さいたまさんのクチコミ(8ページ)全2,813件

東京工業大学発祥の地の標識が、隅田川西岸の駐車場に、ひっそりと置かれていました。
残念なことに、全く目立たない標識で、単なる金属製の看板だと誤解されそうな存在です。
標識が駐車場の金網のフェンスに向かって置かれているため、標識の解説文が全く見えない関係になっています。
しかも、解説文が、経年劣化で、読みにくくなっています。
日本における有数の高いレベルの大学の発祥の地なのに、それなりの設置方法や年月の経過に対応した手入れがされていないことに、驚いています。
学校としても、発祥の地としての価値を保つためには、それなりの努力が必要だと思います。
多分、多くの卒業生も、現状を認識していないものと推測敷いてます。
多分、駐車場が、後になって開設されたものと考えられますが、大事な歴史を大切にしていきたいものと感じています。

上野公園の中にある五條天神社の旧社地跡の標石柱が、アメヤ横丁街の入口にあります。
五條天神社は、薬祖神として医術の分野で、大事な役割を果たしていましたが、天神社の地は、変遷がありました。
元禄時代から大正時代までの間は、現在のアメヤ横丁の入口にありました。そして、その付近は、五条町と呼ばれていました。
現在の五条天神社は、上野公園の中にありますが、旧五条天神社の社地の標石柱が、ヨドバシカメラの建物の横にあります。
黒色の鉄製の柵に囲まれていまので、なかなか気づかないのが実情です。
また、アクリル板が鉄製の柵に取り付けられていて、ほこりや汚れで、中が見にくくなっています。
旧天神社跡の文字が刻されている標石柱も、鉄製の柵に対して斜めの方向に向いていますので、見にくくなっています。
注意する必要があります。

漱石名作の舞台の碑が、日本橋にあります。コレド日本橋のビルの北側に置かれています。
夏目漱石の作品には、日本橋がよく登場します。
虞美人草には、三越の前身である越後屋が出てきます。
越後屋の客は、羽織に八丈がすりを着ていると書いていますので、格調の高さが感じられます。
漱石名作の舞台の碑がある周辺には寄席があったそうです。
三四郎、こころに登場しているとの説明があります。
漱石と早稲田大学には、繋がりがあるようで、日本橋中洲に漱石の「吾輩ハ猫デアル」が上演された真砂座の碑あると聞いています。
夏目漱石の名作は、少ししか読んでいませんが、いろいろな解説がなされています。
漱石名作の舞台の碑を見ると、それらの名作を読んでみたいと思うようになりました。
不思議なものです。それが名作なる所以なのかもしれません。

名水白木屋の井戸の石碑が、永代通りの北側に置かれています。江戸の名水の井戸の跡となっています。
名水白木屋の井戸の石碑は、石柱製の石碑と解説碑からなっています。
解説碑の碑文によると、広木屋の第２代目の当主が、私財を出して、井戸を掘ったところ、名水がこんこんと湧き出でるようになり、周囲の住民はもとより、近在の大名屋敷にも分けられたとのことです。
当時の江戸の井戸は、塩分が多かったための困っていたそうで、湧き出た名水は、たいそう喜ばれたそうです。
白木屋は、呉服の分野から発し、その後も長く商いが続けられ、白木屋の屋号は、有名になりました
現在の東急百貨店の基礎となったそうです。
現在の石碑は、日本橋１丁目交差点角にあったものを、移設されたもののようです。

大原稲荷神社は、日本橋の紅葉川沿いに広大な敷地を有し、海運・芸能の神として信仰されていました。
江戸時代の文久年間の絵地図に、天一位大原稲荷大明神として記載があり、創設はそれ以前と考えられています。
いずれにしても３００年以上の歴史と伝統を受け継いでいるようです。
紅葉川沿いに、広大な土地を有していたようですが、高速道路の建設や周辺の再開発、区画整理を経て、敷地が大幅に、縮小されたようです。
現在は、ビルとビルの間にあって、小規模な神社となっています。
しかしながら、神社の本社殿の北側には、天一位大原稲荷大明神と刻された立派な標石柱があります。
多分、昔の広大な敷地の南端だったものと推測されます。
今は、その当時の面影は、まっく感じられず、残念としか言いようがありません。

