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群馬県は水上の「雨呼山」。スノーシューコースとしてはそこそこ有名らしい。<br />また、名前の通り、雨乞いの儀式を行う山だったそうだ。<br />一度はやってみたかったスノーシュー・ハイクを、この雨呼山で試してきた。<br /><br />東京から日帰りという、ちょっと強行軍に見える行程も、起床時刻・出発時刻は奥多摩や丹沢に行くより遅くて楽。なんとも皮肉な話・・・<br /><br />上毛高原で下車、そこからクルマで移動。軽く準備運動していざ出発。<br /><br />朝方まで降っていたという雪、正に新雪で膝まで埋まる。斜面を一気に降りるつもりでも、どこかスローモーションのよう。でもまたそれが面白い。<br /><br />何と言っても誰にも踏まれていない雪道を歩くのは爽快で、尾根に上がると動物たちの足跡。<br />どうやらテンとウサギらしい。えさを求めて?なのかそこらじゅうを歩き回っている。<br />足跡が交差しているのも想像を掻き立てられる。いったいどれくらいの時間差があったのだろう?<br />もし双方出くわしていたら、雪上はこんな平和な痕跡では済まなかっただろう・・・などという想像も楽しいものだ。<br /><br />しばらく歩くと木の幹にはっきりわかる爪痕。これはクマ。大分前に付けられたもののようだ。<br /><br />中腹には本当は鳥居があるそうだが、雪で埋まって影も形もない。<br /><br />天気もまずまず、気温は氷点下だが風もそれほどないため、雪上行軍は意外と汗をかく。そして腹も減る。<br /><br />昼食は雪の上でうどん!アツアツがこれまた美味い!<br /><br />腹ごしらえが済んで山頂へ。<br />低山ながら集落が一望、向いにはゲレンデ、最高の眺め。<br /><br />山頂からほどなく、「雷神岩」「雨乞いの石舞台」「風神岩」と続く。<br />その昔、どんな儀式が行われていたのだろうか?<br />石舞台には立派な“石割桜”の木があった。<br /><br />帰路、山腹の小さな洞「龍棲洞」に立ち寄る。<br />大人が匍匐前進でようやく入れるくらいの洞だが、中には氷筍がいっぱい。<br /><br />行程中、我々の前に人はなく、常にまっさらの雪の上を歩いた。<br />その分、常に膝近くまで埋まる状況だったが、踏み固められた道を歩くよりよほど楽しい。<br /><br />帰りは日帰り温泉にのんびり浸かって、帰宅は21時過ぎ。<br />日帰りで充分楽しめたが、今度は泊りがけで行って見たい。

雨呼山スノーシューハイク

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2012/02/04 - 2012/02/04

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旅行記グループ 山 関東

4

10

琉球熱

琉球熱さん

群馬県は水上の「雨呼山」。スノーシューコースとしてはそこそこ有名らしい。
また、名前の通り、雨乞いの儀式を行う山だったそうだ。
一度はやってみたかったスノーシュー・ハイクを、この雨呼山で試してきた。

東京から日帰りという、ちょっと強行軍に見える行程も、起床時刻・出発時刻は奥多摩や丹沢に行くより遅くて楽。なんとも皮肉な話・・・

上毛高原で下車、そこからクルマで移動。軽く準備運動していざ出発。

朝方まで降っていたという雪、正に新雪で膝まで埋まる。斜面を一気に降りるつもりでも、どこかスローモーションのよう。でもまたそれが面白い。

何と言っても誰にも踏まれていない雪道を歩くのは爽快で、尾根に上がると動物たちの足跡。
どうやらテンとウサギらしい。えさを求めて?なのかそこらじゅうを歩き回っている。
足跡が交差しているのも想像を掻き立てられる。いったいどれくらいの時間差があったのだろう?
もし双方出くわしていたら、雪上はこんな平和な痕跡では済まなかっただろう・・・などという想像も楽しいものだ。

しばらく歩くと木の幹にはっきりわかる爪痕。これはクマ。大分前に付けられたもののようだ。

中腹には本当は鳥居があるそうだが、雪で埋まって影も形もない。

天気もまずまず、気温は氷点下だが風もそれほどないため、雪上行軍は意外と汗をかく。そして腹も減る。

昼食は雪の上でうどん!アツアツがこれまた美味い!

