2016/01/23 - 2016/01/24
6位(同エリア1147件中)
旅猫さん
昨年12月の上旬以来、旅はご無沙汰。さらに、少々気持ちも落ち込み気味であったので、これはいけないと、気分転換も兼ね、今年最初の旅へ出ることにした。そこで、週末に一人で泊まれる温泉宿を関東甲信越、南東北辺りで探したところ、ちょうどふるさと割もあった信州の湯田中温泉で見つけた。そこは、3年前、気の置けない仲間たちと訪れた思い出の宿の別館。懐かしい旅に思いを馳せながらの旅も良いのではと決めた。しかし、予報では、西日本を中心に稀に見る大寒波が襲来しそうなので、少々不安な初旅となった。
(2025.01.27 投稿)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
大宮駅を9時2分に出る『かがやき505号』に乗車。北陸新幹線開業後、初めて『かがやき』を利用したが、大宮駅から長野駅まで直行で1時間ちょうどであった。高崎駅どころか、軽井沢駅も通過するとは驚いた。そして、降り立った長野駅は、大きく改修され、見違える姿となっていた。善光寺口の前にあった広場も無くなり、かなり驚いた。
-
湯田中温泉へは、長野電鉄で向かう。駅への通路も変わっていたが、迷わず辿り着いた。乗車したのは、10時32分発の特急『ゆけむり』である。すでに先頭の展望席は満員であったが、後ろの展望席に座れた。その後、車内は次々と乗り込んでくる外国人観光客で満員となった。スキーやスノーモンキー目当ての欧米系の方が多いようである。
特急ゆけむり 乗り物
-
特急『ゆけむり』は、一月下旬とは思えないほど雪の少ない沿線を走り抜け、湯田中駅へと近付いて行く。そして、車窓に高社山が見えてくれば、湯田中駅はもうすぐだ。
-
そして、11時17分に湯田中駅に到着。2年4ヵ月ぶりだが、冬に訪れるのは3年ぶりだ。3年前は、友人と一緒で大雪であった。今回は、穏やかに晴れた空に迎えられた。とりあえず、上林温泉まで行ってみようと思ったが、バスが12時10分まで無い。そこで、まずは昼食でもと駅近くで目に付いた食事処へと入った。
-
何気なく入ったが、店内は薄暗く、やっている気配がない。後で気付いたのだが、開店前に入ってしまったらしい。夜はお酒も飲める店らしいが、昼はラーメンや丼ものがほとんどであった。時間もそれほどないので、ラーメンを注文。出てきたのは、正統派のラーメンであった。味は心に残るものではなかったが、体が温まり、ありがたかった。
湯田中温泉街の入り口にある食事処 by 旅猫さんみかさ グルメ・レストラン
-
そして、ラーメンを食べながら、ふと沓野へ行ってみようと思い立った。駅へと戻り、窓口で沓野までの切符を購入。すると、窓口の方から、「上林温泉行は混むので、すぐその後に出る志賀高原の硯川行に乗ってください」と言われた。確かに、上林温泉行は、スノーモンキーを観に行く人たちで大混雑。しかし、硯川行のバスはガラガラであった。
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バスは、湯田中温泉、渋温泉を過ぎ、10分足らずで沓野バス停に着いた。9年ほど前、上林温泉から、冷たい雨の中を歩いて辿り着いた温泉場である。急に、懐かしさが込み上げてきた。
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バス停の向かい側に、共同湯があった。沢熱の湯とあったが、地元の方専用なので旅人は入れない。
沓野温泉 温泉
-
バス通りから、一本北側の旧道へと入る。ここにも、上熱の湯という小さな共同湯があった。沓野温泉には、数ヵ所の共同湯があるが、どれも地元専用であった。出会った地元の方に、どこか入れるところは無いかと訪ねたが、無いとのこと。
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がっかりしながら歩いていると、『くつの館』と言う宿らしき建物を見つけた。ちょうど女性が出て来たので声を掛けてみると、立ち寄り湯が出来るとのこと。これはありがたいと、お言葉に甘えて使わせていただくことにした。
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声を掛けた女性が女将で、浴室まで案内していただいた。中はこじんまりとしていたが、湯船も床も木で良い感じである。沓野温泉は、地獄谷温泉からの引き湯だそうだが、そのままの源泉掛け流しである。湯温は結構高めだが、慣れるとちょうどいい感じであった。澄んだ透明な湯だが、源泉そのままの極上の湯である。
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一応露天風呂もあるが、すぐ近くの建物から丸見えの状態である。しかも混浴なので、女性には少々勇気がいる。とは言え、人の気配がまったくないので、貸切で楽しめる確率は高い。手前にあった釜風呂は、今は使われていないようである。その傍らに立て掛けられていた木の札は、昔、入口に掲げられていたものだそうだ。
-
入浴後、女将さんにお礼を言うと、色々と話を聞かせてくれた。宿の建物は、昭和15年に棟上げをしたものだそうだ。玄関脇には、その時の主や棟梁などが記された木札が残されていた。
