層のような模様があります。
岩は頁岩?
それとも石灰岩? -
岩を叩いて調べていると、珊瑚の化石が出てきました。
岩は石灰岩に間違いないですが、ただの石灰岩ではなく、火山灰などのさまざまな成分を含んだ石灰質の地層のようです。 -
崖に登っていく鉄のはしごもありました。
この上からの景色は見応えがあると思いますが、怖くて登れません。 -
岬の付け根を横切りました。
海を望んだ展望台になっています。
展望台というより、大型バスのための駐車場かも知れません。 -
その展望台の下に、砂浜とプールのあるリゾート施設が見えます。
この展望台や砂浜は私有地なのかも知れません。 -
私有地だってかまいません。
階段を降りて調査に向かいます。 -
砂浜の岩場で女性たちが遊んでいました。
-
近づいて声をかけると、岩をどかしてその下の生き物を獲っています。
小さなカニが逃げていきます。
しかし女性はカニには目をくれず、岩に張り付いている貝をはがしています。 -
彼女の持っている袋の中は、獲った貝でいっぱいです。
-
この女性たち、服装から見ても化粧から見ても、地元の人ではなく観光客に違いありません。
でも貝の探し方や獲り方に長けています。
観光客だとしても、海の近くで育った人たちです。
彼女達はしきりに何か喋っていますが、ベトナム語なのか中国語なのか分かりません。
ベトナムと中国、人の顔つきも言葉の感じも、似ているのです。
言葉は全く通じません。
元気は良いのですが、真摯に私の言葉を理解しようとする態度を見せてくれません。 -
彼女たちがどっさりと貝を抱えて帰っていったのは、このリゾート施設でした。
調理人に頼んで、今夜は貝料理になるのでしょうか。
繁華街がら離れた立派なホテルには、私の理解できない女性たちが泊まっています。カトバ アイランド リゾート&スパ ホテル
-
そのリゾート施設を無断通過していくと、岬をぐるりと回ることのできそうな遊歩道が続いていました。
-
霧にむせぶ島々が浮かんでいます。
これがハロン湾なのでしょうか。
どこからどこまでをハロン湾と言うのか、そしてハロン湾巡りをするボートツアーはどの島を回るのか、洞窟はどこにあるのか・・・
全く分かっていませんが、みとれてしまう景色です。 -
海は穏やかです。
風もありません。
霞んでいて遠くは見えませんが、こんな煙った景色も良いものです。
水墨画のようでいて立体感もあり、幻想的なのです。 -
海の中に何かが見えます。
船のようです。
木材は朽ち果て、真っ黒くなった小舟が、波の下で静かに横たわっています。
この場の雰囲気にマッチしています。 -
あっ!
向こうの島影に大きな木造船が見えたような気がしたのですが、すぐに霧の中に隠れてしまいました。
夢のような、錯覚のような・・・
でも確かに見えたのです。
『グーニーズ』の海賊船が、とっさに思い浮かびました。
巨大な岩山の中に隠されていた帆船が、岩の扉を破って現れるシーンです。
こんな世界に一人でいると、幻の世界に引きずり込まれるようです。 -
これは幻ではありません。
いかだのような釣り船が、ゆっくりゆっくり島々の間を縫っていきます。
船頭さんは一人きり。
漁の帰りなのでしょうか。。
(安物のコンパクトデジカメですが、こんなにきれいに10倍ズームができました。) -
岬の先端をぐるりと回りこむと、またまた砂浜が現れました。
砂浜には遊んでいる人たちが見えます。
リゾート施設もあります。 -
向かう先に、カメラを構えている人がいました。
この遊歩道で初めて出会う、岬巡りの仲間です。
「ハロー!」と声をかけると
「ボンジュー!」 -
しかしボンジューの男性にはパートナーが現れて、仲良く歩いていきます。
旅の仲間ですが、私のように一人旅ではありません。
思えば一人旅は私くらいで、みんな仲間と一緒です。
最初は一人だった人も、途中で仲間を見つけています。
肝心なのは言葉と心意気(積極性)なのかな? -
ビーチで水遊びをしている人の姿がはっきりしてきました。
こんな辺鄙な場所にあるリゾートなのに、たくさんのお客さんを確保しています。 -
リゾート施設の中を無断通過させてもらいます。
ここに宿泊している人たちの大半は、中国人のようです。
団体ツアー客でしょう。 -
見れば豪華な宿泊施設です。
海があるというのにプールもあります。
庭も良く手入れされています。
宿泊料金はどのくらいかな?
