西へ西へ（7）：ガウディ初期の傑作グエル邸へ

2015/08/20 - 2015/08/30

　ここまでいくつもの世界遺産を訪れましたが、これまた世界遺産となっている、ガウディ初期の傑作グエル邸に足を運んでみました。地味な外観からは想像できない、精緻な装飾の数々を見ることが出来ました。

　
【ここまでの旅の行程】

□8月20日　中部国際空港→【飛行機】→ヘルシンキ（フィンランド）→【飛行機】→バルセロナ（スペイン）
□8月21日　バルセロナ郊外（スペイン）
□8月22日　バルセロナ（スペイン）
■8月23日　バルセロナ（スペイン）→【飛行機】→　グラナダ（スペイン）

エリア バルセロナ(スペイン)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 飛行機
• 航空会社: ブエリング航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　カタルーニャ広場から港まで続くラブランス通りです。

通りの真ん中には広い歩道があり、レストランや土産物屋さんが軒を連ねています。いつも賑やかな通りで、伸びた樹木の緑色が美しく、店をひやかしながら木陰を散歩するにはうってつけです。・・・でも人が多いってことは、スリ被害に遭う確率も多いってことですね。気を付けましょう。

　ラブランス通り、地下鉄のリセウ駅Liceuから南に下ってしばらく行き、角をちょっと入ったところに、今回の目的地グエル邸があります。外観が地味なので、既にほかのガウディ建築を見てきた人だと、地味すぎて素通りしてしまうかも（笑）

　グエル邸入り口から見て、少しラブランス通り寄りにチケット売り場があります。ひとり12ユーロ也。

　そんなにわかりづらいという程でもないのですが、チケット売り場の横で日本人観光客さんに「チケット売り場を知っていますか？」と尋ねられちゃいました。

　早速、中に入って見ましょう。

　ここは地下、馬車用の厩舎があったところです。ここから既に柱が真っ直ぐじゃないですね。

　これは・・・狼？犬？

　1階から抜きぬけ上方を見上げたところ。

　では2階へ上がって見ましょう。

　絨毯が敷かれた大理石の豪華な階段で、突き当たりはステンドグラスになっています。

　絨毯敷きの階段を上がって、振り返るとこんな感じです。出入口から日が差し込んでいます。

　天井。繊細に彫られた木の天井が美しいです。

　ベンチ。座っちゃダメなのが残念。

　壁は石造りで、窓ガラスの多くはステンドグラスになっています。

　そして部屋によってステンドグラスは異なります。ひとつひとつ確かめながら見ていくのも楽しいです。

　天井は高く、採光のためいろいろなところに窓が設えられています。

　このアーチ、ガウディっぽさが溢れていますね。

　ここは・・・なんの部屋だったかな？

　小さなところも手を抜かず、細かな細工が施されています。

　真っ直ぐに伸びる廊下。真っ直ぐなのが却って新鮮です。

　バルコニーっぽいところに出ました。通りとは反対側になるのですが、まわりは普通の集合住宅ばかりです。

　テラスから見たグエル邸。窓格子も普通じゃありませんね。

　ビリヤード室。普通の部屋だと却って新鮮です。床の寄せ木細工がきれいですね。

　こんなステンドグラスもあります。中央はどなたかしらん？

　どこまでも緻密で、繊細で、凝っています。

　「富豪がお金に糸目をつけず作らせるとこんな風になっちゃうんだな〜」というのが偽らざる感想です。

　こちらが建物の中央にあるサロン。上から見たところです。正面の金ぴかなところは祭壇になっています。

　サロンの天井を見上げたところ。

　この像はグエルさんかな？サロンを見守るように鎮座しております。

　上の方にはパイプオルガンのパイプが見えています。

　ここはサロンの上にあるこの小部屋は楽団室だそうです。ここでグエル家のために演奏が奏でられていたんですね。

　楽団室でも手は抜かない。寄木細工が美しいです。

　サロンにあるパイプオルガンのオルガン部分（っていうのかな？）。木の風合いが落ち着いていて素敵です。

　グエルさんたちが使う階段。

　花をモチーフにした（と思われる）アーチ。

　上の階には、サロンを取り囲むようにしてグエルさんや奥さん、子供たちの部屋があります。
　グエルさんと奥さんの部屋からは、サロンにある金ぴかの祭壇を見ることが出来、わざわざサロンに下りずともお祈りができるようになっていました。

