★ちょっと昔のギリシャ バイク旅（２）ペロポネソス半島内陸部

1990/09/01 - 1990/09/15

ペロポネソス半島の沿岸を回った後は内陸部へとバイクで突入。

歴史で習ったさまざまな遺跡が、小学校の頃よく読んだギリシャ神話の世界が、地中海性気候の透明な空気を透して目の前に。

やっと来たんだ?。

小さい頃、世界地図を広げて『一生に一度は外国へ行ってみたいナ?。どこがいいだろう。』と思いながら、あれこれ空想していた事が思い出された。
ギリシャ神話の影響を受けて、ギリシャはあの頃、行ってみたい国の筆頭だった。

『その国に、私は今、いる……。』

そういう感慨に包まれたペロポネソス半島内陸部。紹介され尽くした有名な場所の写真はパスして、他の画像をアップします。


話は変わって、ある日泊まった村の中のお土産屋さん。ここでは手編みの羊毛セーターを購入。店番のおじさんがやたらと愛想よし。
昔は船乗りを生業としていて、日本へも行ったことがあるとか。
『そうか、ギリシャは海運王国だし、実家の町にもギリシャの旗を付けた貨物船がよく来ていたナ?。』と、思わぬところで話が弾む。

さて、出発しようと腰をあげると、急に抱きつくおじさん。
『まあ、ヨーロッパの挨拶だし。』と、ちょっと抱き返すと、あれま、離してくれない。
『ヒエ?、離してよ?。』と揉み合いになってしまった?。
こんな時、旦那はいつも別の所にいるんだよね。頼りにならん旦那。

どうにかこうにかおじさんを引き剥がして外に出ると、そこには悠然とタバコをふかす旦那の姿。
「何だ、遅かったじゃないか！」
「文句言うなら、様子を見に来てくれればいいじゃない！あのおじさんが離してくれなかったのよ！！」
と変な所で変な喧嘩をしたのでありました。

表紙の画像は、とある村の中を行き過ぎる黒服のおばあさん

エリア ギリシャ

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

この時の旅の宿も行き当たりバッタリ。

表紙の写真と同じ村の宿にはレトロな色のレトロな図柄の絵が。

上記の宿の中庭の花。

乾いた地中海性気候の中で、潤いを感じさせる色。

この宿のあった村の中。

石造りの建物に、スペインの田舎町と通じる物がある。

地名の記録も度重なる引越しの中で、紛失。

どこの町だったろう。

町で見かけた小さなギリシャ正教の教会での祈り。

外の明るい空気とは明らかに違う空気と雰囲気が、小さい空間に満ちている。

古びた建物の入り口には、可愛い門番。

青い空、乾いた空気。

その中の石造りの民家と赤い花。

白っぽく乾いた岩山の上にポツリと白いドーム上の建造物。（写真を拡大して見るとわかります）

教会？修道院？天文台？通信基地？

どんな人がそこで番をしているのか、空想は尽きない。

どこの村の宿屋にも、小さい中庭の中には花。

朝の空気の中で咲く青い花、白い花。

赤いバラの花も朝の光の中でつぼみを膨らませ始める。

山々の峠越えが始まった。

ひたすらバイクは走る。

オリーブ畑を見下ろす丘の教会遺跡。

オリーブの木々とその影をじっと見てみていると、その熱気とも相まって、クラクラと眩暈を覚える。

あちこちで見かけた窓のコレクション。

やっと、ペロポネソス半島の北側の海が見えてきた。

コリントス地峡に造られた運河。かなりの狭さと高さ。

この運河に渡された橋は、車が通るたび、歩くのもおぼつかないほど上下に揺れ動く。

ここからはアテネに戻って、次回はミコノス島編です。