横浜散歩：山手西洋館の雛飾り & いたち川沿いのアート

2016/03/02 - 2016/03/02

昨年に引き続き今年も山手西洋館の雛飾りを見に出掛けました。
この日、雛飾りを楽しめたのは、山手111番館、山手234番館、エリスマン邸、ベーリックホール、外交官の家の５ヶ所。
（横浜市イギリス館、ブラフ18番館は改修工事中でした）
山手西洋館の雛飾りを楽しんだ後は、本郷台に移動し、いたち川沿いのアート散歩も。

昨年の雛飾りはこちらです。
http://4travel.jp/travelogue/10990124

エリア 横浜(神奈川)

山手111番館　玄関ホール

雛飾りが暖炉の上に飾られています。

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　玄関ホール　暖炉の上の雛飾り

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　玄関ホールの飾りつけ

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館 ダイニングルームの雛飾り

歳時記　〜上巳（じょうし）の節句〜
「母から子へ　孫への風景」
世代を超えて伝えてゆきたい大切なもの
お内裏様の眺めているテーブルには
祖母ゆかりの帯をランナーに
孫世代の可愛らしい雛たちが舞い・・・

子供の成長を願う親の思いは
いつになっても変わりません

蝶のように可愛らしく育ってほしいと願う思いを
小さな箸置きにこめて

幸せを呼ぶ八角形の漆重箱に
春を告げる庭の花を摘み
雪洞のようなキャンドルを灯して
雅な時間を娘たちと語らう風景を
お楽しみください
（説明書きより）

テーブル＆フラワーコーディネーション
Atelier Moet

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　内裏雛の男雛と女雛

向って左にお殿さま、右にお姫さまが飾られていますが、昔は逆だったとか。
また、関西では逆だとか。
この並び方になったのは、昭和天皇の即位の時からだとか。

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　ダイニングルームの飾りつけ

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　ダイニングルームの飾りつけ

蝶の箸置きが使われています。

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　三人官女

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　五人囃子

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　随身（右大臣、左大臣）と仕丁（してい）

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　随身（右大臣、左大臣）と仕丁（してい）

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　お駕籠と御所車

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　ダイニングルームの暖炉の上の内裏雛

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館で開催されていた「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

光とガラスのエレガンス　２０１６春　〜シンデレラ・ブルー〜

グラス・アーティスト島野聖子さんの作品展が行われていました。
島野さんご本人もいらっしゃってお話を聞くことが出来ました。

島野さんのブログはこちらです。
http://ameblo.jp/interior-life/

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

作品名「シンデレラのバラ」

この作品はが昨年ロンドンでのコンペティションで受賞した作品だそうです。

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

〜シンデレラ・ブルーのタイトル通り、素敵なブルーガラスのコーディネートがなされていました。
（島野さんご本人も、ブルーのアクセサリーと洋服をコーディネートされていたようです。）

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

作品を作る所がビデオで紹介されていましたが、ダイヤモンドのペンで一本一本の線を彫って行くそうです。

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

見事なバラの花が描かれています。

これくらいの作品を完成させるには、２〜３か月も掛かるとか。

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

残念んｱがら部屋の照明が写り込んでしまっていますがご容赦を。

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

〜シンデレラ・ブルー〜
ブルーのガラスの靴も作品を引き立てています。

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　「ヨーロピアン　グラスリッツェン」作品展

暫く楽しませていただきました。
昨年も雛飾りの時に展示されていたそうですが、私が行った日はずれていたようです。
また、来年も楽しみですね！
島野さん有難うございました。

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手234番館 おひな様コーディネート「春色の日に・・・」

明治生まれの祖母が愛したローズピンクの器をメインに「豊かな時間が流れていた頃のかたらいをお伝え出来たら・・・」と、コーディネートしてみました。
ガラス器に映るゆるい光がご来館のお客様に優しい想い出を呼びおこせますように・・・。
（解説より）

コーディネーター　北村治子氏

山手２３４番館 名所・史跡

山手234番館の雛飾り

山手２３４番館 名所・史跡

山手234番館の雛飾り

山手２３４番館 名所・史跡

山手234番館の雛飾り

桃の花もアレンジされています。

山手２３４番館 名所・史跡

山手234番館の内裏雛

山手２３４番館 名所・史跡

山手234番館の雛飾り

立派な器が飾られています。

山手２３４番館 名所・史跡

山手234番館の雛飾り

山手２３４番館 名所・史跡

山手234番館の雛飾り

ローズピンクの器の一分でしょうか？

山手２３４番館 名所・史跡

エリスマン邸の内裏雛

明治後期から大正時代に作られたお雛様
所有者の話によれば雛人形師次郎左衛門の作だそうです。

明治生まれの母親の嫁入り道具に加えられたもので、大正10年ごろに入手したもの。
宮家から作製を依頼された雛人形が2組を製作し、一対を納め、そのもう一対がこれだそうです。
東京で昭和の戦火を潜り抜け、現在まで大切に保存し続けているお雛様。
（東京都世田谷区在住の方の所蔵）