　最上階には写真などが展示されていました。ひとつひとつ見ていないので、詳細は不明ですが。

　ようやく屋上へ上がってきました。とんがり屋根が愛らしいです。

　食べない、吸わない、寝っころがらない、ですな。いい天気だと横になりたくなる気持ちわからないでもないですが（笑）

　グエル邸の屋上と言えばこれ！カラフルな煙突です。ひとつひとつ異なるデザインと鮮やかな色彩。いいですねぇ。

　緑色の煙突。形が可愛らしい♪青い空と白い雲とよく合っております。

　屋上から見た風景。

　屋上から見た通りと反対側の生活感溢れる風景。
　とあるテラスでは、お皿やグラスなどを並べて食事の準備をしていました。いい天気だし、テラスでの食事、いいですねぇ。

　使用人が使っていた階段を下りて、1階まで戻ります。

　グエル邸といえどもやはり使用人用の階段、とてもシンプルです。グエル家用の階段とは違います。天井も低いし（笑）

　背の高い人は気を付けないと、こんなことになります。

　グエル邸の見学はここまで。とても興味深い建物でした。

　グエル邸の見学を終え、預けておいた荷物をホテルで回収。駅へ向かう途中にあるレストランで早めの夕食を摂ることにしました。

　左上がお通しのピンチョスです。かにかまみたいなのが乗っていました。
　上の真ん中はオレハOREJAという豚肉料理。生っぽい食感で、サイコロステーキほどの大きさです。程よく塩気が効いていて美味しかったです。
　右上はチョコCHOCOというイカのフリット。揚げたてアツアツ、シンプルな味付けで美味しかったです。

　左下はパエリア。パエリアは少量だと作りにくいため一人前を注文すると冷凍物を使われることが多いそうです。それは嫌なので二人前を注文。量は多すぎるということはなかったのですが、なんといっても塩っ辛い！塩半分にして下さい！というくらい。参りました。

　右真ん中は食後酒として出してくれたカルアミルク。普段飲むことがないお酒なので嬉しかったです♪

　食後、スペイン鉄道レンフェrenfeの最寄駅のセント・アンドリュー・コムタル駅Sant Andreu Comtalまで戻ってきました。

　空港行き到着まであと1分との表示。

　空港への直行電車が来ました。ここから空港までは4.1ユーロ、37分の旅です。

　バルセロナの空港へ戻ってきました。カタルーニャ、スペイン、ユーロの旗がお出迎えしてくれます。

バルセロナ エル プラット空港 (BCN) 空港

　いつでも混んでるバルセロナ エル・プラット空港Aeroport de Barcelona El Prat。

　北緯41度17分5秒、東経2度4分7秒。

　グラナダへはブエリング航空での空の旅です。ふたりで113.28ユーロ也という格安ですが、機内は特になーんの問題もなし、十分です。

　グラナダまでは1時間半の旅。西へ向かうにつれ、山の様子などが変わっていきます。

　あっという間にグラナダに到着です。この至近距離からの撮影ということは、すなわち・・・

　はい！タラップから直接地面に下りるタイプです。

　こういうのを見ると「アメリカ横断ウルトラクイズ」を思い出して、なんか得した気分になるワタクシ。21時頃ですが、まだまだ明るいですね〜。

　空港はこんな感じです。ちっちゃ！昔の北九州空港みたいやん！

　ここからグラナダの中心部までは17kmほどありバスで移動となります。空港の周りは駐車場とバス停くらいしかなさそうでした。バスは飛行機の到着時刻に合わせて発車しているみたいです。バスの運賃は中心部まで3ユーロ也。

グラナダ空港 (GRX) 空港

　バスに乗って移動している間に、どんどん暗くなっていきました。しかしバス、飛ばすなぁ〜。

　バスの運転手さんはホテルをよく知っているらしく、ホテルの名前を伝えると下車バス停を教えてくれるとか。ワタクシは予め調べていったので、聞くことはしなかったのですが、本当にそうなら心強いですね。

　日もとっぷりと暮れたころ、グラナダ中心部へと到着しました。これが私たちを連れてきてくれた245番バス。

　明日はイスラム芸術の最高傑作と言われるアルハンブラ宮殿へと向かいます。既に遅い時間だけど、早く寝て、明日の朝に備えなくちゃ。