2008/01/04 - 2008/01/04
165位(同エリア399件中)
ぬいぬいさん
正月休みもあと3日。18きっぷもまだ2回分あることだし・・・
1月3日は、毎年恒例の会社の年始の挨拶回りの日。そんなことを思いついたのは挨拶回りの車の運転中の事。
さて、どこに行こうか・・・。年末は東北の会津に行って来たため、今回は上州 横川のアプトの道と世界遺産暫定リストの追加登録された富岡製糸場へ行って来ました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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自宅を6時過ぎにでて、峠の釜飯でおなじみの横川の駅に着いたのは、9時44分。自宅から3時間40分 持病の腰痛で腰はブレイク寸前。
駅を出ると、抜けるような青空。絶好のハイキング日和です。それにしても寒い 寒いだろうと予想はしていたものの、上州の空っ風 聞きしに勝る強敵です。
寒ぃ〜・・・。 -
群馬の横川から、山を越えて長野の軽井沢に抜ける碓氷峠には2本の廃線があり、そのひとつは上越新幹線の開通に伴い廃線となった旧信越本線と、もうひとつは明治26年に開通したアプト式という歯車のついた機関車で登っていた旧線。その2本の廃線を利用した「アプトの道」遊歩道は、平成13年4月に横川駅〜めがね橋間の4.8キロが開通となりました。
何度か旅行番組やドラマでも取り上げられ、いつか歩いてみたいと思っていた道です。 -
丸山変電所の先までまっすぐ続く線路は、両側に生える木々の間を、風が通り抜けて特に寒かった。でも、寒かったのは最初の5分だけ。歩いていくうちに体がぽかぽかしてきて、坂道にさしかる頃には、着ていたダウンを脱がなければならないほどに。汗っかきの自分には寒さはあまり関係ないようです。
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中央のフェンスに仕切られ左が旧信越本線下り線で、現在も春から秋まではトロッコ列車が走る現役の線路で、右の上りが遊歩道になっています。中央に2本のレールを残したまま舗装された道を、今日は往復10キロ歩きます。メタボを気にする今日この頃、いい運動になりそうです。
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歩き始めて10分 上信越自動車道の高碓井橋の下を通過しました。道はまだまだまっすぐ続きます。
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遊歩道と並行する畦道の先に、なにやらレンガ造りの建物が見えてきました。
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ここは旧丸山変電所。歩き始めて1.7キロ。ゴールのめがね橋まであと3.1キロです。
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右を見るとすっごく小さな橋の先に茶色の鳥居のようなものがあり、行き先表示がありますが、その先道らしいものはなくなっています。引込み線の跡のようです。
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旧丸山変電所 この建物は明治45年に建築され、一棟が機械室で回転変流器と変圧器を収容していたそうです。もう一棟は蓄電池室で、列車が上り勾配にかかるときに必要な電力を補うための蓄電池が300個以上整然と並んでいたそうです。
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今はこんなにきれいに修復されていますが、信越本線の横川〜軽井沢間が廃線となった97年以降は、写真を見ると屋根も朽ち果て、いまにもつぶれそうな廃屋と化していました。
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しかしアプトの道の遊歩道開通にあわせて、リニューアルされ国指定重要文化財となっています。
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同じような建物が2棟並んでいますが、外観は微妙に違います。
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中には入れませんが、ガラス窓から中を覗くと、改修工事をやる前の外壁のレンガや内装に使われていたものなどが並べられていました。
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廃屋になっていた頃の写真を見ましたが、横浜の赤レンガ倉庫もそうでしたが、ここまできれい改修するのは大変な工事だった事が予想できますね。
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霧積川橋梁は上りと下りに分かれていて、向こうに見えるのは下りの鉄橋です。
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何気に上を見上げると、カートがと停まっています。ゴルフ場が隣にあるんですね。
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表示板を見ると、ここで中間地点を過ぎあと2.1キロ。ここからが信越本線の線路を離れ、旧アプト線の線路跡を歩く事になります。
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トロッコ列車の終点の峠の湯 入湯料は500円なので温泉に浸かりたかったのですが、次の目的地富岡製糸場へも行かなければならないため、温泉はパス。先を急ぎましょう。
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18号の道路をくぐったところにある北原白秋の記念碑。「碓氷の春」という題で、「うすいねの 南おもてとなりにけり くだりつつ思ふ 春のふかきを」と詩が刻まれています。
