1996/10/21 - 1996/10/25
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MIYUKIさん
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お寺や仏像に興味のない私が、
どうしてタイに行こうと思ったのか思い出せない。
「タイは若いうちに行け」というキャッチコピーは、
この旅行の前だったか後だったかも覚えていない。
休みが5日間だけだったので、
選択肢が狭まってしまったのもあるだろう。
4泊5日だが、観光できるのは実質3日間。
初日だけ半日観光のついたツアーに参加する。
もう少し日数が取れれば、完全フリーで回りたかったのだが。
10月は、日本人にとっては海外旅行のオフシーズンであり、
旅行代は安く上がって良かったのだが、
タイから見ても10月はオフシーズンだったかもしれない。
まだ雨期の終わり頃であり、とにかく蒸し暑くて参った。
汗をかいて化粧が落ちたため、
サングラスのラインに沿ってシミができた。
古い旅行記はどれも、
アナログなカメラで撮った写真を、
低い精度でスキャンした画像です。
見づらくて申し訳ない。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 船 タクシー
- 航空会社
- ユナイテッド航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
ユナイテッド航空で、バンコクに夕方着く。
およそ4時間半のフライト。
現地係員が空港に迎えに来てくれ、
サイアムスクエアのノボテルホテルへ。
バンコクは、大きな屋台村もあるし、
商店街の歩道に店を出していたり、
夜も賑やかだ。
美味しそうな匂いのした屋台に適当に入り、
プラスチックのプレートにご飯やおかずを盛ってもらった。
料理名は不明だが、美味しく煮込んだ肉料理で、
日本人の口にも合うと思った。
ただし、パクチーは苦手なので、よけて食べた。
(タイの庶民の料理には何かとパクチーが入っている。)
翌日一緒に観光した真面目そうな同年代の夫婦が
「屋台は衛生面で不安だから行かない。」
と言っていたが、
とりあえず私達2人とも、お腹はこわさなかったし、
現地の人が行く所に行くのって、
楽しいと思うんだけどなあ。
翌日午前中は、現地係員のガイドで観光。
まずは水上バスに乗る。 -
修復工事中で見学できなかったワット・アルンや、
河岸の景色を眺めながら、
水上バスは進む。
下の写真は、王様の船なんだそう。 -
まずはワット・プラ・ケオ内をじっくり観光する。
奥の方に大事に祭られた小さなエメラルドの仏像があり、
別名エメラルド寺院という。
我が家のアルバムにはきれいな写真がたくさん並べられ、
なんだか楽しそうなのだが、
建物や像の前で遊んでいる写真ばかりで、
皆さんにお見せする記事には使えないな。
バンコクのキラキラしたお寺の類は興味なかったのだが、
そんなふうに楽しかったのは、若かったからだろうか。
(タイは若いうちに行け、だな、やはり。)
続いて王宮(写真)へ。
ここはあまりキラキラしていなくて、
上品で美しい建物だった。 -
最後にワット・ポーへ。
ここの目玉は、とにかく大きい涅槃仏。
(バンコク旅行記トップ写真)
これはその踵。 -
昼食後はホテルに送られ、午後はフリー。
スアンパッカードパレスがホテルに帰る途中だったので、
降ろしてくれと頼んだが、
頑なに断られた。
融通が利かない。
スアンパッカードパレスは美術館でもあるが、
建物自体も面白いし、
家具等もコレクションのひとつである。 -
ここでは、
当時私達だけでブームだった
“見切れてる”シリーズ
の写真を撮りまくって遊んだ。 -
と言っても、
最初の2枚はそうだが、
これと次は、
意味合いが違うぞ。 -
いやあ〜、
でも、
タイは楽しかったなあ。 -
ニュー・ハウス・オブ・ハンディクラフトという、
リボンバッグで有名なお店へ行き、
お土産をたくさん買う。
移動は主にトゥクトゥクを利用。
(バイクの後ろに2人用座席を付けた物)
行き先を告げて値段交渉してから乗る。
バスもあるが、混雑時はご用心。
同じ店に来ていた日本人観光客が、
バスで財布をスラれたらしく、
お会計するまで気づかなかった。 -
庶民的なレストランでタイスキを食べる。
水炊きの具をタイ風のタレに付けて食べる。
タレは美味しいがとにかく辛い!