恐れ多くて聞いてみる気力も起こりません。カトバ サンライズ リゾート ホテル
-
町に戻ります。
町はまだまだ先です。
-
たくさんの船が絡み合っている、楽しそうな入り江に出会いました。
船の上では人が行き交っています。
小さな手漕ぎボートで船から船に乗り移っている人も見えます。 -
四角い箱の形をし、移動能力はなく、浮いているだけの船も混ざっています。
ガスボンベや水を入れたポリタンク、野菜を入れたかごもあります。
倉庫もあります。
生活用具一式が積み込まれているようです。
カットバにもカンボジアのトンレサップ湖のように、水上生活している人々がいたのです。 -
どの船にもベトナム国旗を何本も揚げています。
網の手入れをしている人、網にくっついている魚を集めている人が見えます。
漁業で生計を立てているようです。
ここには観光地にはない面白さで満ちあふれています。
町からは見えません。 -
町が見えてきました。
およそ3.5kmの、それほど長くない距離でしたが、適度なアップダウンと目をみはる景色に見とれ、2時間はかかってしまいました。
快い疲れで心身共に充実しています。
来て良かったなぁ!
そんな気持ちになっていました。 -
赤印がホテル、黄色の線が岬を一周したルートです。
-
大通りに並ぶレストランの前には、写真入りのメニューが置いてあります。
英語でも書いてあります。
値段も書いてあります。
片っ端からそれを見て、一番だと感じた店に座りました。
客の満足している表情も決め手です。 -
注文したのは栄養バランスの良さそうな、『チキン・マッシュルーム』
たんぱく質あり、腸内の善玉菌が喜ぶキノコあり、野生も入っています。
ご飯も付いていました。
ドリンクは一番安いビール(80円)です。
この島では、ビールがジュースや水よりも安いのです。
合計で600円。
この島、ホテル代は安いけど、料理は少々高目です。
この料理をテーブルに運んできてくれたのは、この店のお嬢さんで、歳の頃は5歳です。
歩き方も何となくヨチヨチしていて、何とも可愛いお嬢さんで、値段なんて高くてもいいや! と思ってしまいます。 -
『ミニマート』の看板をかかげた雑貨屋で、水と牛乳とビスケット、バナナ3本を買うと、これまた600円もしました。
これらはみんな輸入品なのか、日本で買うのとたいして違いはありません。
それとも島まで運ぶ輸送費がかかるのでしょうか。
気がかりなドンがどんどん減っていきます。 -
日が沈むとあっというまに暗くなってしまいした。
島のあちこちがライトアップされます。 -
レストランも大賑わい。
全員といいほど客は欧米人です。 -
ソーセージ焼きの屋台が出ていました。
ハウマッチと聞くと、15000ドン(80円)。
高すぎてそのまま通り過ぎました。
ここはやはり観光地です。 -
こんな時間なのに、バスがやってきました。
降りてきたのは中国人たちです。
声を張り上げて騒ぐので分かります。
しかしすぐに姿が消えました。
ミニバンに乗り換えて何処かに去っていったのです。 -
どのホテルを見ても、灯りのついている部屋はほんのわずかです。
今はオフシーズンなのでしょうか。
だから私も、海の見える最高の部屋に案内されたのしょう。 -
昼間は涼しくて快適だったけど、夜は寒くなってしまいました。
昼間から干してあった洗濯物が乾いていません。
気温が低いのです。
壁のファンを全開にして、その前に掛けて置くことにします。
部屋はますます寒くなってしまいました。
クローゼットの中に、掛け布団が入っています。
今夜はそれをかぶって寝ることにします。 -
外で騒ぐ人もなく、車もバイクも走らず、観光地らしくない静かな夜でした。
9時前ですが、就寝です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2016/04/02 08:00:08
- 積極性は有り余るほど有るよ!
- 初めての土地しかも決して小さくはない島で徒歩はマズイって!授業料と思って諦めてドンを手に入れましょう(^o^)
欧米人がたむろする観光地にはたいがいレンタルバイクか自転車が有りそうな気がする。
心意気いっぱいのmotogenさんを持ってしても会話が成り立たない以上は旅の友は掴みにくい、フランス人にハローはマズイ、愛知万博の時に友達になったデンマーク人のラルス君がフランス人の言語に関するプライドの強さを懇々と教えてくれた(^o^)
motogenさんは奥さんが居るからなぁ、、、、旅の恥を掻き捨てる訳にはいかないし、ベトナムは女性のバックパッカーの登竜門なんだけど。
- motogenさん からの返信 2016/04/02 09:45:54
- RE: 積極性は有り余るほど有るよ!
- ご心配、ありがとうございます。
言葉が伝わらないベトナムですが、これはこれでまた楽しいものでした。
異国に来た、ここは別世界だ・・・
そんな気持ちがフツフツと沸いてきます。
言葉は通じないけど、何とかなる。
これも嬉しいことです。
欧米人にもどんどん声をかけてみました。
ここで会ったフランス人とも少し話をしましたが、ドイツ人やフランス人、デンマーク人などの母国語が英語でない人たちは、難しい言葉は少なくて、喋り方も丁寧でゆっくり、多少は理解できました。
一番苦手なのはアメリカ人で、これは何を言っているのかさっぱり。
うまく聞き取れません。
観光名所や素晴らしい景観も見ましたが、心に強く残っていて、時々懐かしく思い出すのは、偶然出会ったこんな人たちの、顔の表情やささいな仕草です。
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