西へ西へ（3）：奇岩に抱かれた聖地モンセラットへ

2015/08/20 - 2015/08/30

　コロニア・グエルを後にし、聖地モンセラットへやってきました。
　
　モンセラットとはカタルーニャ語で「のこぎり山」とのことだそうです。のこぎりでザクザク切り込みを入れられたような岩山と、そこに一体化しているような教会。不思議な光景が広がっていました。

【ここまでの旅の行程】

□8月20日　中部国際空港→【飛行機】→ヘルシンキ（フィンランド）→【飛行機】→バルセロナ（スペイン）
■8月21日　バルセロナ郊外（スペイン）

エリア モンセラット(スペイン)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　コロニア・グエル駅に戻ってきました。

　カタルーニャ鉄道ではお得なセット切符が売られています。

　◎コロニア・グエルへの往復切符と教会への入場券、オーディオガイドがセットになった切符
　◎モンセラットへ行くために必要なもの（バルセロナのメトロ、カタルーニャ鉄道R5線、登山鉄道、ケーブルカー）がセットになったTrans Monserratという切符

などです。しかーし！コロニア・グエルとモンセラットを一緒に巡る切符は存在しません。コロニア・グエルの先にモンセラットはあるのに〜。しかもこれらのお得切符は途中下車できないらしいのです。しくしく。一度に回る人は少ないのかなぁ。

　そんなわけで、私はスペイン広場でTrans Monserratを買っておいて、しかしスペイン広場からコロニア・グエルまでは別途普通の切符（3ユーロ）を買い、コロニア・グエルから先はTrans Monserratを使いました。ちょっと面倒くさいです。

　途中には工場好きが喜びそうな工場が。

　モンセラットへ行くにはふたつの方法があります。

　①カタルーニャ鉄道R5線Monisrol de Montserratで、登山鉄道クレマジェラCremalleraに乗り換える
　②カタルーニャ鉄道R5線Monserrat-Aeriで、ロープウェイに乗り換える

　セット切符Trans Monserratを使う場合、行きは登山鉄道で帰りはロープウェイというように、行きと帰りのルートを変えることはできないので、どちらかを選択しないといけません。

　私たちは①を選択したので、Monisrol de Montserratで下車します。降りると目の前に存在感のある山々が見えています。すごいなぁ。

モンセラット登山鉄道 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

　下車して見回すと、これから乗る登山鉄道クレマジェラが見えていました。きれいな車両です。

モンセラット登山鉄道 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

　モンセラットまでは20分ほどの旅です。進行方向左側の席だと絶景を楽しめます。あ、プールだ！

　運転席からの眺め。次の駅で離合するらしいです。

　登山鉄道はぐんぐん高度を上げていきます。とてもいい眺めです。

　モンセラットに到着しました。駅を出て目の前の景色がこれ。いきなり奇岩がどーんと目の前に迫ってくるようです。

　岩肌の雰囲気はドイツ・ドレスデン近郊のザクセンスイス・バスタイ橋からの景色にに似ているような感じです。

　バスタイ橋については、「離職記念☆37泊38日貧乏旅行34：ドイツの巻④ やっぱり行こう！バスタイ橋http://4travel.jp/travelogue/10680500」に書いておりますので、よろしければどうぞ♪

モンセラット 山・渓谷

　教会の前にきました。一体化しているように見えます。

モンセラット修道院 (教会堂) 寺院・教会

　入り口を入ってすぐ右手にある彫刻。

　中庭に出ました。

　教会正面の上部には沢山の聖者の像。

　教会入り口の右手には長蛇の列ができています。これはこの教会に安置されている「黒いマリア像La Moreneta」を間近で見るためのものです。

　荘厳な雰囲気の教会内部。正面に安置されているのが「黒いマリア像」です。

　この修道院でもうひとつ有名なのがエスコラニアEscolaniaと呼ばれる少年合唱隊。13時から（日祝は11時から）始まるミサで彼らの歌声を聞くことができるのだそうですが、到着が13時過ぎだったため残念ながら私たちは聞けませんでした。残念。

　これが「黒いマリア像」。12世紀に羊飼いが洞窟で見つけたということで、それ以来巡礼者の絶えないモンセラットは聖地となったんだとか。
　並ぶとあんな間近で見ることができます。信徒でもないし、長蛇の列だったこともあり、遠目から眺めさせて頂きました。

黒いマリア像 文化・芸術・歴史

　燭台がたくさん吊り下げられています。ひとつひとつ形が違うようで、色んな形があります。

　ステンドグラスは絵画的。

　教会の外、左手には蝋燭を献上する場所があります。洞窟っぽくなっているところもあり、幻想的です。

　教会を出ます。向こうに山々が見えています。

　モンセラットには教会やお土産やさん、美術館やレストランなどが多いのですが、普通の商店もあります。

　ここは食料品を扱うお店です。パンやチーズ、ハム類や飲み物、お菓子など色々と揃っております。私たちはここで食料を買い込み、ピクニックエリアで絶景を眺めながらのランチタイムを過ごしました。

　因みに私たちの昼ごはんがこちら。日差しが降り注いで暑いくらいのピクニックエリアです（笑）。
　メニューはパン、生ハム、チーズ、瓶に入ったガスパチョという冷製スープです。しかしこのガスパチョが塩辛かったです(>_<)

　お腹を満たした後は、ケーブルカー（フニクラFunicular）に乗って、展望台のあるサン・ジュアンSant Joanへと足を延ばします。この切符はTrans Monserratに含まれています。

ケーブルカー 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

　ここがフニクラの駅。

　フニクラの出発予定時刻と、なぜか車内の様子が映し出されています。な、なぜ？？？

　多言語で表示されていますね。

　駅構内、乗車している人たちの様子はこんな感じ。

　フニクラは後方（下になる方）に乗る方が景色が楽しめます。先頭（上になる方）に乗ってしまったので、景色があまり楽しめず。失敗！

　サン・ジュアンに到着しました。

　色んなハイキングコースがあるみたいですね。

サン・ジュアン 建造物

　小高い丘に登ってみました。このような景色が広がっています。

　岩は近づくと大きくてごつごつしています。

　駅から20分ほど歩くとサン・ジュアン祈祷庵に到着します。ここはかつて修道士が住んでいたそうです。ここからの眺めも素晴らしいです。

　ここから先にも道は続いていますが、体力がないワタクシはここで引き返しました。

　サン・ジュアン祈祷庵付近から見た景色。絶景かな絶景かな。お天気でよかったです。

　駅まで戻り、再びフニクラに乗り込み町まで降りていきます。今度は眺めのいい、下りの進行方向一番前に陣取ったので、いい景色を堪能できました。

ケーブルカー 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

　街中へ戻り、再びクレマジェラの駅へ。

　線路の間にある歯車が「これぞ登山鉄道！」という雰囲気を醸し出しています。

モンセラット登山鉄道 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

　スペインの鉄ちゃん発見！

　因みに、この道の先がケーブルカーの駅です。

　ここからスペイン広場までは乗り換えなし、1時間程度の旅です。