一緒の道具は少々手直しを施したが、人形は百年の時をそのままの姿だそうです。
袴に隠れ目にすることはできませんが、女雛の足は陶器でできていて、足指から関節に至るまで丁寧に作られている珍しいものだそうです。

エリスマン邸 名所・史跡

エリスマン邸　内裏雛（次郎左衛門雛）

江戸時代中期に雛屋次郎左衛門という人形師が最初に作り始めたことからこの名があり、団子のような丸顔に引目鉤鼻という源氏物語絵巻に描かれるような顔の表情が特徴的で、雛の本流として、流行に左右されず公家や大名家に好まれたそうです。

エリスマン邸 名所・史跡

エリスマン邸　雛飾り

エリスマン邸 名所・史跡

エリスマン邸　雛飾り

貝の中の立雛

エリスマン邸 名所・史跡

ベーリックホールの雛飾り

「雛の国見せ」〜おひなさまと共に〜
上巳（じょうし）の節句は日本古来の浄化儀礼。
人型に切った紙を身代りにした清めは流し雛として伝承された。
「雛の国見せ」も3月3日の風習の一つ。
小高い山に登り座を設えて雛飾り雛に四方を見せて差し上げるというもので、
一方には幼い先祖をひなまつりにまねくといういみをもっている。
家族との野遊び、浜遊びを楽しむ「雛の国見せ」と先人達から繋がってゆく結びの中に込めた祓えの思い。
今ここに健やかなる成長を願って。。。
（解説より）

The Table ‘ALICE'研究会

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリックホールの内裏雛

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリックホールの内裏雛

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリックホールの雛飾り

五人囃子と三人官女など、珍しい飾りつけがされています。

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリックホールの雛飾り

五人囃子の中の３人

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリックホールの雛飾り

美味しそうなお菓子も並びます。

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリックホールの雛飾り

右大臣と官女、仕丁

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリックホールの雛飾り

左大臣でしょうか。

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリックホールの雛飾り

箸置きにもお雛様が使われています。

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリックホールの雛飾り

人型に切った紙を身代りにした流し雛のようです。

ベーリック・ホール 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

「外交官の家のひなまつり」〜弥生浪漫〜雛あそび

七段飾りの雛人形。女の子の健やかな成長や幸せを願いながら1つ1つ手作りした吊るし雛。
その他ちりめん細工や木目込みのお雛様。
いにしえの可愛らしく懐かしい着物。
早春を彩る花々と共に、外交官の家で弥生の浪漫をお楽しみください。
（解説より）

装飾:ちりめん工房 千
花装飾:清水眞紗子

2月は修繕の為休館していましたが、３月１日からお雛様を飾られたそうです。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り　内裏雛

こちらの内裏雛は昔の並び順で飾られていました。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

ちりめん細工のお雛様

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

こちらは大内雛でしょうか？

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

ちりめん細工の人形

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

外交官の家 名所・史跡

外交官の家　サンルームに飾られた花

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

ウサギのお雛様もありました。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

木目込み人形の内裏雛でしょうか。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

７段飾りは、ここだけでした。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

こちらも木目込み人形のようです。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

いにしえの着物のようです。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

２Fの書斎にも飾られていました。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

２Fの書斎の飾りつけ。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家の雛飾り

２Fの寝室の飾りつけ。

いつもとは逆コースで西洋館の雛飾りを見て回りました。
まだ時間が早かったので、この後は、ちょっとアート散歩に出掛けました。

外交官の家 名所・史跡

ＪＲ根岸線　本郷台駅

石川町駅から大船行きの電車に乗り、終点の１つ手前の本郷台駅で下車。
滅多に利用しない駅ですが、今日は、アートを探しにやって来ました。

失礼ながらとてもアートがあるとは思えなかったのですが、調べてみると「第4回横浜彫刻展」の出展作品が飾られているとか。

本郷台駅 駅

ＪＲ根岸線　本郷台駅前の彫刻「木のポートレート」

駅前ロータリーに飾られています。

第４回横浜彫刻展　出展作品
（横浜ビエンナーレ'96）
大岩オスカール幸男　作

横浜彫刻展は、市政100周年を記念して行われたもので、“魅力的な街づくり”“文化的環境づくり”をめざして、各地域にふさわしい彫刻作品を実際に“設置”していくことを目的に実施されたもの。
彫刻の設置場所は、毎回、激戦だったそうですが、第1回は大倉山、第2回は港南台、第3回は鶴見、第4回（最終回）は栄区（本郷台駅前〜いたち川）が選出されました。
（その後、継続されなかった理由は分かりませんが）

