2015夏　パリは寒かった～カルチェラタン界隈やアンヴァリッド

2015/07/25 - 2015/08/01

2回目のパリ旅行です。治安も大丈夫そうなサンジェルマン・デ・プレにお宿を確保して4泊、パリミュージアムパスと交通ICカード（ナヴィコ）を使って気ままにぶらぶら。
灼熱地獄の日本、そこそこ夏らしいリヨンで過ごした後にやってきたパリは最高気温20度くらい朝晩は寒いほど。

お宿から近くのソルボンヌ界隈（カルチェラタン）のパンテオンや中世美術館、前回のパリ旅行では時間なくて行けなかったアンヴァリッドやロダン美術館へ。いずれもパリミュージアムパスが使えるので得した気分です。

写真はナポレオンの棺が置かれているアンヴァリッドの天井ドーム。

エリア パリ(フランス)

シャンティィ城に行って、パリ北駅に電車で戻ってきました。RERという地下鉄の快速みたいな電車を利用してカルチェラタン地区に行きます。

最寄りのリュクサンブール駅。
RERは駅の看板も地下鉄メトロとは違う感じ。
かなり地下深いのか、エスカレーターがあったような記憶が。RERはメトロより車両編成が長いので、ホームをかなり歩きました。

で、リュクサンブール駅を出ると、大きな公園があります。パリ市民の憩いの場とされるリュクサンブール公園です。ホント広い。お昼下がり、みなお散歩中かな・・・

ではリュクサンブール駅から歩いて3分くらいかな。ソルボンヌ大学のある界隈だそうです。このあたりの広い道を曲がると・・

立派な教会のような建物が見えてきます。著名人たちが眠るお墓「パンテオン」です。もともとは教会として作られたそうです。ちょっと工事中でクレーンが見えますが。
こちらもミュージアムパスですんなり入場です。

地下の墓所へ。厳かな雰囲気が漂っているような。静かです。

作家とか、そういえば世界史で習ったかなあ・・みたいな方たちがお休みになっているそうです。

エミール・ゾラ。

あ、ビクトル・ユゴーですね。

どなたか存じませんが、軍人さんのお墓のようです。

では1階へ。高いドーム、ギリシャ風の柱の建物で宮殿みたいな感じです。
人出は多くなくて、階段に座ってのんびりしたりする人も。

壁にはいろんな壁画が。戦いの場面を描いたものが多いかな。

こちら有名なシャヴァンヌの作品です。
パリの守護聖人聖ジュヌヴィエーヴ を描いた作品だそうです。独特の静かで控えめな色調の作品で、印象に残ります。シャヴァンヌは印象派と同世代だったそうで、ちょっと意外です。

拡大です。人物の表情も控えめです。確かにフランス人に人気があるというのがよくわかるような静けさ。

大きな壁画、というのがわかる写真です。ある程度離れてみないとわかりづらいかも。

さて、天井画をみてびっくり。顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔・・・・ちょっと怖いかなあ。