東京都立紅葉川高等学校は、１８０６年、兜町に創設されましたが、現在、江戸川区に移転しています。
東京都立紅葉川高等学校跡地の碑が、中央警察署の北側の植え込みの中に残されています。
紅葉川高等学校の１７０近くの歴史を、植え込みの緑木の中で、静かに物語っているような感じです。
もともとは、女子校として設立されましたが、男女共学の体制となり、現在は、体育活動が盛んで、多くの成果を上げているようです。
紅葉川高等学校の跡地は、現在、中央警察署となっていますが、以前は、坂本警察署が跡地に建設さ、警察の業務を行っていました。西側に坂本公園があったため、坂本警察署と名付けられたのでしょう。
長い歴史を経て、現在の姿になっていますが、向かいには、再開発のための建設工事が行われていて、また、姿を変えようとしています。

中央区の日本橋の近くに千代田橋の橋がありますが、川は流れていません。埋め立てられてしまっています。
中央区の橋で、千代田区ではありません。
面白いのは、橋なのに、水が流れいてるべき川がありません。
昔は楓川が流れていたそうです。
橋の上から下を見ると、コンクリートの地面が、あるだけです。
首都高速道路の建設で、埋められてしまったからです。
同じように築地川も、高速道路建設で、埋め立てられています。
橋の上には、高速道路が走っています。
高速道路建設に際して、近くの海運橋は、橋としての機能がなくなり、撤去されましたが、千代田橋は、橋としての機能がなくなったのに、橋として残されています。
千代田区ではないのに、千代田橋、橋でないのに橋がある。不思議なことです。

平成通りは、平成元年に中央区が命名した通りの名称です。明治通り、昭和通りに続く通りの名称です。
明治通りや昭和通りは、有名になっていますが、平成通りは、これからの感じがします。
通り自体は、昭和初期の建物も残っている古い町並みですが、１９８９年平成元年に、中央区が、愛称として定めたようです。
平成通りという名称は、愛称とのことですが、立派な道路標識が設置されています。
東京証券取引所の前を起点に、築地の晴海通りまで、約１．９ｋｍにわたる通りです。
古い建物と新しいビルが混在している通りですが、令和通りができるまで、有名になってほしいと感じております。
昭和通りが近いので、今後、有名になっていくものと思われます。

芭蕉門下第一の弟子で、俳諧の道で有名になった宝井其角の住居跡が、日本橋の茅場町にあります。
宝井其角は、医者の子供として生まれましたが、芭蕉の門弟になりましたが、かなりの放
蕩を重ねたそうですが、放蕩や酒が災いし、４７歳で他界しています。
上方文化に通じ、上方を訪れた機会に知り合った人とともに芭蕉一門の繁栄にも努めたとされています。
芭蕉の死後、日本橋茅場町に江戸座を開き、江戸俳諧の一番の隆盛を実現したそうです。
しかしながら、その一大勢力にも関わらず、現在は、銀行の片隅に小さな石碑が残っているだけです。
石碑の背後には、銀行の頭取の揮毫によるものとの文字が刻されています。
何となく、寂しい感じがします。
俳諧の道を進まれる方たちにとっては、神聖な石碑かと思われます。

日本橋の茅場町に、日枝神社の摂社がありました。溜池山王の日枝神社の祭神を同じくしている神社です。
神社の格式を明確にするため、戦前の旧官国幣社の区分では、摂社と末社を区分する基準が設けられていました。
摂社とは、本社の御祭神の荒魂との由緒がある神社です。そうでないのが末社であり、摂社は、末社より上位に置かれていたような感じです。
現在でも、摂社・末社の呼称は、戦前の基準による区分をそのまま用いていることが少なくありません。本社との由緒の深い神社には摂社の呼称が用いられています。
茅場町に、日枝神社の摂社があったことは、大きな発見です。
しかも、神社の名称として、日枝神社の摂社と称している神社を、目の当たりにしたのは、初めてです。
改めて、旧官国幣社の区分を認識しました。
良い勉強になりました。