お醤油をもらったが、それだとしょっぱいだけ。
パクチーはもちろん入っているし(よけたけど)、
イマイチ美味しくいただけなかった。
ルンピニ・スタジアムでムエタイ観戦。
リングに近い席と一般席の間を隔てるフェンスに、
貼り付いて観戦した。
試合がよく見えるように、というのもあるが、
見通しのいい場所の方が安全だろうと思って。
ジュースを買うと、紙コップではなく、
ビニール袋に入れて口を輪ゴムで留め、
ストローを挿してくれる。
みなさんゴムを上手にフェンスにかけていた。なるほど。 -
試合前に「ワイクー」という、
コーチへの感謝や尊敬の踊りを舞う。
(前の写真)
生バンドの演奏もあり、
スタジアム内は最高に盛り上がっていた。
リングを囲む席の人は、
コーチなのかただのファンなのか判らないが、
立ち上がって選手にげきを飛ばしている。
とにかく皆エキサイト! -
翌日は、朝から電車でアユタヤへ。
バンコクの駅でもらった時刻表は、
タイ語で解読不能だったが、
駅員さんが解りやすく印を付けてくれた。
電車は混んでいたが、
小中学生らしい女の子が黙って席を譲ってくれた。
タイの人は親切だなあ。
更に、同じボックス席に座った青年が、
英語で話しかけてきた。
ほとんどできない私達の英語でなんとか会話をし、
アユタヤに行ってレンタサイクルで回るのだと言うと、
自転車は廃止になったと教わる。
ガイドブックが数年前の物だったので、情報が古かった!
彼は、貸し切りのミニバスを交渉しろと、
手帳にお寺巡りの順番をタイ語と英語で書いてくれた。
アユタヤ1つ手前のバンパイン駅で降りるといいそうだ。
あまりの詳しさに、
観光客目当ての商売なのかと疑ってしまうが、
アユタヤ出身の、
バンコクで働くエリートビジネスマンらしい。
結局、ミニバス運転手との交渉まで、無償でやってくれた。
親切なその青年と出会わなければ、
アユタヤ観光はどうなっていたことか。
ミニバスと言っても、
ピックアップトラックのような車の荷台に乗せられる。
暑くてかなわない。
一般的なアユタヤ観光は、
このバンパイン駅近くのバンパインパレスがスタートらしく、
運転手は慣れたものだ。
「ここで1時間ね。」といった感じで、私達は園内へ。
ここは、とてもきれいな庭園で、
たくさんの建物を見学し、1時間はあっという間だった。
アユタヤへのオプショナルツアーに参加する人もいた。
バンコクからハイヤー貸し切りというのもあり、
前日、タクシー運転手に営業された。
どちらも、現地に着いてからミニバスで回るのと、
結局、値段はほとんど同じだし、
高速道路は電車と時間的にも変わらない。
つまり、はっきり言うと、私達は失敗したわけですよ。
でも私は、この失敗はすごく良かったと思う。
バンコクから楽ちんに誘導されてこなかった分、
現地の人と触れ合えて、いい経験をした。
長距離の電車に乗るのは海外旅行初だったし、
度胸も付いたかも。 -
バンパインパレスの見学を終えて戻ると、
「荷台は暑いから」と、普通の乗用車に換えてくれ、
(まったくだ。このせいでシミが・・・。)
日本人町跡、ワット・パナン・チューンへ。
この旅行が楽しかったのは、
アユタヤでたくさんの寺院の遺跡に行ったからなのだ。
歴史に触れてどうの、というのではなく、
アスレチック感覚で。
(だから若いうちに行くといいのか!?)
だから、バンパインパレスや、
ワット・パナン・チューンのような、きれいな所より、
次に行ったワット・ヤイ・チャイ・モンコルのような、
さびれた遺跡を好んだ。
前の写真は、
ワット・ヤイ・チャイ・モンコルのチェディ(塔)。
こんな物があれば、99%確実に上っていた。
ここは、巨大な涅槃仏が屋外にあったり、
座禅を組む仏像がずらりと並んでいたり、
見所満載。 -
ワット・ヤイ・チャイ・モンコルは、さびれた、とは言っても、
真っ白い立派な仏像があり、まだきれいだった。
しかし、このワット・マハタートは、荒涼としたムード。 -
更に、
頭部だけ切り取られた仏像があちこちに置かれ、
ちょっと恐ろしげな雰囲気だ。 -
こんなふうに、
大木に取り込まれてしまっている頭もある。
怖すぎる。 -
この写真はここだったか、
次に行ったワット・プラ・ラムだか忘れた。
更にmワット・プラ・モンコン・ボピット、
ワット・プラ・サンペット、王宮跡へ。
だんだん疲れて、写真が少なくなる。
当時は、ペットボトルを持ち歩く感覚のなかった私達。
のどが渇いたので、
ワット・プラ・サンペットを観た後、
入り口前に出ていた屋台で、ヤシの実ジュースを買う。
ヤシの実に口を開けただけのジュースで、
実もスプーンで食べられる。
これが冷えていたら、きっと美味しかったのだが、
生ぬるかったため、独特の味がちょっと気になった。 -
次はワット・ロカヤ・スタへ。
ここにも巨大な涅槃仏が。
ワット・ヤイ・チャイ・モンコルの涅槃仏は、屋外にあっても、
白塗りで衣をまとい、きれいにされていたが、
ここの涅槃仏は、なんだか可哀相なお姿だ。
この辺に来ると、観光客の姿もまばらで、更に淋しい感じ。
夕方になってきたせいかもしれないが。
涅槃仏のそばにテーブルを出したお土産物屋さんも、
ビーチパラソルをたたんでいた。 -
疲れてきたところで、また面白い遺跡に到着。
ワット・ラジブラナ。
2人の王子の遺骨を納めたチェディ(塔)の中へ入る。
階段を下りて、また上った最上段は、
真っ暗でフラッシュの灯りしかない状態。
(次の写真)
頭だけ入れた天井部の、
四方の壁に何やらあるように見えて、
試しに4枚写真を撮ってみる。
帰国後現像してみると、四方に壁画が描かれていた。
壁画の色を守る為に暗くしていたのだとしたら、
フラッシュ撮影はもちろん禁止だが、
どこにもそんな注意書きはなかったし、
薄明かりさえないところを見ると、
さほど価値のない物なのか?
