奥の細道を訪ねて第14回09越後に流された親鸞が最初に訪れた居多神社in 直江津

2011/12/13 - 2011/12/13

居多神社の源は目本海に面した居多浜村岩戸浦山の山腹にあったが、山崩れの為ここに移され、近くに越後国国府があったことから越後国一宮とされたという名刹。

越後国国府に流罪となった親鸞が途上居多浜村に上陸、居多神社に赦免を願って参拝する。
すると境内の葦が一夜で一斉に同じ方向を向いたとされ、「片葉の芦」と云われる越後七不思議の一つ。
その葦が今も境内のあちこちに群生している。

そんな訳でここにも旅姿の親鸞像が目に付く所に建っているが、親鸞像に隠れるように赤子を抱いた夫婦像がある。

居多神社の祭神、大国主命、奴奈川姫と赤子の建御名方命の像。

＊余談
若き頃の大国主命の名は大己貴命。
倭国の王スサノオの娘スセリ姫と結婚し、スサノオが大己貴命に付けた名が大国主命。

一方奴奈川姫は糸魚川市を中心とする地域一帯で信仰されてきた女神。

その美貌を大国主命が知るところとなり、大国主命は出雲から奴奈川姫に会いに来て、即座に心を奪われ、結婚を申し込む。

奴奈川姫は即答は避けたものの翌日には申し込みを受け入れる。

二人の間に生まれたのが建御名方命で、スサノオの死を契機に大国主命は出雲に戻るが、建御名方命だけはこの地に残される。

時代が移って、この地に流された親鸞も、地元越後頸城の豪族三善為教の娘恵信尼公を娶る。

親鸞は最初に訪れた居多神社で自分の将来を定められていたのかも知れない。

ギリシャ神話の全能の神ゼウスにも相通ずる伝説の数々。

芭蕉は高田の医師細川春庵からこれらの伝説を聞かされ、五智国分寺共々居多神社に参拝する気になった？？？

芭蕉のここでの記述はなさそうだ。

本社殿は平成20年（2008年）6月落慶とまだ真新しい。

エリア 上越・直江津(新潟)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス JRローカル
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）