智泉院は、日本橋の茅場町にあります。徳川家康の意向を受けて、寛永寺の天海上人が開いたとのこと。
智泉院の境内には、中央区教育委員会の解説板が立てられています。
その解説によると、智泉院は、「茅場町薬師」と呼ばれていて、病に効くとのことで、庶民の信仰を集めていたとのことです。
特に、毎月２回開かれていた市において、大変な賑わいになっていたと記録されています。
明治維新の廃仏毀釈の風潮のため、本尊は、川崎の等覚院に置かれているとのことです。
智泉院には、天水鉢と地蔵尊が有名な文化財があり、いずれも中央区民の区民文化財に指定されているそうです。
確かに、天水鉢は、かなり大きく、素人が見ても、立派だと感じられます。
地蔵尊は、すらりとした姿で、お地蔵様というよりも観音様という感じです。

銀行発祥の地の解説板が、日本橋の兜町にあります。第一国立銀行が創設された場所にあります。
銀行は、経済活動の基盤です。江戸時代も、両替商として、あらゆる産業分野の重要な役割を果たしてきました。
明治に入り、資本主義経済の発展のため、銀行の経済的な役割が重要視され、日本最初の銀行が、設立されました。
渋沢栄一が、重要な働きを演じています。
明治６年、兜町の海運橋の袂に、第一国立銀行として、営業を始めたのです。
後に第一銀行となり、第一勧業銀行となり、合併を経て、現在のみずほ銀行に名称が変わりました。
このため、みずほ銀行兜町支店の壁に、日本の銀行発祥の地の標識が付けられています。
日本最初の銀行の建物の形は、まさしく、お城のような形になっています。
日本を象徴しているようです。

海運橋の親柱が、兜町にあります。関東大震災で、従来の石橋が崩壊し、親柱だけ残されています。
開運橋の親柱の傍に、教育委員会の解説板があります。
解説板によると、開運橋は、江戸時代、海賊橋と呼ばれていました。江戸切絵図にも海賊橋と記載されています。江戸幕府の海軍は、海賊衆と呼ばれ、海賊衆の支配頭であった酒井将監の屋敷があったため、海賊橋と称されていたとのことです。
明治時代になると、海運橋と改称され、石橋となりました。
その後、関東大震災により、石橋が崩壊し、鉄橋になりましたが、従来の石橋の親柱のみが残され、現在の親柱の形態になっています。(鉄橋は、川の埋め立てにより撤去されています。)
平仮名文字の親柱の傍に、解説板が置かれていて、漢字文字の親柱は、植え込みの灌木の中に、置かれています。歴史を感じさせる橋の変遷です。

５年ぶりに郵便発祥の地を訪れました。日本橋郵便局の入口に、前島密の銅像とともに健在でした。
郵政民営化のもと、新たなる体制のもと、郵便局の業務も整理されてきている感じがしますが、郵便発祥の歴史は、変わっていません。
電子システムの驚異的発展に伴い、時間的そして空間的に、意思を伝える手段が変化しています。
大量のデータが、瞬時に伝達され、また、多くの情報の中、所望の資料が分析され、利用者のもとに、提供される時代になりましたが、郵便の果たす役割は、未だに大きいものと感じています。
就中、大量に印刷される文字があふれ出てくる中、つたなくとも肉筆による文字の暖かさは、受け取る人たちに、伝わってくる思いがあります。
無味乾燥な文字の羅列より、郵便による出す人と受け取る人の思いのつながりは、何物にも代えがたい感じがしています。

現在の江戸橋は、関東大震災復興都市計画の一環である昭和通りの一部として新設された橋です。
旧来の江戸橋は、７０ｍほど下流に架けられていましたが、関東大震災の復興を目的とする復興事業が、昭和通りの建設を主として進められ、昭和通りの延長線上に新たな橋を架けることとなり、現在の江戸橋建設に至った経緯があります。
従って、江戸橋は、幅が４５ｍにも及ぶ、広い橋となっています。
江戸時代から江戸橋周辺は、商業の街として発展してきていました。
特に、日本橋川の水運を利用した米問屋、酒問屋等が多くあり、賑わっていたそうです。
そのため、各種の蔵が並んでいたとのことです。現在も、日本橋ダイヤビルディングが当時倉庫群の面影を伝えています。
現在の江戸橋は、陸上交通の要として、新たな役割を担っています。

