地の果てパタゴニア平原の野鳥の楽園：ニメス・ラグーン

2011/12/24 - 2011/12/24

カラファテの町の北側にアルヘンティーノ湖から隔てられた2つのラグーンがありニメス・ラグーンと呼ばれる。
ラグーンの周りを回遊するように遊歩道が設置されており、通常は25ペソの入場料を取るらしいがクリスマスイブなので、入り口には「入場無料！メリークリスマス！」と書かれた（当然スペイン語ですが）紙が張ってあったのでありがたく入場させてもらった。

エリア カラファテ(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 観光バス タクシー
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

茫々閑散としたパタゴニア平原にあって、このニメス・ラグーンの周りだけは樹木こそ無いものの緑も多く、野鳥の楽園となっている。この時は未だ初夏なので鳥の種類が少ないが、１-２月にはかなりの種類の野鳥が見られるらしい。
1周回るのに２時間近く掛かるが、のんびりしてよいものだ。

早速1羽のフラミンゴを見つけた。うずくまっているので見にくいが、判りますか？

ラグーンと言うよりも湿原に近い感じだ。

遊歩道を歩いていたら色づいたカラファテの実を見つけた。
カラファテの町の名前の由来となったトゲの多い植物だ。
食べて見たら種が多く、非常に酸っぱいのだがかすかな甘みもある。
これで作ったアイスクリームは既に街中で食べた。
ジャムもおみやげに買って行こう。

遠くに雪山と手前の水面の間に横たわる平原。

小さな黄色い花をつけた草が生えている。

さて遊歩道の直ぐ脇に雁の仲間が佇んでいるのが目に入った。
様子を伺うと・・・

ヒナを育てている夫婦の雁でした。
自然保護されているラグーンなので余り人を恐れず、３ｍぐらいまでそーっと近づいて写真を撮らせてくれました。

湖水の向うに観察小屋の様な建物もあります。

５０ｍ程度歩いた先には別のつがいが子育てをしていました。
父親の尾羽で強い日差しからヒナ達を守っています。

一応季節は夏なので色んな植物が精一杯日光を浴びています。

遠くの山、その手前に原野、放牧された馬達、水辺のフラミンゴ、そして湖水に映る青空、ともう少し写真の腕がよければ素材としてこれほど素晴らしい被写体風景はありません。
この時このラグーンの周りには我々3人の他にはフランス人の家族が2組と米国人らしい老夫婦が1組、地元の家族連れ1組しか散策していませんでした。

カラファテの町の中心から歩いて10-15分程度の距離で時間も正午頃だったにも関わらずこのゆったりした静けさは素晴らしい経験でした。
カラファテに来て氷河観光だけで此処に寄らずに帰るのはもったいないです。

水辺の草にも小さな花が付いていました。

これは何方かのブログで「娘のクッション」とか「姑の座布団」という意味の名前の地衣類として紹介されていた植物ですが、これにも黄色くて小さい可憐な花が沢山咲いています。

足元の至福と遠景の至福！

町の中心部まではこの程度の距離です。

空も高ーくて気持ちの良い風景です。
これで風がもう少し弱ければ言うことなし。

牧歌的な橋を渡るとそろそろ１周が終わります。

この先に公園の入り口があります。
本当にゆったりした２時間弱の散策でした。
ここはお奨めです。

町の中心部まで歩く途中渡った橋の上からの景色。
この近くにミヤザト・インという日本人経営の宿があるらしい。
綺麗な高級別荘地を通り抜ければメインストリートまで直ぐです。

この後イタリアンレストランで昼食を摂り、お土産にカラファテジャムを買って空港に向かいました。

名残惜しいですが、またブエノスアイレスに戻ります。

カラファテ空港の出発ロビーは出来たばかりで新しいです。

パタゴニア平原がどんどん後ろに去って行きます。

これは自然保護区になっているバルデス半島です。
この他にも今回行く事が出来なかった所で見るべきところは多いので是非再訪したいと思います。

また眼下にパンパが見えてきて、もうすぐブエノスアイレスです。