2015/08/20 - 2015/08/30
133位(同エリア271件中)
錫さん
郊外のどこか静かな小さな町を訪ねてみたいと思っていた今回の旅。ポルトガル国内でいくつか候補はあったものの、リスボンからの距離が遠かったり交通の便が悪かったり。そんな折、夫が見つけてきたのがリスボンから北へ80kmほどの位置にある「オビドス」という小さな町。
13世紀には王妃イザベルがこよなく愛したという小さな城壁の町に敢えて1泊し、堪能することにしました。
【ここまでの旅の行程】
□8月20日 中部国際空港→【飛行機】→ヘルシンキ(フィンランド)→【飛行機】→バルセロナ(スペイン)
□8月21日 バルセロナ郊外(スペイン)
□8月22日 バルセロナ(スペイン)
□8月23日 バルセロナ(スペイン)→【飛行機】→グラナダ(スペイン)
□8月24日 グラナダ(スペイン)
□8月25日 グラナダ(スペイン)→ネルハ(スペイン)
*ネルハ到着後フリヒリアナへ日帰り
□8月26日 ネルハ(スペイン)→マラガ(スペイン)→【飛行機】→リスボン(ポルトガル)
■8月27日 リスボン(ポルトガル)→オビドス(ポルトガル)
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝食を済ませて、いざオビドスへ向かいます。
ホテルからCP(ポルトガル鉄道)のエントレ・カンポス駅(Entre Campos)までは徒歩圏内なので、がしがし歩いていきます。 -
エントレ・カンポス駅に到着です。
ここで飲み物などを調達しようとしたのですが、スーパーなどはなくキヨスクのみ。念のため駅周辺をぐるぐる回ってみたのですが、それらしき店はまーったく見当たらず。オフィス街でもなんか商店くらいありそうなんもんですが・・・、残念。
帰国後知ったのですが、前日利用した地下鉄のカンポ・ペケーノ駅にはショッピングモールが直結していたらしいです。買い物はそちらで済ませたほうがよさそうですね。エントレカンポス駅 駅
-
駅の切符売り場と券売機。
リスボンからオビドスへ行くには、鉄道とバスのふたつのルートがあります。
便利なのはバス。鉄道に比べ運賃も安く、所要時間も短いのです(鉄道だと2.5時間、バスは1時間程度)。
ではなぜ鉄道で行くのか?といえば、それは夫がバスが苦手だから。帰りはバスにしてもいいし、鉄道が嫌というわけでもないのでこのルートと相成りました。
リスボンからオビドスまではひとり8.45ユーロ。 -
駅構内にあった飲み物の自販機。50セントなので購入してみることに。
-
はい、こちらが50セントのチョコレートドリンクです。丁寧にスプーンまでついている。でもホットなのにカップがプラスチックで、へんな成分が溶け出したりしないかちょっと不安。
味は悪くなかったようです。 -
ホームで列車を待つ人々。なんとなくのんびりした雰囲気です。
-
列車は一両編成のディーゼル車!(だから時間がかかるんだ、と納得)うるさい!かなり揺れる!車両への落書きが多くて、一部窓まで落書きがあるから外が見えづらい!
でも車内はきれいだし、椅子の座り心地も悪くないので、窓がきれいな席を選んで乗車です。なんだかんだいいながら、楽しめるところを見つけていくのが旅のポイントかもしれません。マイナス評価ばっかりしててもつまんないですもんね。 -
窓まで落書きがされているとこうなります。外、見えないじゃん。
-
沿線には、趣のある駅舎や、
-
風力発電の風車などが見えます。これらを眺めながらの鉄道の旅も悪くありません。
-
駅舎を彩る装飾タイルのアズレージョを見るのも鉄道の旅の楽しみのひとつ。
アズレージョAzulejoは、ガイドブックによるとアラブ語のモザイク片を意味するaz-zuleychaが由来と言われているそう。
とてもきれいなものもあれば、上手いんだか下手なんだかよくわからない絵あるんだけど、それがまたいい・・・のかな。 -
することのない(?)車掌さんが客席に座ってぼんやり(?)しているのも、日本じゃ考えられない景色だけど、ここではありなのかな。
-
そうこうしている間にオビドス駅に到着しました。
オドビス駅 駅
-
無人駅でございます。時計は時間があっておりません。
-
ホームからは城壁が見えます。うーん、あそこまで歩くのか。
-
オビドス駅の外観。帰りに列車を使ったらここが駅舎だと気づけたかどうか・・・運が良ければタクシーがいるみたいです。
オドビス駅 駅
-
駅から上り坂をてくてく歩くこと15〜20分、城壁とその周りの街並みが見えてきました。車も人もあまり見かけません。観光地らしいんですけどねぇ。
-
今日の宿は城壁の外にあるCasa do Relogioという小さな宿。白と青のコントラストがきれいなお宿です。
-