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第一隧道が見えてきました。この道がアプト式列車が走っていた線路だったところで、廃線後40年以上たっていますので、さすがにレールは、はずされています。この辺りから「サルにえさを与えると危険です」という看板が何ヶ所かありました。野生のサルがいるんですね。
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明治時代の遺構のこの隧道、入り口上部は石積、周りと天井はレンガ積となっています。このトンネル辺りから上りの勾配がきつくなってきました。
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トンネル内部もぐるりレンガ積みとなっています。
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トンネル内には数十メートルおきに左右に横穴があって線路の保安工が列車が来たときに逃げられるようになっています。それを見ると、ここが電車のトンネルだった事がわかります。
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第2隧道の手前で、サルと遭遇。すばしっこくて写真を撮る前に姿を消してしまいました。ほんとにサルいるんですね。
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ここの連続する隧道 実は地元では知る人ぞ知る心霊スポットになっているそうです。確かに中に入るとひんやりと背筋が・・・。冬のせいかこの隧道まで4キロ近く歩いてきましたが誰にもまだ会っていません。
誰もいない真っ暗なトンネルを抜けるのって、昼間でもちょっと怖いですよね。 -
第2隧道の中央部は、鉄骨のフレームで補強され、天井にはモルタルを吹き付けて保護されていました。
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トンネルの中1ヶ所だけ排水枡の蓋から光が漏れているところがあり、覗き込んで見ましたが単なる排水枡 何で光を当てているのかはよく見てみましたがわからない。何だろう?
これって、隧道と一緒に設置された排水溝が100年以上
経った今でも機能しているのを見るためのものだそうです。 -
第一、第二隧道ともにアプト式列車の廃線後、ふさがれて、アプトの道を整備した時に、補強整備されたそうです。
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第二隧道を抜けると碓井湖 めがね橋まであと1キロ。 ゲッ・・・熊出没注意 今度は熊かよ〜。
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碓氷湖には湖周遊歩道があります。
また、ワカサギ釣りを楽しむこともできます。
ちょっと下に降りてみましょう。 -
湖の先にめがね橋を小さくしたようなレンガの橋が架かっています。
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ボートの桟橋もあるようですが、今は無人です。
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斜めに倒れたまま、根っこが露出して育っている木。
植物の生命力を感じさせますね。 -
この辺りが、アプトの道で一番険しい坂道になります。4キロ近く歩いた足には、かなりきつい坂です。勾配は4度あって、飛行機の離陸の際の上昇角度よりきついとか・・・
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上に見えるのは、第2中山道跨線橋このカーブを曲がると第三隧道が見えてきます。この辺りが、アプトの道で一番険しい坂道になります。
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第三隧道、第四隧道はともに短く、最後の第五隧道の入り口まで見えています。明治時代には、長いトンネルを掘る技術がなかったため、短いトンネルの連続となっているようです。
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天井から落ちる水滴が氷柱となっています。
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めがね橋まで500m もうすぐです。
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第四隧道も短い 先が見えます。
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この第5隧道を抜けるとゴールのめがね橋です。
でも最後のトンネルが一番長かった。 -
五号隧道のみ一番長いのでこんな照明が付いています。
天井はかなり痛んでいて、途中水滴がツララ状態になっているところが、結構ありました。 -
ゴールのめがね橋です。横川駅から4.8キロ、結構歩きでがありました。この遊歩道の散策 通常1時間半かかるそうですが、のんびり散策しながらの割りには、1時間ちょっとで着いてしまいました。
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めがね橋を渡って六号隧道前から見た、五号隧道入り口
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向こうに見える陸橋は上越本線新線
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めがね橋から下を除くと18号旧道は、すごいヘアピンカーブ。橋の高さ結構ありますね。