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さらに、玄関や廊下の床は、欅の一枚板だそうだ。冬は暖房が大変だが、夏は涼しくて過ごしやすいそうである。気さくな女将さんとしばらく話した後、お礼を言って外へ出た。その時、女将さんから林檎をいただいた。
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『くつの館』の前を通る道は、旧草津街道である。沓野は、信州側最後の集落だったところだ。街道筋らしい雰囲気が残る道を、集落の外れまで歩いてみる。
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途中で、最近見かけなくなった火の見櫓を見かけた。青い空に、白い櫓が良く映えていた。
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その入口の扉も味がある。
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沓野の集落には、至る所に湯汲み場があった。引き湯なのに、湯が豊富とは贅沢である。
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歩いていると、また共同湯があった。弥生乃湯とあり、他のものより大きそうな構えである。
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そして、集落の外れにあったのが天川神社である。集落の規模の割に、大きな社地を持っている神社であった。
天川神社 寺・神社・教会
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手水は雪に埋もれて使用できない。
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狛犬も雪まみれであった。
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杉林に囲まれた社殿の前には、二本の柱が建っていた。この社は、以前諏訪社と呼ばれていて、諏訪大社との繋がりから、今でも5月になると御柱祭が行われているそうだ。
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遅まきながら、ここで地元の神様に、旅の無事といつもの大切なお願いをする。賽銭箱も、薄らと雪化粧している。よく見ると、お賽銭が凍って張り付いていた。
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天川神社から、来た道を引き返す。途中の民家の庭先で、赤い実が雪の白さに映えていた。
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その民家の玄関の上に、『盗賊除神璽』と書かれたお札が貼ってあった。こんな長閑な集落に、盗賊なんて来るのだろうか。最近は外国人も増え、物騒な世の中になって来たので、あり得る話ではある。
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『くつの館』まで戻って来た。その隣には、旅籠のような建物があった。宿場の風情が感じられ、なかなか良い感じである。
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さらに歩いていくと、懐かしい酒蔵が見えてきた。前にも立ち寄らせていただいた玉村本店である。今回も、もちろん、立ち寄ることにした。
玉村本店 専門店
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中に入り、すぐ試飲をさせていただく。前に来た時も驚いたが、ここではカウンターの上に並ぶお酒がすべて無料で試飲できるのだ。しかも、店の奥に声を掛ければ、あとは勝手に試飲三昧なのが嬉しい。今回は、純米銘柄を中心に7種類ほど飲んでみた。
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最初にいただた『純米にごり酒 雪猿』は、スノーモンキーに因んだもので、味わいは米の旨みが感じられながら、程よい切れがあった。結局、これと純米原酒と純米酒の三本を購入した。
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試飲後、二階のギャラリーを見学。階段を上り切ったところにあるのが、お気に入りの硝子模様である。これは、何度観ても美しい。
酒造美術館 ギャラリー玉村本店 美術館・博物館
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玉村本店を出ると、すぐのところで猫に出会った。最近、猫に出会うと運が良いので嬉しい。