個人的には、壁画が現れた、というだけで感動したが。 -
運転手さんがアユタヤ駅まで送ってくれ、
アユタヤ観光は無事終了。
また電車でバンコクへ戻る。
SLみたいな機関車が、普通にホームに停まっていて、
ちょっと感動。
乗りたかったが、路線が違ったようだ。
快速の切符を買って待っていたのだが、
到着した電車がそれと気づかぬうちに、
5分も早く発車してしまい、乗り損ねる。
仕方なく次の各駅停車に乗ったが、
快速なら1時間半のところ、2時間かかってしまった。
帰りの電車も混んでいたが、ボックス席に座れた。
疲労のため私は眠ってしまったが、
夫は、乗客が皆こちらを見ていた事が気になり、
スリが心配で緊張し通しだったそうだ。
遺跡巡りで汚れても捨てればいいように、
よれよれのTシャツを着ていた私達が、
狙われる筈がないと、
私は割と自信があったのだが。
電車に乗る日本人観光客が珍しくて見られただけだろう。
お金持ちなら、
タイで各駅停車には乗らないんじゃないかと思うし。 -
4泊と言っても翌日は機内泊なので、
この日が最後の夕食。
そこで奮発し、タイダンスショーの観られるお店へ。
外国人観光客を相手にしたお店なので、
タイ料理も観光客向けの味付けで、
辛すぎないし、パクチーも使われていないし、
どれも美味しかった。
宴会場は、団体さんだろうか、
何百人もの欧米人高齢者で満席。 -
ダンサーが客席の間を回ったりするのだが、
通路側に座っていた若い東洋人の私達は、
明らかに目立ったのだろう、
私の前に来てパフォーマンスしてくれ、
おかげでいい写真が撮れた。
更にクライマックス、
各ダンサーが1人ずつ客を舞台に連れていって、
一緒に踊るのだが、
いちばんイケメン(そう見えた)のダンサーが、
私の首にレイをかけ、手を取って誘った。
無理です無理ですと、必死に断る。
日本人はシャイなのだ。
でも、ちょっと後悔した。
10数年経った今なら、アイヌコタンで踊ったけどな。 -
こちらは、夜も賑わうシーロム通りで芸をしていた象。
ほら、このレイね。
一夜明け、最終日は市街地を歩いた。
少し歩いた後、タイマッサージで休憩。
まずはお湯に両足を浸し、洗ってくれる。
それから全身のマッサージ。
揉みほぐしたりストレッチをしたり、
ゆっくりな動作で適度な力加減で行う。
なので、痛い思いもしないが、
凝っている人には物足りないかも?
でも、とにかく気持ちよく、私はつい眠ってしまった。
当然チップは渡すつもりではいたが、
マッサージが終了するなり、担当したスタッフが英語で、
チップをくれと言い、ちょっと嫌な感じ。
100バーツ紙幣しかなく、失敗した。
スタッフに両替を頼むと、
50バーツしかないと言って戻ってきた。
まあ当然だろう。
仕方ないので50バーツのチップ。
それでも200円強だけどさ、やり方が気に入らない。 -
ショッピングは、
タイシルクや高級なアクセサリーなどは近寄りもせず、
一般庶民向けロビンソン・デパートへ行った。
タイの若い女の子達が普通に買い物をしているお店で、
一緒になって安くて可愛い服を探したりして。
ランチはロビンソン・デパートの食堂で、
辛いスープの麺類と甘いデザートを。
タイ人向けのお店は必ずパクチーが入っている。
抜いてもらおうと思っていたのに言いそびれ、
わしづかみで大量に入れられた。
それさえなければ、すごく美味しいスープだった。
写真は、丘の上に建つワット・サケート(黄金の山寺院)。
石段を上って頂上まで行くと、バンコク市街を一望できる。
これでタイの旅行は終了。
深夜0時近くのフライトで、成田に翌日の朝8時頃到着。
旅行はたくさんしたが、その中で、
この旅行は、1、2を争うほど楽しかった。
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