実はこの時まだチェックイン時刻前。とりあえず荷物だけでも置かせてもらおうと訪ねていくと、お掃除中のお姉さんが「あ、いま掃除しているからテラスで10分だけ待ってくれない?」とにこやかに対応してくれました。慌てさせて申しわけない。
-
そんなわけでテラスで一休みしながら、姉さんを待ちます。
解放的なテラスです。ここでビールを飲みながらのんびりしたら、さぞかし気持ちいいことでしょうね♪ -
こちらが今日の部屋。清潔感のあるいい部屋です。
-
バスルーム。シャワーだけですが問題なし。
-
前日スーパーで買ったパンなどで簡単な食事を済ませたら、早速街歩きに出かけましょう。
ホテルの玄関から城壁がすぐそこに見えています。 -
城壁は全長約1.5km、町をぐるっと囲んでいます。
-
いくつかある門のひとつを抜けていきます。
-
こんな感じで町を城壁がぐる〜っと囲んでいます。城壁には登れるので注意書きがあったりします。
-
城壁の5か所に階段があり、上へと登ることが出来ます。とりあえず登ろう。
-
結構な高さですが、手摺りなど一切なし!自己責任!屋根より高いんですよ〜
-
屋根瓦は丸っこくて八つ橋みたい。
-
適当なところで城壁を下り、城壁のメインゲートであるポルタ・ダ・ヴィラPorta da vilaを抜けます。
通路の内部は18世紀のアズレージョで覆われています。ポルタ・ダ・ヴィラ 建造物
-
ポルタ・ダ・ヴィラを外からみたところ。
ポルタ・ダ・ヴィラ 建造物
-
ポルタ・ダ・ヴィラを出た先にあるツーリストインフォメーション。というか、こっちが入り口らしく、観光バスが沢山停車しています。
私は適当に歩いていくことが多いので、よく裏口とかほかの観光客が来ないルートから目的地に入るのですが、今日もそうだったのか。それで人がいなかったのね。 -
ツーリストインフォメーション前の駐車場からは観光馬車も出ています。
この辺りは開けており、キオスクのような小さな商店や(水が安かった)、露天なんかも出ており賑やかです。
またこのツーリストインフォメーションの裏手が路線バスのバス停。翌朝乗るバスの時間を確認して、ポルタ・ダ・ヴィラ方面に戻りましょう。 -
真っ白な壁が鮮やかなブルーや黄色で彩られていています。そこに映えるブーゲンビリアの鮮やかな濃いピンクの花。
ガイドブックによると、壁の青と黄色は町の旗の色なんだとか。 -
オビドスのメイン通りディレイタ通りRua Direitaに入るとこの人の多さ!バス停からこの道にかけては、本当に観光客がひしめき合っていて、右に左にお店が立ち並んでいます。一本外れるとほとんど人いないのに・・・。
ディレイタ通り 散歩・街歩き
-
オビドスはジンジャGinjaというさくらんぼリキュールとチョコレートが有名な町。
チョコレートでできた小さなカップにいれたさくらんぼリキュールGinja em copo de chocolateをあちこちで飲むことが出来ます。せっかくなのでこちらのチョコレート屋さんで試してみることに。 -
これがジンジャ。1ユーロ也。リキュールを飲んだ後はチョコレートをぽりぽり食べます。
リキュールはアルコール度数が18〜20度と高いので、飲みすぎるとえらいことになります。
チョコレートも沢山種類があり、そちらも美味しそうでした。真夏なので買って帰れないのが残念。 -
おっきなブーゲンビリア。壁の白と空の青とのコントラストがすてき。
ディレイタ通りは商店が立ち並んでいるのですが、上の階は一般住宅なんでしょうか、鳥の鳴き声が聞こえると思って眺めていたら鳥籠が置いてありました。 -
ディレイタ通りにある倉庫のような天井のたかーい建物を利用したおっしゃれ〜な本屋さん。でも隅っこで野菜や果物が売られているのが面白い。
-
狭いディレイタ通りを通る観光馬車。狭いってば(笑)
-
店先で見つけたかわいらしい陶器。ボルダロ社のものかな?蛙と亀の置物が気になるけど、割れ物は購入を躊躇しちゃいます。でもかわいい。
-
バス停を起点とすると、城壁の最奥に位置するのがこのサンティアゴ教会。
小さな町なのでリスボンからの日帰りでも十分楽しめると思います。でも夕暮れ時、夜、朝方の景色が見たかったので、今日はこの町で一泊です。Igreja de Santiago 寺院・教会
-
散歩を終えたあとちょっと休憩をし、夕食はホテルからさほど遠くないプリメイロ・デゼンブロというレストランで摂ることにしました。ガイドブックにも載っているお店です。
プリメイロ・デゼンブロ 地元の料理
-
テラスで食べるもよし、入り口付近のカジュアルな席でもよしですが、案内されたのはちょっと奥まった部屋。給仕さんはとても感じのいい初老のおじさま。いい雰囲気です。
-
私たちが注文したのは、バカリャウ(干しタラ)の揚げもの(左上)、うなぎの揚げもの(右上)、ビールとサングリア(左下)、カボチャのスープ(右下)です。
ポルトガルは魚介類をよく食べる国ですが、有名なのがなんといってもバカリャウ(干しタラ)。国民食ともいえる食材で毎日違うメニューが出来るほど沢山のレシピがあるんだとか。