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近くには、猫溜まりもあった。今日は暖かいので、皆で日向ぼっこだ。
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猫溜まりの下には、子猫も数匹いる。こちらに興味津々のようだ。
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しばらく猫たちと過ごした後、すぐ向かいにある志賀高原ビールの醸造所へと向かう。軒先には、氷柱がたくさん下がっていた。
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醸造所の前で、前には無かった看板を発見。『TEPPA ROOM』とだけ書いてあったが、気になったので行ってみることにする。すると、また看板があり、どうも志賀高原ビールが飲めるらしい。矢印の方には新しい醸造所があり、その奥に普通の家のような建物があった。
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恐る恐る入ってみると、玄関脇に小さな部屋があり、カウンターと僅かな椅子が置いてあるだけである。先客は一人だけ。とりあえず、品書きの中から『ハウスIPA』を注文。呑んでみると、ホップがびしっと効いて、ガツンと来る味わいであった。
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呑んでいると、先客だった若い男性が声を掛けてきた。麦酒が大好きということで、海外にまで出かけて麦酒醸造所巡りをしているとのこと。出張の合間に、わざわざ長野からここまで来たらしい。その後、話が弾み、ついつい二杯目を注文。店の女性に勧められた『ドラフトペールエール』をいただいた。これは、軽い味わいの呑み易い麦酒であった。
-
呑んでいると、男性客が一人、そして、三人連れの外国人がやってきた。この三人組の一人が信州中野在住で、日本語がペラペラであった。かの若い男性も英語が堪能で、おかげでこの後、大いに盛り上がってしまった。店の女性も麦酒が大好きで、一緒に話に加わったので言うまでもない。
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話し相手がいると、お酒がすいすいと入ってしまう。三杯目は、『IPA』。これも深みのある味わいで美味しかった。
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そして、ついに4杯目に突入。今度は、『アフリカペールエール』。初めて飲んだが、爽快にホップが効いてなかなかであった。これを呑み終えた時には、最初の彼と私だけとなっていた。
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そして、彼がホップ畑を観に行くというので、付き合うことにした。店の女性に大体の場所は聞いたが、ほとんど雪中行軍のような様相である。志賀高原ビールの一部には、自社栽培の麦とホップが使われているそうだ。美味しかったのは、こだわりがあるからだろうと感じた。
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ようやく見つけた畑は、支柱も取り払われ、少々寂しい光景であった。二人で苦笑いである。来た道を戻り、玉村本店へ行くという彼と別れ宿へと向かうことにした。別れ際、「新宿で会いましょう」と言うことになり、名刺をいただいた。『くつの館』の女将、そして彼。今度の旅は、良い出会いがあった。
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沓野集落から、坂道を降りて行く。眼下には、雪に覆われた渋温泉の街並みが見えていた。
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渋温泉を歩くのは三度目か、いや四度目か。しかし、一度も温泉に浸かったことはない。ここの外湯は、大湯を除き、地元以外の人が入ることは出来ないからである。野沢温泉は、すべての外湯が寸志で利用できるのとはえらい違いである。とは言え、この温泉街の狭い裏道は、旅心をくすぐり気に入っている。いつか、ゆっくり温泉三昧と行きたいものである。
-
そんなことを考えながら歩いていると、目の前から何かがやってくる。よく見ると、なんと猿である。猫の次に猿とは縁起が良い。今年は申年なので、御利益があるだろうか。
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志賀高原ビールで長居をしたため、予定よりかなり遅れて宿に到着。今回の宿は、湯田中温泉にある『よろづやアネックス湯楽庵』。三年前、気の置けない仲間たちとの最初の旅で泊まった『よろづや』の別館である。ちょうど、長野のふるさと割があったので、5千円引きで泊まれた。少々年季の入った建物だったが、普通に泊まるには十分である。
コストパフォーマンスが悪いなと by 旅猫さんよろづやアネックス湯楽庵 宿・ホテル