歴史的な風格を持った三菱倉庫江戸橋ビルは、日本橋ダイヤビルディングとして生まれ変わっています。
三菱倉庫は、水運の便を活用し、日本橋の江戸橋の傍に物資を貯蔵する倉庫を建て、生業とし、創業の地としてきました。
昭和初期に建てられ、江戸橋の傍の名所になっていた「江戸橋倉庫ビル」の歴史を伝えるため、外観を活かしつつ、保存に努め、高層化されたビルとして日本橋ダイヤビルディングが建設されました。
日本橋ダイヤビルディングの高層階はテナントオフィスとなり、低層階は旧来と同じく三菱倉庫の本店事務所等として活用されています。
江戸橋倉庫は、初期の都市型倉庫として、歴史的に貴重な建築遺産であり、東京都選定歴史的建造物に認定されています。
歴史を現在に伝えつつ、新たな機能を生み出す、新しい建築形態が出来上がっています。

兜町の東京証券取引所の北側に、兜神社があります。証券業界の守り神だそうです。
兜神社の歴史は、源義家や平将門の時代に遡ることになりますが、戦いの際、被る兜を収めた兜塚や兜稲荷を起源としています。
日本橋で活動していた三井組は、東京市に願い出て、鎧の渡し付近を、兜町と命名するよう申請したようです。鎧と兜が、一体不可分であることに因んだのかもしれません。
併せて、現在の三井物産の前進である東京が兜町に移転した際、兜塚や兜稲荷が合併し、兜神社になったそうです。
鎧や兜という戦いの装具の関係からすると、あながち単なる伝説として、かたづけるのには、やや安直かもしれません。
兜神社は、活気にあふれている証券業界の守り神としては、やや簡素な感じを受けます。
兜神社の境内には、兜岩との文字が刻された岩が置かれています。
形は、やや烏帽子に似ています。

東京証券取引所は、日本橋の兜町にあります。日本最大の金融商品取引法上の取引所で、株式取引が主です。
企業の株式を中心とする有価証券が売買されています。
現物市場を受け持っています。店頭取引を含む株式売買代金は、日本全国合計のうちで、東京証券取引所(東証)が、９９.９７％超を占めているそうですので、東京証券取引所が、日本の証券取引の代表としていると表現して良いでしょう。
つまり、東京証券取引所の売買価格が、日本の経済の状況を色濃く反映しているということが言えそうです。
ややもすると、株式等の証券取引は、危険性も包含しているため、東京証券取引所の果たしている実質的な経済的役割よりも、株式投資の破綻の面が表き出てきますが、外国資本の導入の分野について、注視しなくてはならないと感じています。

鎧橋が架けられる以前は、日本橋川の両岸の往来は、鎧の渡しを利用するしかありませんでした。
この付近は、茅の生い茂る沼地で、江戸時代に徳川家康の江戸城築城計画に合わせて埋め立てられましたが、橋が架かる以前は、鎧の渡しの渡船が、両岸を結んでいました。
鎧の渡しを利用する他には、上流の江戸橋まで迂回する方法がもありましたが時間がかかりました。
有料である鎧の渡しを利用する江戸町民は、１日で１２００人にも及ぶとのことでした。
利用料金は、一人１文だったそうです。
鎧の渡しは、５０ｍほどの距離で、武士・僧侶・山伏・医者は無料だったそうです。
多分、夜間の渡し船の運航は、無かったのではないかと想像します。
荒天等の影響にも左右されたのでしょう。
鎧橋の完成により、鎧の渡しは、廃止されたのでしょう。

鎧橋は、日本橋川に架かる橋で、日本橋の小網町と兜町を結ぶ橋です。商業の両街どうしを結んでいます。
鎧橋の両側の街は、商業の街として発展してきました。米問屋や酒問屋が多かったとされています。
特に、兜町側には、日本の最初の銀行である第一国立銀行が設立されたり、東京株式取引所が開業していました。
鎧橋は、第一国立銀行の出資者であった三井、小野そして島田の三つの豪商の出資で、建設されました。
鎧橋が架けられる以前には、渡し船が日本橋川の両岸を往復していたそうです。
渡し船が往復するようになったのは、わざわざ上流側の江戸橋に迂回するのは、時間的ロスとなるためだったそうです。
鎧橋ができたことにより、両岸との行き来が容易となり、商業活動が活発になったと記録されています。
現在も同じですが、往来の自由とは、発展の基礎だと理解できます。