本郷台駅 駅

ＪＲ根岸線　本郷台駅前の彫刻「時」

西川淑雄　作

この作品は「横浜彫刻展」とは関係なさそうです。

本郷台駅 駅

柏陽高校前の彫刻「宙の彼方へ」

駅から徒歩数分、柏陽高校前の交差点に飾られています。

第４回横浜彫刻展　出展作品
（横浜ビエンナーレ'96）
竹中健吾　作

鼬川（いたちがわ）沿いの遊歩道

「本郷の民話と伝説」が紹介されています。

「いたち川」
兼好法師が詠んだといわれる歌

「一つ目小僧」
大雪（12月8日頃）には、一つ目小僧が家に入り込み大病を持ち込むといわれていたそうで、この一つ目小僧を追い払うため、どの家でもふるいやめざるを間口につるしたり、屋根に放り投げていたそうです。

鼬川沿いの遊歩道の彫刻「歩み」

第４回横浜彫刻展　出展作品
（横浜ビエンナーレ'96）
伏石康男　作

鼬川沿いの遊歩道に咲いていたカンヒサクラ

鼬川沿いの遊歩道にある彫刻「ＷＯＭＡＮ」

第４回横浜彫刻展　出展作品
（横浜ビエンナーレ'96）
佐々木実　作

ユーモラスと言ったら叱られるかもしれませんが、迫力のあるご婦人たちです。
この日、ここまで足を延ばしたのは、この作品を見たかったからです。

鼬川沿いの遊歩道にある彫刻「ＷＯＭＡＮ」

この作品のモデルは実在するのでしょうか？
もしかして、よく似た人があなたの傍にもいませんか？

鼬川沿いの遊歩道にある彫刻「ライダー・トリックスター?」

第４回横浜彫刻展　出展作品
（横浜ビエンナーレ'96）
星野健治司　作

鼬川沿いの遊歩道にある彫刻「ムーンダンス」

第４回横浜彫刻展　出展作品
（横浜ビエンナーレ'96）
田中等　作

鼬川（いたちがわ）沿いの遊歩道

大船方面の眺め

いたち川は横浜市栄区を流れる二級河川。
名前の由来は鎌倉街道の出立点の「いでたち」が転じたものだとか。
鎌倉時代には霊所と考えられており、吾妻鏡に度々「?河」でお祓いをしたと記述されているそうです。

1970年より河川整備が行われ、3面張り護岸の整備と支流の小河川の暗渠化が行われたが、水位の低下や自然植生の消滅によって水質の悪化を招いたため、1982年以降は水辺の自然復元工事として河原の再現事業が行われ、親水公園や河川沿いの遊歩道などの整備も行われたそうです。
（Wikipediaより）

鼬川沿いの公園に咲いていた梅

公園は工事中で通行止めになっていましたが梅の花が見頃でした。

鼬川沿いの公園の梅

鼬川沿いの遊歩道　対岸から見るＷＯＭＡＮ

遠目に見ても迫力満点です。

鼬川沿いの遊歩道に咲いていた河津桜

河津桜は、これ１本だけでした。

鼬川沿いの遊歩道で見つけたカワセミ

餌を狙っているようでじっと動かずに止まっていました。
この辺りではよく見られるようで、地元の人たちが集まっていました。

鼬川の自然復元工事が行われた結果、こうしたカワセミも見られるようになったようです。

鼬川沿いの遊歩道で見つけたカワセミ

こんな間近で見れるとは思いませんでした。
（写真は望遠で撮っています）

山手西洋館の雛飾りとアート散歩、おまけでカワセミとも遭遇。
お天気もポカポカ陽気で、楽しませてもらいました。

（おしまい）

（おまけ）
港南台駅前に飾られている彫刻

横浜彫刻展受賞作品
「せれなあど」
中岡慎太郎　作
（横浜ビエンナーレ'91)

2016.1.4撮影

港南台駅 駅