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部屋の窓からは、懐かしき『よろづや』の建物が見えた。あの時の旅は、今でも心に残っている。とても楽しかった。ひと休みした後、とりあえず温泉に入る。この時間は、東雲風呂である。
信州湯田中温泉 よろづや 宿・ホテル
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夕食は、本館の食事処であった。まずは、お酒をいただく。地酒の三種お試しセットを頼んでみた。このセットは、北信濃の四つの蔵の酒から三つを選ぶもの。玉村本店の『縁喜』もあったが、呑んだばかりだったので、外の3つを選んだ。右から、中野市の志賀泉酒造『一滴二滴』、須坂市の遠藤酒造場『渓流』、そして飯山市の田中酒造店『水尾』である。呑み比べてみるると、やはり美山錦を使った『一滴二滴』が好みであった。
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信州と言えば蕎麦。しっかりと出てきたので嬉しい。
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主食は、150gの信州牛のステーキであった。しかし、思いの外薄かった。焼くとさらに小さくなり、食べた気がしなかった。
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締めは、信州産のご飯と野沢菜漬け。そのご飯があまり美味しくなくて残念。食後、部屋に戻りまったりとする。横になってうつらうつらしているうちに、いつの間にか寝てしまった。そして、ふと目覚めると、なんと深夜の1時半であった。さすがにもう温泉へ行く気は出ず、そのまま寝てしまった。
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翌朝、昨夜入らなかった、『よろづや』自慢の桃山風呂へ向かう。文化財の建物で、脱衣所だけでも観る価値がある。
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桃山風呂は、大きな楕円形の湯船が真ん中にあり、もちろん、源泉掛け流しである。ちょうど朝食が始まる時間だったので、ほとんど人が居なくてゆっくり堪能することが出来た。
※写真は、3年前に訪れた時に撮ったもの。 -
今年は雪が少なく、露天風呂は真っ白とはいかなかった。雪見露天風呂を楽しみにしていたのだが残念である。この日は、前日の快晴が嘘のような天気で、浸かっていると雪が舞い落ちてきた。湯温も低かったので、早々に内風呂へと退散した。
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朝食を食べた後、宿の目の前にある大湯へ行ってみる。湯田中温泉も、外湯は地元の方と宿泊客しか入れない。宿泊客は、宿で鍵を借りれば入ることができる。驚いたことに、鍵を差し込むと鍵が外れる電子式であった。
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中へ入ると、先客はいない。脱衣場と湯船が一緒になっている、昔ながらの共同湯の形である。これは風情があって良い。
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細長い湯船は、真ん中が板で仕切られている。手前が湯口のある熱湯で、奥が温湯である。とは言え、板の下は繋がっていた。熱湯の方はかなりの熱さだったので、程よい熱さの温湯に浸かった。貸切で、贅沢な時間が静かに過ぎて行く。極楽である。これだから、旅は止められない。
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大湯でのんびりした後、温泉街を散策する。雪が降っているので、人影はまばらである。歩いていると、これぞ宿と言った感じの趣のある建物が目に留まった。雪が積もり、何とも言えない風情である。
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温泉街の先に寺があった。梅翁寺と言う寺で、お寺の方が綺麗に除雪をしていたのが印象的であった。
梅翁寺 寺・神社・教会
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雪が強くなってきたので、宿へと戻ることにする。三年前の秋に潜った暖簾が印象的であった。もう、随分前のような気がする。
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部屋に戻り荷造りをする。最後に、『くつの館』の女将にもらった林檎を仕舞った。これも、良い思い出である。
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9時半過ぎに宿を辞し、湯田中駅まで雪の降る中を歩いて行く。日曜日の朝だというのに、温泉街は人影も無い。
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その途中に、湯宮神社という素朴な社があった。何の変哲もない社であったが、どこか惹かれるものを感じたので、ここで、湯田中を離れる挨拶をすることにした。私が今日最初の参拝者なのか、参道に足跡は無かった。
