2008/01/14 - 2008/01/14
115位(同エリア228件中)
ぬいぬいさん
日本のワインの発祥の地とも言えるシャトーカミヤは、明治36年に、浅草の「神谷バー」で知られる、明治の実業家 神谷傳兵衛により、ここ牛久の地に誕生しました。
今から25年前、仕事で訪れた茨城の片田舎 牛久におとぎ話に出てくるようなお城があるのを不思議に思ったのを覚えています。一度来てみたいと思っていましたが、なかなか縁がなくて、今回水戸の帰りに初めて訪れました。
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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このお城の主だった神谷傳兵衛は、安政三年(1856年)、三河国の生まれで、明治6年(1873年)、17歳の時に横浜外国人居留地にあった「フレッレ商会」というフランス人が経営する酒類醸造場に雇われ、そこで様々な洋酒の製造法を習得しました。あるとき傳兵衛は医者に見離されるほどの病気を患いますが、社長から見舞いにもらったワインを飲んで元気づけられ次第に回復します。若き日の傳兵衛はこの経験からワインの滋養効果を知り、いつか庶民でも買えるような国産ワインを製造することを生涯の目標としました。
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傳兵衛は、24歳の時に浅草に神谷バーの前身である「みかはや銘酒店」を開業しましたが、ワインはその頃の日本人の食生活になじみがなかったため、思うように売れませんでした。そこで傳兵衛は研究を重ね、ワインにハチミツや漢方薬を加えて日本人好みの甘いぶどう酒に改良し『蜂印香竄葡萄酒』として売り出します。これが全国的に大ヒット! この他、ブランデーやワイン、ジンなど様々なお酒をブレンドして日本初のカクテル『電気ブラン』も考案し、その後も神谷バーオリジナルカクテルでとして現在も飲まれ続けています。
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「みかはや銘酒店」で成功に満足せず、若き日の夢を実現すべく、ぶどうの栽培から醸造・瓶詰めまで一貫してできる本格的なワイン醸造所の建設を計画しました。そして国内でぶどう栽培に適した土地の調査を行い、選ばれたのがここ牛久の原野でした。この地を選定したのは気象条件や土壌が、フランスのボルドー地方に似ていることがその理由だったそうです。約2年半の歳月をかけて明治36年(1903年)、彼が47歳のときに外国製の最新設備を備えた、日本初の本格的ワイン醸造場「神谷シャトー」は完成しました。その品質は国内の数々の名誉ある賞を受け、海外からも高く評価されました。
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私が25年前に牛久の片田舎で見つけた、おとぎの国のお城はこの建物です。
旧神谷酒造醸造場本館は、1903年(明治36年) に岡田時太郎の設計により建築された、煉瓦造2階建て、地下1階の建物です。
本館の入口に刻まれた“CHATEAU D.KAMIYA”は、 神谷傳兵衛のシャトーという意味で、「シャトー」とは、 葡萄栽培から瓶詰作業までを一貫生産する醸造場のみに許される称号です。 -
本館の前に、何故か黒の御影石に刻まれたダヴィンチの「最後の晩餐」があります。よく見ると食卓にワインを注いだグラスが見えてますね。
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本館の奥にあるのは、神谷傳兵衛記念館
本館と同じく1903年(明治36年)に岡田時太郎の設計により建てられた、煉瓦造2階建て、地下1階 の建物です。 -
こちらは「シャトーカミヤ ワインセラー」
初代ソムリエコンテスト優勝のジャン・リュック・プトー氏のワインコレクションほか、常時10万本のワインを貯蔵している本格的なワインセラーです。
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ワインセラーの側面の壁にはいろんな装飾が施されています。
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岡田時太郎と言えば、東京駅の設計者の辰野金吾の弟子
で軽井沢の三笠ホテルも設計しました。 -
入口の樽を切り取った看板がレンガにすごく溶け込んでますね。
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1階はホワイトオークの大樽が並ぶワイン貯蔵庫になっています。
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明治の頃ここで本格的にワインを作っていた頃は、牛久駅周辺までぶどう畑が広がっていて、広大な敷地の醸造所だったそうです。
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この貯蔵庫、なかなかいい感じですね。
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レンガ積の構造にため内部もレンガの壁になっていて、階段を上ると2階が記念館の展示室になります。
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こちらには、明治の時代に日本初の本格的ワイン醸造場をつくりあげた、神谷傳兵衛の足跡をいろんな資料とともに展示しています。
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大正ロマンを感じさせるレトロなワインのポスター
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これはぶどう絞り機かと思ったら、ぶどうの房から枝や芯を取る機械のようです。
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創業当時より使われていた道具や機械類が展示されていて、昔のワインの製造工程がわかって結構楽しいですよ。
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これは、メッシュの樽の下に桶を置いているので醗酵の終わったワインの原液を圧搾する機械のようです。
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神谷傳兵衛氏の写真
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これは、ワインの輸送ポンプ
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道具や機械類あまりに数が多いのでなんだかよくわかりませんので説明は省略します
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これはワインのビンにコルクのふたをする機械