腹ごしらえが済んで山頂へ。
低山ながら集落が一望、向いにはゲレンデ、最高の眺め。

山頂からほどなく、「雷神岩」「雨乞いの石舞台」「風神岩」と続く。
その昔、どんな儀式が行われていたのだろうか?
石舞台には立派な“石割桜”の木があった。

帰路、山腹の小さな洞「龍棲洞」に立ち寄る。
大人が匍匐前進でようやく入れるくらいの洞だが、中には氷筍がいっぱい。

行程中、我々の前に人はなく、常にまっさらの雪の上を歩いた。
その分、常に膝近くまで埋まる状況だったが、踏み固められた道を歩くよりよほど楽しい。

帰りは日帰り温泉にのんびり浸かって、帰宅は21時過ぎ。
日帰りで充分楽しめたが、今度は泊りがけで行って見たい。

同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
新幹線
旅行の手配内容
個別手配

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  • やや曇天だが、時折晴れ間も見え、コンディションとしてはまずまず

    やや曇天だが、時折晴れ間も見え、コンディションとしてはまずまず

  • 文字通りの新雪。坂を下ると膝まで雪に埋まる

    文字通りの新雪。坂を下ると膝まで雪に埋まる

  • ウサギとテンの足跡

    ウサギとテンの足跡

  • 雪原には彼らの痕跡がいっぱい

    雪原には彼らの痕跡がいっぱい

  • 立ち木に刻まれた熊の爪あと

    立ち木に刻まれた熊の爪あと

  • チェルトを設営して、その中で熱々のうどん!<br />こういうシチュエーションだと、何でも美味い!

    チェルトを設営して、その中で熱々のうどん!
    こういうシチュエーションだと、何でも美味い!

  • 900m強の低山ながら、スノーシューではたっぷり遊べる、汗をかく

    900m強の低山ながら、スノーシューではたっぷり遊べる、汗をかく

  • 雷神岩 雨乞いの名残り

    雷神岩 雨乞いの名残り

  • 石舞台 ここで雨乞いの奉納儀式が行われたという

    石舞台 ここで雨乞いの奉納儀式が行われたという

  • 「龍棲洞」の氷筍

    「龍棲洞」の氷筍

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山 関東

この旅行記へのコメント (4)

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  • ねんきん老人さん 2014/08/30 09:16:02
    行動力に羨望を覚えます
    琉球熱様

     小生の独りよがりな旅行記に投票をしてくださり、ありがとうございました。
     琉球熱様の旅行記一覧を拝見したとき、もっぱら自力で行動されているのだなと思いました。小生も若いときに歩き回った地名が沢山でてきて、一つずつ楽しみながら拝読しようと思いました。
     今回はスノーシューハイクの記事を拝見しましたが、雪深い山に日帰りで行ってみようというフットワークの軽さにまず敬服、次いで、旅先での観察と想像の遊びに羨望を覚えました。
     「行った、見た」ではなく、その土地を自分の五感で理解して帰るというスタンスに共感を覚えます。
     テンとウサギの足跡を見て「いったいどれくらいの時間差があったのだろう? もし双方出くわしていたら、雪上はこんな平和な痕跡では済まなかっただろう・・・」というくだりは何度も読み返しました。
     たいていの人は、「テンとウサギの足跡があった」で終わりです。そこからテンとウサギの生活まで想像するという感性が私にもあったら、私の旅ももっと豊かになっただろうに、と思います。

     これからも、少しずつ、長く、旅行記を楽しませていただきます。

    ねんきん老人

    琉球熱

    琉球熱さん からの返信 2014/08/31 01:23:07
    RE: 行動力に羨望を覚えます
    ねんきん老人様

    投票&書き込み、ありがとうございます。
    過分なお言葉、恐縮です。

    海から始まった旅は、今は山が中心になっていますが、気付いてみれば自然の中に身を置きたいという欲求が源です。

    自然の中にあっては、常に謙虚に、そして用心深くありたいものです。
    笑顔で帰ってくること、これが何よりも大事だと肝に命じています。

    今後ともよろしくお願いします。
  • acchiさん 2012/12/19 22:28:26
    スノーシュー、やってみたくなりました!
    雨呼山・・・初めてききました。
    スノーシューも楽しそうでやってみたくなりました。
    ゆっくり歩くと見えるものも違ってくるのでしょうね・・・
    テンとウサギの足跡や、まぁ〜クマの爪痕の大きなこと!!!
    おウドンが熱々で美味しそうですね!
    私、好奇心の塊です!

    琉球熱

    琉球熱さん からの返信 2012/12/19 23:06:26
    RE: スノーシュー、面白いですよ!
    acchiさん、さっそくのご訪問、ありがとうございます。

    「 雨呼山」は、水上のスノーシューコースを探していて、偶然見つけました。
    あのエリアで、スノーシューのコースとしてはそこそこメジャーだということです。現に、我々の後続で3グループほどいましたので。

    雪の上を歩く、、、意外な発見がありました。
    たまたま誰もいない場所を歩けたのがラッキーだったのだと思います。

    雪遊びの延長のようで、童心に帰ります。

琉球熱さんのトラベラーページ

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