湯宮神社 寺・神社・教会
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拝殿の脇にも、小さな社がふたつある。ひとつは金刀比羅宮で、もうひとつが西宮神社である。その裏手に『動き岩』と言う大きな岩があるらしいが、さすがに雪が多かったので観に行くのは諦めた。帰って来てから調べたところ、『動き岩』とは四つの岩らしく、神が宿る磐座だったものらしい。どうりで、境内が凛としている訳である。
※写真は西宮神社 -
湯田中駅に着き、長野行の特急列車を待つ。ふと気付けば、後ろに長蛇の列が出来ている。午前中なので空いているかと思っていたが、結局、車内は座れない人も出るほどの混雑であった。そして、満員の乗客を乗せ、10時13分定刻に出発した。それにしても、欧米系の人が多い。志賀高原のスキーと地獄谷のスノーモンキーの人気を改めて感じた。
スノーモンキー (長野電鉄2100系) 乗り物
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特急『スノーモンキー』は、林檎畑の広がる北信濃を走り抜けて行く。いつしか雪も止み、青空も見えてきた。途中の小布施駅からは、北信五岳も望めた。
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終点の長野駅には11時5分に到着。今回は、温泉に入るだけが目的だったので、どこへも寄らずに帰ることにする。旅の最後は、11時19分発の北陸新幹線『かがやき508号』に乗車。大宮駅までは、僅か59分である。列車は、定刻に長野駅に滑り込んできた。素敵な出会いのあった今回の旅。またひとつ、思い出に残る旅が増えた。
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この旅行記へのコメント (14)
-
- hot chocolateさん 2016/02/20 09:43:58
- 出会い♪
- 旅猫さま
おはようございます。
「湯田中」の旅行記にお邪魔しています。
表紙の写真、「創業寛政年間」の暖簾に降りしきる雪、旅情を掻き立てられますね〜
北陸新幹線で、大宮から長野までノンストップで1時間とは驚きです。
しかも軽井沢も通過ですか。
日本も狭くなりましたね〜
昨日は、寝台特急「カシオペア」の札幌行き下りラストランの乗車券が、発売とほぼ同時に完売とか・・・
新幹線は速くて便利でいいのですが、旅情に欠けるのが難ですね。
ビール醸造所巡りをしている男性や、「くつの館」の女将、美形のたくさんの猫さんたちとお猿さん、たくさんの出会いがあっていい旅でしたね。
hot choco
- 旅猫さん からの返信 2016/02/21 20:31:11
- RE: 出会い♪
- hot chocoさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
湯田中のよろずやさんは、趣のある宿です。
とは言え、アネックスはちょっといまひとつかなと。
でも、今回の旅は、いろいろな出会いがあって思い出に残る旅でした。
新幹線の早さは魅力的ですが、旅情はありませんよね。
なるべく使いたくないのですが、その他の選択肢が無くて。。。
もう少し、ゆったりと旅が楽しめると良いですね。
まあ、休みも長く取れないので、今は新幹線が頼りです。
「カシオペア」もあっという間でしたか。
「はまなす」も40秒だったとか。
最後になると、みなさん凄いですね。
旅猫
-
- たらよろさん 2016/02/08 22:17:07
- みるみる雪が増えていった・・・
- こんばんは。旅猫さん
今年最初の旅☆彡
大寒波の中、無事に終えられたようで何よりです♪
本当にビックリするくらい、雪の少ない長野駅。
やっぱり暖冬なんだなぁ〜って思ったのもつかの間。
さすがに大寒波が訪れたこの日は、見る見るうちに雪景色に変化していくさまが素敵です・・・
湯けむりって雪が似合いますね。
ところで、古い街並みの古い櫓が、大阪の通天閣に見えてしまった私。
アカンわぁ〜(笑)
たらよろ
- 旅猫さん からの返信 2016/02/11 08:12:09
- RE: みるみる雪が増えていった・・・
- たらよろさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
ようやく、今年最初の旅でした。
西日本の大寒波にちょっと不安でしたが、初日は良い天気でした。
翌日も、雪に降られたのは朝だけでした。
今年は、雪が少ないですよね。
志賀高原も、1月に入ってから雪が多くなったそうですよ。
沓野の旅館の女将が、まるで春先のような光景だと。
確かに、沓野の街は、雪解けの季節のようでした。
それでも、翌朝になったら雪が降り、あっという間に湯田中温泉街も真っ白に。
冬の信州はこうでなくてはね。
火の見櫓の形、確かに通天閣と似てますね(笑)
旅猫
-
- みかりさん 2016/02/08 16:08:34
- 雪の湯田中温泉
- 旅猫さん、こんにちは!