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めがね橋の先の、六号隧道から熊の平まではまだ閉鎖されたままで、今後整備される予定はあるそうです。
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めがね橋の脇から、下の国道18号に降りれるので降りてみましょう。
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このめがね橋は、碓氷川に架かる煉瓦造りの 4 連アーチ橋で、碓氷峠の代表的な遺構です。設計者はイギリス人技師のパウナルで、1893年に竣工しました。
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1963年に新線が建設され、アプト式鉄道が廃止されるまで使用されていました。全長 91 メートル、川底からの高さ 31 メートル。10階建てのビルの高さに匹敵します。使用された煉瓦は約 200 万個に及ぶ、現存する煉瓦造りの橋の中では国内最大規模のものです。
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ここめがね橋も、これから向かう富岡製糸場と一連の遺構として、世界遺産暫定リストに登載されています。
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橋の下から見上げるとこんな感じ。
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六号隧道のところから側面を見ることができます。
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五号隧道入り口横から山すそに沿って奥に回れるためこちらからも側面が見れます。
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めがね橋の下にバス停がありますが、一日バスが2本だけ。それも冬季は運行停止のため、また歩いて戻るしかありません。片道1時間半 上りは坂があったため時間がかかりますが、下りは早くあっという間に丸山変電所まで来てしまいました。これだと予定の一本前の電車に間に合うのではと、急ぎ足で下ってきたため、気が付いたらダウンの下から汗がにじみ出ていました。発車まであと20分。微妙な時間ですが、ここであきらめ、またまたレンガ造りのこの建物じっくり眺めてきました。
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休憩もとらずに歩き続けて約8キロ。腰の痛みはすっかり忘れていましたが、足はガクガクの状態。ベンチに座って小休止です。
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アプトの道からはずれて国道の上に行ったところにある碓井の関所跡
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レトロなブリキの看板 信越本線がまだ走っていた頃の遺物。昭和30年代から40年代の初め頃までこんな看板多かったですね。
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駅の構内あったおぎのや直営の釜飯売り場と、立ち食いそばの店 ここすごいんです。おばちゃん旅館の仲居さん風の着物を着て、そばは注文してから茹でる本格的なもの。駅の立ち食いで茹でたてのそばが食べれるとは。
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これが天ぷらそば 400円 湯で麺をお湯を通した駅そばと違って、茹でたてはやっぱりうまいですね。
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駅前のおぎのや 18号の国道沿いのでっかいおぎのやも覗きましたが、こちらのほうが風情があってぜんぜんいいですね。
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最後に横川駅 昔は軽井沢に向かう通過駅だったため、電車が停まると、釜飯売りの売り子さんがホームにいて、みんな釜飯を買ったものですが、この先が廃線となって終着駅になってから、そんな姿も見る事ができなくなってしまいちょっと寂しい気がします。
一部の鉄道マニアにしかあまり知られていない、アプトの道。冬のこの時期の散策 空いていて自然を楽しむにはとってもお勧めです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ぶうちゃんさん 2008/02/10 15:39:11
- こんにちは
- こんにちは。説明が丁寧でわかりやすい旅行記ですね。私は廃線になる前の平成3年にここの電車に乗りました。線路がなくなってはいますがその当時を思い出す懐かしいものです。私もまた行ってみたくなりました。
- ぬいぬいさん からの返信 2008/02/12 13:34:31
- RE: こんにちは
- ぶうちゃんさん こんにちは
書込みありがとうございます。
昨年8月に18きっぷを利用しての各駅停車の旅をデビューしてからすっかり電車づいてしまい、休みのたびにいろんなところへ出かけていますが、アプトの廃線を歩くきっかけも、以前テレビの旅番組を見ていて、機会があれば行って見たいと思っていた場所でした。
余った18きっぷの利用先として、日帰りで無理なく行ける場所として、この横川と富岡の製糸場に行ってきました。
私も、横川から先が廃線になる前、30年以上昔の大学2年の夏に長期アルバイトを軽井沢でやっていたため利用したことがありましたが、当時でも碓氷峠超え結構大変だった記憶があります。
たまには自然の中をのんびり散策するのもいいもんですね。
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