かな? -
上段の蜂ぶどう酒 子供の頃家にあったのを覚えてます。
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ビンの回転架台
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傳兵衛が日本人になじみのないワインを一般に普及させようとして改良したオリジナル商品はこれ、明治14年(1881年)発売の「蜂印香竄葡萄酒」です。樽詰めの輸入ワインにハチミツや漢方薬を加えて、甘味ぶどう酒として発売したところこれが全国的な人気商品となり、その後昭和2年(1927年)に、「蜂ブドー酒」として商品名を改名した時の看板がこれ。右から左へ向かっての文字に歴史を感じますね。
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地下の貯蔵庫へ降りる階段 レンガの建物 味わい深いですね。
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この部屋にはフラスコがたくさん置かれていたので、出来上がったワインを検査する部屋でしょうか。
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地下の貯蔵庫は恐ろしく暗く、目が慣れるまではなんだかよくわかりませんでした。
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ところどころに通風換気のための格子のはまった開口があり、ヨーロッパのお城の地下のような雰囲気が・・・ でもヨーロッパのお城へは行った事がないので雰囲気違ってたらご勘弁
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そこに何気に蜀台が置かれたりして、なんとなく雰囲気が出てますよね。
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天井からぶら下がるランプには黒いカビが付いていますが、これがワインの熟成に一役かっているようです。
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地下の一番奥の目立たない裏側にあったびん置き場
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ここ、写真には写っていませんが、手前に鉄の格子があって、さしずめ地下牢の中のワインセラーと言った感じでした。
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こちらはワインセラー かなりの数のワインを貯蔵しています。全体で常時10万本以上のストックだそうですから大変な数ですね。
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記念館の裏側にはワインの醸造所が最近復活したそうです。
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こちらは記念館と違って近代的な設備で製造されているようです。
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地下の貯蔵庫からワインセラーの店内には直接入れる階段があり、登っていくと高い天井の店内に出ます。
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地下の明り取りの窓の部分の外側はこんな風になっています。
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本館の真中の通路に面した場所についていた、ドアの上部に施された、漆喰細工のぶどうの枝にトンボが止まっている装飾
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先に行った水戸では時間がなくて、今日は駅の立ち食いそばしか食べてません。おなかぺこぺこなので、敷地内の地ビールの飲めるここ、ラ テラス ドゥ オエノンで食事を。
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まず一杯目は、季節限定のニューイヤーズフェスタ
地ビールにしてはくせのないすっきりした味わいのビールで、なかなかいけてました。
このビール、隣接する牛久ブルワリーで作られています。 -
そして2杯目は、こちらのお店の一番人気のへレス
麦芽100%のスムーズなのどごしの口当たりの良いビールとの説明があり頼んでみましたが、ちょっと癖のある味わいは好みに合わず、一杯目のビールのほうが美味でした。 -
メインデュシュは魚
このところメタボが気になり肉は敬遠気味のため、今日も魚をいただきました。
メカジキのソテー○×風 何か難しそうなカタカナの名前が付いてましたが忘れました。
イタリア風のニンニクが効いたトマトソースのかかったソテー これはなかなかいけてました。 -
ワインセラーでワインでもお土産にと思いましたが、結局買ったのは「電気ブラン」30度の試飲して買ったのは40度。
浅草の神谷バーで何度も食事をしていますが、電気ブランだけは飲む事はなかったのですが、家に帰ってじっくり飲んでみましたが40度はちょっと微妙な味覚でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- cheerful★さん 2008/01/19 12:40:28
- すごいですね(^^)
- はじめまして。
旅行記、拝見しました★
私もシャトーは何度も行ったことがありますが、
こんなにいろいろ詳しく知らなかったので、
びっくり。
よく調べましたね*
ちなみにここはドラマ「○○メンパラダイス」で
学園として登場したんですよ(^^)
- ぬいぬいさん からの返信 2008/01/21 09:56:04
- RE: すごいですね(^^)
- cheerful★さん おはようございます
書き込みありがとうございます。
牛久シャトーの存在を知ってから25年ぶりに訪ねることが出来ました。
なかなかいい感じの建物十分楽しめました。
地ビールだけで、ワインを飲まなかったのがちょっと心残りですが・・・
確かにイケメンパラダイスに出ていた校舎 ここでしたね。
私は近代建築といわれる、明治、大正、昭和の初期にかけてつくられた古い建物が大好きで、休みの度に古い建物を求めて彷徨っていますが、同じ建物を見るにしても、その歴史的な背景を知っていて見るのと、全く知らないで見てからわかるのとでは、見るところもぜんぜん違ってきますよね。
ここ、シャトーは 浅草の神谷バーに関連する明治創業のワイナリー程度の事前知識はありましたが、行ってみて展示資料を見て興味を持って帰ってからいろいろ調べてみて更に楽しめました。
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