ものすご〜くご無沙汰しています。秋旅行以降バタバタ忙しく
すっかり引きこもってしまい、気がつけば今年も2月・・・・。
ここ数日、ちょっぴりゆとりが出来たので久々に旅モードになり
冬旅を計画してみたり、4トラをチェックしたり楽しんでいました。
旅猫さんの今年の初旅行は湯田中温泉だったんですね。
私も秋の草津旅行の翌日に小布施に寄ったのですが、長野駅が
ガラッと変わって、ものすご〜く綺麗になっていてビックリしました。
長野電鉄は特急料金も安いから気軽に利用できるのも良いですね。
成田エクスプレスにも乗れるし・・・(笑) 荷物置きがちょっと飛行機っぽい!
湯田中には1度も行った事が無いのですが、旅猫さんが入られた
よろづやさんの温泉に1度入ってみたいと前から思っていました。
けっこう雪があるように見えるのですが、やはり今年は少ないんですね。
沓野の集落は懐かしさも残っているし、素敵な出会いもあって
良かったですね。極上の温泉と美味しいお酒・・・やっぱり旅って
良いなぁ〜と心がスッキリする瞬間ですよね!
私の方も長らく4トラから離脱していましたが、そろそろ復活する
予定ですので、これからも宜しくお願いしますネ。
また他の旅行記にもお邪魔します〜。
みかり
- 旅猫さん からの返信 2016/02/11 08:05:51
- RE: 雪の湯田中温泉
- みかりさん、こんにちは。
4トラ復活ですね!
こちらも、12月初旬の万座以来、ひと月半ほどお休みしていたのですが、
1月下旬に湯田中へ行き、ようやく復帰したところです。
長野駅の変貌には驚きました。
駅前もすっかり変わってしまい、長電の駅の入り口も位置が変わっていました。
湯田中温泉は二度目でしたが、最初は『よろずや』さんで、
今回はその別館に泊まりましたが、値段の差以上にサービスや料理が違いがっかり。
でも、あの桃山風呂はやっぱり良かったですよ!
ぜひ一度、入りに行ってみてください。
沓野集落はお気に入りの街です。
落ち着いた風情があって、静かで。
酒蔵もあるので、私にはぴったりです(笑)
旅猫
-
- rupannさん 2016/02/06 09:46:47
- 雪とビールと温泉と
- 外は寒いけどビールで盛り上がる〜いいすねぇ
雪景色〜好きだわぁ
雪の街並みもよいですねぇ
旅猫さんがビールで盛り上がってる頃
私は十津川温泉を再訪してました〜
寒波だから迷ったんですけど GO♪
意外に途中雪景色でしたが十津川は全然雪がなくて
夜から降り出しましたねぇ
翌朝 雪道の小辺路をまた歩いて〜果無集落は真っ白でした〜
by rupann♪
- 旅猫さん からの返信 2016/02/10 23:23:41
- RE: 雪とビールと温泉と
- rupannさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
薩摩行きが中止になり、ちょっとがっかりしています。
冬の旅先で呑むビールもおつですね。
雪景色も綺麗でしたし。
寒波が不安でしたけど、信州は穏やかでした。
二日目は少し降られましたが。
十津川の辺りも雪が降るのですね。
いつ行けるやら。
旅猫
-
- ガブリエラさん 2016/02/03 22:31:09
- 旅での出会い、嬉しいですよね(*^_^*)
- 旅猫さん☆
こんばんは♪
雪の中の温泉旅行、素敵ですね(*^_^*)
寒い中で、ほっこりお湯につかって、疲れをとるっていいな〜♪
共同湯ばかりで、入れないのかな?!と思っていたら、優しい女将のおかげで、貸切状態の贅沢な時間が過ごせたんですね!!!