ポルトガルに来たからにはバカリャウをいっぱい食べたい!と思っていたので、迷わず選択。戻したバカリャウに衣をつけ、揚げたものにトマト系のソースがかかっていました。
夫が注文したうなぎは素揚げ(唐揚げ?)したような料理で5〜6尾ありました。オビドスの郷土料理だそうです。かなーり歯ごたえのあるうなぎでした。
しかしバカリャウもうなぎも付け合せの芋が多い。うなぎにはリゾットもついているし。量が多いですねぇ。
量が多いと言えば陶器のピッチャーに入ったサングリアもたっぷりでした。 -
今日のデザートであるティラミスを食べていると、ジンジャが出てきました。食後酒という扱いのようです。
ビールとサングリアですでに酔っているところにアルコール度数の強いジンジャ、へろへろです(笑) -
夕食をたっぷりと摂ったあとは夜のお散歩です。ポルトガルは基本的に治安のいい国なので、夜のお散歩もそんなに気を張ることなく楽しめます。
路地にテーブルが出され、たくさんの人が夕食を楽しんでいました。路地がもともと狭いので、テーブルを出すと更に狭くなっちゃうんですが、人が多すぎるというところでもないので「いい感じに賑わっている」という雰囲気があります。 -
夜のディレイタ通り。昼のような混雑はありません。
-
ライトアップされたポルタ・ダ・ヴィラ。
-
ポルタ・ダ・ヴィラの脇から城壁に上ってみました。涼しくて気持ちいい。でも酔っ払い&手摺なしの城壁なので、実はおっかなびっくりです。
-
人影もまばら。
-
こちらもライトアップされたサンティアゴ教会。教会の脇になぜかパトカーが。
夜の散歩も満喫したので、宿に戻り明日に備えましょう。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2015 西へ西へ(スペイン・ポルトガル)
-
西へ西へ(1):いざスペインへ向けて出発!
2015/08/20~
バルセロナ
-
西へ西へ(2):コロニア・グエル教会-ガウディの最高傑作とも言われる教会へ
2015/08/20~
バルセロナ
-
西へ西へ(3):奇岩に抱かれた聖地モンセラットへ
2015/08/20~
モンセラット
-
西へ西へ(4):圧倒的な存在感!サグラダ・ファミリアへ
2015/08/20~
バルセロナ
-
西へ西へ(5):ほとばしるガウディの才能 カサ・バトリョ
2015/08/20~
バルセロナ
-
西へ西へ(6):グエルとガウディの夢のあと、グエル公園
2015/08/20~
バルセロナ
-
西へ西へ(7):ガウディ初期の傑作グエル邸へ
2015/08/20~
バルセロナ
-
西へ西へ(8):グラナダの至宝 アルハンブラ宮殿を堪能
2015/08/20~
グラナダ
-
西へ西へ(9):街歩きとフラメンコと
2015/08/20~
グラナダ
-
西へ西へ(10):アンダルシアの白い村、フリヒリアナへ
2015/08/20~
フリヒリアナ
-
西へ西へ(11):ネルハ、気取らないバカンスの町
2015/08/20~
ネルハ
-
西へ西へ(12):マラガから飛ぶ、リスボンへ
2015/08/20~
マラガ
-
西へ西へ(13):いよいよポルトガル上陸!
2015/08/20~
リスボン
-
西へ西へ(14):オビドス「谷間の真珠」と呼ばれる町へ
2015/08/20~
オビドス
-
西へ西へ(15):オビドスの朝は城壁の上で
2015/08/20~
オビドス
-
西へ西へ(16):リスボン1 ジェロニモス修道院でマヌエル様式を堪能
2015/08/20~
リスボン
-
西へ西へ(17):リスボン2 発見のモニュメントとベレンの塔と
2015/08/20~
リスボン
-
西へ西へ(18):シントラ1 ムーアの城跡を歩く歩く
2015/08/20~
シントラ
-
西へ西へ(19):シントラ2 ペーナ宮殿でドイツを思う
2015/08/20~
シントラ
-
西へ西へ(20):ユーラシア大陸の端っこで
2015/08/20~
ロカ岬
-
西へ西へ(21):最後の夜、現地解散、そしてポルトガル出国
2015/08/20~
リスボン
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
オビドス(ポルトガル) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
オビドス(ポルトガル) の人気ホテル
ポルトガルで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ポルトガル最安
488円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ 2015 西へ西へ(スペイン・ポルトガル)
0
52