パンテオン自体は30分弱で見学終了です。お次は中世美術館へ。
パンテオンの前の道路は広くて緩い勾配があるので、エッフェル塔がちらっと見えます。

今回の旅はあまりショッピングエリアに行かなかったのですが、カワイイという言葉は何回か見かけました。日本から輸出された言葉ですね。

クリュニー・ラ・ソルボンヌ駅のすぐそばの中世美術館です。5分くらい出到着です。
このフェンスの奥には古い遺跡が・・
このあたりは学生街で、本屋さんが多い。

ぐるっと回って裏から入場です。

クリュニー修道院を利用した美術館です。
さほどの混雑はなく、すぐに入場できます。

歴史のあるタペストリーがたくさん展示されています。いい状態で残っています。

宗教絡みの展示が多いです。

ステンドグラスが手の届きそうな距離で見られるので、興味深い。

かわいい動物たち。よくミュージアムショップに並んでいる柄かな。配色も渋くていい感じです。

さて中世美術館の一番人気はやはりこちら。2年位前か、来日しましたね。

貴婦人と一角獣のタペストリー。6枚からなる作品で、人間の五感を表したものだそうですが・・言われてもよくわかりません。
美しい色彩が残っていて神秘的な感じ。

「味覚」
動物がいっぱいいますが・・

特に美しい作品。赤と青のコントラストが素晴らしい。

ちょっとムスっとしたような貴婦人が手鏡を持っていますが、鏡に映るのは一角獣・・？これは「視覚」

こちらは「触覚」
写真がいまいちですが。

貴婦人がオルガンを演奏している「聴覚」

聖母子像、聖人像がたくさんあります。でも写真にとるとなんか怖い感じになってしまうことが多いような。

ちょっとまんがチックな聖人像。

ガラスケースに入った宝物や貴重な工芸品。実物はもっときらびやかな色です。

破壊された教会建築の数々。

フランス革命などのゴタゴタで破壊されてしまった像。

建物自体も歴史的なもの。こんな状態で残っているなんてすごいです。

間近に見られるステンドグラス。細かいです。

中世美術館には前回旅行時も来ましたが、貴婦人と一角獣のタペストリーのうち修復中で展示されてないものがあったので、今回全作品を見ることが出来て満足です。

美術館がひしめいているパリで、こちらも人気なのが彫刻家のロダン美術館。
前回は行く時間なかったので今回は気合い入れて向かいます。
最寄り駅はこちらのヴァレンヌ。

地上に出ると、幾つか建物があるのですが、行列が出来ているのが目に入りました。あ、ロダン美術館だと気づいて早速並びます。
・・でもミュージアムパス使用可能で、パスを持っている人は並ばずにそのまま入場可能でした。あ、荷物チェックがあります。

中に入ると、彫刻が幾つか並んでます。

小説家バルザック像の習作かな。

超有名な「考える人」

しか〜し、修復中なのか、室内の作品はあまり多くない。じゃ庭園を見物しようと思ったら庭園も工事中・・

ロダン大好きな方は、いま見に行くとがっかりしてしまうかもしれません。

ま、人気作品は幾つか見られるのでさくさく見学します。

考える人と右奥の金色の塔はお隣のアンヴァリッド。

考える人です。うまく写真撮れてませんが。

バルザックさん、独特のその人らしさが出ているような。

庭園から見たロダン美術館。ここがお屋敷だったのですね。一等地です。

室内の展示もいいけど、庭園の展示が有名だそうで、手入れの行き届いたお花や緑が鮮やかです。

考える人は、そもそもこちらにいたのですね。「地獄の門」
小さな女の子がポーズとってます。

下から考える人を見上げるとこんな感じです。

これも有名な「カレーの市民」
カレーはドーバー海峡に面したフランスの都市。イギリスとフランスの百年戦争で、イギリスに包囲された際、カレー市民が自分たちが犠牲になって街を守ろう・・と歩いて行く姿を現したものだそうです。いまや、カレーは亡命希望者が殺到して大変だそうですが・・

では、ロダン美術館の隣のアンヴァリッドに向かいます。いや、地図ではお隣になってますが、ぐるっと回って正門に行きます。
お堀みたいになってますね。

こちらが有名なアンヴァリッド。廃兵院だそうで、17世紀に退役軍人の療養所として作られたそうです。
内部には、軍事博物館など軍隊関連の展示が充実しています。

とはいえ、アンヴァリッドで一番有名なのは・・こちら。
ナポレオンの棺が安置されています。大きな、存在感のある棺です。

教会になっているんですね。

天井のドームも豪華です。

こちらはナポレオンでしょうか。

では普段軍隊関連の展示を見る機会もないのし、せっかくなので軍事博物館を見学。

中世の鎧がずらり。

なんか映画のシーンに出てきそう。

こちらはミニサイズのかわいい鎧。でも十分重そうですが。

なんと、日本の鎧兜も展示されてました。

博物館の中庭から。やはり軍隊関連と言うことで質素、堅実な印象です。

ナポレオン像です。
新古典派の巨匠アングル作。
衣装がまた豪華でびっくり。ナポレオンの作品は相当「盛って」描かれたのかなあ。

やっぱりナポレオンってスゴイ人だったんだなあ、フランス人に愛され、大切にされているんだなあ、と思いつつ地下鉄で戻ります。
近くに軍隊養成所？があるこちらの駅が便利でした。