なんて、優しいのでしょうヽ(^o^)丿
そして、ビール醸造所めぐりの男性との出会いも、素敵ですよね!
旅で出会った人と、その後も交流って、楽しいですね(^O^)
本当に、素晴らしい出会い、これは旅猫さんのお人柄だからですね(^_-)-☆
特急「スノーモンキー」なんてあるんですね♪
思わず、あの絵にくすっと笑っちゃいました(笑)。
ガブ(^_^)v
- 旅猫さん からの返信 2016/02/04 22:25:01
- RE: 旅での出会い、嬉しいですよね(*^_^*)
- ガブさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
二ヶ月近く旅に出ていなかったので、久しぶりに癒されました。
冬は温泉に限りますね!
沓野温泉では、最初に出会った人に入れる場所は無いと聞いていたので、
あの宿の女将に出会えたのはありがたかったです。
おかげで、のんびり寛げました。
その後も、偶然入ったお店でまたも出会いが。
楽しい時間が過ごせて良かったです。
長野電鉄は、100円で豪華な特急に乗れるのでお得ですよ!
スノーモンキーは、元成田エクスプレスの車両なのです。
旅猫
-
- kodeyanさん 2016/02/02 07:50:33
- 温泉が目的の旅もいいですね
- 旅猫さん こんにちは
角間温泉もそうですが、共同湯は地元民のためのもの
という感じで、宿泊客はカギを借りると入浴できますが
ちょいと肩身の狭い思いをしたことを思い出しました。
温泉が目的の旅というのもいいものですね。
どうも時間貧乏というか、あれもこれもそれも
と積み込みすぎてしまい今後の反省点です。
なにがあったのかはお聞きしませんが
心の断食ですか・・
まあ、でもそういう時こそ、旅ですよね。
(V)。。(V) kodeyan
- 旅猫さん からの返信 2016/02/02 20:41:25
- RE: 温泉が目的の旅もいいですね
- kodeyanさん こんばんは。
書き込みありがとうございます!
共同湯が地元民専用という温泉街は結構ありますね。
湯田中ぐらいに大きいと、観光客もたくさん来るので入りやすいですが。
最近は、のんびり宿で過ごす旅が多くなりました。
今回は、食事の後、いつのまにか寝てしまい、温泉すら入らず(^^)
せっかくの桃山風呂が、朝湯だけになってしまいました(^^;
来週末には、薩摩の温泉に入ってきます。
観光無しの、温泉旅です。
kodeyanさんの行かれた温泉が多いかも。
ここ3年ほど、悶々とした日々を送っていたのですが、
これではいけないと、邪念を振り払うように過ごしているのです。
でも、疲れてしまい、温泉に癒されに行ってきました。
治らないけど、多少はいいかなと。
旅猫
-
- 天星さん 2016/01/31 19:37:33
- 出会いは猫様のご利益?
- 一杯のつもりが二杯
出会いがあって、雪の温泉地ぶらり
地酒にレトロな温泉......シブいですね
年明けの第一弾は、甲斐殿の十八番、雪の温泉地ですね
猫たちに出会えば運気が上昇
おまけに申年、猿にも出会う、これまたさらに運気上昇
うらやましいなぁ!
えちご
- 旅猫さん からの返信 2016/02/02 20:33:14
- RE: 出会いは猫様のご利益?
- えちご殿
いつもありがとうございます。
今回の旅は、出会いがあってよかったです。
沓野温泉の女将は、とても気さくで素敵な方でした。
そして、志賀高原ビールで出会った方もいい人で。
おかげで、ビールが進んでしまい(^^;
猫に猿にと、今年は良い年になりそうです!
甲斐の山猫
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