2014/04/01 - 2014/04/01
313位(同エリア1013件中)
玄白さん
昨日に引き続き、終日桜の追っかけ。本日のメインは慈光寺赤門の桜だが、空いている時間に祥雲寺と広琳寺の枝垂れ桜を巡ってきました。
祥雲寺の枝垂れ桜は、枝垂れ桜の中では市内で真っ先に開花する古木で、栃木県指定天然記念物に指定されています。
しばし、眺めたり撮影したりしているうちに、この寺の住職とお話をする機会があり、Webでは調べられないことを色々伺いました。広琳寺の枝垂れ桜は、満開には少し早いといったところですが、十分鑑賞に堪えるほどには開花していました。
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宇都宮の桜の名所である八幡山の北側の山裾に祥雲寺という寺があり、この境内にも樹齢350年の枝垂れ桜の古木がある。
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去年も見に来ているのだが、どこか雰囲気が違うと思いつつ、木の周りを巡って撮影。
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太い幹にはゴツゴツしたコブが出来ていて、300年を超す風雪に耐えた風格が漂っている。
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枝垂れ桜の横の庫裏裏口の扉に張ってあったポスター。
関本平八という栃木県生まれの大正・昭和期の植物研究家で、学校教員勤務のかたわら、フィールドワークで県内の植物標本を丹念に集めて研究し、県内でクロヤマハハコという新種植物を発見したり、「栃木県植物総覧」、「続栃木県植物総覧」という著作にまとめたり、小中学校で自然の大切さを教える啓蒙活動を行なった。その功績により、栃木県で最初の文化功労賞を授与されている。
この人が、祥雲寺の枝垂れ桜の樹木医も勤めていたとのこと。 -
ポスターに書かれていることを読んでいると、中から、70歳前後の職人風の人と寺の住職が出て来られ、ポスターをきっかけに話をさせてもらった。
住職の話によると、この桜は昭和初期には現在の10倍ほど枝の広がりがある巨大な桜で、桜の周りに2階建ての桟敷を作り、宇都宮の大半の名士が集い、市中の芸者全員を呼んで盛大な花見をやっていたそうな。そのころの桜の写真があると言って、わざわざ庫裏から当時の桜の写真を持ってきて見せて頂いた。
職人風の年配の人は、この関本平八氏の娘婿で、氏がなくなられた後、祥雲寺の枝垂れ桜の樹木医を引き継がれているとのこと。桜がだいぶ弱ってきたので、今年一月に大手術を施したという。傷みが進行した太い枝を切り落とし、幹に樹脂を充填したり、根の周りの土の改良などで、3週間かかったそうだ。 -
たしかに太い幹の切り口がまだ新しい。最初にこの枝垂れ桜を見たとき、去年見た桜と印象が違うと感じたのは、こんな太い枝がなくなってしまったからなのだと納得。
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幹の空洞には、大々的に樹脂が塗りこまれている。たしかに大手術ではある。それでも手術直後なのに、これだけ花を咲かせているのだから、「手術は大成功でしたね」と2代目樹木医のおじさんに話すと、「いやいや、花が咲いたから成功したとは言えん!このあとちゃんと葉が茂るかどうかで成否が決まるんだよ」とおっしゃる。ハァ、そういうものですか・・・
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老木の裏手に背が高く勢いが良い桜が、たくさん花を咲かせている。住職の話では、この桜は樹齢350年の枝垂れ桜から実生で育てた2代目なのだそうだ。
でも、でも・・・この桜、枝垂れていない! 昨日見てきた佐野の成就院の親子桜と同じだ!
そこで、調べてみた。桜の花は自家不和合性があるという。どういうことかというと、普通の花のように雄しべと雌しべはあるが、受粉しても種ができない、他の種類の桜の花粉でないと受精が起こらないということらしい。この2代目桜が枝垂れていないということは、枝垂れ桜ではない桜の花粉が受精して種になったからということなんですな。余談ながら、桜の王様、ソメイヨシノは実生で育ったものはなく、たった一本の原木からすべて挿し木、接木で育ったもの、要するにクローンで、日本全国すべてのソメイヨシノは同じDNAを持っている。(以上、桜の雑学でした) -
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立派な本堂だ。寺の正式名称は戸祭山祥雲寺、宗派は曹洞宗。
この寺の境内には、西国三十三箇所観音霊場というのがあり、近畿2府4県、岐阜県の観音信仰の霊場と同じ観音菩薩が安置されていて、本場に行かなくてもこの寺の境内を巡るだけで、同じご利益があるということらしい。 -
これは、その一例で大阪府茨木市の総持寺の千手観世音菩薩。こんな観音が33体あるのだそうだ。
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境内の一角にある六地蔵。
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本堂裏手にはたくさんの羅漢像が置かれている。
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中央には如来像。曹洞宗だから、釈迦如来でしょう?! 頭が大きくて無邪気そうな顔つきは、どこか幼い子供のような愛嬌がある如来様だ。
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たくさんの羅漢像。
一体ごとの顔の表情が違うのが面白い。 -
真新しい羅漢像や、逆立ちしているのもある。
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最後に親子2代の桜。
背景のぼけているのが2代目の枝垂れていない枝垂れ桜。
夕暮れまでには、まだ少し時間があるので、広琳寺へ。 -
広琳寺。宇都宮市中心部から北東の郊外の平出町という田園地帯にある。
宗派は真言宗で、開基は1209年。
この寺にも推定樹齢230年の宇都宮市指定天然記念物の枝垂れ桜がある。 -
塀の外からも良い枝ぶりの枝垂れ桜がよく見える。
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山門をくぐると、7福神が出迎えてくれる。
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まだ、満開には2〜3日かかりそう。4〜5年くらい前に撮影された写真と比べると枝数が減って、隙間が増えているように見える。少しづつ、痛みが進行しているのだろうか。
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子供を抱いたお地蔵さん(?)と一緒に。
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鐘楼とのコラボ
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幹の根元部分は残っているが、上の方はなくなっている。幹の太さは2mだという。
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もう一体のお地蔵さん。
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鐘楼の前には、花期が終わりかけているサンシュユの木もある。
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本堂。
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鐘楼脇から山門を方を見る
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サンシュユの黄色と桜のピンクと。
かなり日が西に傾いてきた。夕桜の撮影に再び慈光寺へ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- こあひるさん 2014/04/11 21:57:22
- 生きているなぁって・・・
- 師匠、こんばんは。
枝垂れ桜、どちらも立派ですねぇ・・・。古木にはオーラがあります。
祥雲寺のさくらは、もっと巨大だったんですねぇ・・・。ピークだった昔の姿を見てみたいものです。今も立派ですが、やはり老齢の危うさを感じますね。
広琳寺のさくらも、枝振りがすばらしいですが、師匠のコメントにもあるように、すき間がちょっと寂しい感じですね。
美しい桜も、毎年花を開くけれど、年々姿が変化し、歳をとっていくのですね・・・。当たり前ですが、生きているんだなぁ・・・と思うと、愛おしいですね。
こあひる
- 玄白さん からの返信 2014/04/12 23:04:51
- RE: 生きているなぁって・・・
- こあひるさん、こんばんは
今年の観桜記は、前半は枝垂れ桜ばっかりです。(^ ^);
樹齢ウン百年の古木になると木にも個性が出るものですね。それぞれの桜の歴史を知ると一段を味わいが増します。祥雲寺では住職の話が聞けてとても良かったです。
玄白
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