2010/03/19 - 2010/03/23
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kojikojiさん
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ツアーの夕食には餃子宴が含まれていました。食後のオプションとして同じ場所で「唐楽舞」のショーの観劇がありました。現地に行くまでは別の物だと思っていましたが、オプションと言いながら必然的に観劇するようになっているようです。中国に行ったらどんなショーでも必ず観てきたので(これがどこの物も面白いのです。)当然追加申し込みしました。西安にはもう1つ同じようなシアターレストランがありますが似たようなものだと思います。食事は有名な餃子宴の専門店ではないですが、熱々の料理がサービスされるので良いと思います。大きな劇場の中で円卓で食事するのも楽しいものでした。ただ観劇するならステージに近い前3列までの円卓がベストだと思います。それより後ろだと前の人の頭で観にくいと思いました。写真撮影は特に禁止されていません。帰ってきて写真を見てみると綺麗な方が多いのに驚きました。さすが楊貴妃のお膝元だと感心しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
-
巨大な劇場の中の前の方は円卓がギッシリ並んでいます。中間からは普通のテーブル席が並んでいます。
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我々のツアーは一番前の方の席でした。
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最初の食事ではスタンダードな中華が出てきて、お腹も膨らんだ所から餃子が出てきます。
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全部で15種類ほどの餃子がどんどん出てきます。これだけでもお腹いっぱいになるので、最初に料理を食べ過ぎると最後までもちません。
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食事が済んでツアーの皆さんと歓談しているとMCが出てきました。男性は中国語で説明して、女性が引き続き英語で説明します。
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司会者が入る前の食事の間は琴の生演奏がずっと続いていました。
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さあ「唐楽舞」の開演です。ステージは10に別れていて、それぞれタイトルがあります。最初は「華清宮」で玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスが主題で、華清宮で繰り広げられた唐王朝の最盛期の古楽器の演奏です。
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雅な雰囲気が醸し出されます。
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楽器の奏者はさすがに年配の方が多く見受けられます。雲南省の麗江の納西族の古楽を思い出しました。
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唐代は中国の音楽文化が最も盛んだった時代で、胡楽(こがく)と呼ばれるシルクロードの音楽が大量に流入し、中国古来の音楽と融合していきます。これには当時の皇帝・玄宗の存在が深くかかわっていました。
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音楽好きの彼は朝廷内に音楽や舞踊を教える専門機関を設立し多くの楽工・楽人を育てました。その1つ「梨園」という名称は日本にも伝わり、今歌舞伎の世界を「梨園」と言うのはここから来ています。
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「舞踏(白紵舞)」英語を日本語にするとこんな感じでしょうか?中国の簡略文字は表わせません。英語ではホワイトスリーブダンスと書かれています。
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白紵舞は唐代の宮廷のみならず民間にも広まった舞踊で、日本や韓国や東南アジア一帯にも伝えられました。白紵とは麻の一種で織られた薄手の白い織物のことです。
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イチオシ
白紵で仕立てられた長い袖を翻す舞い姿は優美にして変化に富み、その美しさは古来波を揺らすそよ風や舞い降りる雪などにたとえられています。
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「陜西省歴史博物館」で見て来た女官の俑や三彩の陶器を思い出させます。
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季節的にも同じような梅や桜が咲き乱れていました。
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3番目は「簫(しょう)の独奏(春鶯鳴)」です。
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奈良の東大寺の正倉院に納められている琵琶のような楽器が目の前で奏でられているようです。
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この簫(しょう)で鶯が鳴く様を再現しますが見事な音色です。
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最初に見たときは東北の鹿踊りかと思ってしまいました。5番目は「舞踏(金剛面具)」で、古代に始まり唐代に隆盛した金剛力士の踊りだそうです。この踊りで邪気や疫病を祓うそうです。
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全然関係ありませんがトランスフォーマーという映画の中国題名は「変形金剛」で、なるほどなと思いました。
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かなりエキサイティングな踊りでした。邪気や疫病から守られた気がします。
