山手西洋館　花と器のハーモニー2011　vol.1

2011/06/06 - 2011/06/06

今年で11回目を迎えた『花と器のハーモニー』
フラワーアレンジとテーブルコーディネートで美しく装った山手西洋館。
今年は、「横濱Style 〜心に響く豊かな時間〜」をテーマに、心がときめく豊かなライフスタイルを山手西洋館から発信です。
Vol.1では外交官の家とブラフ１８番館を紹介します。

エリア 横浜(神奈川)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車 徒歩

今年で１１回目になる山手西洋館の『花と器のハーモニー』
１２月に行なわれる『世界のクリスマス』とともに毎年見に行っているイベントですが、今年はすっかり忘れていて、あんみつ姫さんのクチコミで気付いて見に行ってきました。

震災の影響で建物を閉鎖して改修を行っていた外交官の家
補修は終わったようで公開されていました。

今年は花と器の装飾担当者をコンペ形式で募集しました。

外交官の家を担当したのはフラワーデザイン学校の講師研究科で学んだ6人の女性のグループ。

全員がフラワーデザインスクール講師達で、それぞれ華道家やテキスタイルデザイナー、インテリアコーディネーターなど異なる立場で室内装飾及び花装飾品の販売を手掛けているそうです。

こちらのテーマは『花に招かれて』

コンセプトはウエディングパーティー

100年の歴史ある館で、時代の幕開けに相応しいウエディングパーティーを演出しています。

ガラス器を使い、初夏の爽やかなパーティーシーンをイメージしているそうです。

祝福する想いと館の古き良き時代の想い出を西洋の器に乗せて和やかな語らいの場を提案しています。

差し込む初夏の光にグリーンと白を基調とした花々で館を彩っています。

窓の外の緑、鮮やかですね。

ここで山手西洋館のホームページより抜粋した建物の紹介を。

外交官の家は、ニューヨーク総領事やトルコ特命全権大使などをつとめた明治政府の外交官内田定槌氏の邸宅として、東京渋谷の南平台に明治43年に建てられました。

設計者はアメリカ人で立教学校の教師として来日、その後建築家として活躍したJ.M.ガーディナーです。

建物は木造２階建てで塔屋がつき、天然スレート葺きの屋根、下見板張りの外壁で、華やかな装飾が特徴のアメリカン・ヴィクトリアンの影響を色濃く残しています。

室内は１階に食堂や大小の客間など重厚な部屋が、２階には寝室や書斎など生活感あふれる部屋が並んでいます。

これらの部屋の家具や装飾にはアール・ヌーボー風の意匠とともに、アーツ・アンド・クラフツ（19世紀イギリスで展開された美術工芸の改革運動）のアメリカにおける影響も見られます。

平成９(1997)年に横浜市は、内田定槌氏の孫にあたる宮入氏からこの館の寄贈を受け、山手イタリア山庭園に移築復元し、一般公開されたのちに国の重要文化財に指定されました。

室内は家具や調度類が再現され、当時の外交官の暮らしを体験できるようになっています。各展示室では、建物の特徴やガーディナーの作品、外交官の暮らし等についての資料を展示しています。また、付属棟には、喫茶スペースが設けられています

2つ目はブラフ１８番館

こちらの担当をしたのは、テーブルコーディネーターであり、カラーアナリストでもある藤井　康代さん。　

テーマ：〜いにしえの住人へ贈る〜　心重ねる　家族で囲むバラ色の食卓

コンセプトは、横浜市の花であるバラ。

この花を使った言葉に希望・幸福に満ちていることの例え「バラ色」があります。

食卓におけるバラ色とは？

今も昔も家族で囲む食事の時間なのではないでしょうか。

今回の展示では、バラの種類の豊富さを現在の様々な家族の食卓になぞらえ、バラと当時の住人の食を軸に、家族の食卓を新しいかたちで表現しています。

こちらもここで建物紹介を。

大正末期に建てられた外国人住宅。

戦後カトリック山手協会の司祭館として平成3（1991）年まで使用されていました。

平成5（1993）年にイタリア山庭園内に移築復元され、館内では震災復興期（大正末期〜昭和初期）の外国人住宅の暮らしを再現し、当時の横浜家具を復元展示するなど、当時の暮らしを感じることができます。