2014/03/11 - 2014/03/11
238位(同エリア1013件中)
玄白さん
今年は3月になっても真冬のように寒い日が続き、なかなか春がやってきません。去年の今頃は春の花を撮影しに近場に出かけていましたが、今年はまだ、どこにも出かけられずウズウズしている今日この頃。著名な観光地が乏しい宇都宮で数少ない良く知られた観光スポットである大谷石採石場跡地を公開している大谷資料館に行ってきました。
地下30mの地底に広がる東京ドーム一個分に相当する巨大な空間は、さながらインディ・ジョーンズの世界に迷い込んだような感覚になります。地下の平均気温は7〜8℃、真夏でも厚手の上着がないと寒く避暑にはちょうど良いのですが、今の季節は地上と同じ服装で気軽に入れます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通手段
- 自家用車
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大谷石の露天掘りの跡の岸壁。
宇都宮市西の郊外の大谷地区は大谷石の採掘で知られています。
大谷石というのは2000万年前の海底火山の噴火で噴出した火山灰や軽石が堆積し隆起してできた凝灰岩の一種。柔らかく加工しやすいので、塀や蔵などの建材として、よく使われてきました。古くは古墳時代に石材として利用されていたそうです。
宇都宮や近郊の町では、大谷石を使った蔵や塀がいたるところで見られます。 -
坑道入口に立つ資料館。
館内には、大正時代から始まった採掘の歴史を示す道具や当時の石工の生活、現代の採掘技術などが展示されています。 -
資料館受付。ここで¥600の入場料を払い、右側のドアから地下に下りていきます。
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右上の入口から地下に降りてきたところ。
裸電球の照明がありますが、最初は目が暗闇に慣れておらず、よく見えません。 -
石材を切り出したあとの削り痕が残る大谷石の壁づたいに、地下深く下りて行きます。なにやら、インディ・ジョーンズの映画に出てくるような洞窟に下りていく気分です。
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東京ドーム一個分の地下空間といっても、何もない大きな空間というわけではなく、岩盤崩落を防ぐために、石を切り出した空間の1/3位の大きさで、規則正しい間隔で柱として残してあります。
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ところどころに、通気孔として縦穴が開けられています。
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石舞台のような空間
ここでは、いろいろなコンサートなどイベントが行われます。過去にはバレエ「ロミオとジュリエット」が演じられたこともあるそうです。
映画やドラマのロケなどでも利用されています。
それ以外にも、この採掘跡地の空間は酒の熟成・貯蔵や結婚式場としても利用されています。地元のスーパーでは、ここで熟成した生ハムなんてものも売られています。 -
採掘用やイベント用の機材搬入に車が入れるような通路があります。
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昭和27年以降は採掘は徐々に機械化されてきましたが、以前は手掘りだったそうです。五十石の大きさ(1尺×3尺×5寸、重さ約80kg)の石を1本切り出すのに、4000回もツルハシをふるったそうです。それでも、一人一日10本を切り出していたという。切り出した石を地上に運び出すのも、人間が背負って運んでいたそうです。現代では考えられないような重労働だったのでしょう。
写真は機械掘りの痕。 -
坑内の位置が地表のどのあたりに来ているか、知るために掘られた立坑
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ノスタルジックな裸電球の明かりは、温かみがあり、とても良い感じです。
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見学できるのは採掘跡全体の1/3程度ですが、最深部には水(雨水or地下水?)が溜まった地底池があります。
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画廊として利用されている空間。
今は小泉隆氏の「大谷採石場 不思議な地下空間」というこの大谷石採掘跡地の写真集の作品が展示されていました。
小泉氏は、写真家であると同時に九州産業大学工学部住居・インテリア設計学科の教授職にも就いている方です。 -
今回のここの撮影で、小泉氏の写真を参考にさせてもらいました。
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左下に写っているのは心霊写真?! ではありません。(^ ^)
地下空間での撮影は、暗いのでいずれもシャッタースピードは5〜10秒の長時間露光だったので、人物を入れたら、こんな写真になりました。 -
今日の気温は2℃
冷蔵庫の中より寒いが、地上も冬なので温度差はそんなには感じません。 -
ところどころに空いている穴から入り込む地上の光に安心感を覚えます。
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切り出された石を地上に運び上げる昔のウィンチでしょうか
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切り出された原石を既定の大きさに切り揃える石材裁断機。生産能力は200本/日。 今でも現役なのでしょうか?
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大谷石材協同組合が、大谷石の石垣の強度実験をした跡。
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グルッと一周して、入口・出口に戻って来ました。
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出口付近の大谷石壁に析出しているゼオライト(沸石)という鉱物。
ゼオライトは、色々な毒素やアンモニアを吸着したり、触媒作用を利用してディーゼル排気中の窒化物を分解したり、メチルアルコールからガソリンを合成できたりと、色々な有用な働きをする鉱物です。
日用品としては、猫砂に混ぜて消臭剤として使ったり、化粧品に混ぜて女性の肌に有害な成分を除去するのに利用されています。 -
資料館受付の横においてある地下坑内の模型。模型でみると、坑内の構造がよくわかります。
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資料館の隣に大谷ミュージアムというカフェ兼みやげ物店があります。
店の入口においてある大谷石の蛙の置き物 -
帝国ホテルのロビー壁面の大谷石の彫刻。ただし、これはレプリカです。
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大谷石は、柔らかくて加工がしやすいので、繊細な彫刻ができます。石でありながら、温かみのある上品な風合いは、なかなか魅力がある材料です。
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こんな花瓶に加工しても面白い。
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みやげ物として売られているのは、こんなダルマや蛙の置き物が多い。
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近くに大谷石の岸壁を削りだして作った観音像がある公園があります。
昨年春にも、桜の写真撮影で訪れています。
詳しくはこちらの旅行記をどうぞ。
http://4travel.jp/travelogue/10764932 -
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みやげ物屋の店先に並ぶ蛙の置き物
3時間足らずの地元の観光ポイントへの小旅行でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 多良さん 2014/03/14 09:32:02
- 我が家にもあります!大谷石〜\(^o^)/
- スゴイですね〜採掘場!
あんな深くにもぐって、一日作業していたら、私なら気が可笑しくなってしまうかも〜★(~_~;)
ホコリもすごかったでしょうね〜
落盤などの事故もあったでしょうね〜
仲間同士の喧嘩もあったでしょね〜
便所はどうしていたのかなぁ〜?
・・・
いろんなことを想像しながら素晴らしいリポートを拝見しました!
日本って広いですね!
まさか、我が家にある大谷石もこうして先人がご苦労されて採ってくれたのかっと思うと、愛おしく感じます!
ではでは〜
多良
多良
- 玄白さん からの返信 2014/03/14 11:42:22
- RE: 我が家にもあります!大谷石〜\(^o^)/
- 多良さん、はじめまして
玄白の旅行記訪問、コメントありがとうございます。
ここを訪れたのは三回目ですが、初めて気合を入れて写真を撮ってきました。
とにかく暗いので、三脚がないとブレブレになってしまうので・・・
三脚、持ち歩くのは面倒なんですがね。
多良さん、中国旅行のスペシャリスト(?)ですね。
軽妙な語り口の旅行記、楽しませていただきました。
今後ともよろしく。
玄白
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