★ちょっと昔のインド 雨季の終わりの一人旅（２）カニャークマリ、到着そして日の出

2004/07/30 - 2004/08/01

トリヴァンドラムからバスに揺られ、インド最南端のカニャークマリ。途中の椰子の緑がどんどん濃く、密度が高くなって行く。それまで曇っていた空もどんどん青くなっていく。

南インドだ！

カニャークマリはアラビア海、インド洋、ベンガル湾が出会う、ヒンズー教の聖地。昇る朝日、沈む夕日を参拝に多数の信者が集まる所。

運良く、素晴らしい日の出に出会いました。


表紙の画像は、一人聖なる朝日に背を向けて商売に励む貝殻売りのおばさん。

エリア カーニャクマリ(インド)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

トリヴァンドラム中央駅斜め向かいの中央バスステーションから出ていたカニャークマリへのバスは当時３１ルピーで２時間半くらいで到着。

カニャークマリで泊まった≪HOTEL MAADHINI≫は老朽化していましたが、眺めのいいホテル。海側の部屋からは日の出も見えました。

当時、眺めのいい階の部屋が６００ルピー。テレビ・エアコン付き。
所在地：EAST CAR STREET　（番地は書いてありませんでした）

この画像は、ホテルのベランダから見たベンガル湾方向。

さっそく、聖なる朝日を参拝に来る人々が集まるあたりを前点検。

ホテルの部屋からも見えた彫像が立っているのはヴィヴェーカーナンダ岩。

海辺には貝殻売りの露店が多数。

ホテルの下の漁村には色鮮やかな小舟が並ぶ。

網を繕う親子。

日本の漁港でもよく見られる風景。

ポツンと一人、物思いの少年が。

そんな舟のへさきには、キリスト様のお守りの絵。

小舟の並ぶ浜辺のそばにはカラフルな小さい教会。

かと思えば、民家をはるかに凌ぐ大聖堂も建つ町の中。

西日の差す頃の光と影。

夕暮れ近くの浜辺に沐浴に集まる人々。

ここも雨季の終わりで波が高い。
どっぷり水に浸る人はそう多くない。

ホテルのベランダから見た夜景。昼の景色とは一転して、しっとりとした眺め。

満月が音も無く、ふんわり中空に昇って行く。

うっかり寝過ごしそうになったものの、眠い眼をこすりつつ早起きして朝日を見に。

まだ浜辺は暗いのに、千人単位の人々が既に陣取っていた。

うろうろしていると、「あんた、何？」と言いたげな眼に取り巻かれる。　怖い〜〜。

どんどん明るくなる東の空。

一人の女性の後姿が心にしみる。

雲が消えてくれればいいけど。

さあ、そろそろ。

付近の寺院で打ち鳴らされる鐘の音が高まる。

人々の群れから離れた所にも朝日を見守る人の形。

それぞれの思いを抱き、昇る朝日を見つめる。

集まった人々がシルエットになる。

不思議に現実感のない光景。

しばし、この影の動きに着目するSUR SHANGHAI。

上を流れる雲も鳥が羽を広げたみたい。

思い思いのシルエット。今日もまた日は昇る。

寺院の壁に行き交う人々の影。

みんな、太陽の方を向いているのに、貝殻売りのおばさんは笛を吹きつつ商売繁盛を願う。

日中はカニャークマリの周辺を見て回った。

その日の日暮れも、浜辺には人々が集まって来た。

二日目の朝。

ヴィヴェーカーナンダ岩の上の彫像も手前に集まる人々も黒い影。

この日はちょっと残念な日の出。

昨日と違って、集まった人々も朝から黄昏たようにしんみり。

同じ寺院の壁に映る影も今日は薄い。


次回は、カニャークマリの人々編です。

この旅行記へのコメント （2）

• ginさん 2006/02/25 21:42:04

  インド..?初恋みたいで思い出すととても恋しいです..!

  今日は.カニャークマリは皆さん朝日と夕日を見る為にこられるのですよね.残念ながら私は時間が無く行けませんでしたが今写真を見て感じがつかめました.インドは又いつかゆっくりと行きたいです.Gin

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/02/26 11:57:46

  RE: インド..?初恋みたいで思い出すととても恋しいです..!

  いや〜、私もインド歴数回になりましたが、行く場所や時期によって、
  「あれ？ここもインドなんだ！」とさまざまな顔を見せてくれるので、それに惹かれて「次は？次は？」と、あとを引いてしまいます。
  恋した人に会うたびに、新しい発見があるのに似てますね。(^○^)
  
  今年のインド行きは頓挫。今頃行ってるはずでしたが。
  その代わりに、新しいインド旅行記（と言っても時期はちょっと前）や、前からある旅行記に最近出てきた写真をアップ編集したりして楽しんでますよん。(^_^)v
  ginさんも、次はカニャークマリの朝日を見てきてくださいね〜。
  あそこは朝日ばかりではなく、人も周辺の風土もよかったです。