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6番目は「舞踏(観鳥捕蝉)」でシルエットになった舞台に屏風が一双、三人の女性が描かれています。その女性たちが屏風から抜け出てきて舞い踊り、最後は屏風の中に戻っていくという艶やかな舞台です。
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この女性たちもみなさん綺麗でした。
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個人的にはこの演目が一番分かりやすくて好きでした。
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イチオシ
唐の時代の美人より現代の中国の美人の方がいいですね。
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西安に来るまではこんな髪型なんて、ショーのためだと思っていましたが、博物館で見た俑の髪形に似ているのが驚きです。
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7番目は趣向が変わって「嗩吶独奏(打棗)」トランペット・ソロと英語表記がありますが、喇叭独奏と言った方が合っていると思います。
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特筆すべきは吹いている合間に喇叭(ラッパ)と全く同じ音を楽器を使わずに出すことでしょう。欧米人には大受けでした。
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8番目は「舞踏(霓裳羽衣舞)」
この時代の有名な舞楽に玄宗自ら作曲したと言われる「霓裳羽衣の曲」がありますが、これは盛唐時代の宮廷舞踊の代表作です。玄宗の愛妃である楊貴妃は胡旋舞を得意とし、この曲に合わせて胡旋舞を踊ったと言われます。 -
「霓裳羽衣」とは虹の衣と羽衣という意味で、玄宗が夢の中で見た月宮殿での天人たちの舞に倣って作曲したものと言われています。
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イチオシ
昆曲「長生殿」ではこの曲は楊貴妃が作ったことになっていて、楊貴妃の死後に玄宗は月宮殿(月の中にある宮殿)にこの音楽が流れる中仙女となった楊貴妃と再会するのです。
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「霓裳」とは虹のように美しいもすそ(スカート)で「羽衣」は鳥の羽のように軽い衣のことです。
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玄宗皇帝と楊貴妃の悲劇的な恋物語をつづった白居易の詩「長恨歌」にも霓裳羽衣の曲の名が記されています。
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9番目の演目は「鼓楽(鴨子拌嘴)(老虎磨牙)」
シンバルのような楽器や太鼓を使って楽器同士を掛合ってとても楽しい演目でした。シンバルを摺り合せていたのが虎が牙を磨いていたのを表わしていたのでしょうか。 -
最後の演目は「舞踏(大唐礼楽)」
唐代の慶典の場面を色鮮やかに舞踏表現したものだそうです。巨大なチベタンホルンのようなラッパの音が響き渡り主役の登場です。 -
イチオシ
楊貴妃が登場しました。
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玄宗皇帝も冕冠(べんかん)を被っていますが、ちょっと可愛らしい顔なので威厳が感じられません。
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興慶宮(こうけいきゅう)の前での舞踊の場面です。
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玄宗皇帝と楊貴妃が玉座に座って踊りを見ています。
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衣装も艶やかです。
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これまでの踊りと似ているようでもありますが、衣装は一番きれいでした。
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「水袖」中国古典舞踊の1つで、唐代まで遡る袖の長い衣装での舞です。
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最後は楊貴妃も踊りに参加します。
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イチオシ
頭の上の牡丹の鼻に負けないくらい綺麗な方です。
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踊りも最高潮です。
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そしてグランドフィナーレへ。
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1時間ほどでしたが楽しいショーでした。
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そしてかなりグレードの高いショーでした。
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拍手喝采の中にショーは終わりました。
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中国各地のショーはその土地の歴史をテーマにしていて良く出来ていると思います。雲南省の昆明のヤン・リーピンさんのものは中国から世界中で公演されていますし、北京オリンピックの式典の演出をされた張芸謀(チャン・イーモウ)さんは印象麗江や印象劉三姐や印象西湖といった素晴らしいショーを各地で展開しています。
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お迎えのバスに乗ってホテルに帰りました。
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